2007年06月28日

1408   もうホテルに泊まれない・・・

全米公開6月22日だった「1408(フォーティーン・オー・エイト)」。
レビューを読んでみると上々のようで、出来の良いホラーらしいです。

スティーブン・キング原作のホテル物ホラーと聞くと「シャイニング 」を思い出し、ちょっとばっかり興味を持ちまして、トレーラーを見てきました。

jesterはスティーブン・キングのファンです。
ホラーじゃない分野の名作、「ショーシャンクの空に」の原作などはもちろん、ホラーもただのホラーじゃないから好きなんですが、「The Shining(シャイニング)」は読んでで止まらなくなり、夜中になって怖くてトイレに行けなくて冷や汗かいた記憶があります。
あれは怖かったわ・・・・
映画はDVDでみました。
こっちも怖かった・・・


で、The Dolphin Hotel、シックで素敵なホテルなのに、1408号室、怖すぎ。
トレーラならいいだろうと思っていたけど、やっぱり駄目かも・・・・あせあせ(飛び散る汗)

ああああ〜 もうホテルには泊まれないよ、これを劇場で見たらきっと。

日本の和風旅館は、どんなにサービスのいい老舗旅館でも、あの狭いトイレが怖くて(バスルーム一体じゃないのが暗くてなんか出そうで夜中入れません)できるだけ「ホテルにして!」と避けて来たのに〜〜(涙


ジョン・キューザックとサミエル・ジャクソンが出てますが・・・

良かった、ヴィゴとかディジーとかジェリーとかレイフとかその他もろもろjesterが大好きな人がでてなくて。
そうしたらまた目をつぶりつつ行かなくては、と悲壮な覚悟をしなくてはいけません。

だって、創業95年で56人も死んでるんですよね〜このホテルのこの部屋。
(え〜〜普通のホテルもそのぐらいは死んでる?? そんなこと、言わないで〜〜〜)
しかも部屋に入って1時間以内ですって。
すごいスピーディなサービスじゃございませんか。

なんか窓から出てく青い人はいるは、窓の外に自分が写ってて、その後ろに人がいるは、部屋が凍り付いてるは・・・・こんなの劇場で見たら、旅行してもテント張って野宿しかしなくなりそうです(爆)


けど・・・ちょっと見てみたい。←やめなされ。パンチ
アメリカの方が書いたブログのレビューでは「怖かった」というのに混じって「笑えたのは私だけ?」なんていうのもあったけど・・・

日本ではいつやるのかしら? 
夏ならお化け屋敷代わりに、友だちとぎゃあぎゃあ言いつつ見るのもいいのかも。
(ほんとは好きなのか、自分??)



このトレーラー、JoJoさんのところで教えてもらいました。JoJoさん、ありがとう♪

posted by jester at 09:03| Comment(8) | TrackBack(2) | は行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月26日

傷だらけの男たち 前売り入手!

IMGP2714.JPG7月7日から公開の「傷だらけの男たち」の前売りを買ってきました。

内容は、ネットで流れている予告編を見たら大分読めたぜ、しくしく、と思っております。
まあいいや。トニーを見に行くんだしパンチ

これもレオナルド・デカプリオでハリウッドリメイク決定ですって。

ふ〜〜あせあせ(飛び散る汗)

むむむ。
「ディパーテッド」の二の舞になりませんように。
草葉の陰から祈っております・・・・(汗)


この前売り、絵葉書つき! で、トニー・レオンと金城武の二人が写っているのが一番上にあって、それ以外が見えなかったので、入手してからあわてて袋を破ってみてみましたが、う〜〜ん、トニーの写真、あんまり良くない・・・・

やっぱ、日本じゃ金城君のほうが人気があるからなんでしょうか。


jesterの姉も、実は金城武のファンで、
「駅にポスターがあるから、毎朝おはようって手を振っているの黒ハート」などと申しておりました。あせあせ(飛び散る汗)

(やめんか、はた迷惑じゃ)(姉は7つ年上)

ま、確かにあのポスターは素敵ですが・・・ね・・・・

公開、楽しみです揺れるハート
posted by jester at 16:08| Comment(4) | TrackBack(0) | か行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月25日

300

そろそろファンの方のほとぼりも冷めたかな? 
それに鑑賞後2週間も経っちゃって、いい加減書かないと忘れちゃう。

というわけで、『300』です。

ジェラルド・バトラーが出るし!
デヴィッド・ウェナムだって出るし!
それにロドリゴ・サントロも!!


というわけで、去年から「炎の門―小説テルモピュライの戦い」なんかもしっかり読んで予習し、もう歴史年表なんかも読み漁って、いっぱしスパルタ博士(当社比)なんかになっていたわけですが・・・(その模様はこちら

試写会に行かれた方のレビューなどをちらちら見ると、どうもとってもバトル、とってもスプラッタらしいと分り、両方とも苦手なんで、またまたところどころ目をつぶっての鑑賞になりましたパンチ

画面の色調は抑えられていて、絵画的に綺麗。
スローモーションちょっと使いすぎかな、と思ったけど、美しい画面です。

デヴィッドさんも、久しぶりのアップ、うれしい!
ドイツ(だったかな?)のリンガーズの集いをドタキャンして鍛えたという筋肉がすごいです。
ずっと彼のナレーション、というのも素晴らしい♪

もちろん、ジェリーも素敵。想像してたよりもっとムキムキでした。伏せ目がちのまつげが長くてどきどきです。

ロドリゴはのけぞったけど・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・しくしく。

ストーリーはまあ、アメコミ(グラフィックノベルというらしいが)が元だからなのか、戦闘の派手さとかが強調されていて、人間描写なんて時代劇みたいに紋切り型であります。
(あ、時代劇だった)あせあせ(飛び散る汗)

