
「Dil se・・・・」のフィルミーミュージックがド〜〜ンとかかったので、jesterの頭の中ではシャールク・カーンが汽車の天井の上で踊りだしちゃって・・・・

え、え、これ、何の映画だっけ?
すごく流行ってたよね〜〜(インドでは)
お祭りのとき、みんなこれで踊ってたっけね〜

なんて、軽くトリップしてしまいまして、映画に集中できないったら!
で、気を取り直して映像に集中。(汗)
クライブ・オーエンがアップでぶつぶつ語る画面をじ〜〜っとみて、『踊るシャールク・カーン』を頭の中から追い出しました。
(ちなみに、シャールク・カーンは、インドでは大人気の国民的俳優さんです。名を冠した香水もあるぐらい。
『Dil se・・・』は日本でも公開されたんですよ。あまり話題にはならなかったらしいけど。
でもって、jesterは彼としゃべって、2ショット写真を撮ったことがあります←この写真を「あたしのボーイフレンドよ」とインド人に見せると驚くので、いつも携帯していた時期がありました)

どうやって逃げ出すのか、どうやって盗ったものを運び出すのか・・・・
この辺を追うだけでも充分楽しめます。

こういう緊迫した展開のものだったら、会話なんかをもうちょっと整理したらあと20分ぐらい短くできて、すっきりしたかも・・・
それと本筋のサイドストーリーが説明不足で分かりにくいと思います。
表面では語られない思惑がいろいろ交差している映画です。
ネタばれしないで語るのは難しいけれど、事件のバックグラウンド、どうして犯人は情報を得たのか、なんで銀行のオーナーは弁護士をやとったのか、オーナーの真意はどこにあるのか、誰と誰がグルなのか、などなどが、最後のほうでほのめかしのように言われるだけで・・・
しかしあの字幕だけで内容を全部把握するのは不可能じゃないか・・・・と思ったのですが、どうでしょうか?
字幕つけた人(あのしとですだ・・・)がストーリーのからくりを分かってない気がしました・・・・
まあすべてがすっきりと分からなくても、強盗の手口なんかは面白いから、それでいいのかなあ。

(お前に言われたくないろう)
なんか体の線からシャープなストイックさが消えてる気がしたのは、年のせいか・・・普段の生活がリッチになりすぎたのか・・・
今回の役は『シャープ』『ストイック』というより『世慣れ』『しぶとさ』『頭脳戦』みたいなものを求められていたからかもしれませんけど、ちょっと気になりました。
そして、これも字幕にはあまり反映されてませんでしたが、すごい『汚い』台詞が多かったですね。(訳せないか、あんなのは・・・)
でも笑えるものもあったけど、あまり好感がもてなかったな・・・
あんなに緊迫したシーンで、あんなにくだけたスラングでジョーク言ってもいいのかなあ・・・・
(しかもあの恋人はなんなんだ。「いつでもOKよ〜〜 カモ〜〜ン」みたいなあんな女が警官にいるのか?? う〜むむむ・・・)

しかし、無駄にシャープかも・・・・

彼女の鋭さとかが活かされてない気がしました・・・・
もっと何かあるのかと思ったけど、匂いだけで、実像がない。
それはウィレム・デフォーも同じ。あれほど癖のある役者さんを使っているのに、ちょっともったいない使い方でした。
クリストファー・プラマーおじさまは素敵でしたけど・・・
足元がよろよろしてるところは演技の中の演技なんでしょうね。
陰があって、何考えてるのかわからない、って言う感じがよく出ていた気がします。
スパイク・リー監督ということで期待してみたわりに・・・というのを差し引けば、良い出来かな。
しかし、もしかしてこの監督さん、女優の使い方下手か? なんて気がちょっとしました。女嫌いなのかも。
デンゼルの恋人、ラジオ放送の翻訳で出てくる外人役の女性、そしてジョディ・フォスター・・・・
そこに愛はないなあ。(欲望とあざけりは見えたけど)
そういう視点で「マルコムX」「25時」「10ミニッツ・オールダー」など、手元にあるDVDを見直してみようかな、と思ってます。
しかし・・・・・・・・・
ネタばれだけど一言言わせて欲しい・・・・・
(未見の方、以下ご注意!!)
掃除する人は絶対気がついたはずだと思うけど・・・・。
家の広さを実感する時って、掃除するときだもん・・・・。