2007年05月27日

アンネ・フランク 

ご存知「アンネの日記」のアンネ・フランクの生涯をえがいた、ABCテレビ・ミニ・シリーズです。

アンネ・フランク

「アンネの日記」では描かれていない部分もドラマ化。
特に、警察に踏み込まれ連行されて日記は終わりますが、ドラマでは強制収容所に入ってからのアンネや家族、そして戦争が終わってからのオットー・フランクやその他の人々のことも描かれています。

お父さんのオットー・フランクがベン・キングズレー。

さすが名優、背筋をピッと伸ばした、見るからに誠実そうな父親で、出てくるたびに画面が引き締まる感じがします。
絶望的な状況下でなんとか家族を守ろうとする姿に感動。
特にアンネと引き離されるシーンは泣きました・・・。

ストーリーについては皆さんご存知でしょう。

「アンネの日記」はjesterの小さい頃からの愛読書で、アンネのまねをして秘密の友だち宛ての手紙風の日記をつけたりしてました。

成長してから繰り返して読むとまた味わいが違い、こんなに生き生きと青春を送っていた少女の命を奪った戦争が許せないと思いました。

photo_annie.jpgそれからアンネはずっと心の中に生きつづけ、大人になってから、どうしてもいってみたくて、アムステルダムのプリンセンフラハト263番地にある隠れ家を訪れました。

あの、本棚の後ろにある扉をくぐったとき、その狭さに胸が痛みました。

そして、アンネの日記の中の文章を思い出しながら、今は大きく開けられている窓に寄り添って外を眺めたり、アンネの部屋に当時のまま張ってある写真などを眺めながら、そこで1日過ごしました。

このドラマをみていたら、隠れ家の内部は本物とそっくりにできていて、そんなアムステルダムの1日を思い出しました。


隠れ家に入るまでも丁寧に描かれています。
そして、強制収容所にはいってからのシーンは日記では(もちろん)書かれていない部分なので、いままではリアルに捉えていなかったのですが、実際にアンネがその場で姉や母を支えながら生き抜こうとする姿はあまりにも残酷で、涙をそそりました。

あと少し頑張れば、アンネも解放され、普通に結婚し、たくさんの子どもを生み、そして孫に囲まれる老後が過ごせたのかもしれないのに・・・・


アンネを演じるハナ・テイラー・ゴードンは、聡明そうで想像力のある明るい少女を好演しています。
自由な生活、友人、太陽、風・・・ そのすべてを奪われてもなお希望を持ち、美しく明るいものに心をよせながら生きようとする姿は爽やかです。


ホロコースト映画に関しては「映画にはそういうものを求めてない」とご覧にならない方も多いかもしれませんが、人類が通ってきた道の一つとして歴史を振り返り、そこから学ぶためにも、こうした良質のDVDやテレビ・シリーズ、映画などを、若い世代の人にみてほしいな〜と思ってしまうjesterであります。


しかし・・・ホロコースト物ではドイツ軍は鬼に見えます。
迫害される側から見ているので当然ですが。

中国映画の「鬼が来た!」も最近見たのですが、迫害する側が日本であるのが、同じ日本人としてつらかった・・・・

この感想もまた書きます。


posted by jester at 10:21| Comment(6) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月18日

ハンニバル ライジング HANNIBAL RISING

映画化が決まった頃から
「うぎゃああ〜 ギャスパー君がハンニバル・レクター博士に!!」とここでも騒いでいたjesterですが、公開が近くなって、トレーラーを映画館で見るたびに、逃げ腰に。あせあせ(飛び散る汗)

「やっぱだめそうだ・・・・」猫

このシリーズ、トマス・ハリスの原作はどれも結構好きで、映画も「羊たちの沈黙」は映画館で見たのですが、それ以降の作品は、「見たい、でも怖い・・・・」と迷いに迷って、結局DVDで見たりしてごまかしてきたのでした。

だってjesterはスプラッタが苦手!!

だからね、見なきゃいいの。見なきゃ!
見るなよ、もう!!


でも見たい・・・みたい・・・レクターなギャスパー君・・・。


というわけで、「怖いのはトレーラーにあったシーンだけ〜〜るんるん あそこだけ目をつぶれば、大丈夫のはず〜〜るんるん
と呪文のように歌いながら、映画館に。 (自己欺瞞!!!!)



