残虐な描写が続いて、最初の数分間がjesterにはとってもつらかった。
こういう刺激になれている人には、エドワード・ズウィック監督の過激な音や映像がたまらないのでしょうけれど、jesterは暴力描写が苦手なもんで、
「わ、失敗した・・・・」と中腰でおどおど逃げそうになった。
でも半分目を隠しつつ我慢してみてて、次第に話しに引きずりこまれました・・・。
「紛争Diamond」について、話では知っていても、画像で見せられるとショックです。
なんて皮肉なんでしょう、美しいものがあんなに人の心を荒れさせてしまうなんて。
もう買うのよそうっと。(って、買う予定はありませんが・・・・)

もちろん流通しているDiamondのすべてがこうではないわけで、短絡的に『買うのよそう!』と思うのはまたこれ単純すぎですが(爆)、こういう事情もある、と知っているのと知らないのでは、消費行動が変わってきますよね。
シエラレオネについても、あんなふうに内戦が続いているのがよく分かり、心が痛みます。

アクションも切れがあったし、激しさの陰に微妙な寂しさや戸惑いをチラッと見せるあたり、この人、最近だいぶ以前よりよくなってきた気がします。
大人になったのね。


カッコよかったですけれど・・・・
なんかそのまま、って感じでちょっとひねりのないキャスティングかなとも思いました。
この人のオメメって、本当に切れ長です。
蒙古ヒダ、まったくなし。鼻のほうまで目が切れ込んでいる。
うう、うらやましいだ。

(あ、「ツォツィ」は父性愛もテーマかしら。)
最後にすべてを救う原動力になるのはジャイモン・フンスー扮するソロモンの愛。
誘拐されて少年兵として洗脳されてしまう息子を、必死で取り戻そうとします。
その強さが、恵まれない少年時代を送ったダニー(デカ)をも変えていく。
熱い演技ですが、誠実さがにじみ出ている感じで、結構好きだわ。
昔、「グラディエーター」でちょい役で出てから、ほとんど主演男優といっていいほどの重要な役もこなせるようなって来ましたね♪
それにしても洗脳される少年兵が痛ましい。
たとえ救出されても、心の傷は残るだろうな・・・
エドワード・ズウィック監督の作品はあまり相性がよくないっていうか、人物像がありがちで単純すぎると感じることが多いのですが、今回は結構良かった。

2時間を越す長さですが、最後まで飽きずに、集中して見られました。
・・・しかし、なぜDiamondをダイアモンドじゃなくて、ダイヤモンド、と表記するのだろうか・・・

日本語って不思議。 つか、不便。