
試写会で「マッチポイント」を見てきました

(発表されているあらすじ以上のネタばれは下のほうに反転文字にしてあります〜)
霞ヶ関のイイノホールは満員の盛況でした。
まだ公開前なので、簡単にあらすじなど。
あらすじ;「アイルランド人のクリスは、英国の上流階級に憧れる野心家。高級テニス・クラブのコーチになり、金持ちの息子・トムと親しくなる。ある日トムに誘われてオペラに行くと、トムの妹・クロエに気に入られる。やがて交際が始まり、クリスはクロエの父親の会社の社員になり二人は結婚、クリスの人生は前途洋々に見えた。しかしクリスはトムの恋人・ノラとも浮気を続けていた。ノラを愛しているが、クロエが与えてくれるリッチな生活も手放せない。自分の人生を完璧にするため、クリスは殺人を思いつく…。」(こちらよりコピーしてきました)
ウッディ・アレンの36作目。初めて舞台をロンドンに移して、「罪と罰」か「太陽がいっぱい」か、というサスペンスです。
ロンドンの上流階級が過ごすおしゃれなスポットがたくさん出てくるし、高級マンションや別荘で過ごす週末には、主人公と一緒に感動したりできます。
古い録音のオペラも雰囲気にぴったり。
ウッディ・アレンっぽいこだわりは薄まっている感じがしましたが、それでも彼らしさはちりばめられてます。
特に中盤から、え〜〜、やばいでしょう、これは〜!
どきどきどき・・・ と最後まで固唾を呑む展開でした。
もちろんjesterは、最近騒いでる、ジョナサン・リス・マイヤーズが出てるというので出かけたのですけれど、Mi;3のときの爽やかエージェントと違って、ジョナサンは野望いっぱいの自己中・男の役柄で、ぴったりです。(爆)
やっぱりいい人より悪い人のほうがあうぜ!! ジョナサン!



セクシーかもしれないけどヒステリックなノラ(スカーレット・ヨハンソン)にはむかついて、自己中でスケベでわがままな男だけど、ジョナサン演じるクリスを思わず応援してしまいました。
このクリス、逆玉には乗るけれど、なんともいろいろ隙がありすぎなんですよね〜〜
だから一緒にはらはら!!
泣き顔や焦りまくる顔が可愛い♪(変態)
ジョナサン、心配していたほどテニスもへたくそには見えなかったし(爆)
インタビューなどで話題になっていたラブシーンはそれほど色っぽくはありませんでした・・・・
所詮男性の作ったラブシーンだわ〜と思ってしまった。

という台詞があったあと、ラストである人の指輪が橋の欄干にぶつかるんですが、それがどっちに落ちるのか・・・・・
そしてどっちに落ちたら、どっちが勝つのか・・・・
この辺がさすがウッディ・アレン、最後までひきつけてくれて、上手です♪
「Dear フランキー」のエミリー・モーティマーが妻、クロエを演じてますが、「赤ちゃんが欲しい欲しい」とわめく、あまり賢くない大金持ちのおじょうさん役。
声はかすれてるし、自信なさげだし、なんとなく「お金持ちのお嬢さん」というイメージじゃないかなと思っていましたが、わがままっぽい、いうことを聞かないと何かしでかそうな感じは良く出ていました。
その父にはブライアン・コックスが渋い声でいい味出してます。
こんなお父さんは理想的ですね〜
********以下、ネタばれなので反転文字にしてます。ネタばれしちゃうと絶対面白さが減ってしまう映画なので、映画をご覧になった方だけどうぞ〜〜 *****
とにかく、『しつこくいわれるので殺しちゃえ』という短絡的な計画性もない犯行で、逃げるときには人にぶつかるし、タクシーの中ではしくしく泣くし、盗んだものを入れたバックはダイニングの横に置いたまま寝るし、まったくもって隙だらけのクリス。
思わず「だめじゃん!そんな凶器つかったら!すぐばれちゃうよ〜」「しかも警察に自分から『別荘に猟銃がある』とかいっちゃうし〜」とかしかりつけたくなっちゃいます。
この辺、わざとこういう風にしてはらはらさせてるんでしょうね〜
ウッディ・アレン、やっぱりうまいかもです!