そんなわけないし!!たらーっ(汗)


・・・いや、そんな訳ないのは、原作読んだから知ってたんだけど。(文字で読むのはスプラッタでもホラーでも戦闘シーンでも結構平気なの)

出だしこそ「この綺麗な森、澄んだ水、ほらやっぱりスプラッタじゃないわ、この音楽」などといってましたが、その数分後には腰が浮き、63%ぐらいは目をつぶってましたね・・・・(爆)パンチ


20070312008fl00008viewrsz150x.jpgしかし! 

ギャスパー君、美しかったわ〜
見る前は「え〜〜どうしてギャスパーがハンニバルに??」と思っていたけれど、見ているうちに、だんだんにアンソニー@ハンニバルの面影があるような気がしてきました。
オールバックにしてくれるととっても気分出る。
怖いけど哀れで・・・


なんちゃってジャパネスクが出てくるという噂は聞いていたので、
「これは日本じゃない〜るんるん」とまた歌って鑑賞しました。
なので、別に違和感なし。
(別の国だと思えば腹も立ちません)

PP.jpgぴかぴか(新しい)しかし、コン・リー、綺麗でしたね〜
髪型がちょっと「幽霊導師」してましたけど、あの静謐な美しさ、見とれちゃいました。
今まで見た中では一番綺麗に感じました。お化粧控えめのほうが絶対綺麗♪

日本ではなかなかいないんですよね、こういう女優さん。
だから日本人女性の役をみんな香港スターに持ってかれちゃう・・・


ぴかぴか(新しい)あと、幼レクターを演じたAaron Thomas 君が可愛かった♪
(子役から青年役への変化がショックじゃなくて嬉しかったし)


というわけで、ヨーロッパ映画風ね、とおもったらイギリス映画なんですね。
半分は目をつぶっていたので、綺麗な画像とか、ストーリー上大切なところを見逃しているような気もして・・・・
いえ、気じゃなくて、かなり見逃してると思われます。(殴


もうちょっとたって、怖いの忘れたらまた
「これはスプラッタじゃないの〜るんるん 綺麗なおねいさんと、かっこいいギャスパー君が出てくる映画〜〜るんるん」と歌いながらもう一回見なくちゃいけないかも・・・・
(か、DVDで早送りしつつかな・・・)

と思っている、懲りないjesterでした。
posted by jester at 07:10| Comment(19) | TrackBack(5) | は行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月16日

ママの遺したラブソング A love song for Bobby Long

1001532_01.jpgスカーレット・ヨハンソンが木の幹に腰掛けて、一心不乱にヘミングウエィの本を読んでいる・・・

こんなチラシ写真に負けて、見に行きました。
5月1日映画の日の朝一に見たのですが、短館系にしては全然混んでませんでした。
(そんな昔に見た映画のレビューを今頃〜〜)あせあせ(飛び散る汗)

腐った活字中毒者であるjesterは、お風呂で何も読むものがないと、とりあえずシャンプーの説明書きを繰り返して読んじゃうぐらいであります。(爆)
二宮金次郎みたいに歩きながらでも本が読みたい!パンチ

だもんで、映画を見てても、人が本を読む、本を手にとる、本屋に入る、図書館に入る、なんていうシーンに反応してしまうのでした。
(「善き人のためのソナタ」なんて反応しまくり!)


実は以前、トレーラーを見たとき、トラボルタのアップを見て、彼が元英米文学の大学教授・・・・?
という心の深いところから湧き上がるキャスティングへの不安(爆)に襲われたのですが、その予想は裏切られず・・・・(汗)


トラボルタ、歌は上手だったけど、どう見ても文学の教授には見えない〜〜!! という活字中毒者の雄たけびが 気にかかる方は、どうぞ以下はスルーしてくださいまし。



ぴかぴか(新しい)スカーレット・ヨハンソンは、学校のお勉強が大嫌いで、高校を中退しちゃった少女、というのにぴったり。
しかし何回かある男性と口喧嘩するシーンでは、暴力振るわれちゃわないか、心配になります。(余計なお世話だけど・・・)

