2006年11月29日

7月24日通りのクリスマス

日本映画レビューシリーズ第3弾。(爆)
先週見てきました。

例によって予備知識まったくなく「和製アメリ」という噂がある、っていうぐらいしか知らずに見に行ったのです。
長崎は夏に旅行したので、懐かしいしな、などと思いまして。

ストーリーは長崎に住んでいる少女マンガが大好きな女性が本当の恋に目覚めるまで、というお話。

好きだった少女マンガの舞台がリスボンで、時々彼女は長崎の町をリスボンの町に脳内転換しているんですね。
jesterはなんか共感をおぼえました。

少女マンガ大好きで、マニアの部類に入るかも、という人間ですけれど、あの世界に浸っているうちは、生身の男との真剣なお付き合いは難しいかと思います、jesterも。

少女マンガに出てくるのは往々にして女性が考えた理想の恋愛像だし、女性が考えた都合のいい男性なんで、現実はそんなもんじゃないですよね・・・
(男性の書いた小説やら監督した映画に「そんな女いるかよ〜」というセクシーダイナマイト女神様みたいな女性が出てくるのと同じかも)

景色が綺麗です。
坂がある、海が近い、なんていう共通点があるんですね、長崎とリスボン。
リスボンの画像はオレンジがかった色調が美しく、確かに現実離れしてます。

ギャグは時々すべっちゃうのがありましたが(小道具役が舞台にでて立ち往生とか、書店の店長のカツラが・・・とか、わらえませんでした・・・・)全体的にホンワカして、痛いところをつつかれない、優しいお話でした。


中谷美紀演じる主人公サユリを見ていて思ったのですが、これにしろ、「プラダを着た悪魔」にしろ、「ダサい女の子」のイメージって、世界共通で髪がぼさぼさ、ノーメイクにめがねで、セーターに長いプリーツスカート、ヒールのない靴なんでしょうか。

「プラダ」と違うのは、ファッション誌を勉強して変身した後も、サユリはあまり素敵じゃない、ってところ・・・・
あの髪型、中谷美紀に似合わない気がしました。

しかしどちらを見たときも、jesterには変身前のほうが個性的で素敵に見えたのでした・・・・あせあせ(飛び散る汗)
まあ、髪の毛ぐらいとかせよ、ですけど・・・・(でも跳ねてる髪の毛もかわゆし♪)
友達になるなら、流行を追いかけてみんなと同じ格好をしてる人より、変身前のほうと、です。(爆)
人間、男も女も外観じゃなくて、中身ですよ! ね♪揺れるハート

いや、綺麗でおしゃれな人は見ていて素敵ですけどね。
基本的には他人を不快にしない程度の清潔感があればいいんじゃないかなあ、なんて思うのですけど。
というか、別に汚くてもいいですよ〜。かっこ悪くても人の心の痛みが分かる人、心の暖かさが大事じゃないですか。
単純な人間なんで、おばあちゃんが編んでくれたセーターを大事に何年も着ている、なんて人、一緒にいて落ち着くし、好きです。ぴかぴか(新しい)

これが男性から見た「恋人」なら違うんですかね〜

(・・・と、えらそうなことを言ってますが、しかし考えてみればこれは今だから言えることでした・・・
一応jesterも全部ちょっとずつ通過してきてはいるのでしたよ。あせあせ(飛び散る汗)


「王子様」役の大沢たかおさん、昔「深夜特急」なんかで見た頃より歳をとりました。
足は長くて、遠目だとすらっとかっこいいんだけど、顔が・・・・
なんていうか、内容がすかして見えちゃう感じ。(あくまで当社比。ファンの人、ごめんなさい)
もうちょっと上手に年取って欲しかったなあ〜たらーっ(汗)


脇は小日向文世さん演じる父親、その彼女、幼馴染、弟、その彼女、などなど、いい人ばかりで、居心地いいんですよ。
お父さんのやっている喫茶店も暖かい雰囲気で・・・・

唯一、敵役の美女、川原亜矢子さんが、なんかあんまりにもベタでした。
「今日美容院いったら、若い美容師が『ほんとに結婚してるんですか〜』なんてしつこいのよ〜」なんて誰も聞いてないのに繰り返す女、なんているか??(爆)パンチ(いるかも)



