2007年07月30日

ライラの冒険 The Golden Compass 前売り

IMGP2770.JPG
Harry Potterを見に行ったとき、またおまけに釣られて前売りを買いました。
「The Golden Compass」のです。
どうやら邦題は「ライラの冒険」に決定らしいです。
映画館で「黄金の羅針盤の前売りください」っていったら「は?」といわれました。 
「黄金の羅針盤」は副題なんですね。うう、いつもながらセンス悪。
 

しかし来年の春だよ、これ・・・・

alethiometerっぽいものがついてますが、買ってからよく見るととってもちゃちくて、今にも壊れそうです・・・・

また第2弾、3弾があることを予想して(jesterも学んでいる)今回は1枚にしておきました。
posted by jester at 22:31| Comment(6) | TrackBack(0) | ら行、わ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月27日

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団  Harry Potter and the Order of the Phoenix その2

Harry Potter and the Order of the Phoenix(ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団)の続きであります。

lipin.jpg snape.jpg 326536thumb010.jpg
昨日書ききれませんでしたが、もちろん今までごひいきにしてた、ディヴィッド・シューリスのLupin先生、我がいとしのSnape先生のアラン・リックマン、それからSirius!!のゲイリー・オールドマンと、鼻はつぶれてるけどVoldemortのレイフ・ファインズ(涙)と、豪華おっさん軍団ももちろんすごく素敵でした〜〜揺れるハート

原作読んでいたときは、
「ちゃんと教える気があるのかい、Snape先生!」といいたくなった、Harry Potterに『Occlumency(心を閉ざす魔法)』を教えるシーンも、ちゃんとSnapeの愛が見えたし♪


今まではちょっと不満があったDumbledoreを演じるマイケル・ガンボンさんも、今回はちゃんとHarry Potterを愛する校長先生に見えました!

Weasley家の赤毛の双子も、前回はなんか気持ち悪い男の子、って感じだったのが、立派な青年になってました黒ハート

今後活躍する、TonkとかLunaなど、新登場のメンバーもそれぞれうまいキャスティングだな〜と思いましたし。


ぴかぴか(新しい)そして視覚的に怖かったヘレナ・ボナム=カーターに対して、心理的に怖かったのはUmbridge先生であります!

こういう人、いる!!と深くうなずいちゃう人間造詣でありました。

この人は原作を超えてました。
イメルダ・ストーントンさん、うまいです〜!
(この人の「ヴェラ・ドレイク」も好きでした!)

原作を読んでいるときは、US版で小さな挿絵がついていたのでそれに引きずられたこともあって、「もっとガマガエルみたいに醜くて見るからに怖い人」を想像して読んでたのですが、映画のUmbridge先生は、『普通の奥様』って感じ。

インテリアやおしゃれに気を使い、にこやかで、明るくて、人当たりが良くて、すごく人のことを思っているみたいに見える・・・けど、おなかの中は全然違う!!

自分が間違っているのかな? なんて考えることは全くなく、自分が信じていることを周りの人に押し付けようとし、自分のお気に入りの人だけにえさをやって取り込み、自分の思うとおりにならないものは陰でいろいろ情報操作したり意地悪をして、そのあげく容赦なく攻撃し、排除する。

いるじゃないですか、こういう人!!!あせあせ(飛び散る汗)


****以下、ネタばれあります・・・・未見の方はご注意ください。



原作を読んでいたときはただの「怖い先生」だったのが、すごくリアルに、現実にいる人のように迫ってきて、Umbridge先生に次第に追い詰められていくHarry Potterにすごく共感しました。

自分が大切に思っている人、大切な場所、自分が大切に作ってきた仲間を、粉々にされてしまう悲しみ。

幼い頃から孤独に苦しんできたHarry Potterがやっと出来た信頼できる人。
その人がいる、そして自分のよりどころの場所。
自分の時間を割いて、一生懸命信頼関係を作って、守り育ててきたDumbledore Armyの仲間たち。

それが得意満面の意地悪Umbridgeにのっとられ、壊されてしまったときの、つらさ・・・・


「かけがえのないものが多いほど、失ったときつらい。 だから一人がいい・・・」
というHarry Potterのつぶやきに、涙が止まらなかった・・・。

jesterにも同じような思いがありました。たらーっ(汗)



そして「失ったものは必ず帰ってくる」という言葉に本当に元気をもらいました!