タンクトップが良く似合います。
スタイルいいし、ぽってりキスマークだし、こういう雰囲気がお好きな方にはたまらないかも。
(jesterは何も感じませんが・・・・)パンチ

お母さんの遺品の何冊かの本を渡され、最初冷たく「古本屋に売るわ」といっていたのに、帰ろうとした駅のベンチでふと読み始め、時を忘れてそれに読みふけるシーンが良かったな。

手にしているのは
Carson McCullersの「The Heart Is a Lonely Hunter」(「心は孤独な狩人」)というのもなんかつぼでした。
(この本、jester大好きなんです。監督もこんな雰囲気の映画にしたかったのかも。)

それで、それを読んだので、お母さんが残した家(なぜかトラボルタとその弟子が住み着いている)に戻るのでした。
・・・この男二人の住む家がめちゃくちゃ汚くて、ああ〜きっとパーシーがお掃除してラストでは綺麗になる、っていうパターンだろうな〜 と先が読める。(爆)パンチ


ぴかぴか(新しい)トラボルタ演じるボビーは、この映画の主人公だと思うんです。
邦題ではパーシーが主人公みたいだけど、「A love song for Bobby Long」ですもんね。

「ないとふぃヴァ・ないとふぃヴぁああ」るんるんなんていまさら歌いたくはなりませんけれど、太って白髪になってはおりますが、つやつやなキューピー顔といい、トラボルタ健在を感じさせます。

でもね〜、繰り返していいますけど「どう見ても英米文学の教授」に見えない〜〜!たらーっ(汗)

台詞には文学からの引用をたくさん使ってますけどね、彼から活字中毒者独特のにおいがぜ〜〜んぜんしてこないんです。しくしくしく・・・

10代の少女を追い出そうとするセクハラ発言とか、レストランでしつこくウエートレスに絡んだり、タバコ&酒びたりのごろごろした生活・・・
どちらかというと、元マフィアのジジイ・・・(爆)

しかも、本を読んでいるシーンはほとんどない上に、朝から酒びたりで、川原でギターを爪弾きながら歌を歌ったり、チェスをしたり・・・


優雅ね〜 
生活費はどうしているのかしら?
貯蓄をしっかりしていたの?

と思うと、実はローソンの車を勝手に売っちゃったりしてるわけです。
大学教授にしては歌は上手でしたけどね! 
もっと歌は聴きたかったな。


468865.jpgぴかぴか(新しい)そんなトラボルタの助手で、トラボルタ主人公の小説を書こうとしているローソンを演じるのは、ガブリエル・マクトさん。

トラボルタの脂ぎった顔のあとに映ると、画面に爽やかな風が〜〜
でも、健全すぎて小説を書こうとしている青年に見えない。
トラボルタよりましとはいえ、やっぱり「活字中毒者の匂い」がしてこないんですよね。たらーっ(汗)



それでまあ、映画は予想通り、パーシーはお勉強を始め、おうちはどんどん綺麗に彼女に掃除されて、皆癒されていく・・・という展開なんだけど。


しかしあそこまで荒んでた男の心があれだけで、癒されるのか?

しかもそうとう周りを傷つけ続けてきたらしいのに、あんなに簡単に自分だけ救われちゃっていいのかな・・・
と思える「アメリカ映画らしい安易なラスト」がちょっと残念でした。
あそこまでの展開はまあ(キャスティングに物言いありだけど)よかったのになあ〜

ハートウォーミング、というのが宣伝の売りらしいけど、あのラストで簡単に心温まるかなあ・・・・あせあせ(飛び散る汗)

見終わったあと重くなるが嫌だ〜とか言ってるくせに、安直にハートウォーミングされると、素直に心温まれない天邪鬼なjesterでした。



ニューオリンズの風景は田舎っぽくて綺麗だったけど、主要出演者が全員、タバコをぶかぶか吸っていたので、禁煙の映画館で見たのに、気分は煙〜〜くなったjesterであります。猫


posted by jester at 09:31| Comment(2) | TrackBack(0) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月12日

サンジャックへの道 SAINT-JACQUES... LA MECQUE

見ようかどうしようか、迷ってたらもうモーニングショーだけになっちゃう!
というわけであわてて、「SAINT-JACQUES... LA MECQUE」(「サンジャックへの道」)を見てきました。

うう〜〜えがった〜〜!揺れるハート
何でもっと早く見なかったのかしら・・?