ところで先日長崎に行ったとき、グラバー亭のカフェで「ダッチコーヒー」なるものを飲んだんです。
この映画で、父親の喫茶店に、ガラス製の長いサイフォンがあるのを見て思い出しました。
しかしどう考えても、jesterが体験したあのダッチコーヒーは腐っていた・・・

そのことについて、ゆきてかえりしひびで検証してますので、ご興味のある方は読んでみてくださいませ。
posted by jester at 11:05| Comment(6) | TrackBack(2) | さ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月24日

王の帰還 SEEヴァージョン放映

BS2とBSハイヴィジョンで、12月24日にReturn of the Kingのスペシャルエクステンデッドヴァージョンを放映するそうです!

時間などは見そびれたのですが、夜8時ぐらいからだったような・・・・
クリスマスプレゼントですね♪

幽霊の説得に失敗し、骸骨雪崩を掻い潜って、がっくり膝を突いて泣くAragornやら、イオレスの癒しの館でもじもじしてるファラミアがテレビでもみられます黒ハート

2006年11月21日

かもめ食堂 ruokala lokki

kamome.jpg 日本映画について書いてないな〜と、デスノートで反省したので、少し書いてみることにしました。

といってもあまり日本映画は見ません。多くて年に6〜7本です。
洋画だと下手すると一月でそのくらい、か、それ以上見ちゃいますから、日本映画が占める割合は低いですね。

そんななかで、この映画は去年から気に入って、映画館でも3回見たし、DVDを買ってからは繰り返しみちゃっています。

なんか癒されてしまうのですよね。ぴかぴか(新しい)

まあ、ファンタジーなんですけど、心が疲れているときに、和むんですよ。


フィンランドで一人でおにぎりがメインデッシュの食堂をひらいてるサチエさんの下に、ミドリさんとマサコさんという女性が来て、その食堂を手伝う、というただそれだけの話なのに・・・・

サチエさんの、心はオープンだけど何事にもとらわれない、飄々とした生き方に憧れを感じます。
あんなふうに生きられたらいいなあ〜 なんて。

地味な洋服に、きっちりと束ねた髪の毛も好き。
小林聡美って綺麗な女優さんだと思います。
埃一つなくお掃除されたお店や部屋を見ていると、俄然お掃除したくなる映画でもあります。

彼女がプールで「カーネーション、一番好きなのはカーネーション♪」って歌いながら泳ぐシーンがまた好きで、よくまねして歌いながら泳ぎます。(水飲む〜〜)あせあせ(飛び散る汗)

笑えるシーンも多くて、ニシンのおにぎり、ザリガニのおにぎり、そしてトナカイのおにぎりを3人で囲んで食べるシーンでは爆笑。
ちょっと罰ゲームみたいですよね〜

それから、ネノコク参りについてのマサコさん(もたいまさこ)のアクションがおかしくて・・絶対やってるよ、あの人。

コーヒーをおいしく入れるおまじない「コピ・ルアック」は早速やってみています。


北欧家具のすっきりした感じや、静かで落ち着いた街並み、フィンランドの森の美しさも素敵。
森が美しい国だから、人間ものんびり、なんですね。
ムーミン大好きjesterにはあこがれの国です。

いつか行こうと思っています。

でも冬はつらいのだろうなあ・・・・
お昼過ぎにはもう暗くなってくるんだそうです。

お天気がいいだけで大分救われちゃうような気分の時には、そういう冬は結構しんどいだろうなと思ってしまう、気弱jesterであります。
ロンドンでも冬は自殺者が増えるっていうし・・・

この映画はフィンランドが一番美しいであろう、夏に撮られたらしくて、そんな陰鬱な冬を感じさせません。


細かい突っ込みどころはあるのですが、女優さんたちの個性ある演技がそれを打ち消してます。
小林聡美、もたいまさこ、片桐はいり、の3人の女優さんの立ち振る舞いが、気負うところがなくて、とても自然です。
昔からのお友達のような気分になってしまう。