クリスマス他にも心に響くシーンがたくさん。

悪にとらわれてしまい、目が赤くなったHarry Potterを連れ戻す思い出の映像にも泣けたし、大切なあの人を失ったときのHarry Potter、ダニエル・ラドクリフの演技・・・・

胸にず〜〜んときました。
Harry Potterの映画でここまで共鳴できるとは思わなかったなあ・・・・



クリスマス今回感心したのは、若い俳優さんたちの演技が格段によくなっていたことだけじゃなくて、脚本もでした。

Harry Potterの原作は巻を追うごとに分厚くなってきて、内容も濃くなってきています。
でも映画の上映時間は120分、どんなに長くても180分を越すことはまれです。ね、PJ?(そう、指輪は軽く越してましたね〜)

だから今までのHarry Potterの映画シリーズでは脚本段階でカットされてしまった部分がたくさんありました。

ふ〜ん、あそこは全部カットしたのね、などと思いつつ見ておりました。

でも今回はかなり原作に忠実に脚本が書かれていたと思います。
(時間も138分と長めですし)
ローリングさんから「この人物は続く話で大切な役割をするから削らないで」といわれたとかいう話も伝わってきました。

ですから、かなり詰め込んだ分、ちょっと触れただけになっているエピソードもあって、原作既読の人は分るけど、原作を読んでいなくて映画だけの人には分りにくい部分もあったかもしれないな、と思います。

そういうのって映画の脚本としてどうよ、といわれると困るのですが・・・・

でも、この映画は今までのHarry Potterシリーズの中で、一番心理が細かく描写されていて、丁寧だったとおもいます。だからこそ、登場人物の心の痛みがリアルに伝わってきて、見るものが共感する事ができたと思います。
その分、CGとかの見せ場は少なかったかもしれませんけれど。


でも、ロンドンの夜をほうきに乗って飛ぶシーンも夢のように綺麗だったし、音楽もよかった・・・・

最後の、Prophecyのガラス瓶がたくさん並んでいる「予言の間」も綺麗だったな〜

個人的には、Umbridge先生の部屋の壁にかかってた、子猫の絵皿がすっごく欲しい!
売ってくれ!!(爆)パンチ


などなどとだらだら書いているうちにまたみたくなって来ちゃいました〜黒ハート
ので、この辺で・・・



ゆきてかえりしひびでは、原作の最新刊、Harry Potter and the Deathly Hallows のレビューも展開中です♪)
posted by jester at 20:55| Comment(10) | TrackBack(7) | は行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月26日

ハリーポッターと不死鳥の騎士団  Harry Potter and the Order of the Phoenix  その1

Harry Potter and the Order of the Phoenix (ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団)、すごく良かったです!

Harry Potterシリーズの映画の中では一番良かったとjesterは感じました。
Harry Potterシリーズとしてだけではなく、映画として出来がよかったと思います!


実はjester、7月21日に発売されたハリポタ最終巻の、Harry Potter and the Deathly Hallows (Harry Potter 7)(UK) Adult Editionを読んでいるところです
そっちに熱中していて、こちらの更新が滞ってたほど。(映画はそこそこ見てたのですが・・・)

(『ハリーポッターを原書で一緒に楽しみましょう』キャンペーン(爆)をただいまjesterの別ブログの 「ゆきてかえりしひび」 で実施中です! ぜひ覗いてみてくださいませ)

だもんで、現在頭の中はHarry Potterで一杯。

そのせいもあるかもしれませんが・・・あせあせ(飛び散る汗)