宣伝をみてて「あ、なんか先がみえたわ」なんて思って後回ししちゃったのよね・・・・パンチ(「人生は捨てたもんじゃない」なんてコピーはよくない!たらーっ(汗)

san1.jpg9人の旅人がそれぞれの思いを抱きながら旅をするって、なんかLotRの旅の仲間を髣髴とさせちゃう画像なんで、それだけでも興奮していたjesterです。

「リトル・ミス・サンシャイン」とか「トランス・アメリカ」みたいな心が温まるロードムービー。
程よく笑えて程よく泣いて、あったか〜く肩をぽんぽんとたたかれて映画館を出られました。



美人もハンサムもいない、ただのおっさん、おばさん、少年少女たちなんだけど、一緒に歩いた仲間みたいな気分で、旅が終わるときはさみしかった・・・
「え〜〜もうついちゃったの?? もっと一緒にいたいよ」ってな気分になりました。

「遺産相続のための条件」という生臭い理由で、聖地巡礼3ヶ月の旅に参加する中年の3人兄・姉・弟。

クララがいい! この怒りのパワー!
「No! No! NOOOOOO!!」という裏には熱いYESがあるのよね黒ハート
それがとっても気持ちよくて、彼女が突っかかっていくシーンでは爆笑してしまいました。
確固たる信念があるけれど、異質なものを受け入れる包容力もあって、素敵な女性です。

それに対して、対照的に情けない兄と弟。
この二人、とくに世渡りうまそうだけど傲慢でいつもいらいらしてる兄のほうの変化が、見ているうちに感情移入してしまうほど心地よかった。
薬なんか捨てて、頑張れ〜って応援したくなるのでした。


キリスト教の聖地への巡礼の旅だけど、その場所・場所でクララは痛烈にキリスト教を批判してるし、ラムジィ君にいたっては、聖地のモニュメントの上で「アックバール!アラ〜〜!!」なんて叫んじゃうし、結局なんのかんのいって人間も宗教も、みな一つのベースの上なんじゃないの?というコリーヌ・セロー監督の視線が優しくて、うれしい。

ラムジィくんの素直な台詞、どれも良かった。
「そうだよね」ってうなずきたくなった。

教会で願い事を書く紙に、みんな好き勝手なことを書いて、尼さんたちがクールに「これ、だめね」と捨てちゃうところも笑いました♪

そのほかにも笑いのつぼがいっぱい。
結構空いていたので、両脇に人がいなくて、思う存分笑ってしまいました。


旅の仲間をガイドするガン爺役(?)のPascal Légitimusさん、なかなか渋くて、jesterの「おっさんアンテナ」がぴぴっと反応いたしました。(するな)
マイペースなもんで、ツアー旅行は苦手ですけれど、こういう人がガイドしてくれるなら、巡礼ツアー旅行もいいかも。


癌を克服して歩いている女性、Mathilde役のMarie Bunelさん、どこかで見た〜と思っていたら、「コーラス」で少年のお母さんの役の人だった! 「ルパン」とかにも出ているのね。
バイプレーヤーとして「どこかで見かける顔」だけど、なかなか美しい方です。

途中、時々挿入されるファンタジックな「夢」の映像。
これは誰が見ている「夢」なんだろう・・・と思いつつ、結構見とれてました。

ピエールが見る、奥さんの映像。水がどんどんたまっていくガラス張りのプールに妻がいるのに手が出せない・・・・ すごく怖くて、しかも美しかった。
クララのいろんなものを引きずってる夢もおかしい。でもクララはそれが幸せなのかも。



ヨーロッパの古い街や村、教会、お城、そして、なんといっても広大な草原や、滴るような緑の森、美しい川の流れ、川面に広がる雨の波紋、などなど、画面も絵画的にとても綺麗で、それだけで癒される。

