2006年02月27日

歓びを歌に載せて その5

東京では「歓びを歌に載せて」が今週の金曜までで上映が終わります。
なので、最後に、とおもって見てきました。3回目デス。

実はこの映画、1回目に見たとき、jesterはいろいろ揉め事があって、精神的にどん底。
めちゃくちゃ参っていた時期でした。
そんなときにすがるような思いでこの映画を見て、本当に目がはれるほど泣いてしまい、映画の後もトイレに立てこもって泣き(迷惑)、でもとても勇気を貰って、頑張って生きていこう!と思いました。

今日は第一志望の試験が終わったばかりの家族Bと、受験が一段落したら行こうね、といっていたので行ってまいりました。
やっぱり素晴らしい映画でした!
繰り返してみると、また格別味わい深いです。


しかし18才の感性でみるとこの映画はどうなのだろう、と思っていました。
登場人物のほとんどが40過ぎという映画ですから。
人生のつらさ、厳しさに打ちひしがれながらも、心を開いて生きる、というのがこの映画の底に流れるテーマですよね。


18歳も一杯泣いていました。たらーっ(汗)

「今まで見た中で1番の映画かも」
「学校の友達にも、みんなに見せてあげたい」
「いろんなところで共感した」
などなど。
渋谷の唐そばで二人とも大好物のラーメンを食べながら、たくさん話しました。

中年で、口が半開きで、鼻血もあせもだらだら(爆)のミカエル・ニュクビストの魅力もわかったらしい。
うむうむ、娘よ。君も大人になったのお。

君も、愛しい人とキスできて感激の涙をこぼすような人と、いつかめぐり合えるといいね。


今回は台詞も大分覚えたので、字幕を追うことなくゆっくり画面を鑑賞できました。
なのでスゥエーデンの自然の美しさが堪能できました。

人間関係は狭苦しいコミュニティなんでしょうけれど、(jesterは苦手です・・・)
でもあんな美しい自然の中で余生がおくれたら嬉しいな。

ガブリエルが歌っているとき、後ろにいるダニエルの表情がおかしかった。
(そう、3回目にして、このシーンで涙でにじんで見えなくならずに、後ろの人まで見ることが出来ました・・・)
歌を歌うわけでもなく、ただ口をぽかんと開けて、時々ビックリしたように首を振ったりして。
ほんとに面白いキャラです黒ハート



以下超ネタばれありなので、反転文字にします。もう映画を見られた方だけ、反転させてお読みください。


jesterは、「レナがかわいそうだったね・・・・悲しむだろうね・・・・」といったのですが、家族Bは
「ダニエルは死んでないんだよ」といいます。
「でも、最後に呼吸が止まるんだよ」
「あの後すぐに人が来て、人工呼吸して、救急車で運ばれて、助かって、レナと一緒に幸せに暮らして、子供も出来るんだよ」
まっすぐな目でそういわれたら、そうなのかもと思いました。←単純。

そう信じたいですよね。

posted by jester at 21:37| Comment(8) | TrackBack(0) | や行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヴィゴ、TOKYO HEADLINE に!

都内で出回っているTOKYO HEADLINE というフリーペーパー(2/27号)にヴィゴが載ってるそうです。(Tちゃん、情報ありがとう!)

もし見かけたら、ヴィゴファンはゲットですねるんるん

(いつもはjesterはあまりこういう情報を流したりしないんですが、今回来日後の余韻でちょっと興奮状態で、ハイパーになってます・・・・)
posted by jester at 08:13| Comment(0) | TrackBack(0) | ヴィゴ・モーテンセン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月25日

ヒストリー・オブ・バイオレンス プレミアの様子(八甲田山?)

先ほどの「王様のブランチ」ナマヴィゴ出演、可愛かったです〜〜!
クイズ&プレゼントなんて自分で勝手に企画しちゃって・・・
しかもプレゼントは
いつものお気に入りブランドのマイバック(どっかのコンビニの白いビニール袋)にいれて持ってくるし。(爆)

あのクイズ、放送局側には伝わってなかったのかしら。
最初のなんか、だあれも答えられないの。司会者も目を白黒させてました。

まあ、あんなことするスターはいないですよ。変なやつだよね。
でもファンはびくともしないぞ。
もっとすごいことで愛を試されてるもん。(爆)(ex.サッカーパジャマでカート漕ぎ)

ホテルで「テレビナマ出演か〜 じゃあ賞品を出してクイズでもしたら面白いかな?」なんて、洗濯しながら考えてたのだろうか?

クイズは、よく考えてあるというか、おざなりなものではなくて、簡単にはこたえられないけど、ヴィゴが日本人に気を使ってるのがよくわかるクイズでした。
多分ヴィゴ本人が考えたのだと思います。
どんなクイズかというと・・・

1問目、クロネンバーグ監督の出身国は?(賞品、サンロレンソのエンブレム)
2問目、フィギュアスケートの金メダルは荒川さんですが、3位は?(同、ミサンガ)
3問目、こないだの日本対インドのサッカーの試合のスコアは?(同、胸に着けてたピンバッチ)

第一問で一瞬スタジオ、し〜〜ん。
きょろきょろ見詰め合う司会者やゲストたち・・・


・・・まあね、クロネンバーグ監督の出身国がわからないのは仕方ないです、スタジオの皆さん。

でも、「北米です」
「アメリカ以外の国です」
「北米はアメリカともう一つしか国がありませんが」
と通訳の人が困りながら次々繰り出すヒントに「あるぜんちん」「めきしこ」という答え(南米でしょ、そこは・・・)はちょっと・・・・・・(爆)

きっと、「これはどこのグッズですか?」「そのユニフォームは?」とか聞いて欲しかったのだろうなあ・・・・
そんでサッカー談義したかったのだろうなあ・・・
だあれも聞いてあげないの。かわいそうに。

イラクのときの「石油のために血はいらない」Tシャツとか、ヒダルゴのときのマテ茶はちゃんと話題にしてもらえたのに。


006ffp_thn.jpgで、昨日ちょっと書きましたが、A History of Violence のプレミア試写会の模様を以下にレポートいたします。(写真はViggo Works さんによりお借りしてきました)

以下、おバカなレポートなので、興味のある方のみここをクリックしてお読みくださいね。
posted by jester at 12:20| Comment(12) | TrackBack(2) | ヴィゴ・モーテンセン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

いま、ヴィゴ・モーテンセンが!!

