2006年10月31日

カポーティ

capo.jpgなんかね、とっても清潔というへんてこな感想を持ったjesterです。

でも好きです、こういう映画。猫


話の内容は「冷血」や「ティファニーで朝食を」などで名を残すトルーマン・カポーティが、ノンフィクション小説である「冷血」を書き上げた6年間の伝記映画です。

血も凍るような殺人事件と、犯人たちの死刑に向けての苦しみ、そしてそれを取材する作家の苦悩が題材ですから、見ている人も神経ぴりぴりしてくるようなダークで重い内容なんですよ。

トルーマン・カポーティを演じたのは、この映画で第63回ゴールデン・グローブ賞主演男優賞を受賞したしたフィリップ・シーモア・ホフマン。
MI3でジョナサンに引きずられていた小太りの悪者役だった人。(殴パンチ

冷血
カポーティはこの本しか読んだことがなかったjesterは、カポーティがこんな人だったとは全然しりませんでした。

カミングアウトしたゲイで、恵まれない少年時代を送ったけれど、小説家としては成功し、セレブとも付き合う派手な生活を送る。
しかし「冷血」を書いてからは、短編をいくつか書いただけで、長編をのこすことなく、アルコール中毒で亡くなる。

こういう人を、フィリップ・シーモア・ホフマンがとても上手に演じてます。
甲高い声、気取って人をひきつけるおしゃべり、小指を立ててグラスからレモンを浮かしたアルコールをひっきりなしに飲む・・・・
ほんとなりきってますねえ〜〜


なんで「清潔」と思ったかというと、とにかく身奇麗にしてるんですね、カポーティは。
お風呂に入りたてみたいにぴかぴかで、ちゃんと洋服を着こなして、きっちり片付いたお部屋で原稿を書く。
ちょっと病的なほど。

それだけじゃなくて、刑事さんのおうちも綺麗だし、死刑囚たちも清潔でした。パンチ

capo2.jpgカポーティの興味を引いた(そしてもしかして、恋愛感情に似たものも?)死刑囚のペリー・スミスを演じたクリフトン・コリンズ・Jrのきらきら光る目が印象的でした。

貧しい少年時代を送り、芸術的な才能がありながら、そして道徳観もあるのに、突然殺人鬼に変貌してしまう異常性も持ち合わせている。

冷血
jesterは昔撮られた白黒映画「冷血」も見たのですが、これ、とっても怖かったです。
殺人事件がとてもリアルに描かれているのです。
そして事件後の犯人たちの生活、つかまるまで、そして処刑も・・・・

この映画の中ではカポーティは出てきませんが、それらしき雑誌記者がチラッと最後に出てきます。

そして、昔の映画のペリーは小太りで、ギターを弾いて芸能界デビューを目指す人のよい青年って感じでした。

『カポーティ』のペリーは芸術家っぽくて神経質な感じです。
絵も上手だし、陰がある感じで、う〜〜んこれなら、カポーティ、惚れるかも・・・・

華やかな世界で恋人(男性です)とリッチに暮らしながら、死刑囚に共鳴してしまう。
「飯の種」「死んでくれないと本が出せない」といいつつも、ペリーの死刑が近づくにつれて廃人のようになってしまうカポーティ。


「ヒューマンドラマ」なんていう宣伝のうたい文句が笑えますが、かなり人間観察は細かいです。

できたら「冷血」の本を読んで映画も見てから見たほうが、より「カポーティ」が楽しめるかもしれません。
映画は事件についてはあまり詳しくかかれてませんから・・・・


脇を固めるクリス・クーパーがかっこいい!
キャサリン・キナーも落ち着いた演技で映画を引き締めてます。


カポーティはインタビューなどをしたらその内容の94%は記憶していたそうで、6%ぐらいしか記憶できないjesterにはショックでした。
(頑張れ!jesterの海馬!!)


フィリップ・シーモア・ホフマンがゴールデン・グローブ賞主演男優賞をとってくれてよかったな〜
じゃなきゃ、こういう地味な映画、日本では公開してくれなかったか、レイトショー公開だったかもしれないもん・・・・たらーっ(汗)

posted by jester at 20:51| Comment(6) | TrackBack(5) | か行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月28日

KAMATAKI 窯焚 その6 インタビューその四

このインタビューの前は、藤竜也さんについてあまりよく知らずにいたjesterなんですが、いろいろお話をうかがって、藤さんの印象が変わりました。
マット・スマイリーの話から、藤さんの英語の話になって、とても美しい英語をしゃべられると聞き、思わずjesterは失礼にもこんな質問を・・・あせあせ(飛び散る汗)


猫    猫     猫     猫     猫

j; そうなんですか?(映画では藤竜也さんはひどい片言の英語でしゃべります。) 

Gagnon監督(以下G); 彼は最初の日すごく怒ったんですよ。
私のところに来て、完璧なシェークスピアイングリッシュで話したので、
「だめだめ・・・うまくしゃべれ過ぎですよ!だめです」といいましたら、
「英語で映画に出るために、ずっと英語を勉強し続けてきたのに、ブロークンジャパニーズイングリッシュ??」とね。
でも彼は本当に英語が上手なのです。

k14.jpgだから朝から晩までマットと藤は一緒で、ず〜〜っと一緒に話してました。
ちょっとここでは話せないような「男同士の話」も・・・『愛のコリーダ』の頃の話とか・・・お〜〜恥ずかしい・・・(爆笑)
でも俳優としての勉強ですからね〜〜
「あの時、どうしたの? どうやったの??」なんて。(さらに爆笑)



Mさん(カナダ大使館広報の方です); あの映画(「愛のコリーダ」)、見られましたか?

G; ええ、もちろん。

j; 私は見ていないのですが・・・

G; あれは見るべきです! 『愛のコリーダ』はとても美しいフィルムです。最初に見たときはもちろんショッキングかもしれませんけれど、でもとても美しいラブ・ストーリーなんですよ。


大島(渚)監督があれを撮ったときはたぶん時期が早すぎたんでしょうね。
私も最初に見たときはあまり好きではありませんでした。「ショッキングすぎる」とおもったのです。もちろん今ではそうは思いません。とても優しいラブストーリーだと思います。見るべきですよ〜

j; あれが公開された頃はまだ少女だったもので・・

G; 今はDVDでみられますよ。
モントリオールで私の映画、『Kamataki』が公開された後、『愛のコリーダ』が再発売されたんですよ。藤の写真があらゆるところにあり、みんな彼の話をしてましたから。
藤はカナダでは今や有名人です。新しい世代の人たちにもね。

j; 「KAMATAKI」の撮影にはどのぐらい日にちがかかったのでしょう?