累々たる死体の山、切られた首の断面のアップ、飛び散る血・・・

それはそういう映画なんですから仕方ないですね。
そういうのを楽しむ人のために作られた映画なんだもん。





・・・・それにしてもですね。

多分じゃあ見るな!といわれるかもしれないのですけれど・・・・。(>_<。)

(なので、あの映画をとっても楽しんで見られた方はどうぞ下の個人的ぼやきはスルーしてくださいませ。)







あの、ペルシャ軍はなんなんだ、と思うのです・・・・


仮面被ってたり、トロルだのオリファントだの、あれはサウロンに仕えるオーク軍団か???あせあせ(飛び散る汗)


R指定がついているとはいえ、あれをみたアメリカの良い子達が、次の日学校で『300ごっこ』をして、ペルシャ人の子どもやイスラム教徒の子どもをいじめないのだろうか。

Sep.11thのあと、海外に住むイスラム教徒への差別はひどいという。

尖閣諸島(魚釣島)の騒ぎのとき、jesterは中国の近くに住んでました。

領事館や日本人学校にデモ隊が押しかけて、日本の旗が燃やされたり、ブティックのウィンドーに「反日メッセージTシャツ」がずらっと並らんだり、「大丸に日本食を買いに行かないほうがいい。ミニバスに乗っているときに日本語をしゃべらないほうがいい。タクシーで乗車拒否された」なんていう噂が飛び交う中で、デモの横を通るのに、身を小さくしてびくびくして暮らしていた日々を過ごしたjesterとしては、
「どうして今、あんなペルシャなんだろう」
と胸が痛くて、もう夜眠れない・・・・たらーっ(汗)


もちっとなんとかできなかったのかなあ。
ペルシャも鬼・畜生ばかりじゃない、っていうエピソード。
(ロドリゴがクセルクセスと聞いて、ちょっと期待してたんだけど)
そのほうがストーリーも深みがでたと思うんだけどなあ・・・
それだと面白くなくなっちゃうのかしら。
でもあれじゃ、ナチの反ユダヤ・プロパガンダと同じレベルだってば。
(どんなに製作側が政治的な意図はなかったといいはっても・・・・この時期に、ちょっと信じられないぞ)



出来たら、「戦場に勝者はいない」というメッセージをこめた映画『父親たちの星条旗』と『硫黄島からの手紙』を撮った、ハリウッドの良心、クリント・イーストウッド監督に、ぜひ「ペルシャ側からみたテルモピュライの戦い」の映画を撮ってほしいな・・・・

そんでもって、キャストは、

*戦わずに交渉で占領しようと、使者を買って出たペルシャ軍の兵士で、必死で説得してる途中で、レオニダス王に「これがスパルタの返事だ!!」と切られて穴に落ちる使者
・・・・・デヴィッド・ウェナム(泣ける〜)

*ペルシャに占領された国からの傭兵だが、元は農民で家に帰りたいと思い続けて、麦に触ったりしている強いペルシャ軍の将軍
・・・・・ラッセル・クロウ

*レオニダス王・・・・・アーノルド・シュワルツネガー(知事より俳優に返り咲いて。鍛えなおさないとね。しかし強そうだ。)

*勇敢な兵士で、将軍のために必死で戦うが、スパルタ軍団についにやられて、哀れ死体の壁の一部になってしまう青年
・・・・・ロドリゴ・サントロ(こっちも泣けるぞ)

*クセルクセス大王・・・・・コリン・ファレル(アレクサンダーのときの金髪のヅラを、黒髪のヅラに変えて・・・また『悩める侵略者』だけど、今度はアジア側の王様なのだ)パンチパンチ

*ペルシャの征服を嫌って、家族と共に山を越えて逃げるスパルタの大佐・・・・・クリストファー・プラマー
(だんだん映画が混乱してきました。大体、大佐っていないだろうが)パンチ



・・・などと妄想をめらめら燃やしては、むふふ、などと笑ってやっと眠りにつけたjesterだったのでありました。
ファンの方たち、ごめんなさい!パンチパンチパンチパンチ



posted by jester at 20:15| Comment(12) | TrackBack(3) | さ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月19日

ゾディアック ZODIAC

先週末「ZODIAC(ゾディアック)」を見ました♪

面白かったです〜

実話を基にして作られた映画です。

1960年後半に実際に起こった連続殺人事件。

カップルなどが残虐に殺され、犯人からの手紙や暗号文が新聞社に送りつけられ、警察やマスコミはZODIACと名のる犯人に翻弄される。

犯人らしき人物が現れるが、物的証拠がなく、事件の解決は長引き、次第に警察も捜査を縮小していく。

しかしその中に、事件当時新聞社のカートゥニスト(風刺画家)で、いつまでもその謎を追うグレイスミス(ジェイク・ギレンホール)がいた。

彼は事件記者でもなく、もちろん警官でもないので、捜査するといっても、勘と草の根を分けるような調査で、ゆっくりとだが着実に犯人に迫っていく。
私生活を破壊してしまうほど入れ込んでまで、彼はどうしてもゾディアックの謎を解きたいのだった。


この、グレイスミスの捜査がいいんですね〜
「読書シーン+図書館+びっしり書き込まれた分厚いノート」という、jesterを落とす小道具もそろってるし(爆)


ぴかぴか(新しい)ジェイク・ギレンホールも父親役が似合うようになりました。
もうおにいちゃんじゃないのね。
演技、上手です♪

謎に取り付かれ、真実をどうしても知りたくて、最初は元同僚だったこの事件の担当記者ポール・エイブリー(ロバート・ダウニー・Jr)に本を書かせようとするけれど、断られ、自ら調べだす。
そのせいで妻や子供は離れていってしまうけれど・・・・

