始まったばかりの頃に六本木のバージンシネマで見たけれど、小さいスクリーンでしかやってなくて、ちょっとがっかり。
はじめにお断りいたしますが、jesterはコリン・ファレルは昔全然だめでした。
(なんで、コリンファンの方は以下は読まないでください〜〜)
どのぐらいだめかというと、「映画はもちろん、映画雑誌で彼のアップの写真があるとそのページは見ないように心がける」 ぐらいです・・・ぎゃ〜〜ごめんなさい!
だって〜〜 日常生活の記事読むといつも腹立つんだもん、このしと!
でも「アレキサンダー」ぐらいから、熱心なファンの方の語りを聞いて、やっと映画ならなんとか見られるようになって来ました。



面影がジェレミー・アイアンズの若い頃にちょっと似てるかしらって試しに言ってみるけれど、多分誰も同意してくれないでしょう。

で、この映画はクリスチャン・ベイルが好きなもんで、彼見たさに出かけたんですね。
あ、あと、フォン・トラップ大佐(クリストファー・プラマー)も〜〜 えへへ。(年ばれ)
だもんで、綺麗な風景の映像とか原住民の映像とか、『映像詩人テレンス・マリックの映像美』を楽しもうと思いつつ、心のうちでは
(イライライラ・・・・クリスチャン・ベイルはまだか・・・・コリンのアップのスローモーションは早送りしたいかも)
などと密かに焦っておりました



確かに映像は綺麗でした。
でも前作のTHE THIN RED LINEのほうが好きだな、この監督の作品では。
ストーリーは歴史的にもよく知られている話なので、画像を楽しまなくちゃとおもいつつ。
(アメリカを発見した西洋人は嬉しかっただろうなあ。
あんな綺麗な川とか草原とか赤子の手をねじるように簡単に侵略できて。)
でもjesterはあまり浸れず・・・・・
とっても個人的なことなんですけど、音楽がネックでした。
ワグナーとかモーツアルトなんかの有名な曲をクライマックスシーンで何回も使っていたけれど、あれがどうも気になってしまい・・・・
特にモーツアルトのピアノコンチェルト23番第2楽章を4回も使ってたんですよ〜

コリン・ファレルとクオリアンカ・キルヒャーの二人の愛のテーマ(?)として、見つめあうシーンとか、抱き合うシーンなんかで。
jesterはモーツアルトがとっても好きで、よく聞くんです。
だからもうこの曲のイメージが出来上がっちゃってて、それが映像とうまくかみ合わないんです・・・・

有名なクラシックを映画に使うのってリスキーだと思うのです。
素晴らしい曲なほど、見る人はそれなりの思い入れを持ってますよね。
第九を聞いて大晦日を連想したり、「天国と地獄」がかかると走り出したくなる日本人は多いでしょう。
ショパンの例の曲(名前が浮かばない)を聞くと、頭の中で長島一茂が「大田イサン、い〜くすりです」っていっちゃう人もいるし。(爆)
あの曲で胃腸薬を思い浮かべるのってもちろん日本人だけだけれど、あれを映画のシリアスなシーンに使われていたら、日本ではちょっとこけるひともいるかも。
それと同じぐらい、jesterはモーツアルトにはそれぞれの曲に強い思い込みがあるので、ああいう風にBGM的に使われるとがっかりです。
それにあれだけ個性的な曲を4回も使うのって、ちょっと・・・しつこいですよ。1回なら我慢できるけど。(しっかり数えた)
「戦場のピアニスト」「シャイン」「アマデウス」みたいに、映画の中の人物が楽器を弾くシーンで使われるのは問題ないのですけれど・・・・
というわけで、なかなかレビューが書けなかったのでした。
この感想は、かなり個人的に偏ってると思うので・・・
・・・とはいえ、いつもjesterの感想は偏ってると言うのは否定しません、はい。
クリスチャン・ベイルはもうもう、とってもいい人で、包容力ありの素敵な男性で、もっと早く出てきてくれたら、あの違和感モーツアルトにも耐えてもう1回見てもいいんだけどなあ・・・。