G; 実際の撮影は、計画では38日を予定していましたが、37日で終わりました。
難しかったのは窯焚シーンです。ヒゲをそらないでやるので、だんだんに伸びなくちゃいけないから、助監督は大変でした。
「今日はひげが伸びてないからこのシーンは撮れないわ」とか考えなくちゃいけないのでね。窯焚シーンでは10日間、ノーストップで撮影したのです。

j; その辺が一番苦労なさったシーンでしょうか。

G; ええ、たくさんのシーンを撮影して、窯焚のシーンは大変でしたが・・・
私自身2回も窯焚を(神崎)先生のところで経験させてもらっていましたから。シナリオを書いているときに、どんな感じなのかプロセスをよく知っておく必要があったので。

窯焚シーンでは100時間フィルムを撮りました。私のアシスタントも窯焚の過程をよく知っていたので、撮影の計画ができたのです。
だから、他のいくつかのシーンのほうがもっと難しかったですね。

吉行(和子)さんとケンのシーンもとても難しかった。ケンは日本語がしゃべれない。彼女は英語がしゃべれない。コミュニケーションができません。こういう種類のシーンのほうが窯焚のシーンより難しいのです。

前にお話した仏教の話のシーン、お茶の出てくるシーンですが、何回も撮りなおしました。こっちのほうが私にとっては難しかったのです。

京都の撮影、「たぬきさん」の撮影もやはり難しかったですね。技術的にも、群集をコントロールしたりするのが大変です。だから、簡単に見えるシーンが、実は撮影は難しかったりすることがあるのです。


喫茶店   喫茶店   喫茶店   喫茶店   喫茶店   喫茶店   喫茶店   

まだまだお聞きしたいお話がたくさんあったのですが、この辺で時間が来てしまいました。
jesterがした質問はこれで終わりです。
この後、ご一緒させていただいたえりこさんが『なぜ信楽焼きを選んだのですか』などの質問をなさいました。
(えりこさん、わたしばかり時間をとってしまってごめんなさい〜〜!!)

そして最後に、

j ;写真を撮らさせていただいてよろしいでしょうか?

G; もちろん! それで、このまま?それとも脱ぐ?

j; じゃあ、脱いでくださいますか?

G; ああ・・・じゃ、ちょっとワイフに許可を得ないと・・・

j; う〜〜ん、じゃあ今回は着衣のままで・・・

などという爆笑会話があって、写真を撮ったりいたしました。


作り手のお話を聞くことによって、より映画について、そして映画製作について、わかることができて、とても勉強になりました。
へたくそな質問&英語に寛大に、そしてフレンドリーにお答えくださったガニオン監督、こんなチャンスを下さった皆々様に感謝!!です!黒ハート


そして最後まで読んでくださったあなたにも、心から感謝〜〜!ハートたち(複数ハート)



このインタビューの内容、写真などのコピーライトはガニオン監督、カナダ大使館広報部とjesterに帰属します。無許可の転載は絶対なさらないでください。文責はjesterにあります。
posted by jester at 11:20| Comment(9) | TrackBack(0) | か行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月25日

KAMATAKI 窯焚 その5 インタビュー参

試写の前に、ガニオン監督がスクリーンの前に立たれ、

「若い頃は『資金が集まらない』だとか、いろいろ文句を言っていた。
その頃『好きな映画を撮れるだけで幸せじゃない?』といわれた。
その時はそれほど考えなかったけれど、それがだんだんにわたしの中にしみこんできた。そして今はつくづく映画を撮ることができる幸せを感じています」


ということをおっしゃってました。

ほんとうに「好きな映画を撮る幸せ」が伝わってくるような映画でした。
こういう映画に出会えたとき、観客は幸せになれるなあ〜と思います。
ガニオン監督に感謝。

インタビューは始終笑いに満ちて、フレンドリーでありました。
ガニオン監督のキュートな笑顔です。黒ハート

 
ga2.JPG

このインタビューの内容、写真などのコピーライトはガニオン監督、カナダ大使館広報部とjesterに帰属します。無許可の転載は絶対なさらないでください。文責はjesterにあります。


さて、インタビューの続きですが、マット・スマイリー君についての部分。

マットは映画を見てくだされば分かるのですが、とても美しい青年です!
でもなかなかいい写真を見つけられなくて・・・・

全国の美青年ファン(あるのか、そんなもの?)はぜひ映画を見ていただきたい〜


晴れ    晴れ    晴れ    晴れ    晴れ    晴れ    



j; ええと、ではケン役を演じられたMatthew Smiley(Matt Smiley)さんのことをうかがいたいのですが、カナダではいくつかの映画に出られていますよね。

Gagnon監督(以下、G); ええ、彼の父親は弁護士で、その後プロジューサーになったのです。その関係で、マットは小さい頃からいろいろな映画撮影現場にいました。
最初は俳優としてではなく、父親についていっていただけですが、成長するとともに、若い監督などから頼まれて、短い映画のちょい役をするようになりました。

k15.jpg
今は彼はロスアンジェルスに引っ越して、ハリウッドにいます。次の作品を待っているのでしょう。だって彼はとっても素晴らしい役者なんですから。

かれはとても運動が好きな若者で、小さい頃タイボクシングをやっていて、今でもトレーニングを欠かしません。
だからキャスティングしたとき
「ああ・・・ちょっと筋肉がありすぎ・・・これじゃこの役は無理だよ」と彼に言いました。「トレーニングをやめてくれない?」と。
そうしましたら、彼は小さい頃からずっとトレーニングをしてきたのに、4ヶ月まったくトレーニングしませんでした。そして彼の筋肉と身体はとても小さくなりました。

私の案では、映画の最初の部分で彼はとても落ち込んでいます。死にたがっている若者ですからね。

k12.jpgでも本物の彼はとても強靭なガッツのある若者なんですよ。明るいし、よく冗談をいって笑うし。でも4ヶ月たったら、かれはとてもか弱い静かな感じになりました。(笑)かれは素晴らしい役者ですよ。


j; 映画の中でも彼はすごい変化を遂げてますよね。弱々しかったのが次第に強くなってきて・・・。
かれはとてもいい演技をするので、日本でもきっと人気が出ると思います。すっごいハンサムだし(笑)

G; そうそう、かれは素晴らしくハンサムですよ〜 
おかしいのは、彼と一緒にどこかに行くと、もうそこにいるすべての女性が「お〜〜〜!!」(目を大きくして見つめるふり)そして最近はゲイの男性も!!(爆笑)
ゲイの男性は彼が大好きですよ・・・でも彼はゲイじゃないですけどね(笑)

まあそれは置いておいて、私たちがやろうとしていたのはバランスをとるということ。

映画の前半では、藤さんが演じる叔父の琢磨がしゃべります。
行動もSexも琢磨、琢磨、琢磨・・・でもそれが、次第にゆっくりとシフトしていきます。
シナリオはそう書かれているんです。
だんだん、ケンがしゃべり始める。以前はしゃべらなかったのがしゃべりだす。
そうすると今度は琢磨がしゃべらなくなってくる。Sexシーンもなくなる。
役が変化していくのです。

だから役者さんにはとてもとても難しかったですね。
ケンはいつもシナリオの中で自分がどの位置にいるか確認しなくてはいけませんでした。
そして、ケンの髪型も最初は顔にかぶさっている感じですが、それからゆっくりと額の髪の毛が上がっていきます。

こういう細かいことを観客に気がついて欲しいわけではないのですが、心理的なメッセージなんです。

マットはとても注意深くて、演技をすることに真剣でした。そして藤(竜也)と一緒に・・・藤は完璧な英語を話しますからね、いつも一緒にいました。映画の中では違いますが。



・・・・と英語の話になったところで、話が藤竜也さんのこと、そして「愛のコリーダ」についてなど、変わっていきます。

続きます・・・・・。
posted by jester at 10:22| Comment(4) | TrackBack(0) | か行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月24日