いままで原作を全部読んで、映画も全部見てきたものとして思うに、今回の映画はとても良く出来ていました
いままでのHarry Potter映画を見て、もういいか、と思っている方はぜひ見て欲しいです。

何しろ泣けました・・・・

新しく監督になったディヴィッド・イェーツさん、監督作品を初めて見ましたが、才能あると思います。
感情の盛り込み方がすごい!
『演技指導に優れた監督』とパンフで紹介されてましたが、さもありなん。
CGとか子供だましの仕掛けに頼らず、Harry Potterを大人も楽しめる人間劇にしあげてました。


この映画の中心人物、Harry、Ron、Hermioneの3人の演技がヴァージョンアップしてました。
これは彼らが成長したのもあるけれど、監督の力によるところが大きいと見ました。
もちろん原作自体も、1巻から順を追って深い内容になってきていると思うのですが。

クリスマスHarry Potterを演じたダニエル・ラドクリフは、今までは「性格良さそうで、イギリス人っぽくシャイな感じがいいなあ〜」とは思ってましたが、今回、Harryの内面の苦しさを、ただ顔をしかめるんじゃなくて、内面からあふれる感情で演じていて、演技がうまくなったな〜、と思いました。
人間的にも成長しているのを感じました。


クリスマスそれから、映画の4作目の「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」のときは、「昔かわいかったのに、汚く成長しちゃったな・・・」とちょっとがっかりしていたRon役のルパート・グリントがとても良くなった

髪型のせいもあるかもしれないけど(前はすごくうっとうしかった)、演技から力が抜けて、かえって迫力がでていた感じ。
あまり表情を作りすぎてなくて、クールに見えます。

おかげでHarryの添え物としてのRonじゃなくて、個人として魅力のあるキャラクターになっておりました。


クリスマスHermioneのエマ・ワトソンも、やはり演技が知的になってきてすごくよくなったと思います。
前はセリフを言うだけで必死、という感じだったのに、安心してみていられました。
もともと顔だちは美しい女優さんだから、これからが期待できます。
シックなセーターの着こなしも学生らしくて爽やかで素敵でした。


雪原作ではかなり重要なキャラクターであるNevilleを演じるマシュー・ルイス君も、前回は「これであの役がこなせるのか?」と心配だったけど、今回はちゃんと『変わり者だけど、味のあるキャラクター』になってましたね。

ただし映画の中ではNevilleの誕生日に関するエピソードがカットされていたので、あのエピソードは映画では使われないのでしょうか?
それはちょっとショックでした。


bl.jpgぴかぴか(新しい)そして脇役陣の演技達者は相変わらずなんですが、今回すごく怖かったのは、なんといってもBellatrix Lestrangeを演じた、ヘレナ・ボナム=カーター!! 

その迫力はさすがとしかいいようがありません。
後半しか出てこないのですが、彼女が出たおかげで、Death Eaterの怖さが10倍になりましたね〜

美しい人なのに、完全に狂気と邪悪さを演じきっていて、作品の質を上げてました!
出演料がかかっても、いい役者さんをつかう価値ってすごいあると感じました。


ぴかぴか(新しい)それはUmbridge先生を演じたイメルダ・ストーンにもいえること。
彼女の演技のよさがあってこそ、Umbridgeの邪悪さがリアルに伝わってきて、Harry Potterたちの苦悩に共感できると思います。Umbridge先生については、次回もっとゆっくり書きたいと思います。



ただし、あれだけ長い原作を1本の映画にするのですから、脚本は大変だったと思います。
多分「これだけのベストセラーだから、観客は原作を読んでいるだろう」ということを前提に書かれた脚本かな、と思いました。
だから、原作を読んでいないと、話が分りにくいかもしれません。


その辺を含めて、肝心のストーリーについてもまだまだ書きたいことがたくさんあって、 続く・・・であります。(殴パンチパンチ

posted by jester at 08:55| Comment(14) | TrackBack(9) | は行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月19日