TBS王様のブランチに、ヴィゴが生出演、今からですよ〜!!
posted by jester at 10:52| Comment(0) | TrackBack(0) | ヴィゴ・モーテンセン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月24日

ヴィゴ・モーテンセン♪に会ってきました〜

いや、見てきました、って方が正しいか。
カナダ大使館であったプレミア試写会、急遽参加できることになり、氷雨の中を並んで、ヴィゴの舞台挨拶を見てまいりました。

今帰宅して、ボ〜〜ッとしています。
う〜〜レポートを書こうと思っても使い物にならん・・・・あせあせ(飛び散る汗)

A History of Violence のレビューと一緒にまたあとでアップします。
まずはご報告まで・・・・。猫
posted by jester at 22:59| Comment(4) | TrackBack(1) | ヴィゴ・モーテンセン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月23日

ジョン・ハウ:ファンタジー画の世界

jesterも歩けばジョン・ハウに当たる。(意味不明

じゃじゃ〜〜ん! jester、カナダ大使館のレセプションにデビューであります。

いままでも、ロード・オブ・ザ・リングスの美術関連本についてはゆきてかえりしひびで何回かご紹介してきたんですが、ロード・オブ・ザ・リングスの美術をアラン・リーと一緒に担当したジョン・ハウの原画展が、2月27日(月)〜 3月31日(金)青山のカナダ大使館、カナダ大使館高円宮記念ギャラリー(東京都港区赤坂7-3-38、地下鉄「青山1丁目」駅より徒歩5分)で開催されるんですよ。
入場は無料!



『現在、スイスに住むカナダ人アーティストのジョン・ハウは、数十年前、トールキンの傑作「指輪物語」から強いインスピレーションを受けました。彼のイラストは、長編映画三部作「ロード・オブ・ザ・リング」の細部や雰囲気、セットから登場人物、衣装、背景、CGアニメに到るまで全体的なイメージの構想のもととなりました。今や世界中の人々はジョン・ハウの豊かな想像力を通してトールキンの「中つ国」を見ています。ハウはまた、「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」映画化初期の段階でコンセプトの視覚化に取組んだこともありました。』

午前9時から午後5時半
水曜日は午前9時から午後8時まで
土日、3月21日は休館、但し3月4日、5日は午後1時30分から5時30分まで開館

 詳しくはこちら。


でもって、28日(火)の夜にジョン・ハウご本人もいらっしゃって、レセプションがあるのですが、これに応募したら、jester、当たりました!揺れるハート
 

ジョン・ハウ氏というと、ロード・オブ・ザ・リングスのSEEのDVD特典映像で、よろいを着て喜んでいたお方。
鎧兜なんかをコレクションしているので有名です。

そうそう、ロード・オブ・ザ・リングスの1話目、FOTRの冒頭のシーンで、リングを貰う9人の王様のなかに出演してます。(と思うんだけど、今DVDを見て確認したらちょっと自信がなくなったかも。右から2番目がそうだと思ってたけど、家族Bが「これはアラン・リーじゃない」という。そういわれると、そう見えますが・・・ 左から2番目だっけ?? それともリングレイスか?)

うう、レセプションって何着ていけばいいのかしら・・?


しかし・・・・
実はですね、24日(金)にヴィゴが来るA History of Violence のプレミアもカナダ大使館であるんですよ〜〜
そっちも行きたかったので、たくさん応募したのですが、これは招待状が来ませんでした・・・・・。

やっぱり欲があると当たらないのか。しくしく。

(この記事、ゆきてかえりしひびにも転載いたします)

2006年02月21日

いよいよ明日来日!

いよいよ、明日ヴィゴが日本にやってきます〜ハートたち(複数ハート)

A History of Violence を配給するムービーアイさんとしては、たくさんのファンに空港に来て欲しいらしくて、問い合わせには「お友達と一緒にお迎えに来てください」と返事してるらしい。
話題づくりなんでしょうね。まあ宣伝のために来るのだからね。

16時35分着のJAL061便にて第2ターミナルに到着予定。Aゾーンより入場、なんて情報まで流れています。

韓流スターのときみたいに、たくさんの人が押し寄せて大混乱にならないことを祈ります。
ま、ヴィゴのファンは大人だから、大丈夫かなあ。


は〜〜〜〜 あせあせ(飛び散る汗)
posted by jester at 17:29| Comment(6) | TrackBack(0) | ヴィゴ・モーテンセン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

プレミア、だめでした・・・・

24日のA History of Violence のプレミア、見事落選しました・・・・

お友達で一人、ヴィゴファンの先生とも呼べる方が当選なさいました。
(えりこさん、おめでとう!!ハートたち(複数ハート)

やっぱり愛の深さが違うのかしら・・・
試写会もあれほど出したのにあたらないし、残念無念でございます。たらーっ(汗)
posted by jester at 08:12| Comment(0) | TrackBack(0) | ヴィゴ・モーテンセン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月20日

シンドラーのリスト

金土日と、ここのプロバイダーが調子が悪くて、投稿しても反映されないし、読めないし、でございました。
来ていただいた方、申し訳ありません。たらーっ(汗)

さて、今日はしとしと雨の東京デス。雨

こないだ「ミュンヘン」をみてからスピルバーグをおさらいしています。


今日は「シンドラーのリスト」をみました。
ちょっとしんどいからな、などと見る前は思っていましたが、さすがスピルバーグ、ぐいぐい引き込まれました。

映画についてはもう語りつくされているでしょうけれど、ロウソクから始まって画像から色がなくなり、女の子の赤いコートだけに色がついて、それをシンドラーが見つめる。

この女の子の赤いコートはもう一回悲しい形で出てきます。

「善」と「悪」のせめぎあい。

静かな音楽も感動を盛りたてて、完成された映画だな、と思います。


「ミュンヘン」の背後にある、イスラエルの人々の思いを再確認させられました。
こういうホロコーストの経験が、アヴナーの苦悩につながっていく。
そして現在でも綿々とつながる恨みの負のスパイラルに縛られてしまう人々。

ドイツ人の将校も、一人ひとりは普通の人なのに、集団ではなぜあそこまで狂ってしまったのでしょう。
人間の弱さ、そして強さを考えます。その根源はどこにあるのか。
(ああ、「白バラの祈り」もみにいかなくては。)



リーアム・ニーソンが若いですね〜〜 
初めて見たときも、「なんてたっぱがあって姿勢のいい、そしてセクシーな俳優さんなんだろう!」と思ったものでしたが、今見てもとても素敵で、同じに感動します。
ユダヤ人を助けることで次第に人間的に成長していくシンドラー。
ううう、うまい!ぴかぴか(新しい)