KAMATAKI 窯焚 その4 インタビュー弐

信楽焼きについては皆様ご存知でしょうが、ここでちょっと簡単に復習。

k4.jpg信楽焼きは、釉薬をかけず、素焼きもしないまま1300度以上の高温の窯で焼くことによって、灰の一部が付着し、自然釉となって作品に思わぬ効果を生み出す方法をとる。
穴窯といわれる窯で焼かれ、高温を7〜8日保つために、昼夜を問わず7〜8分おきに薪をくべなくてはいけない。


・・・とまあ、窯焚はまるで行者の修行のように、1週間以上も不眠不休で火を燃やし続ける作業なんですね。


さて、その2でちょっと触れたのですが、jesterは公私共にラブシーンが苦手です。(爆)

最近の映画は映画を見ていてもお決まりのように入るので、そういう予感がすると「あ、これからこうなるの? う・・・やだなあ」なんて思っちゃいます。
はっきりくっきりと見たいとはめったに思わないんです・・・あせあせ(飛び散る汗)
(こういう話を書くのも苦手であります。)

この映画でも実は琢磨の行動が気になりました。
藤竜也さんは『愛のコリーダ』以来Sexカリスマ(?)のようなイメージがあるのかしら? ここでも彼は非常に活動的(?)です。

そして個人的には、吉行和子演じる刈谷先生とケン・・・・というのもかなり抵抗があったのでした。


jesterの場合はかなり性格のゆがみ(?)から来るものがあると思うのですが、それにしても、女性のSex感と男性のSex感には隔たりがあると思います。

女性にとっては行為そのものより、それ以降の生命が自分の体に宿ること、そしてそれを生むこと、育てながら子供と共感し、自分からあふれる愛を感じることなんかのほうが大きいもののように思うのですが、男性にとってはSexをするということ自体に大きな意味があるのでしょうか・・・・

映画を見て気になった部分ですが、インタビューの中で監督のお話をうかがっているうちに、監督の意図が分かってきたような気がしました。

k10.jpgまた、藤竜也さんの人柄を聞くうちに、自分の持っていた彼のイメージが少し変わりました。
ここまで一緒に働いたスタッフや監督にほめられる俳優ってそれほどいないですよね。

ぴかぴか(新しい)   ぴかぴか(新しい)   ぴかぴか(新しい)   ぴかぴか(新しい)   ぴかぴか(新しい)


j; まるで炎が呼吸をしているように見えて、すごい迫力でした。

Gagnon監督(以下 G );そう、でもそれは本当に神崎さんの窯だからこそなんですよ。

j; カナダにはああいう窯はないのですか?

G; ないです。(この映画をとる前に)いろいろ調査したときでも、私は日本のすべての陶芸学校を調べました。すべてのタイプを、4ヶ月かけて調べたんです。

私は、『美』というものと『醜』というものを越えたところからはじめました。
『美』とはなにか、『醜』とはなにか。
『美』はどこから始まり、『醜』はどこから始まるのか。
その違いはなんなのか。

私は信楽焼きが大好きです。なぜなら、信楽焼きの『美』は見てすぐ分かるものじゃないんですね。たとえば清水焼だったら、簡単です。誰でもその美しさがわかります。でも信楽焼きはそうじゃない。そこが大切なんです。
たとえば女性の美しさとはなんでしょうか。女性が美しいのはいつでしょうか。
若者は年取った人の美しさが分からない。
私は、ケンが、年取った人の美しさがわかるようになる過程を撮りたかった。


k9.jpgだから、映画の初めの部分では吉行(和子)さんはほとんど目立ちません。2〜3人の人と一緒にいて遠くにいます。
しかしカメラがだんだん近くなっていき、彼女の美しさが際立ってきます。
私は、映画の中で彼女はとても美しいと思います。
そして、ケンも年取った女性を美しいと感じるようになるのです。


j: う〜ん、なるほど… そういうことだったのですね! 
しかし若者が年取った女性を美しいと思うようになるのは結構難しいですよね。

G: そう、難しいです。でもね、信楽焼きの美しさも同じです。

前に一度、信楽焼きのお店で買い物をしていたんですけれど、つぼを見ていたときに、男性が近づいてきて「汚いでしょう」というんですよ。(苦笑)
もちろん彼は冗談を言っていたのです、だってそこは彼の焼いたものを売っているお店だったんですから。
彼は私が『美』というものを理解できているのかを知りたかったのですね。信楽焼きの『美』は分かりやすくないですから。



j; あなたの作品で、『Keiko』や『Revival Blues』では、『即興劇』形式をとられていましたよね。つまり脚本がないという方式で作られましたよね。今回の映画もそうだったのでしょうか。

G; いえ、今回は脚本も(決められた)台詞もありました。
そして、実際には『Keiko』や『Revival Blues』でも脚本はあったのです。台詞が決められていなかっただけです。ラフなストーリーがあり、このシーンはこんな会話で大体やってください、という感じでした。
だから台詞に関しては『即興』だったんですね。

この映画(Kamataki)は台詞の入った脚本がありました。
でも私は時々『即興』を使いました。もしいいアイディアがあれば、俳優さんにそれをどんどんやってみてもらいました。
「どうぞ、どんどんやってください」という感じです。

k13.jpg撮影が始まった頃、藤(竜也)は
「う〜〜ん、そういうのは好きじゃないなあ・・・僕はきちんと書かれた台本が好きで、なんでもやれといわれたら、それをやり遂げるのだから」なんていっていました。
でも次第に、かれは楽しみ始めました。

藤(竜也)はすごくいい人です。とても仕事熱心で、シナリオを熟読し、たくさんのメモを取り、たくさん質問してきます。
「あ、ちょっと〜〜ここは・・・この意味はなんなの?」て具合に。

彼は尊敬すべき俳優さんで寛大です。ビックスターなのにとても謙虚です。とてもとても優しいし楽しかった。
だから1週間後には、ここに一言、ここに一言、と彼の作った台詞が入るようになりました。

ええと、どのシーンだったか・・・そうそう、日本の徒弟制度について、2〜3の台詞を即興でやりました。
『外人』(映画の中でアメリカから陶芸家が訪れる)が来るシーンで、リハーサルをしたのですが、どうもリハーサルがうまく行きません。
どうも硬い感じで・・・。それで、彼はちょっと悩んだ顔をしてどこかにいった後、帰ってきて、
「寒くなってきたなあ・・・窯焚にはぴったりだ」という台詞をいいました。これが彼が作った台詞の一つです。

その前の、仏教の話(お茶に例えて『外人』を諭すところ)はもちろん脚本にあった部分ですが、あそこはとても難しいのです。
ちょっとだけでもやりすぎると、シーンは無意味になってしまう。だからそこをよく話し合いをしました。
藤の役柄はとても厳しいが礼儀知らずではない。彼は優しいけれど、拒絶する。「かえりなさい」という。
この辺の演技で藤はとてもよかった。彼の独特のタッチが生きていました。


j; 水の静かさと炎の勢いの壮観さ、命と死、若者と年取った人、たくさんの2つの対比するものがあるのを感じました。うまくいえませんが・・・それらが次第に融合され・・・