ちょっと控え目に、遠くから手を伸ばして握手を求めながらも、関係者に協力を求め、何かを思いつくと、一心不乱に突き進む彼の姿に、思わず感情移入してみてしまいました。


11zo.jpgぴかぴか(新しい)それと、ビル(ウィリアム)・アームストロング刑事、この声はどこかで聞いた声・・・と思ったら、ERのマーク・グリーン先生(アンソニー・エドワーズ)じゃありませんか!髪の毛がふさふさしてたので、見違えちゃいました。パンチ(殴
その上ヒゲもないと、とっても若く見えますね〜
→医者だったころの写真。(爆)



ぴかぴか(新しい)土砂降りの雨の夜の雨の音が象徴的で、印象的です。
まるで雨で冷えた空気の匂いがしてくるよう。

その雨の中、地下室の怖いシーンは本当に恐ろしくてきゃ〜〜っと逃げたくなりました。
グレイスミスが訪れる刑務所でも、外から雨の音がしてました。

また、空中から見る美しい夜景や、タクシーをロングショットで映すシーン、ビルがにょきにょき伸びて時間の経過を表すシーンなど、カメラワークも秀逸。


初めはゾディアックの起こす連続殺人がリアルに描かれるので、飛び散る血にちょっと腰が浮きかけましたが、グレイスミスが活躍する中盤からはぐいぐい引き込まれてしまいました。

エイブリーがゾディアックに狙われそうになり、ピストルの練習をしているシーンでは、エイブリーも横にいるグレイスミスも、胸にI am not Avery(私はエイブリーじゃない)っていうバッチをしていて笑えました。
このバッチ「売れてるんだ」って言ってましたね。

ブラック・ジョークというか・・・
なんでも商売のネタなんですね、アメリカ


そして映画中に2つ映画がでてきます。


事件の1つの鍵となるのは『Most Dangerouse Game』という古い映画。
「人間狩り」がテーマらしいこの映画も、とても怖そうです。


それからもうひとつはゾディアック事件を元にして作られたという『ダーティ・ハリー』。

この映画を、事件を担当していたデイブ・トースキー刑事(マーク・ラファロ)が映画館で見ているシーンがあるんですけれど、途中でつらくなってホールへでてしまいます。

ホールで一人たたずむデイブにグレイスミスがおずおずと声をかけますけれど、その後ろから「おい、ダーティ・ハリーに事件を解決してもらったらどうだ!」と残酷に声をかけていく人がいたりするのです。
確かに捜査を担当していた人には『ダーティハリー』のヒーローぶりはつらかったでしょうね。



この映画はあくまで実話ベースなので、バンバン撃ち合ってヒーローが大活躍するアクションシーンもないし、テンポもゆっくりめ。
宣伝している「暗号解読」もそれ自体はたいしたことはないです。

サイコキラーとの緊迫した対決、というシーンもあることはありますが、そのドキドキを強く求める人には、この映画は刺激は少ないかも。

それよりもどちらかというと、ドキュメンタリータッチのヒョロっとしてひ弱な外観の書物が好きな青年が、孤独にこつこつと事件を追っていく執念の姿に共感する映画だとおもわれます。

コンピューターも、CSIの科学捜査も、ファックスですら一部ではないころに、紙と鉛筆と足を使って謎を解いていく青年をジェイク・ギレンホールが好演していて、彼と一緒に考え、悩み、脳みそをぐるぐるマッサージされた感じでした。


そして、最後にすっきり!というラストではないのですが、いまだ続いている人の営みを感じさせ、絶対また見たいな黒ハートと思ってしまいました。

posted by jester at 18:06| Comment(12) | TrackBack(9) | さ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月18日

敵、ある愛の物語  ENEMIES, A LOVE STORY

重婚で二人の妻に迫られ苦しむ男のコメディ、っていうと、チョウ・ユンファの香港映画、「大丈夫日記」を思い出します。
あれは笑ったけど、ユンファの情けない姿にちょっとしぼみました・・・

「ENEMIES, A LOVE STORY (敵,ある愛の物語)」は笑えるシーンもありますが、コメディではないです。

こちらはなんと三重婚。

0768.gifユダヤ人ハーマン(ロン・シルバー)はホロコースト経験者。

自分は納屋に匿ってもらって辛くも生き延びたが、妻子を強制収容所でなくし、匿ってくれたメイドのポーランド女性ヤドヴィガ(マーガレット・ゾフィ・シュタイン)と結婚し、渡米。

「君はメイドじゃないんだから」といわれつつも慎ましく尽くす妻、ヤドヴィガと幸福に暮らしているように見えたが、実は彼、アメリカで再会した、やはり強制収容所を生き延びた奔放で美しいユダヤ人女性、マーシャ(レナ・オリン、『カサノバ』でヒロインの艶っぽいお母さん役だった人)と愛人関係にもある。パンチ

マーシャは「法律的にはヤドヴィガが妻でも彼女はポーランド人だから、宗教的にはそうじゃない。私と宗教的に結婚して!!」
と迫る。
日本人ではありえない感覚だけれど、ユダヤ人としてはありえることなのかしら?