音楽もよくて、チャント風の混声合唱やら、アラブ風・インド風の音楽がjesterのつぼでした。

公式サイトを読んだら、コリーヌ・セロー監督が

「徐々に自然と関わりを持って行くことで孤独が癒されていく様子を表したかったのです。夜の闇のなかではみんな孤独だけれど、昼間の大地の自然に囲まれた中では、人は安らぎを見いだすのです。それに自然は母なるものです。わたしたちは父権的な社会に生きていますが、本当に守ってくれるのは父権的なものではなく、母性的なものであり、自然は母性的なものの象徴です。」
っていってましたが、なんか素直にうなずけました。



パウロ・コエーリョの『星の巡礼』なんかでも読んだことのある聖地巡礼だけれど、といっても、今は宗教的動機でやる人より、「自分探し」のためにやる人も多いのでしょうね。

歩くことで癒され、浄化され、自分を見直し、そして離れていた人と人をつないでいく・・・なんて、教科書通りなんだけど、それが真実なのかもって思わせてくれる。
人間の良い部分を見せてもらった感じで救われた。

また旅に出たくなっちゃった。
それも、自分の足で一歩一歩踏みしめて、ゆっくりゆっくり心を変化させる長〜い旅に。

jesterも映画ばかり見てないで、少し歩かなくちゃ〜
posted by jester at 08:05| Comment(16) | TrackBack(14) | さ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月10日

こわれゆく世界の中で BREAKING AND ENTERING

アンソニー・ミンゲラ監督のBREAKING AND ENTERING(邦題は「こわれゆく世界の中で」ですって。うむむむ・・・・)です。

ロンドンのキングス・クロスって、10年ほど前にしばらく安ホテルに滞在したことがあるのですが、治安の悪いので有名とは知りませんでした。
改築に改築を重ねたおんぼろホテルで、火事になったら逃げられないな・・と思いましたけれど・・・。


そこに新しくウィル(ジュード・ロウ)がオフィスをひらくんですが、すぐに泥棒が侵入し、コンピューターなどが盗まれてしまうんですね。
ウィルはビーという障害のある連れ子がいるリヴ(ロビン・ライト・ペン)と10年近く暮らしていますが、関係はギクシャク。
続いて起こった窃盗事件に、夜オフィスの前で見張っていると、侵入しようとしている少年を発見し、あとを追う。
そして見つけたアパートには、少年とその母アミラ(ジュリエット・ビノシュ)が住んでいる。母子はボスニア難民だった。

というようなスタートを切ります。



ぴかぴか(新しい)ジュリエット・ビノシュはよかったわ♪
ボスニアから身一つで命からがら逃げてきた難民で、道を外れそうな息子を抱え、言葉も通じない中で必死で生きている、という感じが良く出ていました。
公式ホームページには「情熱的な未亡人」って紹介されてましたが、そうなんですか?(爆) 
jesterにはそう見えなかったけどな〜(公式HPに書いてる紹介文、これ以外もちょっと的を外れてるのが多い、って思ったんですけど・・・)あせあせ(飛び散る汗)

同じミンゲラ監督の「イングリッシュ・ペイシェント」のハナと比べて、ああ、この人も年とったな〜としみじみ思いますけれど、マイペースな感じの美しさとでも申しましょうか、若さにしがみついてない、年齢なりの美しさを感じられて、好きです、この女優さん。
(リヴを演じたロビン・ライト・ペンも年齢なりにナチュラルな感じでよかったですが)

10m.jpgぴかぴか(新しい)そしてその息子ミロを演じたRafi Gavron(ラフィ・ガヴロン)がなかなかでした。
ぴょんぴょんと身軽なアクションもすごいけど、なれない環境で生きぬく自信もなく、悪の道に落ちかける青年の頼りなさと甘えをよく演じてたと思います。
ベタニさんがでる「Inkheart」でFaridの役もするのね〜
楽しみです♪


ぴかぴか(新しい)ジュード・ロウは脱ぐとマッチョなのに、どうして服を着ているとあんなになで肩なんだろう・・・と不思議に思いますが。。。。

彼がなんでアミラに惹かれていくのか、・・・日常からの逃避?
その辺の男心はjesterには分かりませんでしたが、この役は結構彼にあっていると思いました。
「優柔不断な2枚目」(爆)の建築家にちゃんと見えましたもんパンチ
ミンゲラさん、「コールド・マウンテン」や「リプリー」のときもそうだったけど、ジュード・ロウを高く買っているんですね。
彼の演技は良かったと思うのですが、おっさん好きのjester的には、もうちょっとおっさんの俳優がやって下さったら、もっとリアルだったかも・・・(殴