G; そういう風に見てくださったのがとても嬉しいです。
こういうことは映画で表現しようと試みますが、それを説明したりしません。
ただただ、観客が見て、感じてくれたらいいなと心から望んでいるだけです。だからしゃべるのは恥ずかしいのですが、バランスのとり方を見つけることということに尽きます。

そして、たとえば最後のシーンで、私は風がなく鏡のように静かな水面を撮りたかった。でもロケの時間は限られています。
しかし撮影に出かけたところ「バンザイ!」 準備していたときは少し風があったのに、カメラを回し始めた途端、風がやんで、とても静かになりました。
とてもラッキーでしたね・・・



インタビューはまだまだ続きます。
次回はMatt Smileyさんについての部分をアップしたいと思っています。ぴかぴか(新しい)

このインタビューの内容、写真などのコピーライトはガニオン監督、カナダ大使館広報部とjesterに帰属します。無許可の転載は絶対なさらないでください。文責はjesterにあります。
posted by jester at 13:25| Comment(2) | TrackBack(0) | か行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月23日

KAMATAKI 窯焚 その3 インタビュー・壱

k2.jpg「KAMATAKI 窯焚」は、去年、モントリオール世界映画祭で、最優秀監督賞、国際批評家賞、観客大賞を含む5部門を受賞してますし、そのほかにもベルリン映画祭とか、ここでは書ききれないほど、世界中で賞を受けています。ぴかぴか(新しい)

カナダと日本の共同制作なんですが、日本では映画館での公開がまだなのですよね〜
早く公開されるといいなと思っています。


今回、カナダ大使館広報部の方のご好意で、ガニオン監督にインタビューさせていただけることになったのですが、この映画に関しては単独のインタビューになり、他のマスコミにはインタビューさせていないということで、きちんとお伝えしなくてはと、ちょっと時間をとって書き起こししました。

監督のお話は素晴らしい内容で、長いけれどなるべくそのまま忠実に翻訳して載せたいと思っているのですが、jesterの英語力の問題で(というか、日本語力の問題だな・・・)お読み苦しい点がありましたらお許しください。
カッコの中はjesterの補足です。

この記事のコピーライトはガニオン監督、カナダ大使館広報部とjesterに帰属します。無許可の転載は絶対なさらないでください。文責はjesterにあります。


映画の試写を見たあと、インタビューの場所としてカナダ大使館内の図書室を貸していただきました。
かなりどきどきしながら座っていますと、ガニオン監督が!!揺れるハート

ニコニコと優しげで知的な雰囲気。試写のとき最初に少し観客にスピーチがあったのですが、その時にも増してフレンドリーな感じです。

簡単なご紹介をしていただいて、ご挨拶をし、レコーダーを回して始まりました・・・・・(今回は抜かりなく録音させていただくことにしました・・・ジョン・ハウ氏インタビューでは録音どころかメモすらほとんど書かず、何を話したのか記憶が途切れていたので・・・・)(殴



jester(以下j); ただいま試写を見させていただきました。とても感銘を受けました・・・(こ、声が震える〜〜)あせあせ(飛び散る汗)

Gagnon監督(以下G); ありがとうございます。 

j: いくつか以前のインタビューをよまさせていただいたのですが、その中で監督は『自分の中に平和な時間を持つこと―――私の次の作品ではこのことを扱った作品になります』とおっしゃっていられましたが、今日、映画を見ていてこのテーマを強く感じました。

G; ええ、そうです。
私にとっては、inner-peace(心の平和)のようなものを捜すことはとても大切なことなんです。今日、特に若い人にとって、これはどんどん難しくなってきています。ガイダンス(指導)はないし、すべてがとても早く、いろんな場所に広がってしまう。
私たちはhigh anxiety(強い欲望・・・大変に不安な・・・)時代に生きていると思うのです。
そして私にとってはいつでも、心の平安にいたるたくさんの道を探し出すことが重用なんです。私はこの映画を作ることができてとても幸せです。そしてそれが成功しているといいなとおもいます。

j; 陶芸の作品を蒔きで燃やす窯で焼き上げること、このことは何かを象徴しているのですよね。

G; 映画の中では、言葉ではこういうことは説明したくありませんし、語りたくもないのですが、もちろん、陶芸は日本や中国の文化にあるように生命の5つの要素、土、木、火、水、金からなり、そのなかで火を選んだのは、火は「心の中の炎」(inner flame)とつながりがあるからです。
そして、私は「心の中の炎」(inner flame)がとても大切だと思っています。なぜなら、このエネルギーが「命」そのものだと思っているから。
映画の始まりの部分で、ケンの命の炎はほとんど消えかけています。ほとんど死に掛けている若者なんですね。
そして彼の叔父(琢磨)は生命に、炎に満ち溢れています。だからこのことについてはもう充分だとおもうので、特にアンダーラインをして強調するつもりはないのです。
しかし私はとても幸せです。というのも、この(映画の舞台となった)窯をもつ陶芸家、神崎紫峰さんの窯は、とても壮観(spectacular)なものなんです。
私は沢山の窯を訪れましたが、ある窯では、炎はそれほど素晴らしいものではありませんでした。煙突からは壮観な炎が見られませんでした。でも彼の窯は素晴らしい!それを見たときは
「ワ〜〜オ!!」(目を丸くして、驚いているジェスチャー!)
ご存知か分かりませんが、普通映画では炎は白くうつります。露出過度(over-expose)しちゃうから。だからDOP(Director of photography、撮影監督)と「だめだめだめ!炎は赤くなくちゃ!本物の炎が必要なんだから。」といっていました。
窯の中の炎は白なんです。温度がとても高いから。でも煙突からでてくるのは赤です。でもそれを撮るのに、ライトをたくさん照らす必要がありました。もっと小さい炎、例えばキャンプファイアーなんかで見ても分かりますし、次に映画で炎を見たらチェックしてみてください、炎っていつも白なんですよ。
でも私の映画の中では、炎はとても重要でした。だから、DOPの浦田(秀穂)さんと照明技師の常谷(良男)さんといろいろテストをしてみて、二人が素晴らしい仕事をしてくれました。

j; 噴出す炎がまるで呼吸をしているように見えて、すごい迫力でした。


というわけで、インタビューが始まりました・・・・
そんなこと聞くなよ〜という質問にも嫌な顔一つせずに誠実に答えてくださいます。

・・・・長くなりますので続きます。
posted by jester at 12:09| Comment(4) | TrackBack(0) | か行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月20日

Viggo! お誕生日おめでとう〜〜♪

001hubba.jpgヴィゴ〜〜お誕生日おめでとう〜〜!!