そしてレイフ・ファイアンズ。昔劇場ではすっごく怖い気持ち悪いドイツ軍の将校というだけしか考えずに見たのです。

いま、レイフと認識して見ると、やっぱりいい役者だわ〜
人間を虫けらのように、好きなだけ殺していい、富も権力も思いのまま。
そんな状況に置かれた、若い未熟な青年が、精神的に破滅していく演技が、若いながら堂にいってます。
ほんとに怖い人に見えるもん(爆)
(しかしこの頃、腹が出てて・・・・・・。
レッドドラゴンではあんなにフィットなお体だったのに。パンチ(殴)


こういう映画を若いとき(当社比)に見て、考えることが出来たことが、心の栄養になっていると思います。
そして折に触れ、また観たい映画でもあるのでした。
posted by jester at 19:05| Comment(2) | TrackBack(0) | さ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月17日

来日間近〜

来週についにヴィゴ来日です!
いろんなところに試写会の応募をしたけど、まだどれも当選してない・・・・

欲を出すと絶対当たらない・・・・(jesterのルール)なので、「こんなの行かなくてもいいんだ!」と大声で言いながら応募してるんですが・・・ばれてるのか、やっぱり当たりません。(涙

は〜〜、プレミア、当たるといいなあ〜(というから当たらないのよね・・・たらーっ(汗)

0720896.jpg
さて、そのヴィゴが表紙になっている、ESQUIRE  US EDITIONの3月号、紀伊国屋に入荷です!

昨日、そろそろ入ったかな、と思って新宿南口店で聞いたら、「ニューヨークの大雪で入荷が遅れてます」といわれてがっかりしたのですが、ネットの紀伊国屋には今日入荷してました!

送料はかかるけど、お店に行くまでに売り切れちゃうと嫌だから、早速注文いたしました。ハートたち(複数ハート)
posted by jester at 18:54| Comment(4) | TrackBack(0) | ヴィゴ・モーテンセン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月16日

いまFM東京で

いまFM東京で、ヴィゴの来るA History of Violence のプレミア試写会プレゼントの募集をしてます。揺れるハート


『2月24日(金)に青山のカナダ大使館シアターで行われる
映画『ヒストリー・オブ・バイオレンス』のプレミア試写会に
今日と明日で、計50組100名様をどーんとご招待します。
当日舞台挨拶には主演のヴィゴ・モーテンセンとマリア・ベロも
駆けつけます!
時間は18:30開場、19:00開演。
また、大使館という特別な場所のため、
当日はセキュリティ上、当選者のお名前を確認させて頂くのであらかじめご了承ください。
ご応募は【sakajo@tfm.co.jp】まで。』


「体育会系の人々」のエピソードを添えて、FAXも可だそうです〜(3221−1800)

しかし、今放送を聞いてますと、たくさんの応募があるみたい・・・
jesterも送ったけど、当たるといいなハートたち(複数ハート)
posted by jester at 14:02| Comment(2) | TrackBack(0) | ヴィゴ・モーテンセン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月13日

ホテル ルワンダ  その2(ネタばれあります)

さて、ホテル・ルワンダ、昨日の続きであります。

ホアキン・フェニックスもチラッとカメラマン役で出てきて、衝撃的な台詞、「世界の人々はこの映像を見ても、“怖いね”と言うだけで、またディナーを続ける」 を言いました。いい味出てましたね〜

ブッシュにどことなく似ている(?)ニック・ノルティも、現地と国連(先進国)の思惑の間で何とか助けたいと奮闘する役柄で、頑張ってました。

パンフレットなどには出てませんが、ベルギーのホテルオーナーの役で、ジャン・レノも顔を見せてました。(ノークレジットだったのでしょうか?)

こういった実力派の俳優さんたちが脇を固め、映画を締めている気がします。(人寄せ効果も期待できますしね。)

いろいろな賞を受けたりノミネートされているエンドロールにかかる"Million Voices"という曲も秀逸。
これからご覧になる方、ぜひ最後まで聞いてくださいね♪
明るいレゲエ調(?)の曲に訴えと願いがこめられています。

全体に虐殺現場で血が飛び散るとか、レイプされてる女性のアップとか、そういうシーンはなく、遠めで見たり、暗闇の中でなにかにつまずいてころび、自分に付いた血で惨状を知ったり、というように、残虐なシーンをこれでもかと見せるところはありませんから、ご安心ください。(日本や中国のちゃんばらのほうがスプラッタだと思います)

でも、それが返ってリアルさを増していると思いました。

報道や本などで知っていても、実際に映像で見ると、より身近に感じられるし、理解度も増します。
こんなメッセージ性のある映画も、自分の中に何かを残してくれる、素晴らしい芸術作品のひとつだと思います。


******以下、ネタばれあります**********



hr2.jpg
ホテルの外の惨状を見た後のドン・チードルの、ネクタイを結べなくて、シャツを引きちぎって泣くシーンは、その絶望的な気持ちが伝わってきて、こちらの胸も苦しくなりました。

つかまった女や子供がどんな目にあっているかを知っているポールが、事情を知らぬ妻に「民兵がきたら屋上に逃げて、身を投げろ」というシーンも、外の様子を知っている彼の究極の選択であり、やりきれない思いがしました。


あんなところまで人間を追い詰めるなんて、なんて残酷なことでしょう。
2度と起こってはいけないことだと思います。


しかし、世界では、ルワンダにしろ、ボスニア・ヘルツェゴビナにしろ、ティモールにしろ、リアルタイムでこういう残虐な事件が次々と起こっているのが現状です。


ルワンダではその後、フランスの「安全人道地域」の設置、それに呼応した国連のUNAMIRの規模の拡大などにより、対立が続く中で、次第に何とか難民は国にもどり、難民キャンプも閉鎖されました。
フツ、ツチの区別は法律上完全に撤廃され、選挙の形もジェンダーや世代にも考慮した選挙制度に代わり、地方からの民主化をはかっているそうです。

けれども、その後もこんな話があります。

ユニセフに勤めるローカルスタッフの女性が外出から真っ青になって事務所に帰ってきたそうです。
聞いてみると、街で親兄弟を殺した隣人とすれ違い、寄って来て、
「お前を殺すのを忘れていたな」と耳元でいわれたのだそうです。