女性は子どもを生むと、まずは子どもを育てていくことが生活の中心になり、「愛」の大半を子どもに独占させる。
良くも悪くも「母」になり、だからこそ子どもは育っていくのだけれど、男はいつまでたっても自分が中心じゃないとだめな、大人になりきれない不安定な部分を残していることがままある。

そして女性が大変なときに、パートナーである男性が未熟だと、ささえられずに逃げてしまう、というのは、こないだ「バベル」でもみたパターンで、・・・どこの国も同じだわなんて思って見てました。あせあせ(飛び散る汗)

ストーリーの流れは、ミンゲラさんらしく、細かいところの作りこみが丁寧で、まず安心して見ていられます。
ミンゲラさんのオフィスが何回か窃盗にあったことでヒントを得たというストーリーですが、見張りをしているときに出てくるコミカルででも哀れな娼婦など、ヨーロッパのボスニアや東欧からの難民問題も織り込まれていて、リアルです。


とはいえ、たどたどしい言葉、すれ違う心、通わない想い (あれ?バベルの「言葉が通じない、心も伝わらない、想いはどこへも届かない」という宣伝文句、こっちの映画のほうがあたってるかも) に見ているこちらまでやりきれない思いがして心も痛みます。

でもその辺はミンゲラさん、なんとか 『終わりよければすべてよし』 で希望の見える解決を見せておいてくれるので、後味はそれほど悪くないです。

見終わったあとにぐお〜〜んと重くならなくて、jesterはいいんだけど、・・・
ちょっと強引過ぎるところもあるから、気に入らない人もいるかもしれませんねえ・・・


ともあれ、「打ち壊す、そして入っていく」というテーマがいろんなところで繰り返され、大人の鑑賞に耐えうる、考えさせられる映画にしあがっていると思いました。


あと、音楽はミンゲラ監督毎度ご指名のガブリエル・ヤレドさんですが、この人の音楽で星が2つぐらい増えるんじゃないかと思うぐらい、目立ちすぎず、引き立ててるいいメロディがついてました。
ビノシュが音の出ない木製の鍵盤をたたきつつバッハを思うところで、「イングリッシュ・ペイシェント」を思い出したのはjesterだけではないはず・・・・。


posted by jester at 12:39| Comment(8) | TrackBack(6) | か行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月08日

バベル

好きな俳優さんである、ケイト・ブランシェットとガエル・ガルシア・ベルナルが出ること、そして(ネタばれしないように頑張ってたけど)いろいろ話題になってましたから、それなりに期待して見ました。(←やっぱりこれがいけないのか・・・)

おととしのアカデミーをとった「クラッシュ」のようにばらばらな人たちがつながっていく、「言葉が通じない、心も伝わらない、想いはどこへも届かない」人間たちの孤独とふれあいが描かれるのかな、と・・・


だから、といってはなんですが、見終わった感じは、

人から愚痴話を聞かされて、『う〜ん、確かにそういうことを感じることはよくあるかもね』と思ったけど、でもだからこの人はそのことについてどう思っているのだろう、というところが、いまいち表現が過激すぎて良く伝わってこなかった・・・

・・・とまあ、そんな、もどかしいような感じがしました。
「クラッシュ」とは全くテーマが違う映画です。
(似ているのは音楽と複数の人たちが交互に描かれるところと、センチメンタルな宣伝だけ?)




ですので、ところどころ辛口のレビューになってしまいました。この映画がお好きだった方はどうぞスルーしてくださいませ。




モロッコ旅行に行った夫婦。
ブラピもケイトも演技は上手です♪

妻が一番そばにいて支えて欲しかったつらかった時期に、妻を責めて逃げた夫。

あとで心が離れてしまったのにやっと気がつき、
「やばかったかも」と気付いて、嫌がる妻を無理やり旅行に誘い出し、それで何とか償えるだろうと、大勘違いをしている夫。

うんうん、こういう人いますよね!!(誰とはいわないが)

で、この「償い」は全然効果なしなんだけど、夫が思っても見ない別のところで見せる姿で、妻はあきらめ半分に「ま、この人とも腐れ縁ってやつかしら・・・」と思い直す。

う〜〜、こういうことってありますよ、ほんとに!