Kamatakiのレビューの途中なんですが、本日はヴィゴのお誕生会を我が家で開催中ですので(爆)一回お休みしますあせあせ(飛び散る汗)

posted by jester at 21:11| Comment(6) | TrackBack(0) | ヴィゴ・モーテンセン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月19日

KAMATAKI 窯焚 その2

k1.jpg続き・・・・でございます。

ぴかぴか(新しい)Matt Smiley(Matthew Smiley)君。
タイボクシングをやっていて、かなり筋肉隆々だそうですが、この映画の役作りのために、トレーニングを休んで、筋肉を落としたそうです。
(詳しくは監督インタビューのところで・・・・)

何故かjesterは今朝、「実はMattは女なのよ〜〜」という神の声をきき、

「えええ? そうだったの? だからあんなに美しいのね・・・
・・・・でも、裸のシーンで胸なかったよ?? ひげも生えてたし・・・」


うなされながら目が覚めたのでありますが あせあせ(飛び散る汗)

もちろん、Matt君はれっきとした男性で、「ゲイの男性にモテモテだけどゲイじゃない」(監督談)だそうです。

役柄では医大生なのですが、とても知的な、シャイな表情が素敵でした。


ぴかぴか(新しい)琢磨の弟子、リタを演じたリーサル・ウィルカーソンさん、日本で活躍なさっている方なんですね。01k.jpg

「ロスト・イン・トランスレーション」にも出演していたそうですが、とても知的な感じで、演技も上手だったです。

日本の映画に出てくる外国の方は、プロじゃないひとがアルバイトでしているみたいに演技があまりお上手じゃないことがありますが、この方のは安心してみていられました。


猫最近の映画ではこれでもか〜!というほどSEXシーンがありますが、石器時代の遺物であるjesterは、「それほどおおぴらに見せなくてもいいんじゃないの・・・」と思ってしまうことも多く、個人的にはけっこううんざりしちゃうときもあります。

ガニオン監督は、以前に日本でとられた作品でも「Keiko」など性描写が激しいものがあって、私が読んだいくつかの資料のなかでもその辺も注目されていました。

前作のリバイバル・ブルースのときのインタビューで「次は何をしたいですか」と聞かれて
「A lot of a sex!」(書かれていたままです)と冗談で答えられているのを読んで、「こ、これは聞いてみなくては・・・」 、じゃなくて、「絶対この質問はしちゃだめ!」とどきどきしておりました。あせあせ(飛び散る汗)

この映画の中でもいくつかSexシーンがあり、正直なところ「あれは必要だったのだろうか・・・?」とjesterには感じられたのもありました。


そんなどきどきや疑問を抱きつつ、用意して下ったカナダ大使館の図書室で、心臓バクバクでガニオン監督を待つjesterでありました・・・・・

続く。パンチ
posted by jester at 10:03| Comment(0) | TrackBack(0) | か行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月18日

KAMATAKI 窯焚 その1

クロード・ガニオン監督の「KAMATAKI 窯焚」の試写会に行ってきました。
試写会のあと、カナダ大使館広報室の方のご好意で、監督にお話をうかがうこともできました。黒ハート

k3.jpg
あらすじ;ケンは22歳の日系カナダ人。生きる意欲を失い、将来への希望もなく、飛び降り自殺を計る。しかし凍える冬の川から奇跡的に一命を取り留めたのだった。
母親マリー・フランソワーズは、ケンを助けることができるのは疎遠になっている亡夫の兄、琢磨しかいないと感じ、救いを求める。
国際的に著名な作陶家である叔父・琢磨は、ケンの亡き父とは対照的な人物だった。風変わりで、その行動は予想がつきにくく、世間体にとらわれない独自の道徳で生きていた。
酒、性、芸術、謎。琢磨によるショック療法は、ケンの心を揺さぶりつき動かす。その火花は、窯焚の強い炎のようにケンの心に再び情熱を呼び起こすことができるのか・・・?
(以上公式サイトから引用させていただきました)

出だしは、ケンが身を投げたのだと思われる、カナダの都市を流れる冷たい川が映り、Joraneの哀愁を帯びた歌声をバックに、母親が叔父に当てて書いた手紙のモノローグが流れます。

ここでもうjesterは一気に映画の世界に巻き込まれました。


ぴかぴか(新しい)そして舞台は雨の信楽へ。
一人ポツンと駅のベンチで待つケン(マット・スマイリー)を叔父の琢磨(藤竜也)が迎えにやってきます。

「いい雨だ。雨を見るのがすきか?」
「・・・まあ。」

ケンは日本語がまったく話せず、琢磨の片言の英語だけがコミュニケーションの手段。

「それはカナダのタバコか?」
「吸いますか?」

「いや、いらない。全部でどのぐらい持ってきた?」

「1箱と・・・・1パッケージ。」

「全部捨てろ。俺の家では、禁煙だ」


うまいですよね〜 このシーンで、琢磨という人がどういう人なのかが伝わってきます。


ぴかぴか(新しい)全編にわたって、自然の色彩が非常に美しい。

山、森、川、雨、そして炎・・・・

普段人工的な色彩に取り囲まれている私たちの目の汚れを取り除いてくれるような、すがすがしい映像です。

そこに吹いている風や、雨の匂い、土の匂い、滝を流れ落ちるマイナスイオンまで感じられるよう。


ぴかぴか(新しい)傷ついて荒んだ心を持つ青年が、痛烈なキャラクターの年上の男性に接して、そして身体を動かす活動をしているうちに、病んだ心を癒し、復活していく・・・というのは、まあ定番ともいえるテーマの一つだと思うのですが、だからこそ安心してみていられる、という部分もあります。

見ている人間もその過程を通じて癒されるのですよね。


ぴかぴか(新しい)また、音楽が素晴らしい。
Jorane(ジョラン)というフレンチ・カナディアンのミュージシャンが担当してらっしゃいます。

Vent Fou

独特の裏声とどことなくケルトの音楽を思い起こさせるような哀愁を帯びた旋律。

滴るような自然の映像とマッチして、画面の叙情性を盛り上げていました。

日本でもチェロを弾きながら歌っているものとか、何枚かが輸入版CDで手に入るようで、思わずアマゾンでポチしてしまいました。




ぴかぴか(新しい)さて、ケンを演じるこの青年なんですが・・・・

k5.jpgMatt Smiley(Matthew Smiley)君。
初めて銀幕の中でお目にかかりましたが、それは美しい青年でした。
(この写真はIMDbからお借りしてきたものですが、この写真、写りが悪いです。もっとハンサム♪)
 
東洋系の血が混ざっているという設定でもおかしくない、オリエンタルな雰囲気のある顔だち。
(監督と一緒に歩いていると、すれ違う女の子がみんなふりむくそうです)


長くなりそうなので、続きます・・・・(またそれですか〜〜パンチ


posted by jester at 11:11| Comment(2) | TrackBack(0) | か行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月12日

Tristan + Isolde (トリスタンとイゾルデ)

001t.jpg
やっと日本公開が近づいてきた「トリスタンとイゾルデ」の試写会に行ってきました。
それほど期待せずにでかけて、夜の歌舞伎町のぎらぎらと、シアターアップルのかび臭くてシャビイな座席に始まる前はうんざり気味でしたが・・・

映画は良かったです♪ハートたち(複数ハート)

1500年前のイギリスとアイルランドが舞台。
ローマの支配が終わって、混乱する国土のなかで、歴史の波にもまれ、運命のいたずらに苛まれる人間たち。

「トリスタンとイゾルデ」というと、ワグナーの美しいオペラが有名ですが、もともとケルトの伝承にあった「トリスタンとイズー」が数々の作家の手を経て形を変え、この映画では、単なる「媚薬をのんじゃった男女の狂おしい愛」から、残酷な境遇の中で必死で生きていく人間劇に完成されています。