また、こんな話も。

海外から派遣されたスタッフが通訳と一緒に孤児院に行って子供にインタビューしました。
その時何を聞いても「しらない」といい続けていた子がいたが、インタビューの後に、そっとよってきて「本当は知っているの」という。
「どうしてさっき言わなかったの?」と聞くと「だって、さっき通訳していた人が、私の家族を殺したんだもの」とその子はいったのだそうです。



こんな現実に私たちは何をすればいいのでしょうか。

ポールはなぜあの人たちを助けられたのか、というと、今まで地位を利用してえらい人に賄賂を贈って培ったコネと、金庫に隠してあったお金やお酒(これはホテルのもの)をうまく使ったからなんですよね。

「これだけのお金で何人の命が買えるか」という局面が映画の中にもありました。

しかし、せっせと貯めたルワンダ通貨も、最後には流通しなくなって、投げ捨てられていましたね。

お金をユニセフや国連などに送って、それによって紛争を収めてもらう、というのも一つの手かもしれません。
寄付のチャンスはたくさんあります。

寄付は大切な援助の一つだと思います。

もし自分に幸せな出来事があったら、それをおすそ分けするつもりでもいいから、きちんとお金が使われる機関(ユニセフなど)を選んで寄付するのはとてもいいことだと思います。

つべこべ言う暇があったら、その時間に働いてお金を稼いで送ればいい、と思う方もいるでしょう。


しかし、jesterはお金を送る以外にも方法があるのではないかと考えます。
寄付も大切ですが、なんでもお金だけで解決できると考えるのは、経済大国(なのか?)の驕りであり、逃げであると思うのです。


日本はODAで海外に多額の寄付をしていますが、現地に行ってみた限り、心はあまり伝わっていない気がします。
本当に苦しんでいる人々を救うのは、お金だけではないはずです。
何とか心を伝えたいとおもいます。

映画の中では孤児を救うために自分の生命の危険も顧みず奔走するレッドクロスの白人女性が活躍していました。

でもjesterみたいに体力も気力もないへたれ人間でも何かできることがあるのだろうか。
今、日本に住んでいて、やれることってあるのだろうか。

・・・・出来ることはたくさんあると思う。
小さなことでもたくさん。

たとえば、まず、友達にこの映画の話をして見る。
ネットでこの映画を薦めてみる。
そのあと、話してみる。
煙たがられるかもしれないけど、押し付けがましくじゃなく、自分の意見を言ってみる。
人の意見も聞く耳を持つ。


それから、そういう直接的なことじゃなくて、もっと本質的なこと。

以前読んだ本で、重兼芳子さんがマザー・テレサにインタビューして
「世界のために何かしたいのですが、どうしたらいいでしょうか」と聞いたら、
「家に帰って、だんなさんを大切にしてあげてください。愛してると伝えてあげてください」といわれたそうです。
(jester、反省モードですあせあせ(飛び散る汗)

まず自分の家族や周りの人を精一杯愛してあげる。

道で通りすがりの人にも、スーパーでたまたま横に立った人にも、
極上の微笑をあげる。

見返りを期待しない愛を精一杯発信して生きる。

その愛を受信してくれた人が、また他の人に愛を発信してくれるほどの
豊かな暖かい愛を。

そうして、みんながそうし始めたとき、
世界に愛が充満して、憎しみや怒りが解けていく。



You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope someday you'll join us
And the world will be as one



夢みたいな話してるね、って言われるかもしれないけど・・・・

JohnのImagineなんか歌ってみるjesterでありました。猫


やっぱり結局横道にそれちゃいましたあせあせ(飛び散る汗)

ま、たまにはそれもいいか・・・・(いつもそれだろう、自分)パンチ(殴

せめてこの映画を見て「怖いね」といってまたディナーを続ける、ことがないように・・・


あきれながらも読んでくださった皆様にも、心からの愛を〜ハートたち(複数ハート)
posted by jester at 13:12| Comment(20) | TrackBack(9) | は行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月12日

ホテル ルワンダ その1

「ホテル ルワンダ」は「ミュンヘン」を見た次の日に見たのですが・・・・。
なかなかレビューを書けませんでした。



1つ目の理由は、家族Bがずっと「ルワンダ問題」について調べていて、そのおこぼれでjesterもルワンダ問題の根深さに触れていたので、感想を書き始めると、いつのまにかルワンダ問題自体について長々と書いてしまうはめになること。

2つ目の理由は、同じような系統の映画を続けて見たので、どうしても2つの映画を比べる視点で見てしまうこと。

で、何回か「書いては消去」を繰り返し、間が開いてしまいました。

今日は気を取り直して、書いてみますが、また寄り道してしまうかも・・・・パンチ(殴


上にも書いたのですが、家族Bは数年前からルワンダで起きた紛争についていろいろと調べていました。
jesterも時々そのレポートを読ませてもらっていたので、ルワンダの内情については、予備知識アリでこの映画を見たのでした。

でも予備知識がなくても映画を見れば、現実に起こったこととして理解できると思うし、一人の人間が困難を乗り越えて成長していくさまを克明に描いていて、いろいろ考えさせてくれる素晴らしい映画だったと思います。

ぜひたくさんの方がこの映画を見てくださるといいなと思います。


感想に入る前に、jesterの知っている範囲で簡単に予備知識を。
もし間違っているところがあったらごめんなさい。
それと、もうご存知の方はブルーの文字を飛ばしてくださいね。


 ルワンダはアフリカ中央付近にある小さな国です。

高地にあり「アフリカのスイス」などと呼ばれ、肥沃な土地にある豊かな国で、もともとはバンツー系のフツ族が住んでいましたが、500年ぐらい前にツチ族がナイル方面から南下してきて、王族を輩出する支配者階級になりました。
人口的にはツチ族は十数%しかいません。
昔はこの二つの民族は仲良く暮らしていたのです。

しかし、ドイツの保護領を経て、第一次世界大戦後、ベルギーの植民地になってから、ベルギーが統治するのに便利だという理由から、少数派であるツチ族を重用したため、2つの民族のあいだに反目が生まれました。

1962年、国連からの圧力などがあり、ベルギーから独立出来たものの、この民族紛争は続き、1990年、ルワンダ国外に亡命していたツチ族がRPF(ルワンダ愛国戦線)を作ってウガンダから侵攻し、内戦が始まりました。