で、妊娠だ、いや想像だった、とすったもんだしているところへ、収容所で死んだはずの先妻タマラが、実は生き延びていて現われたもんですから、もう大変です。あせあせ(飛び散る汗)

狭いニューヨークのユダヤ人社会、避暑に行ってもパーティにいっても都合の悪いほうの知り合いにあってしまい、ばれそうになってこそこそ隠れたり、逆切れしてトイレに閉じこもったり。

その辺、優柔不断なハーマンの恐怖と疲労でへっぴり腰な姿に笑えるのですが、それとて、もし平和な社会に彼がいたのならこんなことにはならなかった、という真実が根底に流れています。

平和で豊かなアメリカに暮らしながらも、登場人物たちがそれぞれ、残虐な死に直面して、生き延びるために神をすて、苦しんだ経験を持つ物たちなので、ただのどたばたに終わらないんですよね。

ノーベル賞を受けたアメリカのユダヤ人作家I・B・シンガ−の原作を、P・マザースキー監督が丁寧に画像にしています。

PPP.jpgぴかぴか(新しい)特に印象的なのは、死んだはずの先妻、タマラを演じるアンジェリカ・ヒューストン。
彼女は『アダムズ・ファミリー』とかディズニー・アトラクションの「キャプテンEO」のイメージが強いですけれど、実にいい芝居をする人です。

3人の妻の間で右往左往し、どうにもならなくなったとき
「アメリカにはマネージャーっていうもんがいるじゃない? あたしがそれになってあげるわ。あんた、あたしの言うとおりにしなさい!」とタマラが宣言するのもおかしかった。

そして、この人だからこそ、ラストのショックな一言が、「男は女にはかなわない〜」というしたたかなユーモラスさとして生きてくると思いました。

1989年の作品です。

posted by jester at 19:49| Comment(0) | TrackBack(0) | た行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月16日

プレステージ THE PRESTIGE

ネットでトレーラーを見たり、原作を読んで興奮していたのが去年の夏(原作のレビューはこちらです)ですから、それから1年。

やっとの日本公開に待ちわびて、初日にびし!猫っと見に行ってきました。

1326220thumb005.jpg原作を読んでますので、完全にネタばれもいいとこなんですが・・・

jesterの場合英語で読んだものは短期記憶にすら残らないという、とってもお得(涙)な海馬を脳の中に備えておりますので、もうほとんどストーリーを忘れている状態で挑みました。

その上、映画では出だしからかなり原作と変わっている部分があるので、最初は、ああ、全然違うようになったのね〜〜なんて思ってみておりました。

まあ、見進むにつれて、だんだん思い出してきて、中心になるからくりは、あまり変わってないというのが分りました。
(だもんで、原作を読まずにご覧になった方と、視点が違うと思いますので、その辺はご容赦をお願いいたします〜)


しかし・・・

あれ、原作を読まずに突然見た方は、皆様一回見ただけでお分かりになったでしょうか?あせあせ(飛び散る汗)




いや、お分かりになった方も多いと思うのですが・・・

私の後ろに、ヒューのファンらしくで、とっても楽しみにしていて初日に駆けつけたのだな〜という、うら若き女性二人が座っていて、始まるまでわいわいきゃあきゃあとはしゃいでたのですが、終わったらしばらくし〜〜んとして、
 「・・・一回じゃ、わかんないぐらい、・・・深かったね?」
「ね?」

などとつぶやいてましたので・・・。


原作を読んでいても、いまどこの時点で誰が誰の手記を読んでいるのかが混乱したのです。
何度か戻って読み直したぐらいです。

でも、映画なら個別に人間が動く画像があるのだから、もっと分りやすく出来ているはず、と思っていましたが・・・
そうでもなかったですね。

映画ではあれ?と思ったとき戻って読み直したりできないので、より混乱なさった方もいるのではないでしょうか。


その辺は『メメント』のクリストファー・ノーラン監督ですから、見ているものをくらくらさせるような展開にしたかったのでしょうね。
あの作品も見終わったあと「表」を作って確認しながらもう一回見たくなりましたもん。
分らない人はもう一回見てください、というところかな。

でもこの場合は、視点が多すぎるので、一般大衆向けに公開する作品としては、脚本がちょっと意地悪かな、という気もしましたのですが、どうでしょうか・・・。
(パイレーツと違ってこれはさすがに「終わった後にお読みください」の模範解答は入り口で配ってなかったですけどね〜)


ぴかぴか(新しい)クリスチャン・ベイル、ヒュー・ジャックマン、マイケル・ケイン、アンディ・サーキス、デヴィッド・ボウイ、そしてスカーレット・ヨハンソンと、一人でも話題を巻き起こしそうな(当社比)実力派俳優さんをずらっとそろえていて、その点でも迫力充分。

暗くて怪しげな画面作りはまずまず成功です。


クリスチャン・ベイルはどことなく陰があるけど、暖かいところも秘めている、男の可愛さを出すのがうまいです。黒ハート
いろいろ微妙な演じ分けもちゃんとこなしていて、イギリス英語しゃべってるし、さすがの演技力に納得。


ヒュー・ジャックマンの舞台姿はびしっと決まっていて、かっこいい〜。
さすが舞台を何回も踏んでいるミュージカル・スターだけありますよね。
この人も、脱ぐと筋肉モリモリなのに着やせする〜〜パンチ


マイケル・ケインは相変わらず渋くて良かったけど、どうもバットマンの執事!のイメージが強いので、どうしてベイルのサイドにいないのだ??と混乱(爆)しましたが・・・・


そして、「アンディ・サーキスはどうみてもスミーゴで可愛いぞ」だとか、
「デヴィッド・ボウイも年とったけど、訛り英語もいい味だわ」とか、個人的にはとっても楽しみました。


テスラの迫力も画像で見るとバチバチとすごかったし。


もともと幻想文学なんで、リアリティとかは追求せずに、不可思議な世界に漂うのを楽しめばそれでOKなんですよね。


原作を読んでいたときに感じた、どうしようもない「中だるみ」感もなかったと思います。
かなりカットされていたのが良かったのかもしれません。
あの時間内に収めるなら、子孫のエピソードとかはカットしないと無理ですよね。
(でも子孫のエピソードは、それこそ幻想っぽくて好きだったので残念ですが・・・)