泣くような要素はない映画なのに、その優しさが嬉しくて、ほろん、と涙がこぼれたりするのでした。たらーっ(汗)

posted by jester at 12:07| Comment(10) | TrackBack(1) | か行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月18日

父親たちの星条旗

1001031_01.jpgクリント・イーストウッド監督の映画って、結構好きです。
「ミリオンダラー・ベイビー」も賛否分かれてますが、私は泣いちゃったし。

でも重いのが多いので、体調なんかがいいとき行かなくちゃ、とおもいつつ、前の夜ほとんど寝てなくて、精神的にも落ち込みのどん底、という中で「父親たちの星条旗」を見てしまいました。

もともと戦争物は苦手で、なるべくDVDになってから見るようにしてます。
映画館で見ると音と迫力ありすぎで・・・・
(家なら画面小さいし、音は小さくできるし、トイレとかに避難したり早送りしたりできますもん)

それなのに〜〜何故かふらふらと映画館へ・・・猫

だもんで、開始早々の戦闘シーンで滂沱の涙・・・・
身体がぶるぶる震えちゃうほどで、
「なんで戦争なんかするんだろ・・・・あんたらあほや・・・・」と落ち込み・・・・

そのうち、体調不良も伴って、手足が冷たくなってきて、貧血状態、吐き気まで←あほなのはあんたや・・・・あせあせ(飛び散る汗)

それほど戦場のシーンがリアルです。
 
といっても従軍経験があるわけでもなく(あたりまえですが)、他に戦争映画をたくさん見ているわけじゃないので、比較ができないのですが、いかに戦場が残虐で、戦争が不毛で狂気の沙汰かというのが苦しいほどにじわじわ伝わってきます。

jesterがあの場にいたら、早く撃たれて死んでしまいたい、と思ったかもしれない・・・・

映画の後半は、「勝利」のシンボルとして帰国した兵士が、内面の苦しみと裏腹に「英雄扱い」されて苦しむ姿が淡々と描写されます。

「戦争には勝者はいない」のです。

兵士も苦しむけれど、送り出した息子が戦死してしまった母親の悲しみも描かれます。
「(兵士の)母親たちの星条旗」でもあるんですよね。

とてもメッセージが伝わりやすい映画です。
ラストの辺がもうちょっと編集したらすっきりするかな、と思いましたが、実話ベースなので仕方ないでしょうか。


ぴかぴか(新しい)ドグを演じたライアン・フィリップはクラッシュに続き好演してます。
憤慨すると鼻の穴が広がりますが(殴)、見るからに善良そうで、正義感強そうに見えるんですよね、この人。
最近、私生活では離婚したりしてますが、映画では活躍してますね。

一番共感した役は、重圧のあまりアルコール依存症になってしまうネイティブ・アメリカンの兵士、アイラ・ヘイズだったのですが、アダム・ビーチさんというカナダの役者さんがやっています。
どこかで見たと思ったら、ドラマの「デッド・ゾーン」にでてましたね、この人。


ぴかぴか(新しい)映画を見たあと、NHKのクローズアップ現代にクリント・イーストウッド監督がでていましたが、とてもストイックで清潔な印象。
セレブになりちやほやされてスポイルされて傲慢になっている様子もなく、静かに謙虚に、考え考えしゃべる姿がとてもいい印象でした。


ぴかぴか(新しい)実はjesterが見る前に、家族Aもこの映画を見たのです。

家族Aは戦記物のドキュメンタリーや小説が好きですし、自衛隊の航空ショーとか好き。
ニュース見てて、「あんな拉致なんかする国、ミサイル打ち込んでぶっ潰せばいい! アメリカならとっくに攻撃して拉致被害者を奪還しているのに!!」
などと過激発言を繰り返す人なので、そういう人があの反戦メッセージ一杯の映画を見たらどう思うのか、聞いてみました。

なんだか久しぶりに結構真剣に会話ができたという感じです。(詳細は省略)(爆)