とまあ、映画が始まるまでのルワンダの状態はこんな感じだったのですね。


**********さて、以下、ネタばれあります***************


主人公のポールはフツ族(ベルギー支配下では差別されていた側)ですが、ベルギー資本のホテルのホテルマンとして、支配人として働いています。
コネとお金で手に入りにくい高級な葉巻とかお酒を仕入れて、それを軍部の上部とか外国人などに賄賂として送っては、おべっかを使い、便宜を図ってもらったりしています。
この辺、たしかに「シンドラー」の出だしと似てますね。

ポールは特に政治的には考えはなく、自分と家族の幸せを祈って働く、ごく普通の人間デス。
マッチョでもヒーローでもない、どこにでもいる男。


だからこそ、この話がより力強く、そして現実に起こった話だと身近に感じられるのだと思います。

虐殺の兆候が見え始めたときも、それを解決するというよりは、日ごろ培ったコネで、自分と家族だけがうまく逃げることを考えます。隣人が連行されるのを見ても、それを助けようとはしません。

彼が本気になるのは、連行される隣人の中に、自分の妻子が入ってしまったとき。
「金はやるから助けてくれ」と、札束をちらつかせ、妻子を救い、ついでに隣人たち十数人も助けて車に乗せて、自分の勤めるホテルに連れて行きます。

このときも、自分の家族にはすばやくスゥイートの部屋を取りますが、隣人たちはスタッフルームに詰め込み。
雇われ支配人としては、高級ホテルにそぐわない隣人を入れることには抵抗があるのです。

ポールはこの騒ぎはすぐに収まるだろうと思っているから、収拾がついた後に職を失わないよう、要領よく動こうと思っているのですね。

でも事態はどんどん悪化。当てにしていた国際社会は動かず、国連平和維持軍はほとんど撤退してしまいます。それと一緒に報道陣を含む外国人も国外へと去ります。


ここでまたちょっと寄り道。このときの世界事情なんですが、jesterが知る限り、この弱腰の国連の後ろにはアメリカのお国事情があったと思います。

父ちゃんのほうのブッシュが湾岸で圧勝したあと、調子に乗って(?)ソマリアにも手を出し、一端解決したものの、その後事態が悪化してしまったのです。
その後の尻拭いは「浮気してごめんね演説」で有名な(爆)クリントンがしたのですが、1994年は旧ユーゴへの派兵を回避しつつハイティに軍隊を派遣、などしていたので、ルワンダには躊躇してしまったのですね・・・・・ 



ポールは「政治関連は偉い人や白人が何とかしてくれる。自分はその人たちにコネがあるから大丈夫」と踏んでいたけれど、大きな誤算だとわかり、ここから自分で自分とその家族をなんとしても守らなくては、と必死になっていきます。

もともと口が上手な男だったので、電話をベルギーの本社などの掛け捲り、助けを請います。
そしてホテルの中が比較的安全と知って逃げ込んできた人々も助けるようになります。

段々にポールが変化を見せます。
この辺、ポール役のドン・チードルが上手に演じています。

この人、アメリカ人なんですね。(最初なんで台詞がみんな英語!と思ったけど、まあこれは仕方ないのかな・・・・)
モデルになった本物のポール・ルセサバキナさんはどちらかというとマッチョなヒーロータイプだったとパンフレットに書いてありますが、ドン・チードルが演じるポールは、頭を使って権力者に媚を売り、口八丁で危機を乗り越えます。

このキャラクターの設定が、この映画の成功している部分の一つだと思います。
ポールの無力さと、その成長が、共感を呼ぶ、と思いました。

彼がホテルにいる難民たちに「海外にいる、知り合いの権力者に電話をしてください。そしてさようならを告げてください。そのとき、つないだ手を離さないで。」というようなことをいいます。
助けて!というのではなく、思いをこめてさようならをいい、それで、言われたほうが、「救助しないで傍観していること」を恥じるように・・・・・

ここがこの映画の山場のポイントでしたね・・・


というわけで、長くなってきたので、続きます・・・・猫
posted by jester at 11:05| Comment(14) | TrackBack(10) | は行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月09日

ミュンヘン その3(ネタばれありです)

しかし・・・
エリック・バナ兄貴にはやられたなあ・・・・
munich.jpg

トロイでもそうだったけど、彼の持つ独特の「いい人フェロモン」がど〜〜〜と出てて、それがアヴナーの苦悩する姿にぴったり。
『タフに頑張って任務をこなそうとしながら、生真面目にその任務の意義を考えてしまって自分を追い詰めそうなタイプ』がなんて似合う俳優さんなんでしょう!

電話で自分の生まれたばかりの娘の声を聞き、声を殺して泣きながら
「これが父さんの声だよ・・・・憶えておいて・・・・」 
というシーンでは思わずもらい泣きしました。たらーっ(汗)
死を覚悟して、娘に別れを告げているのですね。
それにお料理上手。思わず「食べてみたい・・・・」と思いました・・・


また情報屋ルイの一味の「パパ」という存在も不気味でした。
大家族と一緒に田舎に暮らし、家族を愛する様子を見せつつも、何を考えているかわからない。
「自分たちはどの国家にも組しない」と言い切りながら、その実、金のためなら裏切りだって厭わない刹那的な人間たち。
邪悪な便利屋であり、武器商人でもあるグループ。
人間の存在の罪深さを感じます。


アヴナーたちはお互いに「これは戦争なんだ。単なる人殺しじゃない。俺たちは戦争を戦っている兵士なんだ」 といいあって鼓舞しあいますが、
実は 戦争は人殺しなんですよね・・・・。


jesterはしばらく海外で暮らしていたので、国がない人の気持ちが少し分かるような気がします。

よその国に住んでいると、たとえその国で発行されたIDカードを持っていても、どんなにその国のために尽くしても、やっぱりよそ者、なんです。
母国語が通じる、同じ民族の人ばかりの暮らしは、やっぱり楽だし、安全で安心。
日本には不満もあるけれど、住んでみるとやっぱり私のHomeなんだな、って感じます。
だから祖国再建の思いの切実さもちょっと判る気がします。
何とかパレスチナ人もイスラエル人も、積もり積もった長年の恨みを捨てて、譲り合って共存できないでしょうか・・・・ ひとりひとり顔を合わせれば、何の恨みもない人同士なのに・・・・。



さて、画像は地味ですが、暗い色調が美しく秀逸。
前半に入るモノクロのニュース映像とぴったり合って、リアルさを増しています。
俳優さんたちも、バナ兄さんを先頭につわものばかり。
安心してみていられます。黒ハート