明日へのチケット Tickets

とりあえず問題の画像をでかく貼り付けて見ましょう。
明日へのチケット
明日へのチケット


ポスターにもチラシにも使われた、この画像の、列車の窓から顔をだして叫ぶ青年たちの表情&ユニフォームと「明日へのチケット」という邦題で、「ああん、もう内容がだいたい読めたぜ」、と早とちりしてしまい、ぐずぐずしているうちに映画館での公開が終わってしまって、結局行けませんでした・・・
しまったなあ〜あせあせ(飛び散る汗)


でも、ケン・ローチ、アッバス・キアロスタミ、エルマンノ・オルミの三監督が作っているのだし、と引っかかっていたので、DVD発売で気を取り直して見てみたら、良かったんですよ♪

各監督の優しいまなざしが感じられる人間描写に、ああ、なんかこういう映画見たかったのだな、と思いました。
映画館で見たかった!


インスブルックからローマまでの鉄道旅行(途中乗り換えてると思うけれど)をするアルバニア難民の家族と、その列車に同乗した人々の話が淡々と語られます。
隣り合わせた人それぞれにドラマを抱えているのです。



オルミー監督の、食堂車に座る老人と取引先の秘書の女性の淡い想いを描いているエピソードが1つ目の話。
老人の子供時代の「ピアノを弾く少女」のほろ苦い思い出が現実にフラッシュバックします。

valeria.jpgヴァレリア・ブルーニ・テデスキがなんとも素敵です。ゆるくカーブした髪、男仕立てのシャツにパールのネックレス。こんな大人になりたい! (何かご質問は?)
「僕を葬る」でも良かったけれど、今回も素敵!
来月公開される「プロバンスの贈り物」にもでてますよね。(ラッセル・クロウが主演のラブストーリーというと少々考えちゃいますが・・・)

彼女の瞳の煌めきは、老人の妄想が大分入っているかなと思うけれど、彼女に宛てたメールを書いては消ししている老人が、最後、ミルクを片手に現実に立ち向かっていくのがいい。
こういう大げさでない、小さな行動ってかえって胸に響きます。
自分の孫をいとおしく思うおじいちゃんだからこそ、ただ座ってみているわけには行かなかったのですよね。
しかも最後まで見せないあっさりした終わり方が粋です!


ぴかぴか(新しい)次のエピソードは、キアロスタミ監督のもの。

わがままな中年女性と、その荷物を大量に抱えた青年。
最初親子?と思うけれど、さにあらず。


女性は今はなき軍隊の偉い人の妻で、この人に仕えるのが青年の兵役拒否のボランティアの仕事のようです。

この女性がすごい人で・・・、ド〜〜ンと太った姿だけでもかなりなのに、二等の切符で一等席に陣取りヒステリックに怒鳴り散らす、理屈の通らないとっても嫌な人。
後半、逃げた青年を執拗に追いかける女性の鬼気迫る姿には、「うぎゃあ、見つかる〜〜」とホラー並みにどきどき。

でもそれだけで終わらないのがさすが。
「この人、携帯も盗んだの?」という観客の思い込みを誘い、それをあっけなく覆して見せる。うまいなあ。

多分若かりし頃はほっそりして美しく、周囲の男性からちやほやされたために、わがまま邦題が通ってしまってここまで過ごしてきたのだろう女性の、夫に先立たれ、現実に直面してとまどう瞳。
男性の目を集める美しき若い女性を見る、彼女の目。
そして列車の行き止まりのコンパートメントでつくため息。
降りた駅でぼおっと荷物に腰掛ける姿は哀れです。

いやな人だな・・・と思いつつ見てたのに、いつの間にかちょっと同情してたりする。

お願い、誰か彼女にまっとうな人間づきあいを教えてあげて〜〜

無駄のない抑制された表現で、盛りを過ぎたのに精神的に成長していない人間の焦りととまどい、そして誰にも必ず訪れる老いの悲哀を浮き彫りにしています。


ぴかぴか(新しい)そして3番目は、ケン・ローチ監督のもの。
サッカーチーム、セルティックのサポーターの青年3人がスコットランドからサッカーの応援のためにローマに向かう途中、アルバニア難民にチケットを盗まれるエピソード。

