
先日見た「ユナイテッド93」を「NHK特集のドキュメンタリーみたい」と書きましたが、こちらは「『世界まるみえ!テレビ特捜部』みたい」でした。
つまり、一般受けを狙う、民放のワイドショー的な香りが・・・。
再現フィルムを見たあとお決まりの、最後に生還した本人が出てきてコメントするんじゃないかと期待したほど(殴
(ほんの数回しか見たことがないのに、こういうものに麻痺している自分も怖いです)
崩落してきたエレベーターシャフトにはさまれ、身動きが取れなくなって、迫り来る炎や瓦礫落下の恐怖にさらされながら、パイプをはじいて自らの場所を知らせる音を立て、痛みに麻痺して眠りそうになるのをお互いを励ましあい、怒鳴りあい、馬鹿話をしながらしのぐシーンはかなりの緊迫感。
でもこういう実話を元にしたものをドラマ仕立ての台本にするって難しいのだな〜と思いました。
一つ一つのエピソードはきっと実在の人物から取材したものだろうけれど、なんか台本の中ではその比重がしっくり来てなくて、盛り上がりにくい感じがしました。
結末が分かっているので、緊迫感を出すのが難しいのですね。
場内からは鼻をすする音が頻繁に聞こえましたが、そんなわけでjesterはかなり冷ややかに見てました。

ニコラス・ケイジ、とっても痩せた!
『ナショナル・トレジャー』で、少年からニコラス・ケイジに画面がすり替わった途端、ほっぺたが垂れてて思わずのけぞったjesterでしたが、今回は「だれ?これ!」というほど雰囲気が違ってました。
かなりフィットネスに励んだと見えます。
(共演のマイケル・ペーニャが『クラッシュ』のときより太くなってたので、よりニコラスのスリムさが目立ったような気も。)
白髪交じりでしかも額が大分後退してて、かなりふけて見えますが、そこがいい味です。
『笑わないでむっつりしているから人に好かれなくて昇進が遅れてしまった警官』なんですが、頑固で真面目そうで○。
この人を「え、いいじゃん」と思ったのは『The Rock』以来でした・・・
あんまりニコニコして甘い演技は似合わない人だわ。
ニコニコしてるとスケベに見えちゃうのよね。(当社比)
見に行く前に「ニコラス・ケイジが苦手なんだよね〜」といったら、先にマスコミ試写会で見ていた友人が
「大丈夫、ほとんど瓦礫に埋もれていて顔が見えないから」といっていたのですが、それは真実でした。(殴

始まってすぐに埋まってしまうので、「これから2時間、埋まりっぱなしで話が続くだろうか」と不安になったjesterでしたが・・・・
その予感は的中し、ニコラスは瓦礫に埋まって身動き取れないまま、顔が瓦礫に半分埋まったまま、ヒゲに砂を積もらせたままで、ずっと大アップになっていました。(これもかなりのものでした・・・)
マリア・ベロはすっかり「奥さん女優」として定着した感じ。
落ち着いた演技で、安心してみていられます。
ニコラスに「Baby・・・

いや、夫婦はみんな「Baby」って呼び合ってましたけどね〜

なんだか書いてるうちに、何故か分かりませんが腹が立ってきました。
この映画、もっと上手に作れたはずだけどなあ・・・・
でも、もう長くなったので、明日に続きます・・・・