ところでこの写真の、右はエリック・バナですけど、左、だれだかわかりますか?
もじゃもじゃヒゲで、バナさんの横にいるとやけに小柄に見えるので、
「どっかで見たけど、だれだっけ??」と思ってましたが、「アメリ」で恋人役だった、マチュー・カソヴィッツでした。
パンフを見たら、この人、監督をして作品を撮ったりしてるんですね。
とってもいい味を出してました。

ジェフリー・ラッシュにはいつも驚かされますが、今回もびっくり。
すごい役者だなあ。黒ハート
バルボッサ船長にも驚いたけど、今回、これが「シャイン」でピアノを弾いてた人とは思えない・・・・

それと、情報屋ルイの役をしたマチュー・アマルリックも存在感があったな〜
鋭い目つきと繊細な演技。注目です! 揺れるハート



スピルバーグは「ターミナル」とか「宇宙戦争」でお金を稼いで映画会社を納得させておいて、こういう映画で本音を吐いている・・・のかな、なんて思ったりしました。

こういう映画ばかり撮っていたら、大衆はスピルバーグ・ブランドを敬遠するようになっちゃうかもしれないですよね。
スピルバーグが意図しているのは、「無関心な大衆」に少しでも考えて欲しい、ということなのかしら。
だからこそ、だれでも楽しめるような娯楽大作でヒットを飛ばして、人気を得ては、メッセージ性の強いものを小出しに撮って、たくさんの人にメッセージを伝えたいと思っているのかもしれません。
(甘い感傷かもしれませんが・・・・でも、たとえ甘い感傷であったとしても、何も感じないよりましかな、なんて思うのです。)


パレスチナ、アラブの問題は、日本人には『対岸の火』であって、関心がある人は少ないでしょうし、この映画を見ても「全然わからなかった」という感想も時々あるみたいですけれど、グローバルな目で世界を見たら、他の部分がひどく病んでしまったら、日本だけが無事で平和なまま存続できるはずがないです。
『他人事』だと思って他の国の悲劇を見逃していたら、必ず近い将来痛いしっぺ返しが来ると思います。
わたしたち、地球上に住むものは、生命共同体だと思うのです。
傍観者から、問題の解決に手を貸せるものへ、「万里の道も一歩から」の気持ちでjesterも何かしたいな、なんて思いました。
 


この映画を見た7日のNHKの「プロフェッショナル」という番組で、『人間は報酬としてお金で評価されることだけでなく、「他の人から頼りにされている」という事実を、脳が評価・報酬として受け止める』、といってました。

世界中の人が、『お金』を報酬として喜ぶだけでなく、『信頼の心』を尊んでくれるといいな、なんておもいました。
そんな世界が来るのを祈ります。

もうちょっと書きたいのですが、昨日「ホテル・ルワンダ」を見たので、それについても忘れないうちに書かなくちゃ、というわけで、最後急ぎましたが、とりあえず「ミュンヘン」についてはこれでおしまいデス。

読んでくださった方、おつきあい、ありがとうございました〜猫
posted by jester at 18:10| Comment(13) | TrackBack(3) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月08日

ミュンヘン その2(ネタばれを含みます)

「未知との遭遇」「E.T.」「シンドラーのリスト」は好きな映画ですし、初期のスピルバーグはいいと思っていたのですが、最近の「ターミナル」とか「宇宙戦争」は、
ギャラの高い俳優を使い、金をかければいい映画ができると思ったら大間違い
のいい例だったとjesterは思ってます・・・パンチ

で、今回もあまり期待してなかったのです。
トレーラーを見た時点でも、「なんか良さそう。でも最近のスピルバーグはね・・・ターミナルもトレーラーは良かったし・・・」と割り引いていました。

しかし結論からいうと、「ミュンヘン」はいい映画でした。

いい映画、というのは見る人それぞれに感じることではありますが、しかし作られること自体に意味のある映画というのも含むかな、と思います。

この映画は、真実を多くの人に伝えて「考えるヒント」にする、という観点で見ると、とても意義のある映画だと思うのです。

その上、スピルバーグですから、スリルとサスペンスを盛り込んであり、娯楽としてみても見る人を飽きさせないし。

そして、いろんな視点から映画が作られていることに、スピルバーグの賢さというか、したたかな計算を感じました。

イスラエル側からだけでなく、パレスチナ側の言い分も映画の中で語らせているのです。

ミュンヘン事件を強く憎みながらも、この作戦で暗殺されるパレスチナ人もまたかけがえのない人間である、という事実をしつこいほど繰り返して画像にします。



********以下、ネタばれあります********



たとえば、最初に殺されるアラブ人は、アラビアンナイトをイタリア語に翻訳し、街角で朗読会をしています。
帰りがけにマーケットに立ち寄り買い物するときも、イタリア人と和やかに談笑し、インテリジェンスを感じさせる人間です。

2番目の爆弾で吹き飛ばされるアラブ人は、妻と小さな娘と暮らし、パレスチナ問題の根深さをインタビュアーに感情的に語る妻を、まあまあ、となだめる穏やかな夫です。

主人公アヴナーは3番目のアラブ人と、その暗殺直前にベランダで会話を交わします。
初めて会った人にもユーモアたっぷりに会話し、思いやりを見せる標的に、爆弾のスイッチを入れる合図をためらいます。

そしてアテネでは、偶然同じ部屋に泊まってしまったパレスチナ系のテロリストの若者と、話し合います。
パレスチナ人が祖国再建を願う心は、ユダヤ人のそれとなんら変わりありません。
反論をしながらも、相手の意見に共感するアヴナー。

しかし次の日、その時の標的のそばにいたその若者を殺すことに。
見詰め合う二人。前の夜には熱く語り合ったのに、一瞬にして「祖先からの恨み」で敵同士になり、冷たい弾をその体に撃ち込んで命を奪うのです。

そういう過程を経て、アヴナーたちは変わっていきます。

一人目に成功したときはカフェで乾杯してお祝いしていたのに、だんだんに
「こんなことをして何の意味がある? 殺しても報復があり、殺した人間の後任はもっと過激なやつだったりする。 これは解決になっていないのではないか」と疑いだす。

さらに「自分たちが殺しているアラブ人たちは、本当にミュンヘン事件の首謀者なのか。何も証拠がない。もし責任があるとしても、暗殺でなく逮捕させるべきなのではないか」とも考え始めます。