究極的に無意味だと自分には思われた『熾烈な復讐の応酬』も、本で読んでいたときよりは乗れたかも。

その辺は『舞台で人が死んじゃう』みたいな衝撃のシーンが盛りだくさんで、目が離せないつくりになっていたというのが大きいですね。


まあ、最初Angierの奥さんが水槽の中で死んじゃうところで、
「泣いてないで、さっさと人工呼吸してやれよ! 心臓マッサージすればまだ間に合うよ!!」などとおせっかいを焼きたくなったり、雪が積もってる林のシーンがチャチイなあなんてため息ついたり、助けようと水槽を割ろうとしてたのに首吊りかい?と突っ込んでではいましたが・・・(爆)

あ、それと、ラストシーンは、原作のほうが「テスラ」についての伏線がほとんど意味不明だっただけに、ショックで怖かったですね。

映画のほうも、もっと伏線を弱くして、最後ど〜〜んと、ずらずらっと見せてほしかったです。
(意味不明ですみません。ネタばれを避けて書くのがむずかしいなあ・・・)



・・・しかし、やはりこういった話は、基本的にネタばれしちゃってると、映画を見るのが『確認作業』になっちゃいますね。たらーっ(汗)


jesterはたいてい映画の前に原作を読んでしまう派です。

本が好きなもんで、原作が出て、評判になった時点で手を出していることが多いので、映画化するころにはどうしても読んじゃってます。

それに映画を見ちゃってネタばれをしているミステリーの原作を読む根性をだすのは苦痛です。

原書が英語なら絶対英語で読みたいけれど、先が分ってしまうと、続けて読もうというモチヴェーションが涌きません。

本を読むときは自分なりに想像しながら読むのが楽しみなので、イメージがくっきりと限定されてしまうのも好きじゃないです。
だから「先に原作」派です。


だって映画なら、先に原作を読んでいても「あの話をどんな風に作ったのかな」
「他の人はどんなイメージであの原作を理解したのだろう」と少しは楽しみに見ることができますもの。

(原作じゃなくて、「映画本体の(画像やオチなどの)ネタばれ」は面白さをそぐので、避けていますが。)

しかし、『ダヴィンチ・コード』にしろ、この映画にしろ、ストーリーに関しては、どうしても「あの話をどう画像にしたのかな」以上の面白みを感じることが出来ませんでした。たらーっ(汗)

ま、それは仕方ないですね。
主役二人の「そこまでしても、そんな目にあっても、まだマジックしたいの??」という執念は鮮やかに描かれててとっても怖かったし、俳優さんの演技と画像を楽しめただけでも見る価値があったな〜ハートたち(複数ハート)
と思っております。



そんなことで、ちょっと冷めてしまったものですから、レビューを書くのが1週間遅れと、いつもにもまして亀のようなjesterでございました・・・(とだらだらと言い訳して去る。)パンチパンチ



posted by jester at 17:35| Comment(8) | TrackBack(3) | は行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月13日

あるスキャンダルの覚え書き  NOTES ON A SCANDAL

知人で、テディベアのシールを貼った手帳を見せびらかして歩いている人がいました。

彼女は夫のある身でしたが、どうもその手帳は、隠さなくてはいけない関係の人(つまり妻子ある別の男性)との交流を記録したものらしく、それなのに、それをわざと皆に見えるように取り出して、思わせぶりに周りの人に見せていました。

日付に貼られた謎めいたシールを「それ何?」と聞かれると「秘密〜」といいながら、頬を染めて(40近い人です)その関係をほのめかすのです。

電話した時とか会った時とかでテディベアの色を変えたりしていることまでそれとなく言っていました。(金色のピカピカテディは何だったのか・・・怖いです)

その後、彼女の異常な行動が次第に発覚し、ストーカーまがいのことまでしているのが分って、周りの心ある人は次第に離れてしまいました・・・あせあせ(飛び散る汗)



さて、先日、好きな女優の一人であるケイト・ブランシェットと、気になるジュディ・デンチの共演ということで楽しみにしておりました
「NOTES ON A SCANDAL(あるスキャンダルの覚え書き)」
が公開になり、早速見てまいりました。


とても見ごたえのある映画でした!


ロンドンのある学校に赴任してくる美しい美術教師シーバにケイト・ブランシェット。
そして彼女に関心を抱く年輩の歴史の教師バーバラにジュディ・デンチ。

実際に起こった事件を基に原作が作られたらしいですが、深い人間観察にもとずく脚本の練りこみかたが尋常じゃなく、見る人を引きずりこみます。


容姿が美しいということのほかに、何の自信もなく、どう生きていいのか、模索しているシーバ。
大切なものはなんなのか、それをどう守ればいいのかもいまだ分からず、そんな自分を否定する母との軋轢を抱え、まるで優しかった亡き父を求めるように、年上の教師と結婚したシーバ。
(夫は、POCのタコ船長、ビル・ナイが珍しく普通の人の役です)


一方、長い孤独な生活から抜け出そうとして、
「一人で死ぬなんて寂しすぎる」
と人生の最後を共に過ごす相手を探しているバーバラ。



この二人の生き方をみて、『気持ち悪い』『愚かしい』『不気味』とだけ感じた人は、もしかしたら幸せなのではないかと思います。
きっとたくさんの愛情に包まれて、またはとても強い心で、いまだ孤独を知らずに生きている人ではないかと思うから・・・。