彼は「硫黄島からの手紙」も見に行くっていってますが、私は予告編を見ただけで呼吸困難になるほど悲しかったので、DVDになるまで待つかな・・・とおもったり、また行ってしまうかも・・・?と思ってます。


ま、jesterは映画を「作り事」と思って見られない共感・単純体質なんで、ホラーなんかも入り込みすぎて夢見ちゃうし、それで目が覚めてもトイレに行けなくなっちゃうんですよ。

もっと冷静に大人に鑑賞ができる方なら、jesterみたいに貧血状態になることもないと思いますです。
posted by jester at 11:23| Comment(11) | TrackBack(2) | た行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月14日

プラダを着た悪魔 The Devil Wears Prada

purada.jpg先週、試写会で見てきました。

あらすじ:大学を卒業したばかりのアンディの夢は、ジャーナリストだ。しかしそんな彼女が、ひょんなことから就いたのは、NYの一流ファッション誌の編集長アシスタント。多くの女性が憧れる職業かもしれない。でも当のアンディには興味ゼロの世界。果てはジャーナリストになるため!と職場に向かったのは良いけれど、彼女が手にしたアシスタント職は、生易しいモノではなかった。超カリスマ的な存在として君臨する編集長のミランダは、まさに「プラダを着た悪魔」だったのだ(goo映画より)

生易しいものじゃない悪魔、といっても、ひどいいじめとかじゃなくて、その辺は爽やかで笑えます。

笑えたんですけど・・・・・猫


アン・ハサウェイって垢抜けない女の子が変身!っていうの多いですね。
今までみたなかでは一番可愛く見えたかな。
目、口、鼻、どれも大きくて、パンダのような可愛さ。(違

しかし・・・どうみても「スタンフォード大学院の法科に進む」のを蹴ってジャーナリストを目指す知的女性、に見えない〜〜(爆)パンチ

なんかテキサスの田舎から出てきた都会を夢見る女の子、って感じなんですよ・・・・(当社比)

しかも「この職業を遣り通せば、なんでも好きな職業につける」という仕事が、おしゃれして、お化粧濃くして、喰うもんも喰わずにモデルみたいに痩せて、電話番して、スタバで熱々のコーヒーたくさん買ったり、開店前のレストランでステーキを買ってきたり、飛行機が飛ばない嵐の日に家に帰りたいとわめく上司のために空軍に電話したり、上司の子供に発売前のハリポタ読ませたり・・・・・というのが・・・・あせあせ(飛び散る汗)

jesterにはだめでしたわ〜たらーっ(汗)

小雨家小雨だもんで辛口です。以下、この映画&アン・ハサウェイがお好きな方は読まないほうがいいかも・・・・・)
(あ、ネタばれはありませんが、これから見ようと思っている方も・・・)



コメディなんだからね、と自分に言い聞かせても、なんか根本的なところで間違ってる気がして仕方ありません。
30年前の映画?と思ってしまったり。

『恋に仕事にがんばるあなたに、元気がでるビタミンムービー 』って宣伝してますが、この映画で元気が出るような人って、どういう人なんだろう?(そこまで言うか)

大体、セレブ、とかトレンディー、とか、ブランド、とかを重視して、日々お金儲けに走り回っている人はちょっと苦手でございます。

最近売れていたビジネス本を立ち読みしたら「ちょっとぐらい悪いことしても、まずお金を儲ければ、セレブになれてやりたいことができるし、あとで開発途上国に学校を建てるとかいいことができて罪滅ぼしできる」なんて書いてあって・・・(爆)
焚書したくなりましたもん。


メリル・ストリープは相変わらず上手なんですけどね。
一番光ってました。
表の顔と生活に疲れた裏の顔の落差がまた上手。

ファッションに興味がある人は楽しいのかも。
ブランド物に身を包んでハイヒールでN.Y.やパリを闊歩するアン・ハサウェイは確かにおしゃれでかっこいい。
(jesterが友達になりたいのは変身前のほうだけど・・・)ダッシュ(走り出すさま)