「俺たちは高潔な民族のはずだ。その魂を忘れるなんて・・・」

しかしそう考えつつも、仲間を殺され、個人的な憎しみもまた抑えがたいほど強くなり、殺し、殺されの負のスパイラルに巻き込まれていきます。


報復は答えにならない。憎しみは何も生まない。

「目には目を、歯には歯を」は根本的な問題の解決にならず、憎しみをより過激にしていくだけだと主人公は悟りますが、また、惨殺されたミュンヘンでの同胞の姿がフラッシュバックし、憎悪の泥沼にとらわれて身動きが出来ず、ついに精神を病んでいきます。

ミュンヘン事件で罪もないのに殺された、オリンピック選手たちの最後の姿が、まぶたの裏からどうしても消し去れないのです。


ラストシーン、立ち尽くすアヴナーの後ろ、はるか遠くに、ツインタワーが。
いまだに同じ、報復の負の連鎖を繰り返している、おろかな人間への警告ですね・・・・・。


続きます・・・・・・たらーっ(汗)




posted by jester at 11:52| Comment(26) | TrackBack(16) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月07日

ミュンヘン、見てきました。

とにかく重い映画です。
出てくる人がみんな不幸。
でもこれが現実なんですよね・・・・・。

映画としては秀逸で、見る価値が大いにあると思うのですが、たとえばその後宴会があるときなんかに見たら酒がまずくなる人がいるかも。

パレスチナ問題がどういうことなのか、教科書ぐらいの知識がないと分かりにくいでしょう。
全然わからないという方は、本なり、サイトなりですこし知っていたほうが映画が理解できます。

エリック・バナはトロイのときからいいな〜と思っていましたが、主人公の苦悩と民族全体の憎しみを上手に表現してました。

ネタばれありの感想は、もうちょっと自分の中で整理してから書きたいと思います。
posted by jester at 22:29| Comment(2) | TrackBack(1) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月06日

歓びを歌にのせて その4

女性のキャラクターのなかで好きなのは、牧師の妻のインゲです。
(以下、ネタばれあります〜)


牧師の妻って、日本で言えばお寺さんの住職の妻、って言う立場ですよね。
質素に、貞淑に、従順に、を求められるんじゃないかな、って思うのですが、彼女はちょっと目つきがいたずらっぽくて、可愛いの。
いや、外観は年相応に、というか、5歳ぐらい年さば読んでない?と思うぐらいですけど、表情がいいなと思うのです。

家の中も綺麗にしてて世話好き。
そして夫とのけんかで「動かぬ証拠」をたたきつけるシーンでも、そんな情けない夫なのに嫌悪感はなくて、愛情ある目つきでいるのが良いです。
後半のバスに乗り込むシーンでは、この愛情が冷めてるのをちゃんと目で演技してるんですよね。ダニエルへの仕打ちを見て、愛想が尽きたんでしょう。
jesterはこの牧師夫婦が離婚するに1000点賭けます(殴パンチ

あと、オルガも可愛いおばあちゃんでした。
楽しそうに歌ったり踊ったり、こんな老後はいいな〜


まあしかしなんといっても、ダニエル役のミカエル・ニュクビスト(Michael Nyqvist すごいスペル。読めないです〜)にはやられましたね。


最初、鼻血はだすし、全身がぷよぷよしてるし、髪の毛は長いのに薄くて、しかも口が半開き、ということで「このオヤジが主役なのか・・・・」と思いましたが、見ているうちにその半開きの口まで可愛く見えてきた・・・・

この人(ダニエル)ならjester、結婚します。パンチ(殴パンチ(殴パンチ(殴 ひ〜〜あせあせ(飛び散る汗)

(しかし白状すると、ダニエルの役をちょびっと北欧系の別の俳優・・・父がデンマーク人でアルゼンチン育ち・・・に脳内変換して見て、もだえてたjesterです・・・・・)(もっと殴って良いですだ〜〜ダッシュ(走り出すさま)


監督のケイ・ポラックは前作のあと、政治的なメッセージをこめて18年間メガホンを持たなかったそうですが、今回、このような傑作を作ってくれて、本当に嬉しいデス。
今までの空間を埋めるように、また元気をもらえる映画を作って欲しいな♪

スウェエーデンの映画は数は見ていませんが、ロッタちゃんとか、やかまし村シリーズとかが大好きで繰り返し見ているので、違和感がありません。スウェーデン語自体にはかなり耳が慣れてます。

傑作映画が多いという噂なので、これを機会にもっとスウェーデンの映画を見られたら嬉しいと思いました。
posted by jester at 17:43| Comment(10) | TrackBack(1) | や行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月05日

歓びを歌にのせて その3(ネタばれあります)

劇場で早速サントラのCDを買っちゃいました。今それを聞きながら書いています。

このサントラのジャケットでも、いろいろなところで使われている写真でも、ヘレン・ヒョホルムが演じたガブリエラが大きくアップになっていますが、女性の中で一番光っていたのは、レナ(フリーダ・ハルグレン)だとjesterは感じました。

北欧系の顔だちに、にっこり笑う笑顔がとても素敵。(写真が見つかりません・・・・しくしく)

パンフレットにはI田理代子が「若いのにお世辞にもすらっとした体型とはいえない」なんて書いてましたけれど、私はとっても美しいと感じました。

痩せてる女優さんは、たとえばキーラ・ナイトレーなんか、衣装を着たときとかは綺麗ですけれど、肉体としてみたとき、ちょっと貧相な感じがしてしまいます。
フリーダ・ハルグレンは、その役柄のように、包容力があって、のびのび、おっとりした感じがあふれ出ていて、とても健康的で豊かな感じ。
お肌もつるぴかです。

ああいう柔らかそうで暖かそうな体型、とっても好きなんですよ。

いつも思うのですけれど、日本の若い女の人は痩せすぎの人が多い気がします。

インドではふっくらしてるって、美人の条件なんですよ〜
まああの国では痩せてる=食べ物がない=貧乏、っていうイメージがあるかららしいんですけれど・・・

日本では太目の人はすごく恥ずかしがって、泳ぎに行かなかったりするけれど、1回しかない人生損していると思います。
周りの人の目を気にしすぎ。だれがどう思おうといいじゃありませんか、って思うんですけど・・・・
まあ、そういう調子でどこでも平気で泳いじゃうjesterです。あせあせ(飛び散る汗)

ヨーロッパなんか行くと、牝牛みたいに太った4段バラのおばあちゃんでも堂々とビキニを着て泳いだり日光浴してます。
あれをみてると、jesterなんかまだまだひよっこじゃんか、と自信を持ったりします。(持つな〜〜〜!!(殴パンチ