ぴかぴか(新しい)シーバを演じるケイト・ブランシェットは本当に綺麗。

まるでボッティッチェルリの『プリマベーラ』から抜け出た女神か、『ビーナスの誕生』で貝に乗っているビーナスのように、すらっとして透明な、無垢な美しさです。 

抜群のスタイルで、カジュアルなファッションも素敵だし、髪型も自然で可愛い。
(どうやったらあんなふうにふんわりと後れ毛までキュートにアップに出来るのか、とっても気になりました。ねじってるの? それでピンでとめて?・・・やっぱりブロンドじゃないとだめかな・・・)

その伸びやかな姿の魅力にあこがれて、友達になりたいと思う女性や、恋愛の対象と捉える男性が続出するのもうなずけます。

多分、支えてあげないと駄目そうな脆そうな外観と不確かな精神性が、心弱き者の相互依存への欲望を呼び起こすというのもあるのでしょう。

彼女が教え子との愛情関係に溺れていく気持ちも、わからないではない。
相手は15歳の少年ですから、「犯罪」ですが・・・・
(実際は精神的には少年のほうがシーバよりずっとすれて老獪だったりします。)

しかし行動にうつすどうかは別として、まぶしい若さを求める気持ちは、己の老いをふと感じる歳になったら、男女を問わずに多少あるもんじゃないでしょうか。パンチ

(もちろん、正常に成長している人は願望や妄想は持つことがあっても、実行にはうつさないのですが・・・)




ぴかぴか(新しい)対するバーバラ。

彼女が克明に綴るノートが、この映画の重要な要素のひとつなんですが、
「嬉しい日にノートに金の星のシールを貼る」
というところで、jesterは一番上に書いた知人を思い出して、鳥肌がたちました
バーバラに似てるんです、すごく。目つきとか、しゃべり方とか。

(とここでやっと前フリとつながりました・・・間が長すぎだよ、自分(汗))

(ちなみに、この映画の前売り券のおまけが「いいことがあったときに日記に貼る金の星のシール」だったんですよね・・・すごいセンスだ・・・・映画ちゃんと見たのか、スタッフ・・・)あせあせ(飛び散る汗)


それにしても、最初はバーバラの視点からのみ話が語られるので、彼女の異常さに観客が気がつくのは、中盤以降じわじわと、です。

一人で生きていくのは寂しくて、誰か寄りそって生きてくれる人が欲しくなり、パートナーを求める気持ちは、年を取っても人間の中には存在するとおもいます。

でも不幸にしてそういうパートナーを得られずに年とってしまったとき、または死に別れてしまったときなど、たいていの人は新たな相手を捜すのを年とともに諦めてしまうのかもしれません。

自分のエゴも強くなるし、また体力も気力も、人を引きよせる魅力すら次第に衰えていくのかもしれないし。
そして何とか孤独との付き合い方をおぼえて、自分をだましながら暮らしていく人もいるのかもしれない。
バーバラはそうではない、のですが。

もしかして男性が見たら、バーバラを気持ち悪いと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、バーバラを年輩の男性と置き換えたら、この話はどこにでも転がっている話ではありませんか。

若く美しい女性に、孤独な年輩の男性が引き寄せられるって、なんて「フーテンの寅さん」をはじめとして、「アメリカン・ビューティ」などなど、良くも悪くもよくある話です。

一般に女性でこういう話があまり聞かれないのは、男性に比べるとさほどエゴが強くないので、年取っても、仲良くなくても比較的簡単に群れることが出来るからなのかなあ。
群れるの好きな人多いしなあ。
子どもを生み育む性だから、強いって言うのもあるかも。(平均寿命長いし)


とにかく、バーバラは諦めていません。

それはまるで女子中学生のように、「親友の契り」を結んだら、「トイレも一緒ね」というほど親密に付き合う特別な相手が一人欲しいのです。
来年が定年、という歳になっても、です。

眺めのいいお気に入りの場所で、ベンチに座り込んで音楽を語りあい、何時間もおしゃべりし、恋の悩みも打ち明けあって、何でも分かりあい、自分の飼っているネコが死んだら、相手がどういう状況であろうとも、すぐにそばに来てもらって、ずっと一緒にいて慰めて欲しいのです。

とまあ、ここまでは単に寂しがり屋で依存心の強い人、ともいえるかもしれませんが、次第に、バーバラの求めるものは常識で言う『大人の友情』を大きく越えたものだと分かってきます。

幼い子どもが親や家族に求めるような関係。

本当は自分のことしか考えていない二人の弱い人間が、お互い相手にどっぷり寄りかかってやっと生きていく危うい相互依存。
(実は心の奥底で嫌悪しあっているかもしれないが、離れられず、表面上は仲の良い振りを続ける、というような・・・)

バーバラがシーバの手をとって、さするシーンがありましたが、性的な欲望を伴っているかどうかは分かりません。(映画の中ではそれを示唆するような視点のカメラワークがありましたが・・・)
でも独占欲は強く、普通なら異性に抱くような情緒の交換を求めているのは確か。

しかし・・・自分の中を見つめてみると、バーバラを簡単に否定できません。

いろいろなしがらみを背負った大人になったら、そんな関係は「相手に負担」「在り難い」「破綻は必至」と思いながらも、もし、万が一、ムーミンを書いたトーベ・ヤンソンのように、そんなことが出来たら、どんなに居心地がいいだろうとも思ってしまう自分がいます。
(・・・自分の中に残る幼児性を指摘されたような気がしました。そのみっともなさも含めて。)


ましてやバーバラの歳になるまで独身で、家族から離れて一人で暮らして、親密な人間関係に疎く成熟できないままプライド高く生活しているのなら、そういう関係を望んでしまう人もままいるかもしれない。