あんまり「いけてない」若者の彼ら。
デオドラントをパンツの中までシュッシュしたり、(多分職場のスーパーで売れ残りの)サンドイッチを大量に持ってきて食費を節約したり。

命がけの難民も大変だけれど、スーパーに勤めてこつこつお金を貯めて、試合を見に行く彼らだって決して裕福なわけじゃない。
もう一人分の列車のチケット代を出すことも出来ないぐらい。

その中で、「自分たちにできることなんかないよ」と一番難民につらく当たっていたフランクが最後に彼らに見せる情け。
自分の無力を知りつつ、思わず手を伸べてしまう、その心に共鳴しちゃいます。


実はjesterは、「そのスポーツチームが好き同士」というだけで刹那的に周囲が見えぬほど盛り上がれる「サポーターの乗り」は、どちらかというと遠巻きにながめてしまうほうです。
(楽しい気持ちは分かるんだけど・・・・サポーターの方たち、ごめんなさいね・・・)

特にヨーロッパのサッカーのフーリガンと呼ばれる人たちの行動を見ていると、個人的な相互理解はないのに、あそこまで瞬時に熱狂できるのはなんとなく怖い・・・。
ああいう集団は悪い意図を持って扇動しようとすれば簡単に操作できますよね。

でもこの映画の最後の「サポーターのふれあい」は理屈抜きでちょっとすがすがしくてよかったな。

もしかしていろいろな難しい問題を片付けるのは、こんな簡単なコミュニケーションなのかも、と思わせてくれました。


最後に全部のエピソードがまとまるのかと思っていたら、なんとなく終わってしまったので、少し物足りない感じをもたれるかたもいるかもしれませんが、深いものを描いているのに饒舌になりすぎないところが、余韻をじんわりと味わうことが出来るラストで、ぜひ映画館で見て、もらった思いを抱えて帰り道歩きたかったな〜 なんて思いました。

残念!

せめて題名だけでも「明日への」をはずして「チケット」だけにしてもらえなかったかしらねえ・・・・・パンチ




posted by jester at 10:41| Comment(14) | TrackBack(8) | あ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月13日

傷だらけの男たち 傷城

やっぱり書かなくちゃ、あれだけ騒いでたんだから・・・あせあせ(飛び散る汗)

というわけで「傷城 傷だらけの男たち」でございます。

jesterはトニー・レオンファンだもんで、+ インファナル・アフェアーズのスタッフ + 金城武・・・・という映画に期待しないわけにはまいりません。

もう封切りそうそう、「今日はトニーに会うのだ!」としっかりドレスアップて出かけました。←あほ、ですか。
(いつもパジャマみたいなTシャツとGパンで映画に行くjesterですが、この日は少しだけまともなものを着た・・つもり。・・・といってもボトムはGパンだけどさ)

でもね・・・たらーっ(汗)

「期待したらすべる」jesterの法則。

で、しっかりすべっちゃいました・・・・・


なんつっても、まず音楽が先走って「いい音楽だろ? ほら泣け!!」とやるので、しらけちゃって・・・・
(「インファナル」も音楽だけは「デパーテッド」に負けてましたよね・・・)

というわけで、愛ゆえの辛口レビューです。

この映画をお好きな方(&金城ファン)はどうぞスルーしてくださいね。




1006136_01.jpgぴかぴか(新しい)とはいえ、もうトニーが出てるって言うだけで、いいの、脚本が悪くたって許す・・ 
などとほざいてました。(殴

どちらかというと線の細い、身長も低い俳優なのに、そこに立つだけで画面が引き締まる存在感があります。
肩で、横顔で、後姿で、黙して心情を伝えられるほど掘り下げられた演技がさすがです。
(だからこそベタなセリフを言わせないで欲しいが・・・)
ただ「美形」というだけじゃない、「演技者」であるからこそ、こういう俳優さんが一人でてるだけで映画が引き立つと思います。