宣伝では「ロミオとジュリエット」の原作とも言うべき恋愛物、とあおってますけれど、歴史物としても立派なできですし、ただ甘いだけの話じゃないです。

見ていて恥ずかしくなるようなべたつく甘さがなくて、それぞれが心に秘める切ない思いが胸を刺します。

戦闘シーンもかなり迫力あり。
お金をかけた大規模なものではないですけれど、上手な演出で臨場感があります。
それもそのはず。
「グラディエイター」のリドリー・スコットが製作総指揮、「モンテ・クリスト伯」のケヴィン・レイノルズが監督をしているのですよね〜。

恋愛物を見るぞ〜と期待していくのではなくて、古い時代にあった物語に浸りに行く、と思っていったのが正解でした。


ぴかぴか(新しい)アイルランドの王女でありながら、政略結婚のコマとして使われ、海辺にたたずんで、外の世界にあこがれるイゾルデ。

ハーブを熟知し、看護法なども良く知っている彼女は、負傷して流れ着いたコーンウォールの騎士、トリスタンを助けます。

この辺、二人が恋に落ちる過程が丁寧に書かれていて、無理がありません。
トリスタンはそりゃあイゾルデに惚れるわねえ〜〜
見ていて、「そうならなきゃ嘘だわ・・・」と思いました。
看護婦さんに恋する入院患者ですよね〜

イゾルデだって、ブルドックみたいな婚約者より、若くてつるぴかのトリスタンのほうがなんぼかいいでしょう。

しかし今両国は戦争状態にあり、お互いの国民の間には憎しみと恨みが渦巻いている。
海辺で泣きながら分かれる二人。

強力で残忍な王を抱くアイルランドに対して、イギリス内部では、いくつかの領主が裏切ったり裏切られたりしながら勢力争いをして、まとまりがない。

そして次に二人が出会うのは皮肉な場所。

喜びと驚きと、深い悲しみが瞬時にして二人を襲い、混乱した気持ちのまま、二人の立場は大きく交差して・・・・・たらーっ(汗)


という展開です。


001ttttt.jpgぴかぴか(新しい)なんといってもマーク王役のルーファス・シーウェルが良かったです!!

主役、トリスタンのジェームズ・ブランコをくっちゃってました・・・
(ジェームズも頑張ってましたが、決めのシーンでいまいち表情に華がないんですよね〜) 

ギョロッとしたオメメに坊主頭で、「渡辺謙に似てるかも」とおもっていたら、同行した友人も「あたしもそう思った!!」といってました。

心優しい王で、政略結婚のために嫁いで来た妻を精一杯幸せにしようとする切ない、得な役柄でした。
いままで悪役が多かったけど、やっと役にめぐまれましたね〜

この話、マーク王の物語といってもいいのでは?(またまた)


001tt.jpgぴかぴか(新しい)それから、ヒロインのソフィア・マイルズもかなり好き。
婚礼のシーンの美しさといったらなかったです。


しかしな〜〜
トリスタンなんか、さっさと忘れて、マークのことだけ考えてればいいのに!!
わたくしは、そう忠告したくなりましたね〜

もしどうしても忘れられないなら、せめてトリスタンをちらちら見て切ない顔なんかしないで、公共の場ではしゃんとしてなさいよ、あなた・・・

そしてこっそり逢引するなら許すよ。うん。


001h.jpgぴかぴか(新しい)あと出色だったのはメロート役のヘンリー・カヴィルかな。
ヘナチョコな役柄ですが、なかなかかっこいいのですよ。
ジェームズと一緒に写ってるシーンではついついヘンリーー・カヴィルを見ちゃいました。
ジム・カヴィーゼルと共演した「モンテクリスト伯」では可愛い男の子だったんですよね〜〜 最初あの子だとは気がつきませんでした。
立派になっちゃって〜〜♪

jester的にはこの人がトリスタンだったら嬉しかったかも。
それで、ジェームズ・フランコがメロート。
うんうん、そのほうがいいぞ!!イメージぴったりじゃんか。(殴パンチ(ひ〜〜ジェームズファンの方、ごめんなさい〜〜)


001ttt.jpgぴかぴか(新しい)全体的に暗くて地味な画像なんですが、幻想的で美しいんですよ。


それから衣装も素敵でした。
普通の人たちはごくごく粗末な洋服なのですが、王族のドレスは派手ではないけれど、とっても美しい。
マーク王の毛皮を使った衣装もカッコよかったです。


それから、邪魔にならず、心に残る音楽は、アン・ダッドリーが担当しています。

話の流れが自然で、分かりやすいので、余計な頭を使わずに、物語にしっとり浸って帰ってきました。


しかし、あのあと、残されたものはどうなるのかしら。
結構幸せに暮らしたりして・・・(殴パンチ
なんて思ってしまったjesterであります。
posted by jester at 10:38| Comment(16) | TrackBack(3) | た行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月08日

ユナイテッドシネマ豊洲 10番スクリーン ロード・オブ・ザ・リングスSEE鑑賞

オープンしたばかりのユナイテッドシネマ豊洲で、ロード・オブ・ザ・リングスのSEE(スペシャルエクステンデッドヴァージョン)を見てきました。

6日だけしかも朝1番の回だけ、日本で最大級という宣伝の、10番スクリーンで上映してくれるのです。

だもんで、合併台風&秋雨前線で大荒れの中を豊洲に出撃してきました。

10番スクリーンは音響をYAMAHAがやった「コンサートホール並みの音響」というのも売りです。

画面はTohoシネマ六本木(jesterはいまだにヴァージンシネマ六本木と呼んでますが)の7番スクリーンより大きいのに、客席はそれより少なく、とても贅沢なつくりになっています。

トイレがウォシュレットだったり、海の見えるバーがあったり、いろいろ素敵な映画館なんですけれど、なんといっても座席の一人が占められる面積が広いんですね。
椅子の座面が上がらないタイプなんで、座るとき楽なのですが、これは座面が上がらなくても人が行き来できるほど座席の前が広いからで、座っても充分前を人が通れます。
足を延ばしても前の席に届かない〜〜ぴかぴか(新しい)

それと、一人に一つづつ肘掛があるのです。
隣の知らないおじさんとひじの置き場所をめぐって争う必要とかないわけ。
これもかなりリラックスできます〜〜黒ハート

オンラインチケットを買うときに、周りの席がどのぐらい埋まっているかを画面で確認しながらLの15とか、ピンポイントで買うことができるのもうれしいです。
ユナイテッドシネマのこのシステム、TOHOシネマもぜひ見習って欲しい。
(ヴァージンシネマ六本木のオンラインチケットは、『このエリアから』でしか選べなくて、映画館に行ったらもっといい席が空いていたりしてがっかりすることがあります)

不満といえば、新しいので新築の匂いがきつく、シックハウスが不安だったのと、ちょっとヘッドレストの位置が高すぎるかな、と思いました。
jesterは普通の人より背が高いのですが、それでも後頭部が前傾に押される感じがやや気になりました。


さて、そんな10番スクリーンで見たロード・オブ・ザ・リングスは・・・・


素晴らしかった!!


画面が広くて、まるで映画の世界に入ったかのように臨場感があり、旅の仲間といっしょにミドルアースを旅している気分です!