女性として、男性をひきつける魅力(=生殖能力?)はなくなってしまっていても、人間として、気の置けない同性の友人を持つことは出来るし、その友人と親密に寄りそって生きたいと願うことは、無謀とは思えません。

ただ、バーバラの場合は対象が美しい若い女性(=自分より弱い、自分が優位に立てる相手)に限られているようで、その辺から「異常性」が匂ってきます。
相手を束縛しようという欲求も強すぎる。
相手の弱みを握って「これで貸が作れた」なんて考え方も根本的に間違っている。(それじゃ友だちはできないよね・・・)

その上、所詮自分のことしか考えていないので、最後まで全然失敗から学ばないし・・・。


そして、後半では、その「異常」な探るような目つきや、執拗なストーカーまがいの行動が、シーバを追い詰めていく。


形は違うけれど、共に成長し切れてない、自己中な幼児性を抱えた二人の大人が、周りのものを巻き込んで繰り広げる悲劇が丁寧に語られていきます。


オスカーもとっていて演技力抜群の二人が、『生きていく孤独と、それゆえ普通の人でもちゃんと腰をすえていないと、いつか陥るかもしれない狂気と哀れ』を緊迫感を持って、見事に紡ぎだしていきます。

特にジュディ・デンチの演技は鬼気迫り、恐怖、そしてそれを通り越して哀れをさそうのでありました。
切ない胸のうちを黙して表現するのがうまい人です。



考え考え書いていたら、だらだらと文が長くなってしまい、短く編集する余力がないのでとりあえずこのままアップロードしますけれど、とにかくこの映画は、味わい深い、大人の楽しめる、重厚な作品でございました。黒ハート






posted by jester at 21:58| Comment(14) | TrackBack(5) | あ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月08日

パイレーツ・オブ・カリビアン ワールドエンド

パイレーツの最後を見届けてきました黒ハート

jesterは2作目をみて
「ああ、3作目はもうjesterはだめかも・・・」と思っていたんですけれど、結論から言うと、楽しんできましたるんるん

1作目・2作目は期待しすぎてその期待に押しつぶされた形でちょっとこけたのですが、3作目は最初から、ストーリー展開には期待しないで、「俳優さんを見る〜」「贅沢な映像を堪能する〜」ってな軽い感じで行ったのです。あせあせ(飛び散る汗)


ぴかぴか(新しい)まずしょっぱなのシンガポールのシーンが結構つぼ。

ああいう、暗〜〜くて、水がぴちゃぴちゃいうなか、明かりがぼんやり灯ってて、臭そうで、魑魅魍魎が跋扈していそうな映像、好きだわ〜〜

そこにチョウ・ユンファがでてくるのだから、もう堪えられません〜ハートたち(複数ハート)
ユンファ、広東語でしゃべって欲しかった・・・
怖いメイクしててもあの憎めない目つきが好きです。
ユンファの死ぬシーンをいままで何回見たことだろう・・・なんて感慨にふけってました。はい。

ぴかぴか(新しい)ジェフリー・ラッシュさんも今回出番が多くて嬉しかった。
来日記者会見でジャック・スパロウの物まねをしてましたけど、キャプテン・バルボッサの演技もいっちゃってました〜!
「おさるのじゃくもよろしかといてました」ってアジアプレミアで日本語で言っていたのも可愛かった。

その、「おサルのジャック」も役者! 寒いシーンでブルブルしてたのはCGかと思っていたら、本当に南極で撮ったという噂を聞きました。寒そうでかわいそう・・・・。

ビル・ナイの一瞬の素顔も嬉しい♪
あの「たこのうねうね顔」は完全にCGなんですってね〜 すごいです。

でもでかいタコのほうがあっけなく・・・え、そうなの?という感じ。

とまあ、まずおっさんから動物に言及しましたが、もちろんジョニデもオーリーも素晴らしかったるんるん
キーラは今までで一番よかったかも。この役、彼女にぴったりですね。
ノリントンもベケットもちゃんと活躍してたし♪
ジャックの父親でキースがチラッと嬉しそうに出てきてましたし。


ええと、ストーリーは初めから理解しようと思っていないので、パンチ
この人はどっちの味方? 
この船はどの船よ? 
結局この人たちは何がしたいの?

などとは一切考えず、とにかく目の前の画像を見て楽しみました。パンチパンチパンチパンチパンチ(爆)

で、かなり疑問符が残ったけど、その辺はさすがディズニー、模範解答みたいなパンフを入り口で配っていて、答を教えてくれてました。
しかも表紙には「終わってから読んでください」と書いてあって笑えたです。
模試だったのか、この映画は?
しかし間違ってみる前に読んじゃった人がいたら、怒りますよね。

さらに、この映画、早くも今回3回目、というファンの人と見たので、見たあとご飯を食べながら細かい疑問に答えてもらい、すっきりいたしました。


真っ白な海の墓場のシーン、石がカニになるシーンとか、渦潮のシーンとか、ほんとにお金かけて作り上げてます。
それだけじゃなくて、ジョニデがいっぱい出てくるのとかウィルとエリザベスの戦場&船上○○シーンとか(一応ネタばれを避けてみました)ほんと笑えたし。

デッドマン・チェストはチャンバラの途中で飽きちゃったけど、今回はディズニーランドの巨大なアトラクションに乗ったみたいな3時間で、あっという間でした。

衣装も凝っていたし(キーラのユンファに嫁入りするときの衣装が素敵♪)、音楽もガンガン盛り上げるし、やっぱり映画館の大きな画面で見ないとね、という映画ですわ。

posted by jester at 09:03| Comment(16) | TrackBack(3) | は行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月01日