まあ、文化の違いと言われればそうなんでしょうけれど、年取っても太っても、心の持ちようで、お日様を浴びてのんびりしたり、海でゆっくり泳いだり、っていう気持ちの良い楽しみを味わえるのに、恥ずかしいからってそれをあきらめるなんて、ほんとにもったいないデス。


またまた閑話休題でございます。パンチ

で、体型だけでなく、レナは自分の欲求に素直で、でも芯が通っていて、jesterは友達になりたいタイプ。
男性からみたら魅力的なんじゃないかと思うんですけど。(ま、jesterは男心はわかりませんですが)

とにかくダニエルが惚れちゃう気持ちはjesterにはよおくわかります。黒ハート

惚れた男と自転車に乗ってサイクリングして、「泳ぎたい!」って裸になって泳いじゃう、なんて、あこがれてしまう・・・・・猫(爆)


だからこそ、あのラストは悲しい。たらーっ(汗)
あの後のレナの気持ちを思うとつらくなります。
でもきっと、レナなら、そっと涙を拭いて、にっこりする日が来るでしょう。


というわけで、つづきます・・・・
posted by jester at 21:52| Comment(6) | TrackBack(3) | や行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月04日

歓びを歌にのせて その2

jesterは本を読むのも漫画を読むのも大好きです。クラシックやジャズ、ポップスのコンサートやミュージカル、ストレートプレイも見に行きます。

でも、たった2時間ぐらいのあいだに、これだけ心揺り動かされ、泣き、笑い、まったく異次元の世界への旅が出来る・・・・つくづく映画って総合芸術だと思います。

そして、その醍醐味を充分味わわせてくれる秀作映画にまた出会いました黒ハート

『歓びを歌にのせて』です。

孤独を感じる人間同士が、どうやって支えあい、歓びを持って生きていけるか。
音楽が荒れた人の心をどこまで癒せるのか。
芸術が自己表現にどれほど役立つか。


おとぎばなし、といってしまえばそれまでですが、
「今日の日から最後に息を引き取る日まで、
自分の生き方で生きたい。
誰かに強制された生き方でなく、
誰かが良いと思う生き方でなく、
だれでもない、自分自身が納得のいく生き方をしたい。」

なんて思う心に、一杯元気を貰いました。

1000663_02.jpg
ル・シネマの朝一番でみたのですが、上映終了後、自然と拍手が沸き起こりました。
年も性別もばらばらな観客の中から・・・・
電気がついても席から立てず、ハンカチに顔をうずめたままの人も。

jesterもこみ上げる感動の涙で、なかなか去りがたかったデス。

(でももうそろそろでなくちゃ、と入り口までよろよろ歩いていったら、次の回の入場を待つ人だかりのど真ん中に出てしまい、そうとう注目を集めでしまった・・・
うつむいたままトイレに駆け込んで、涙が納まるのを待って、やっと帰宅しました・・・)


*******以下、ネタばれがあります*******



まず、なんと言っても主人公のダニエル・ダレウスがとってもいいデス。
ウサギや雪や自転車、川で泳ぐこと。
そんなことに感動できる少年のような感受性を持ったままで大人になった人。
芸術家だからこそでしょうか。

人との付き合いが苦手だ、という彼は、しかし、スーパーの片隅で泣く女性を静かな共感で無視してあげることの出来る、優しい男です。
しかし自らが追い求める完成された音楽への情熱は厳しく、深く、彼の心臓を攻撃するほど。
だから彼は「音楽を聴きに」昔住んでいた村へともどってきたのでした。



これに対して、他に出てくる男性は、とても子供っぽいけれど、少年のような、というよりは子供の嫌な部分、傲慢さ、わがままさ、がさつさ、暴力的なところを持っている人が多い。

ガブリラルを殴る夫、コールもそうですが、雑貨屋のアーンも。
アーンみたいな男って、ものすごくたくさんいますよね。(まあ女でもいるか・・・)
押し付けがましくて、仕切りやで、自分のいったことが相手を傷つけてもわからず、場をわきまえずに、人のいうことを聞いてなくて自分の言いたいことばかり大声でいう人。
でも、悪気はないのでしょう。
もしかして、大昔なら、部族同士の闘争で、要領よく生き残るようなタイプ。
でも一緒に暮らしたら、とっても疲れるだろうな、と思われるタイプ。
友達が出来ないけど、どうしてだか本人にはわからないし、あんまり気にしてない人。

そして牧師のスティッグ。
第一印象はすごく良くて、だれにでも愛想が良いけれど、実は自分が真ん中じゃなくちゃいやで、自分の思うとおりにならない人は裏から手を回して排除しようと攻撃する人。

世の中には、こうして、自分では気がつかずに周りを傷つけてる人がたくさんいます。
(jesterもその一人かもしれませんが・・・)

他の人とは仲良いのに、自分とはどうも相性が悪い、という人もいるでしょう。

人間が集まるところ、摩擦が生まれ、ぶつかり合い、傷つく。
でも、こころを寄せ合い、その人の持ち味(トーン)をうまくハーモニーさせれば、100倍も200倍も素晴らしいものを作り出せる力を、人間って持っているんだな〜


そんな希望を持てる、『心の栄養』を貰った感じです。


登場する女性たちがこれまた、素晴らしいの・・・・・
また続きます・・・・・パンチ
posted by jester at 10:49| Comment(18) | TrackBack(7) | や行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月03日

歓びを歌にのせて

うひゃ〜〜〜〜
また使い物にならなくなっちまいました・・・・・
(いつもは使えるみたいな言い方・・・何かご質問は?


もう途中から、涙で画面がかすんで字幕が読めず・・・・たらーっ(汗)



終わって、明かりがついても席が立てず。もうやだ〜(悲しい顔)
でも入れ替えがあるので、タオルを顔に当ててロビーに出たら、次の階を見る人たちが一杯いて、じろじろ見られて、めちゃくちゃ恥ずかしかった。

下向いたままトイレに駆け込んで、また泣いちゃいました。あせあせ(飛び散る汗)

そのあと放心状態・・・・・・

いまだに余韻に浸ってます。
今書くと、また泣いちゃいそうなんで、気持ちを落ちつけてまた書きますね。(またそれかいパンチ


しかし・・・・ほんっとにいい映画だった! なんでもっとたくさんの映画館でやらないんだろう。 これ見て救われる人がたくさんいると思うのに!!!


というわけで、続きは明日・・・・・パンチ


posted by jester at 19:24| Comment(4) | TrackBack(2) | や行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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