ぴかぴか(新しい)そこに華を添えるのは金城武のぴかぴかの美貌。すっと通った鼻筋に切れ長のオメメ。

悲しい過去をもち、酒びたりになった無免許の探偵という、何十年前のハードボイルドだよ?? のお安い設定ですが、ヒゲ面で酔いどれてても、全然汚く見えないの。
(ま、そこがjesterは不満足なんだけど・・・)

演技は広東語だと、日本語よりずっと上手にみえます。
といっても台湾語が母国語なんでしょうけれど・・・・
台湾語は結局北京語に近いですから、広東語とは発音が違うのですが、それでもやっぱり中国語だからしゃべりやすいのかなあ。

(金城君ファンの姉の情報によると、金城君はお父さんが日本人で日本人学校出身だけど、それでも日本語の発音に訛りがあって、それを矯正しようとがんばると演技が硬くなっちゃうんだそうです。)


ドコモポイントそれとね、「アホのキョン」のチャップマン・トウが、相変わらずアホな役で出てきて嬉しい。生きてたのね。(違うし)

トニーの妻役のシュー・ジンレイの知的なまなざしも好きでした♪


黒ハートしかも舞台はjester第二の故郷、香港! 
広東語の響きも気持ちいいし、あ、ランカイフォン(セントラルの上のおしゃれな街)、あ、レイユームン(おいしい海鮮料理!)、あ、ピークの近くの高級住宅街!!

という風に、もう香港が見られれば、それだけで風とか匂いとか喧騒とか光とか、全部よみがえってきてトリップ。
とっても幸せなわたくしでございます。

というわけで、まあ結構楽しんでしまったのでございますが。猫


でもねえ・・・

(以下、ネタばれ在ります!未見の方、ご注意ください!)



最初から犯人の顔が分るので、
「うん、これは、ここから酔いどれ探偵がサスペンスあふれる知能戦で、犯人を追い詰めていくのだな?」
とコロンボ風な展開を期待をしていると、探偵は昔の恋人を思って酒を飲んでは行きづりのビール売りの女の子といちゃいちゃしてて、そうじゃないみたい・・・

だもんで、
「これはトラウマを抱えてる男たちの心の旅路をじっくり描くのだな?」
と思ってみていると、その辺の心理描写はありきたりでリアリティあまりなし。

残酷な流血犯罪シーンを何回もフラッシュバックするなら、ポイと元恋人のふれあいのシーンを少しでも見せておくとかしてください〜
セリフで説明して、その後病院に駆け込んで泣き崩れる顔を見せられて、『ほれ泣け!』音楽かけられても、14や15の子供でもないあたしゃあ感情移入なんか出来ません。
映画をみていて共感できるのは、悲しそうな泣き顔にじゃなくて、その辛い心が伝わってきたときですだよ〜

この役、ファンの方には悪いんだけど、金城武にはまだ早いかもという気もしました。
過去に苦しんでアルコール依存になるには、彼には熟成した影の部分がかもし出す陰影がないんだわ。どこか王子様なのよね。逆にそれが金城君の持ち味かなと思うし。
ポンの役はそれこそトニーがやったらよかったような気もします。
(いや、トニーの悪役に挑戦も良かったけど!)


ヘイとスクツァンの関係も、ラストに至るには描写不足。
「憎んだ相手の子供でも、偽りの結婚をして暮らしているうちに愛が芽生えた、そして復讐心との板ばさみで苦しんだ」っていうなら、それなりに心の葛藤を脚本に練りこんどいてもらわないと、「父親と血のつながりがない」と聞いたとたんに突然改心したように見えます。(爆)
ましてや最後に「家族より愛してた」なんてトニーにセリフで説明させないでくださいよ〜〜たらーっ(汗)


基本的に設定が全部安易過ぎ。どこかで使われたものの寄せ集めって感じです。
「こうしたらみんな泣くだろう」
「こうしたら受けるだろう」
ととってつけたようにこれでもかと「悲惨な過去」を作り上げても、細かい部分をいい加減にしては、絵空事にしか見えません。
そして過剰な「甘いムードミュージック」で盛り上げようとされても、天邪鬼なjesterは冷めちゃうだけ・・・。