鬼が来た! (鬼子来了)

2000年カンヌでグランプリを取った中国映画です。
ずいぶん前の映画ですから、もうご覧になった方のほうが多いと思います。
jesterは最近、この映画に出演している香川照之さんの書いた本を何冊か読んだので、見ることにしました。

onigakita.jpg受賞当時jesterは日本にいなかったので、カンヌの受賞が日本でどのぐらい話題になったのかよく知りません。
香川照之さんはじめ、日本人の俳優が何人か出ている映画ですが、舞台は太平洋戦争の頃の中国です。

ただの「反日映画」とか「反戦映画」ではないのですが、日本の人にどのぐらい受け入れられたでしょう。
気になるところです。


軍艦マーチが流れ、旭日旗がはためく第二次世界大戦末期の中国。
日本軍占領下の寒村に麻袋2つ。
中には捕虜の日本兵、花屋小三郎(香川照之)と、日本軍で通訳をしている中国人の、トン・ハンチェン(ユエン・ティン)がいれられていた。

鉄砲を突きつけられ、この麻袋を押し付けられた馬大三(チアン・ウェン/姜文=監督・主演)は困って村の長老たちと話し合う。その結果、村人達は男たちを生かしておくことにする。

この辺の話し合いからして面白いんですね〜
ブラックジョーク満載のコメディを見ているような、背中をくすぐられるような感じ。

香川照之演じる花屋小三郎は、捕虜になってしまった自分がふがいなくて、やけになって、
「早く殺せ〜〜!! おれは中国人を殺した!犯した!」とか気が狂ったように怒鳴り散らしているのですが、殺されたくない通訳のトンはこれを、
「私は何も悪いことはしてません〜〜ただの料理人です〜」なんて訳すのです。

「あいつらを罵ってやる!罵り言葉の一番悪いのを教えろ!」と花屋はトンに要求。
一生懸命におぼえて、馬大三に浴びせかける言葉は、実は
「お兄さん、お姉さん、明けましておめでとうございます!!」だったりして、花屋が必死に怒鳴れば怒鳴るほど、滑稽さが増すのでした。

とコミカルに(ちょっと調子に乗りすぎの感もあります)つづられながら、物語は展開。
花屋は優しく接してくれる馬大三に心を開いていきますが・・・・



戦地の生と死のハザマで、ただの人間が簡単に鬼になり、そして人間に戻り、また鬼になり・・・
戦争という究極の状態の中で、「人間という生き物」をシニカルな笑いとともにじっくりと描いていきます。


香川照之は本当に熱演で、鬼気迫ってます。
(これはあとで撮影時のことを書いた本、「中国魅録―「鬼が来た!」撮影日記」を読んでみて、その理由が分かりましたが・・・)
自我を破壊して演技するその迫力に圧倒されます。
狂気すら漂わせる目つきに、才能ある役者さんだな〜と思ってしまいます。


タイトルの「鬼」は、単純に『日本』を意味するだけでなく、それに引っ掛けて、戦争で引き出されてしまう人間の心の「鬼」であり、それは誰の心にもあるといいたいと思います。

この辺、言葉にすると安っぽくなりますが、映画ではとても骨太にこのテーマが語られています。

中国では上映禁止になり、チアン・ウェン(姜文)監督は仕事を干され、中国政府は他国での上映にまで抗議するという有様。
よその国のことながら、相変わらずつまらないことにこだわって表現の自由を抑圧する中国政府に怒りを覚えます。


それにしても、たとえばホロコーストの作品を見ていると「ドイツ人ってひどすぎ!」と嫌気が差すのですが、これを見ていても、いつの間にか馬大三に共感してみてしまうので、「日本人、ひどすぎ!」と思ってしまい、
「あ・・・自分たちだった・・・」とショックです。あせあせ(飛び散る汗)

昔中国にいたとき、南京大虐殺に関する映画を見に行こうとして、「映画館で日本人だってばれたらリンチにあうからやめな!」と止められました。
それでも映画館の入り口まで行ったのに、その時その映画を見なかったのは、その日から違う映画になっちゃってたから(調べてから行け!)なんですが、今はこの映画を中国で見る勇気もないかもしれません・・・(・・・中国語がわかんないって言うのがネックですが)


この作品を見たのはまず、日本映画について彼が書いた本、「日本魅録」を読んで、面白かったので、でした。

そしてDVDでこの映画「鬼が来た!」を見て、そのあと、「中国魅録―「鬼が来た!」撮影日記」を読みました。

これがと〜〜っても面白かったです!!
この映画を見た方には読むことをおすすめしちゃいます。
この表紙・・・・香川さん、怒鳴ってますよ〜

炎天下で合計3時間半も『気をつけ!』の姿勢で立たされたり、匍匐前進の訓練やらランニングやら、こんなつらい訓練していたのね〜とびっくりするやら呆れるやら。

こんな苦労をしたのか〜
最後はこんなに追い込まれていたのね〜
とため息つきながらも、異文化体験&カルチャーショックに香川さんが打ちのめされ、絶望し、孤戦奮闘する様子が赤裸々に告白されて、笑いながらぐいぐいと読まされてしまいます。(爆)

映画では「チンピラのお兄ちゃんみたい」と思ってみていた酒塚隊長を演じる澤田謙也が、実は異国でとても頼りになるいいやつだった、なんていうのも良くわかって面白いです。

中国魅録―「鬼が来た!」撮影日記」の感想については、jesterの別ブログ、ゆきてかえりしひびにアップしたので、良かったら読んでみてくださいませ。



posted by jester at 12:34| Comment(6) | TrackBack(2) | あ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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