京都より帰ってきました・・・・
帰って早々、東劇にA History of Violence 4回目出陣!
以下、ヴィゴ馬鹿の繰言なんで、そういうおばかな人間を許せない方は、どうぞスルーしてくださいまし。
いや、しかし我ながら、あのすごい修羅場のおうちをほったらかして、よく映画に行ったもんだ・・・・
家族Aと留守番していた猫のロッタ

は、突然の置いてきぼりに激怒。
家中の壁はひっかくは、すべての足拭きマットはぐちゃぐちゃに巻いて蹴りいれて噛んでぼろぼろにするわ、買い置きのトイレ砂の袋を破いて家中にばら撒くは、おまけに前足にうん○つけて家中歩くは、もちろん隠しておいたキャットフードやイカサキ・カツブシなんか全部探し出して味見を試みるは、jesterがものすごくお気に入りだったナルニアのタムナスさんのカップは落として割るは、もう大変な抗議活動を展開してくださったわけで・・・・

しかし一緒にお留守番していた家族Aは
「こいつ、ほんとに手がかかるなあ」 と一言コメント・・・・。
あの・・・ 手をかけていただけたんでしょうか・・・ えさやりとトイレ掃除だけして、この家の修羅場状態を傍観・・・・ 犯罪現場じゃないんだから、きっちり現場保存していただく必要はないのですが・・・・と怒鳴りたい気持ちをぐっとおさえて、もくもくと映画に行ってきました。(爆)
いや〜〜 前夜まで「こりゃあ明日は一日片づけだわ・・・・」とお友達のお誘いに返事しかねてたのですが、
先着500名さまに新しい写真プレゼントの誘惑に耐えかねて・・・・

(殴
そうなんですよ。昨日は東劇の3週目。UC豊島園では初日で、どちらも生写真プレゼントがあったわけで、東劇→UC豊島園、とはしごをしたヴィゴファンも(誰とはいいませんが)いた模様です。
jesterはさすがにはしごはしなかったけど(でもしたかったけど)東劇はきっちりいってきました。
しかし・・・この映画、かなり深いな・・・・なんていまさら思いました。
繰り返してみると、最初見えてこなかった入り組んだ構造が見えてくるのです。
公開3週目に入ったので、そろそろネタばれ話をしてもいいかな〜
というわけで、以下深いネタばれあります。未見の方はご注意ください!********
前にもちょっと書きましたが、冒頭のシーン。秀逸です。
蝉の鳴き声。けだるくモーテルを出てくる男たち。
車を動かすほんのわずかな時間に、ゴミを捨てるように簡単に起こる殺人。
それは彼らにとってゴキブリをたたき殺すように簡単で、ありを踏み潰すほど日常茶飯事。
人を殺すという最悪の犯罪に慣れきって、罪悪感もなく、単に金儲けと、そして楽しみのために他人の生命を奪う男たち。
ぴかぴかのオープンカーもまた、乗っていた人を殺して奪ったのだろう。
(そのあと、また別の車に乗りついていたけれど、その時も・・・・)
しかしその犯行手口は粗雑。
指紋をぬぐうこともなく、自分がやったことを隠そうともしない。
犯罪を重ねすぎて、隠すにも隠しようがないから。
けれど彼らはもう、「普通の人」には絶対もどれない。
大きな街に行くことも、ひとところに留まることもできない。
建設的な、生産的なことは何もできない。引き返せない絶望と自暴自棄が、そして自殺願望のような刹那的なものがその表情から読み取れます。
このシンプルなのに、自分をその場においてみると、魂を震撼させるほど怖いシーンが、実はストーリーの根底に流れるヴァイオレンスの形なんですね。
何回か見ていると、この男たちがトム・ストゥール=ジョーイ・キューザックの若い頃の姿を投影しているように見えてきます。
いや、ジョーイはもっと残酷で、殺人が上手だったのでしょう。
(どうもヴィゴがやっていると、ジョーイは昔もいい人間で、環境からやむなく殺人してたんじゃないの? なんて思ってしまうjesterでしたが、それは勝手なヴィゴ馬鹿の思い込みであります)
だからこそ、そんな過去を知ってしまった妻の驚愕と混乱が伝わってくるのです。
続きます・・・・
posted by jester at 08:34|
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