ピーター・ジャクソンやリチャード・テイラーが凝りに凝ったデティールを堪能できます。

この映画、SEEだけでも10回以上、劇場版もいれると数十回みてますけど、これほど素晴らしいのは初めてかもしれません。

新たな発見がまたありました。
何しろ洋服の模様までくっきりはっきり見えるのですもの。ぴかぴか(新しい)

シャイアの袋小路屋敷の中から、アイセンガードの部屋の奥まで、今まで見えなかったところもばっちり鑑賞しました。

そして、ガン爺がモリアで落ちるシーン、そのあとのフロドの涙、ボロミアが逝くシーン・・・・
何度も泣いたのに、また泣いてしまった・・・・たらーっ(汗)

この映画、jesterにとっては特別な映画だな〜 とまた思いました。


そんな映画が大画面で今なら500円!!


・・・・なのに、お客さんはまばら・・・・たらーっ(汗)
残念。


10番スクリーンでTTT(二つの塔)やROTK(王の帰還)もやってくれるなら、どんな嵐の中でも通うわ〜〜と思ったけれど、来週からのTTTは小さい9番スクリーンでしかやってくれないようです。
しくしく。

それでも、昨日9番スクリーンで見た友人に聞くと、こじんまりしたスクリーンながら、音響などは良かったということですので、また行きたいな、とは思うのですが。


それと、さ来週(14日〜20日)は「歓びを歌にのせて」もやってくれるのですよ!
これも500円!

いくっきゃないですね〜〜爆弾
posted by jester at 08:03| Comment(2) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月05日

Life as a House (「海辺の家」)

ユナイテッド・シネマ豊洲が、今日、10月5日オープンなんですけれど、オープン前日の昨日、「あなたが選ぶ夕日ムービー」という上映会ご招待に当選した友人のおこぼれに預かって、「海辺の家」を見てきました。
(Eさん、muchas gracias !! )

ちょうど今日から、ロード・オブ・ザ・リングスのSEEヴァージョンを500円で次々にやってくれるのです。
しかも「国内最大級の」スクリーンで!(「最大の」、といわないところが怪しいが)

というわけで、jesterはここの一番大きい10番スクリーンで、ひさしぶりにFellowship of the Ringを鑑賞しようと思っているのですけれど、ちょうどその下見もかねて、オープンに備えてまだ工事をしている劇場に出かけてまいりました。

映画館の感想はまた書きますが、ファシリティや場所はかなりポイント高いです。
銀座から近くて、海に沈む夕日が見えるバーがある映画館なんて、すごくおしゃれで、便利で、大人な時間が過ごせそう♪



さて、「Life as a House」ですけれど・・・・

海辺の家

4年前の公開時、空から見下ろす夕映えの中の岸壁の家の映像をトレーラーで見て、それだけで感動して見に行ったのですが、心に響くところはなくて、いまひとつでした。

それが何年か経ってみたら、なんか今回は結構泣けました。
映画は変わってないので、自分の見方が変わったのですね・・・



猫最初に見たときは、「確かにケヴィン・クラインの演技はうまかったし、家の映像はすばらしいけど、脚本がぼろぼろ・・・・」と思いました。

死を覚悟して何かを作り上げる、っていうのは黒澤監督の「生きる」などなど、普遍的で感動的なテーマですけれど、『海辺の家』は人間観察がなってない。

コメディ的要素を入れて軽くしたかったのだろうけれど、隣家の娘は男の子がシャワー浴びてると脱いで一緒に入っちゃうような子だし(こういうの、男の人は嬉しいんですかね。私が男だったら、どんなに可愛い子でもひいちゃいますけど)、その母にいたっては娘のボーイフレンドと寝ちゃうような、しかも携帯に「いつまで待たせるの!私はベットで待ってるのに!!」と電話してしまうような、リアリティのない、現実にいたとしても友達になりたくないような女性。

元妻だって、自分の身勝手で息子がぐれてしまったと自覚はあるくせに、また同じ過ちを繰り返して、今の夫や子供を不幸にしてしまっても、元夫によろめいちゃう・・・・

男性はいいとしても、女性が全然かけてないのです。


猫 それに大体、主人公のキャラクターが魅力的じゃない。

どんなにケヴィン・クラインが一生懸命演じても、いや一生懸命演じれば演じるほど、暴力的で破壊傾向があるわがままな男、というイメージがぬぐえない。
そんな男が死期が近いことを知ってがらっと変わり、建設的なことを通じて愛を理解するっていっても、そう簡単にうまく行きますかいなと思っちゃいました。

長年働いた会社で、嫌な上司をぶん殴って怒鳴りつけて、自分の作った建築模型を全部叩き壊して会社をでて、残された人生を行きたいように生きる・・・
隣の16歳の娘が昼寝中に忍び込んできて、優しくキスしてくれたりもするし、隣人は手を貸してくれて、作品といえる家を完成し、息子は愛に気づき父のあとを継ぎ、愛する女に看取られて静かに息を引き取る・・・・

多分『人生経験の浅い男性が考えた、理想とする死に方(生き方)』なんでしょうね〜なんて思いました。


そしてヘイデン・クリスチャンセンは「泣き顔が情けない感じの不良少年」を上手に演じたお人形さんみたいな少年、という感じをその時は受けました。
(いわゆる『イケメン』とかいうものだけでは燃えない、湿った薪のわたくしであります)

最後のほうで人が集まってきて家を一緒に建ててくれるところなんて、もう見てて恥ずかしくて、照れちゃいました・・・・

なんで海辺の夕日のうつくしさに酔うこともできず、損した気分で映画館を出たのでした。
あせあせ(飛び散る汗)

だったのですが・・・・・


犬 スターウォーズを経て、あらたにヘイデンに注目して見てみましたら、いい演技してるんですよ〜〜

こういうのがあったから、アナキン・スカイウォーカーという大役を射止めたのね。
アナキンの演技よりいいと思いました。(殴パンチ
アクション物より、じっくり性格を演じていくようなものの方が向いている感じです。
狂気を演じるのもうまそう。

この映画では、素直に「自己嫌悪になりながらも、どうしようもなくて、ぐれてる愛情不足の男の子」を演じてて、好感が持てました。

で、ヘイデン演じる息子を主人公としてこの映画をみると、がらっと印象が変わりました。
いままで納得がいかなかったようなシーンの中にも、隠れていたチョコチップみたいなおいしい部分を見つけることもできました。

脚本の甘い部分(観客をなめてると思われる部分)があらかじめ分かっているので、その辺は軽く脳内で変換して、見たい部分だけじっくり見ると、なかなか良かったですよ。(ほめてるつもりです)

息子の、16歳にしては未熟でなんでも人のせいにして甘ったれてるところはむかつくけど、まあこういう高校生はいると思えます。
自分だってそうだったし。←ほらね。

そしてその根本は「愛に飢えてる」っていうのもありがちだけど、現実にもよくある話。

傷つくのを恐れて臆病になりながらも、遅ればせながら注がれた父の愛を必死で吸収し、やっと正常な発達段階のステップを踏めるようになる・・

そんな姿が可愛かったです。

ヘイデンは薄い殻に閉じこもり、それを破りたくてもがきながらも自分ではどうしようもなくて、しくしく泣いているだけの情けない青二才を、演じきってました。
(ほんとにそういうやつなんじゃないかと誤解するほどです)
(多分4年前にみたときはそう思ったのだろう、自分)パンチ