とまあ、深くうなずいてしまうjesterでした。

でもなあ。

いっくら生まれたときから見ていてくれるベビーシッターだからって、子どもがあんなに小さいのに、違法滞在者のメキシコ人に預けて海外旅行に出かけてしまう夫婦っていうのも、かなり能天気なやつらです。
いそうだけどね・・・・

しかも、バスに同乗していた乗客たちだって健康上の理由などあるだろうに、夫のほうは一緒に村で救急車を待つことを当然のように要求してるし。(ほって出発しようって言い続けている男にも腹が立ったけど)


そして預かってる子を、いくら結婚式があるからって、メキシコに連れて行ってしまうベビーシッターもベビーシッターだし。

その辺はディティールが丁寧に描いてあるので、本当に起こりそうで、現実感は充分にあるんだけど、見ていてため息が出ちゃう感じ・・・・


そして、日本のエピソードでは、日本の描き方はまあいいとして、実際に海外でハンティングを楽しんで、ライフルをお世話になった現地人のガイドにプレゼントしちゃう日本人、っていうのがまずぴんと来なかった。
おまけに妻は銃で自殺・・・・
そんな日本人いるのかいな。

菊池凛子は熱演していたけれど、どう見ても高校生には見えない。
孤独感は伝わってくるけれど、だからってミニスカートの下の下着を取って見せたり、薬を酒で流し込んでふざけたり、治療してくれる歯医者さんの顔をなめようとしたり、その手をスカートに無理やり入れたり、初めてあったばかりの警察官に裸で迫ったりする女子高校生っていうのも、jesterには現実味がありません。

自傷行為の一端として、今時いるのかもしれないけれど、とりあえず周りを見回してもそこまで気持ち悪いことをする子はいなかったなあ・・・・

あそこまでやらせなくても、チエコの孤独は充分伝わるのではないのかしら?
それとも「バベル」(旧約聖書のなかのエピソード)というテーマに無理やり結びつけるため?



「言葉が通じない、心も伝わらない、想いはどこへも届かない」
それは私たちが毎日感じていること。

だからこそ、どうしたらいいのか考えて、少しでも通じよう、伝えよう、届けよう、と皆もがいている。

一生もがき続けるのが人間なのかもしれないけれど・・・


この映画では、皆必死でもがいているけど、答を得られている人は誰もいません。
一応終わりに辛くもまとめているように見せているけれど、どのエピソードもとても不安定な終わり方。
日本の親子だって、二人の気持ちがつながる要素は何もなかったし。
それが現実だ、といいたかったのかな、監督は。



う〜〜ん、基本的にjesterが嫌いな分野の映画ではなくて、アメリカ映画ではめずらしく、奇妙な余韻が残りましたが、(こちらが勝手にですが)期待した部分で一押し足らない脚本だと思われました。

jesterには一番身近に感じられたのが、モロッコの兄弟だったりしました・・・

あ、ガエルは「ガエルがやる必要はなかった役」だったと思われます。たらーっ(汗)

posted by jester at 14:40| Comment(12) | TrackBack(13) | は行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月02日

恋愛睡眠のすすめ (LA SCIENCE DES REVES)

ガエルが可愛い!!

324445thumb002.jpgただただそれだけで、もう満足のわたくし。

前に友人と話していて「『モーターサイクル・ダイアリーズ』のガエル・ガルシア・ベルナルは大好きだけど、それ以外の彼の出た映画は、あんまり好きじゃない」といわれました。

確かに、「モーターサイクル・ダイアリーズ」の若きチェ・ゲバラのういういしいガエル君ったらなかったですよね〜
jesterもあれで惚れたし。それにストーリーも感動的で、ガエル・ガルシア・ベルナルのイメージは「若き革命家、チェ」でまず定着したのでした。

