2006年08月02日

トランスアメリカ

これ、よかったです! jester的には今年の5本に入りますだ〜黒ハート

お金がかかってないインディーズムービーだけど、愛情はいっぱいこもってます♪

脚本にも無理がなくて、奇妙な設定ながら、その世界に引き込まれます。
元気をいっぱいもらいました!


1000957_02.jpg有名な俳優はほとんど出てません。

ぴかぴか(新しい)フェリシティ・ハフマンは『デスパレートな妻たち』で人気が出ましたが、日本では知っている人のほうが少ないと思います。

演技力はあるけれど地味な顔だちで、主役を張って男性のファンを呼べる女優さんではありません。

(だから、日本での公開も遅くって・・・あせあせ(飛び散る汗)

彼女は日本で言うと、室井滋さんみたいな女優さん。

そんな彼女が「低予算のインディーズムービーだから、せいぜい私の母と友達にビデオで見せておしまいだと思っていた」映画が、世界の映画の賞を総なめする結果に。


彼女の役どころは「女性になりたいと思っている男性」。

もうすぐ身体を手術して、完全に女性になる!!と意気込んでいるトランスジェンダー、ブリーです。


そんなある日、『息子が警察に捕まった』という電話がかかります。

「え、わたし、息子なんかいないわ・・・」といいつつも、そういえば昔、まだ外観が男だった頃に1回だけ身におぼえが。

その話をセラピストにしたら

「息子さんと和解しない限り、あなたが精神的に手術のために成熟できたとはいえない。だから手術の同意書にサインしない」

といわれてしまい、どうしても手術したいブリーの、「息子を何とかするため」のアメリカ横断のロードムービーが始まります。


こう書いてしまうと陳腐な始まり方に聞こえますが、フェリシティがどうみても女装している男性にしか見えないので(ほめてます!!)、彼女の振る舞いを見ているだけで笑いの発作が来ます。


女装をする男性は傍目には滑稽で時には悲壮、自虐的に見えます。「プルートで朝食を」のキトゥンもそうでした。

でも、ブリーは前向き。女性になって、自分にとって自然な形で人生を真っ当に生きていきたいと思っている。
その真摯な生き方が胸を打ちます。

彼女が演じるブリーは、『過剰に女性らしくしている男性』であり、厚化粧、ピンクのスーツに身を包み、虫や蛇を嫌い、ぴらぴらしたナイトガウンが大好き、というステレオタイプの女性像。

それはそれでとても滑稽だけれど、ああいうのを見ていると「男性のあこがれる女性像」が分かるような気がします。

柔らかくて優しくて綺麗で可愛くて・・・




1000957_01.jpgぴかぴか(新しい)そして息子役、 ケヴィン・ゼガーズの可愛いこと!
いや、20歳の男性(撮影時)を捕まえて「可愛い」も何もないでしょうけれど、リヴァー・フェニックスとガエル・ガルシア・ベルナルを足して割ったような・・・・ううう、ハンサムです!

jesterの苦手なペコちゃん系のダニエル・ブリュールに似てるかな?と写真を見て思っていたのですが、ワイルドな雰囲気もあり、これから上手に作品を選べば(汗)、大スターになるかも、という美形でした。


悲惨な幼児期をおくり、売春、麻薬、盗み、と荒れた生活のなかでもがく青年。

でも心は清らかで、愛に飢え、まだ真っ当な人生を送れる望みがある。

それをケヴィンが演じたら、そりゃあだれだって手を差し伸べたくなりますわ〜

しかもめちゃくちゃいろっぽい! そ、そんな目で迫られたら、困るう〜(殴パンチ

ぜいぜい。あせあせ(飛び散る汗)

ちなみに彼が扮するトビーが「知ってる? ロード・オブ・ザ・リングスは『ゲイムービー』なんだぜ」なんて言い出して、とうとうとこの説を述べたりします。
この、LOTRがゲイムービーって、アメリカではかなりしつこく言われているみたいですね。
jesterはそうは思いませんけど。



というわけで、「留置場から出してあげよう」→ 
「少しお金をあげよう」→
「継父に押し付けて面倒見させよう」→ → →

・・・ともがいているうちに、ブリーは父性愛に目覚め(というか母性愛に近い)、ブリー自身も親として成長していくのです。


ぴかぴか(新しい)脇役では『ダンス ウィズ ウルブス』の「蹴る鳥」を演じたグレアム・グリーンがいい味を出してます。



ぴかぴか(新しい)ハリウッドが巨額をかけて(その元を取ろうと宣伝もしっかりして)人気俳優をたくさん集めて作る「金儲け映画」に乗るのも・・・時にはいいけれど・・・

こういう、貧乏だけど(爆)のんびりしてて、好きな人に見てもらえればいいや、と愛いっぱいハートたち(複数ハート)で作った映画のほうをもっともっとたくさん見たいな、とおもうjesterでありました。


posted by jester at 08:56| Comment(18) | TrackBack(17) | た行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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