そして、夕日の沈む海の美しさ、その黄金の光の中で愛するものと踊る歓び、労働の後で風に吹かれながら太陽の下で食べるランチの幸せ、幼い子供をハグするとき身体に沸き起こる愛情の渦、自分の手で物を作りあげる充実感、体を動かすことの確かさ、などなど・・・

おいしい部分だけをじっくり共感して味わうことができました。


う〜ん、同じ映画でもこんなに反応が変わるなんて・・・・
しばらく前にDVDで家のテレビで見たときはこんな風に感じなかったのにな・・・・


ま、万物流転す、ということでしょうか。(爆)

posted by jester at 10:37| Comment(10) | TrackBack(0) | あ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月03日

The Last Trapper (狩人と犬、最後の旅)その2 まったくどうでもいい話など。

昨日のレビューはかなり辛口になってしまいましたが、その後公式サイトを見に行って、アオリ文句を読んで「あららここでも」とまた腹を立ててたjesterです。

「引退を決意した老狩人と狩ができない子犬が生み出す最後の希望」ですって。

この公式サイト作った人、映画見たんですかね?
『引退しようか迷っている罠猟師』『そりが引けない若いレース犬』なら分かるんですけど・・・・
それに『最後の希望』ってなんですか〜(爆)

「もうオレは引退するよ、アパラッシュ。これからは狩のできないお前と、畑でも耕して暮らしていくかのお」なんていう誤解を生みます・・・・よね??


犬公式サイトを見に行ったのは、ちょっと気になってることがあったからでした。
といってもほんとに些細などうでもいいことなのですが。

エンドロールを見ていたら、「出演者の声の役」の表が出ていたので、「あれ?これって吹き替えられていたの?」と思ったのでした。
Norman Wintherまで『声の役』があったのです。

出てくる役者さんの英語、あんまり訛りがなくて分かりやすかったでした。
ネイティブアメリカンのMay Looさんなんかもクリアで聞きやすかった。
口の動きに違和感はなかったような気がしたので、フランス語から英語に吹き替えというのでもないでしょうけれど・・・?
もともとフランス・カナダ・ドイツ・イタリア・スイスの合作映画なんですよね。

パンフレット買わなかったので、日本語公式サイトに行ってみたのですが結局分からなくて、IMDbで調べてみましたら、英語をフランス語に吹き替えしてフランス語圏では公開したのですね。
そのフランス語吹き替えの役の方の名前がエンドロールに出てたのでしょう。
(でもアメリカでは「Le Dernier trappeur」 とフランスの題で公開されているようです。)



犬ところでこの映画が始まる前に、
「当劇場は通路が大変急で危険です。場内が明るくなりましてからお歩きくださいますようお願いします」 
って何回もアナウンスがあったのです。

確かにテアトルタイムズスクエアって絶壁みたいなすごく急な客席なんですよ。
(ビルの狭い面積に、吹き抜けで容積を増やして作った劇場だからでしょうか・・・・
ここで「WATARIDORI」を見たときは、いっしょに飛んでいるような気分になりました・・・)

で、エンドロールなんですけど、音楽が途中で終わっちゃって、その後ずっと無音で暗い中キャストが流れるんですよ。
それがとっても長いの。
何かを象徴しているんでしょうけどね・・・

だもんで、明るくなるのを待ちきれずに、暗い中を階段を降りる人続出。

わりとお年を召した方もいらしたので(他の映画に比べて観客の平均年齢が高かった)、はらはら。

「早く明るくしろよ〜」というなさけない声に笑いが上がってました。

posted by jester at 08:43| Comment(2) | TrackBack(0) | か行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月02日

The Last Trapper (「狩人と犬、最後の旅」)


ええ〜〜、旅に出ておりまして、9月後半お休みいたしました。

戻ってまいりました。
(旅行につきましてはゆきてかえりしひびにて書くつもりであります。)


さて、東京に帰ってきてまず見た「狩人と犬、最後の旅」ですが・・・


う〜〜ん、これ、予告編と邦題にだまされましたねえ・・・・

出だしの胸に響くパーカッションの音楽と、空から見ていく雪原の様子はとっても好きだったんですけどね〜


なんで配給会社は内容と全然違う邦題をつけたり、テーマとは違う予告編を作るのだろう・・・・パンチ


原題は「The Last Trapper 」 「最後の罠猟師」とでも訳せばいいでしょうか?

それがどうして「狩人と犬、最後の旅」なのだろうか・・・ あせあせ(飛び散る汗)


jesterは「The Last Trapper 」という原題だと知っていたら見に行かなかったかもしれない。

見に行ったとしても心構えが違ったのになあ〜


だって、Trapって嫌いなんですもん。(それに尽きます)

自然のなかで、無駄なものなく自立した静かな暮らしを送る様子は素敵でした。

でもどんなに偽善的といわれても、罠にかかった野生動物が死ぬまでどんなに苦しむかを思うと、おしゃれのための毛皮のコートはjesterは欲しくない・・・・
 
フリースなどの素材もある現在、Trapperらが生活のためにとっているとしても、自分は野生の動物からとった毛皮をファッションとして楽しむ気にはなれません。

なんとなく邦題から、そして予告編を見た感じで、「年老いた狩人が犬と旅を続けながら、最後の旅となる・・・」みたいな話を予想してたのですよね・・・

それが一箇所に定住して罠をはる縄張りをもち、定期的に「売れる毛皮の野生動物」を罠にかけて暮らしている人が、たとえば友達のところに遊びに行くのに、まだ凍ってない湖を犬ぞりで無理して渡って、氷が割れておぼれそうになり、犬に助けてもらう話だったは・・・・


映画の中では「自分たちTrapperが増えすぎた動物を殺したりしてバランスをとっているからこそ、自然が守られる」なんていってましたけれど、ほんとか、それ??

どうもDogmaticな言い訳にしかjesterには聞こえないのです。

そんなえらいことをやっているのだろうか、彼らは・・・・?

それにしちゃあ「テンの毛皮は高く売れる。ビーヴァーは簡単に取れるけれど安くてだめ」とかいってたじゃないですか?


「人間社会の軋轢が我慢できずに人ごみを離れて、森の中で自給自足で孤独に暮らしたいから」とかいってくれれば素直にうなずけますけどね。
それだったら、コーカソイドなのにネイティブアメリカンの女性を妻にしているっていうのもなんとなく判る気がします。


犬犬ぞりを引く犬たちは、吹雪の中をあんな重いものを引っ張って、湖に落ちたり、がけから落ちそうになったり・・・
それが仕事だ、そりを引くのが彼らの生きがいだ、なんていわれても、「けなげで可愛い〜〜」なんて思えません。
かわいそうに思えました。

それにTrapperたちにとっては犬は「便利な道具」以上の何者でもなくて、道具への愛はあっても、所詮は使えなくなれば交換する道具。
大切なパートナーなんかじゃないんじゃないか、と思えたのですが・・・・


Trapperをやめようかどうしようか迷っているのなら、「早くやめたら」とアドバイスしたいですよ、ほんと。
いやjesterのアドバイスはいらないでしょうけどね〜
 

というわけで、風景は綺麗で、犬は可愛かったので、見ている間はそれなりに楽しめたのですけど、わたくしにとっては、なんだかちょっと後味の悪い思いが残った映画でありました。猫


posted by jester at 12:11| Comment(2) | TrackBack(0) | か行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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