でもおしゃれしてない人を軽蔑するような雰囲気の華々しいファッション業界とか、ブランドの新製品追っかけとか、セレブなパーティだらけの生活とか、見るからにむなしくて、「そこまでやらないとわからないの? アンディちゃん」といいたくなりました。

つまりは主役になる女の子がちゃんと描けてない。
まるで中学生みたいに幼稚で身体だけ大人になってるみたい。(中学生ごめん!)
かわいいけどね〜 今時ちゃんと高等教育受けていて、こんな女いるかよ〜
と思いました。(殴パンチ



しかし映画とは関係ありませんが、この試写会、お土産がマスカラでした。
男の人はどうするんだろう・・・・
彼女か妹にあげるのかな?

posted by jester at 14:23| Comment(12) | TrackBack(3) | は行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月09日

Death Note デスノート the Last name

death.jpgデス・ノートを見てきました。

あまり日本映画は見ない(見ても年に6〜7本です)のですが、こないだテレビで1をみて、先が気になったので・・・・

で、ふと気がつくと、日本映画は見てもレビューを書かないことが多いです。(書かなくちゃ・・・・)

なのに今回なぜレビューを書こうと思ったかというと、映画の中のワンシーンが、見ていた映画館のすぐ近くだったので、驚いて・・・・
 それがこれ。

ユナイテッドシネマ豊島園で見てたんですが、ラストの鹿賀丈史が出てくる改札口、どっかでみた??
あれ?さっき通った西武線の豊島園の改札にそっくり!

で、映画が終わった後、徒歩7秒の駅(ここは駅からすごく近いの!)にいって確認。
「やっぱりここだよ〜〜!」

携帯で写真を撮って、駅員さんに
「ここで映画、とりませんでしたか?」と聞いたら

「ああ、そうだよ〜 7月ね」(嬉しそう)

「え〜でも雪降ってましたよね」

「あれ、偽物の雪。終電の後に降らせたんだよ」(得意そう)

なんて教えてもらいました。
うふふふふ。なんだか嬉しかったです。←相変わらず単純・・・・


映画のほうですが、『3日間で観客動員数約97万5000人、興行収入約12億円』というヒット作だけあって、いつも空いてる(当日でもど真ん中に座れる〜)ユナイテッド・シネマ豊島園なのに、結構人が入っていましたです。

藤原竜也くんは男とも女ともつかない、なんともいえない妖気(?)がありますね。声も好きです。
これ以上安売りして欲しくない、年取って欲しくない、太って欲しくない、たるんで欲しくない(人にいえた義理かっ)パンチ 美しさです。

あと、Lを演じた松本ケンイチくん、すごい怪演!
漫画のLにそっくりという噂です。
かなり笑えます。
あまりおいしそうにお菓子を食べるので、こっちまで板チョコバリバリしたくなりました・・・・


非人間的な犯罪を犯して被害者が殺されても犯人はぬくぬくと生きているという現実を目の前にしたとき、警察の限界を感じ、
「魔法かなんか使って、悪いやつを懲らしめたい! そういう組織があれば、きっと犯罪は減るだろうな〜」 
なんて空想をしたこと、jesterにもあります。猫

この原作はそんな発想から作られたのかな、なんて思います。

そういう発想からできた小説とか映画は他にもたくさんありますが、どう現実感をだし、どうまとめていくか、っていうところにプロの技があるわけで・・・


映画のラストは「ふ〜〜ん、こうなるのね〜」と一応納得しましたが、全体の流れがアニメっぽい(「ハイジ」のレビューで書きましたが、jesterはアニメがだめです)というか、間に1枚ガラスがあるようで、残念ながらjesterにはその世界に浸ることができませんでした。

いろんな「穴」を、「Death Noteの使い方」で無理やり説明しているって言うか、つじつま合わせてるって言うか。
「こういうルールなんだからね。質問しないで!」って言うところが多すぎ・・・