そう、細かいところがいい加減なの。だから説明不足の疑問がのこっちゃう。

*トニーに電話して「やったのはお前だ」って言ったのは誰だろう?
*外からガスの充満するキッチンに電話したのはトニーじゃないよね? でもキョンはドアの外で死んでたよね?
*どうして退職した警官が警察署に自由に出入りして、捜査にかかわれるの?
*なんで元恋人の浮気相手の世話なんかしてるの? いっくら植物状態になってたって、殺す夢まで見るぐらいなのに、自虐的で気持ち悪いよ、そんなやつ。
*浮気してて、妊娠して、それでポンのベッドで手首切るってどういう女なんだ。しかも布団かけて寝た振りして・・・殺されて自殺を偽装されたのかと思ったし。
*マカオで卓球の対戦相手の名前を借りて生き伸びても、それで香港警察に就職できるのだろうか? う〜むむむ。
*「ミリオンダラーベイビー」でも言われてたけど、気管切開したらあんなにしゃべれないでしょ!!

ああああ・・・言い始めたら止まらない・・・・


というわけで、自分の頭の悪さを棚に上げ、不満たらたらのjester。

一方、一緒に見に行った姉は筋金入りの金城武ファンでして、あふれる涙を抑えられなかった模様。


姉(ハンカチで汗と涙をぬぐいつつ)「ああ・・・・えがった〜〜 たけちゃんの泣き顔、最高!」 
jester「たけちゃん、あの女のこの家の前で待ってるところ、犬みたいでかわいかったね。濡れ濡れの瞳がゴールデンレトリーバーって感じ。」(気を使ってほめてるつもり)
姉(ムッとして)「トニー・レオンは動物に例えると、・・・イタチね。」
jester「は? イタチ??」
姉「それか、鳥ってかんじ。トニーって。」
jester(わが姉ながら理解不能だが気を取り直し)「たけちゃん、今は美形でまっすぐって感じだけど、渋い大人の俳優になれるといいね。周りにちやほやされてスポイルされて、最後には詐欺師になったりするハンサム俳優っているしね」
姉「トニーも年とったよね。たけちゃんとならぶと、たるみがねえ・・・・ それにあの髪型、サラリーマンって感じ」
jester「ぐ・・・確かにあの髪型は・・・眼鏡もあんまり好きじゃない・・・」


というような、ぼけ姉妹ならではの、歯に衣着せぬとっても程度の低い会話をしながら帰ってきたのでした・・・・。パンチパンチパンチ



あ、そうだ。全然関係ないけど、日比谷のみゆき座で見たので、宝塚のスターの入り待ちの女性軍団に遭遇。
なんでだかみんな黒いお洋服で、歩道にちゃんと整列して、前列はしゃがんで・・・熱いのお〜〜
ついでに誰か知らないけど、ちょうど通りかかった多分女役のかわいいスターも見てきました。


デカプリオでのハリウッドリメイク、多分見ないな・・・・

posted by jester at 10:35| Comment(25) | TrackBack(12) | か行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月11日

シュレック3 Shrek the Third

どうしてアメリカのアニメは主人公が「かわいいキャラ」じゃないんだろう、と思うのだけれど、見てるうちにどんどんかわいくなっちゃうのが、「Shrek the Third シュレック3」の登場人物であります。

今回もすごく笑わせてもらいました!

