「若い頃は『資金が集まらない』だとか、いろいろ文句を言っていた。
その頃『好きな映画を撮れるだけで幸せじゃない?』といわれた。
その時はそれほど考えなかったけれど、それがだんだんにわたしの中にしみこんできた。そして今はつくづく映画を撮ることができる幸せを感じています」
ということをおっしゃってました。
ほんとうに「好きな映画を撮る幸せ」が伝わってくるような映画でした。
こういう映画に出会えたとき、観客は幸せになれるなあ〜と思います。
ガニオン監督に感謝。
インタビューは始終笑いに満ちて、フレンドリーでありました。
ガニオン監督のキュートな笑顔です。

このインタビューの内容、写真などのコピーライトはガニオン監督、カナダ大使館広報部とjesterに帰属します。無許可の転載は絶対なさらないでください。文責はjesterにあります。
さて、インタビューの続きですが、マット・スマイリー君についての部分。
マットは映画を見てくだされば分かるのですが、とても美しい青年です!
でもなかなかいい写真を見つけられなくて・・・・
全国の美青年ファン(あるのか、そんなもの?)はぜひ映画を見ていただきたい〜






j; ええと、ではケン役を演じられたMatthew Smiley(Matt Smiley)さんのことをうかがいたいのですが、カナダではいくつかの映画に出られていますよね。
Gagnon監督(以下、G); ええ、彼の父親は弁護士で、その後プロジューサーになったのです。その関係で、マットは小さい頃からいろいろな映画撮影現場にいました。
最初は俳優としてではなく、父親についていっていただけですが、成長するとともに、若い監督などから頼まれて、短い映画のちょい役をするようになりました。

今は彼はロスアンジェルスに引っ越して、ハリウッドにいます。次の作品を待っているのでしょう。だって彼はとっても素晴らしい役者なんですから。
かれはとても運動が好きな若者で、小さい頃タイボクシングをやっていて、今でもトレーニングを欠かしません。
だからキャスティングしたとき
「ああ・・・ちょっと筋肉がありすぎ・・・これじゃこの役は無理だよ」と彼に言いました。「トレーニングをやめてくれない?」と。
そうしましたら、彼は小さい頃からずっとトレーニングをしてきたのに、4ヶ月まったくトレーニングしませんでした。そして彼の筋肉と身体はとても小さくなりました。
私の案では、映画の最初の部分で彼はとても落ち込んでいます。死にたがっている若者ですからね。

j; 映画の中でも彼はすごい変化を遂げてますよね。弱々しかったのが次第に強くなってきて・・・。
かれはとてもいい演技をするので、日本でもきっと人気が出ると思います。すっごいハンサムだし(笑)
G; そうそう、かれは素晴らしくハンサムですよ〜
おかしいのは、彼と一緒にどこかに行くと、もうそこにいるすべての女性が「お〜〜〜!!」(目を大きくして見つめるふり)そして最近はゲイの男性も!!(爆笑)
ゲイの男性は彼が大好きですよ・・・でも彼はゲイじゃないですけどね(笑)
まあそれは置いておいて、私たちがやろうとしていたのはバランスをとるということ。
映画の前半では、藤さんが演じる叔父の琢磨がしゃべります。
行動もSexも琢磨、琢磨、琢磨・・・でもそれが、次第にゆっくりとシフトしていきます。
シナリオはそう書かれているんです。
だんだん、ケンがしゃべり始める。以前はしゃべらなかったのがしゃべりだす。
そうすると今度は琢磨がしゃべらなくなってくる。Sexシーンもなくなる。
役が変化していくのです。
だから役者さんにはとてもとても難しかったですね。
ケンはいつもシナリオの中で自分がどの位置にいるか確認しなくてはいけませんでした。
そして、ケンの髪型も最初は顔にかぶさっている感じですが、それからゆっくりと額の髪の毛が上がっていきます。
こういう細かいことを観客に気がついて欲しいわけではないのですが、心理的なメッセージなんです。
マットはとても注意深くて、演技をすることに真剣でした。そして藤(竜也)と一緒に・・・藤は完璧な英語を話しますからね、いつも一緒にいました。映画の中では違いますが。
・・・・と英語の話になったところで、話が藤竜也さんのこと、そして「愛のコリーダ」についてなど、変わっていきます。
続きます・・・・・。