ま、こういう映画で「穴」を見つけて追求しても切がないと思うので書きませんが、どんな荒唐無稽な話でも大人の鑑賞に耐えられるぐらいのリアリティがないと、登場人物に感情移入できなくて、泣き叫んでいるシーンとか「いいからさ、もう」と早送りしたくなっちゃいます・・・・(殴パンチ


幸い原作の漫画を友人が貸してくれたので、これからその「穴埋め」作業に入ろうかとおもっております。(汗)




posted by jester at 09:48| Comment(4) | TrackBack(1) | た行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月06日

ヘイブン 堕ちた楽園 HAVEN

011.jpgこちらもやっと日本で公開されました、Haven。

お話:カリブ海のケイマン諸島を舞台に、裕福な家の娘と恋に落ちた青年、脱税の罪でFBIに追われて島にやって来たビジネスマンとその娘らの運命が交錯するスリリングな人間ドラマ。(ヤフームービーより)


「裕福な家の娘」というのが黒人で、オーランド・ブルームがその家の観光船で働く貧しい漁師の息子、というのが結構意外なキャストですが、それがカリブの現実、なんですね。

カリブといってもカリブの海賊とは全然関係ないです。(爆)パンチ


大昔、ケイマン諸島を通り転覆しかかったイギリスの船を助けたところ、イギリスの王子が乗っていて、王室はこれを感謝して、この島の人から税金を取らない、という約束をしたのですって。

それ以来、「税金を払わなくていい島」ということで、『ハッピーアイランド』になったのです。大金持ちとかやばいことをしてお金を作り、それを持って逃げてくる人なんかがこの島に住むようになったのであります。

だから貧富の差が激しくて、人の心は荒む・・・たらーっ(汗)


みる前に友人から「この映画、時間が前後して、わかりにくいよ」といわれていたので、その辺を心してみたら、ちゃんと分かりました。

一つのエピソードをいろんな人の視点で描いていくうちに、話がまとまる、という形。
つながっていないように見えて、どこかでつながっている人々。
人間ってそんなものなんですね。


ぴかぴか(新しい)シャイを演じるオーランド・ブルームはまだ若々しいです。
ロード・オブ・ザ・リングス・シリーズのあとは大作ばかりが目立ちますが、これはその途中に撮っていたもの。

彼の場合大作だと、それを背負っちゃって、かなり気合をいれて演技し、から回りしちゃうこともあるのかななんて思うんですよ。(きっとファンの人はそういうところがいいのね)
でもこういうインディーズムービーだと、肩の力を抜いて、かなり自分に近いところで演技できている感じ。
製作にもかかわったということなので、があるのでしょうね〜


レゴラスの、あの「雪の中を歩いても寒さを感じない」「人の死の意味が分からない」「夜目を開けて寝る」「やけに視力のいい」暗闇森のエルフの王子様、というイメージは、オーランドにぴったりだったけど(ほめてます!!) 
こういう「純粋だけど賢くはなくて、夜這いしていた家で寝過ごして、彼女の兄貴に硫酸かけられる、みたいな、どじで運命に翻弄される頼りなげな若者」、というのもよくあっていて良い演技してます。


あと、「マスター&コマンダー」で自殺しちゃう気弱い男の子、ハリーポッターのバスの車掌さんなんかをした、リー・イングルビーが、シャイのことを好きな男友達、として出ています。
なかなかいい味だしてます。


監督はケイマン諸島出身のフランク・E・フラワーズ。

お金をたくさん持っていて、それを動かしていても、それだけじゃ心は全然豊かにならないんだぞ〜 
毎日の生活を大切にしなくちゃ、どんどん荒廃していくのだよ〜

なんていう、ありきたりだけど、でも心の底ではみんなあまりよく分かってないことを切なく描き出しています。

邦題の「堕ちた楽園」というのはまったく無視してください。パンチ
(たぶんHavenとHeavenを勘違いしてると思えます・・・Havenは「楽園」じゃなくて、「避難所・港」だよ!!)