しかしその後、「バッド・エドケーション」「dod the i」「天国の口、終わりの楽園」とか「アマロ神父の罪」とか映画館やDVDでわくわくして見まして、う〜〜ん、という感じで・・・・去年の「キング 罪の王」は前評判もあまり芳しくなさそうだったので行かずじまいでした。(あ、もちろん「バベル」も見たんですけど、・・・まだレビュー書いてない(汗))


今回の「恋愛睡眠のすすめ 」は、わけの分からない邦題に、う!となりながらも、トレーラーを見て、「ガエル版、『アメリ』??」と期待して行きましたが、その期待は裏切られませんでした。

なにしろあおりモンクが「シャイで臆病な青年とクールで知的な女性の恋愛模様を、青年が見る夢と現実を交錯させながら描くロマンチックなラブストーリー」ですもんね〜

渋谷のシネマライズで見たのですが、満員!
しかも場所柄もあるのでしょうが、若い女の子がいっぱい。

ガエル人気というより、映画の雰囲気もあるのでしょうが・・・ピンクのシネマライズ、って感じでした。


日本のコミカル・ホラー、「カタクリ家の幸福」とか、ピーター・ジャクソン監督の「乙女の祈り」なんかを髣髴とさせる、チープでファンタジックなCGで描き出す夢は、ダンボールとトイレットロールの芯とセロファンでできた世界。
まるでパペットアニメのようです。

それに対する現実はクリエイターとは名ばかりのカレンダーのレイアウトをする職場で、個性豊かな同僚に囲まれ、暗い毎日。

324445view005.jpgでもこの職場が、爆笑なんですよ♪
同僚たちの一挙一動がめちゃくちゃおかしい。

ガエルが提案する「記憶に残る世界の大惨事カレンダー」も大爆笑!!!
飛行機の墜落、竜巻、原子炉、アフリカの飢餓、津波、雪崩・・・・
あまりにブラックジョークなんだけど、ヘタウマ絵が笑えるのでした。(ヤフー映画の画像で、全部の絵を見られますよ〜 こちらです。)

ぴかぴか(新しい)無精ひげが全然汚くなくて、可愛いガエルの一挙一動に客席からため息と大笑い(「きゃあ!ガエル、可愛い!!」)があがり、ガエルファンを自認するjesterでさえ
「これ、ガエルのファンじゃない人が見たらどうなんだろう・・・」とちょっと不安になるほど。

英語が上手じゃん!(当然ですよね。3年もロンドンで演技の勉強してたんだから)とか、たどたどしいフランス語が可愛い♪とか、重いピアノを支えて手を怪我をするガエル、お風呂で寝込むガエル、寝ぼけてそのままドアから出る(?)ガエル、ネコの着ぐるみ着てるガエル・・・・とまあ、ほんとにガエルのプロモビデオみたいで、楽しかった〜〜(爆)


ぴかぴか(新しい)相手役のステファニーは、シャルロット・ゲンズブール。
お母さんのジェーン・バーキンにますます似てきて、その細さとか飄々としたところとか好きなんですけどね〜

でも・・・・やっぱり7歳年上だし・・・・2児の母だし・・・あせあせ(飛び散る汗)

今回ノーメークなんで返って少し若く見えてますけれど、ガエルにつりあうかっていうと、う〜んと考えてしまうキャストでした。
「僕の父に似てるんだ」というのは笑えましたけど。


ラストは「観客の皆さんにお任せします」という感じで、好き嫌いが分かれるところでしょうけれど、とにかくjesterは

ガエルが可愛かった♪ので許す。(殴パンチ



posted by jester at 11:39| Comment(14) | TrackBack(6) | ら行、わ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月01日

わ〜〜い!「灯台守の恋」が!!

以前から読んでくださっている方はご存知なんですが、一昨年の暮れに見て以来、one of my best movieに輝く灯台守の恋、切ない大人の恋と友情のフランス映画のDVDがついに発売!

発売予定日は2007/07/27で、ただいま予約受付中〜〜揺れるハート
こちら

すごく待っていたので嬉しいです〜!!

DDさんが教えてくださいました! DDさん、muchas gracias !!


さあ、あとは「上海の伯爵夫人」だなあ・・・
いつになるのかなあ・・・
真田広之さんが出てるし、こっちは早いのではないかと思ってますが・・・・
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