でももう東京では終わりなんですよね〜
短い!!

posted by jester at 08:07| Comment(0) | TrackBack(0) | は行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月04日

上海の伯爵夫人 White countess

S1.jpg

いつ日本では公開になるんだろう〜〜ってどきどきしながら待っていた、『White countess』がついに公開!
(しかしまたもや、邦題ですべる予感・・・このセンス、何とかならんかのお。)

ジェームズ・アイボリー監督で、原作がカズオ・イシグロっていったら「日の名残」のように、静謐で燻し銀の渋さだろうな〜と思って行きました。

少々テンポが遅めだけれど、期待通り!

宣伝では「激動の上海を舞台に、盲目のアメリカ人元外交官とロシアから亡命してきた美ぼうの伯爵夫人の運命を描くラブストーリー。」なんて安っぽいことをいってますけれど、
jesterは絶望と再生の物語だと思います。
深い絶望の淵から何が人間を再生させるのか。その過程をじっくり描いています。


暗闇の雪の中でワルツを踊る人たちをスローモーションで流す冒頭部分で一気に物語りに引き込まれます。


主人公の盲目の元外交官、トッド・ジャクソンはレイフ・ファインズ
ただ死ぬまでの時間をはかなくこの世に漂っているだけになっている男。

その柔らかい笑い、すべてに無関心な表情は非人間的に見え、不気味なほどで、救いようのない絶望がその抜け殻の底に重く静かに横たわっているのがわかる。

そしてもう一人の主人公、ソフィアは亡命してすべての財産を失なった伯爵夫人。
夫亡き後、プライドだけは高いのに凍るように冷たい夫の家族たちと、最愛の娘カティアを養うため、身体を張って色町で働らく。
落ちぶれた己の惨めさを感じないように無感覚になりながらも、人間の尊厳だけは保とうとしている心の美しい女性。

そんな二人が偶然のようにかかわりを持ち、バー「White countess」を作る。
それぞれの深い絶望の淵から、二人はRebornできるのか・・・・


日本侵攻直前の1936年、激動の上海を舞台に、静かに話は進んでいきます。

途中ちょっと話の進みがのろいと感じる方もいるかもしれませんが(jesterもそうおもいました)後半、港へ行くシーンあたりから緊迫感がどんどんと高まります。


S23.jpgレイフ演じるトッドも、ナターシャ・リチャードソン演じるソフィアもとてもおしゃれ。

ソフィアの着ている、深緑のコーディロイのロングコートと帽子がとても素敵です。
ナターシャ・リチャードソンは、テッドが求める「erotic&tragedy」というイメージではないように思ったけど、いぢめられっこの嫁さん役で、必死で一家を養っていたのに、さげすまれ、汚れ物扱いされ、裏切られ、最愛のものと引き裂かれる絶望・・・
階下に住むユダヤ人に「You belong to each other」っていわれて、娘を捜しに必死で走るところでは思わずもらい涙しちゃいます。

そして、謎の日本人、マツダを演じる真田広之さん。
英語、すごいトレーニングしたんでしょうね〜
とってもお上手でした!はらはらするような発音がほとんどなくて、安心して聞いてられました♪
分け目きっちり、ペッタンコの髪型はあまりお似合いではないですが、あれだけ台詞を堂々と言えれば、怖いものなしですわ〜


背景になる、第二次世界大戦直前の上海もオリエンタルでロマンチックで怪しくて、とても素敵です。
音楽や寸劇も東洋的なのにヨーロッパの匂いがしておしゃれ。

ロボットのように侵攻してくる日本軍がちょっと怖いけど・・・・あせあせ(飛び散る汗)


しかし『盲目の元外交官』ってレイフにはまりすぎです・・・揺れるハート
あの、今にも壊れそうな柔らかくて病的な笑顔がぴったり〜〜
絶望しているといっても、周りの人の同情を買うようにしょんぼりしているわけではなく、背筋を伸ばしてプライドは高い。
でも心の中は空洞なんです・・・

最後、泣けましたたらーっ(汗)

どうもjesterはどこか線の細い、繊細な陰のある俳優さんに弱いみたいですだ!パンチ
posted by jester at 09:17| Comment(10) | TrackBack(3) | さ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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