特に好きなのはもちろんこの子。(といっても声はおっさんのアントニオ・バンデラスですが。)
Puss in Bootsでございます。

今回も例のウルウル顔攻撃で乙女の心をぎゅう!とつかんでくれます。(爆)
ほんとに癒されちゃいます猫


今回はかわいこちゃんも一杯出てくるし黒ハート

家に帰って家の猫を見ると、立ち上がっておしゃべりしだすんじゃないかと思っちゃいます。
あのウルウル顔、ネコはほんとにやるんですよね〜



th-S3001_new.jpgそれと、今回、シンデレラ、白雪姫、ラプンツエルなどなどお姫様軍団の活躍も楽しかった♪

シュレック2では、「プリンスチャーミングは新庄、人間になったシュレックってオスギみたい」って思ったのですが・・・・(チャーミング、声のRupert Everettにも似てますけどね)

今回は「アーサーって吉岡秀隆みたい」と思いました。(爆)パンチパンチ
声のJustin Timberlakeはハンサムすぎですわ。
posted by jester at 22:03| Comment(4) | TrackBack(0) | さ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月09日

麦の穂をゆらす風 THE WIND THAT SHAKES THE BARLEY

すごく感銘を受けても、どうしてもレビューを書けない映画って時々あります。

この「THE WIND THAT SHAKES THE BARLEY (麦の穂をゆらす風)」もそんな映画のひとつでした。

緑豊かな景色が綺麗だとか、キリアンが頑張ってたとか、テッドを演じたポードリック・ディレーニーが良かったとか、リーアム・カニンガムがかっこいいとか、なんかそういうことを書く前に書いておかなくちゃいけないことがあるけれど、それをうまく書けなくて・・・

でもDVDになって、何度か再見して、やっと『だめもと』でもいいからなんか書いておこう、という気になりました。

ケン・ローチ監督が伝えたいと思った気持ち。
この映画にパルムドールを与えたカンヌ映画祭。

jesterも、伝わってきたものを独り言でぶつぶつといってみることにします。



ちょっと前までは、イギリスに1〜2ヶ月以上いれば、必ず何回かテロがあったり、テロの疑いがあって地下鉄が止まったりすることがありました。
夫のオフィスのすぐ近くて爆弾が破裂し、ガラスが割れる騒ぎも。
そんな時、当時はIRAが関係している、という噂がすぐに流れ、IRAって怖いなあ〜と単純に思っておりました。(今ならアルカイダもありですけれど)
そして本など読んでみたりしたので、北アイルランド問題はある程度知っているつもりでしたが、この映画をみて、自分の今までの認識が甘かったな〜と感じました。

麦の穂をゆらす風

1920年ごろには、自分の名前を英語で言わなかっただけでイギリスの軍隊になぶり殺される17歳の青年がいたのですね。
それも、一人だけではなく何人も何人も。

流血シーンとか殺害シーンは派手ではないです。
ハリウッドで増産されているお金をかけた殺戮シーンに慣れた人には物足りないぐらいかも。

でも伝わってくるむなしさには、息が詰まるような思いがします。

それが単に後味が悪いだけで終わらないのは、ケン・ローチ監督の前向きで人間に対する暖かい視線があるからじゃないかな・・・なんて思います。

反イギリス帝国主義のヒーローとして戦う兄テッド(ポートリック・ディレーニー)と、医者としてこれから社会にでようとしていた弟デミアン(キリアン・マーフィー)を中心に話が進んでいきます。

最初は、イギリスに侵略され抑圧される悲惨な故郷の現状を見ながらも、自らはロンドンにでて医者の職につこうと思っていたデミアンですが、駅でイギリス軍に反抗して暴力を振るわれる運転手のダン(リーアム・カニンガム)と駅員を目の前にして、IRAの運動に身を投じる決心をします。

戦いの中で、愚かな幼馴染の裏切りを「この戦いにはそんな価値があるのか」と迷いながらも処刑を実行するデミアン。
そして「何にも感じなくなった」とつぶやく彼。
印象的なシーンです。
あの時代それしか方法がなかったとしても、暴力に暴力で立ち向かうことのむなしさを感じさせます。
(キリアン・マーフィーの演技力には脱帽です!)

最初は枝を担いでの戦争ごっこのようだった練習を経て、本物の殺傷力のある武器を手に、深く運動に巻き込まれていく名もない若者たちを丁寧に描写することで、問題の根の深さと解決の難しさへの理解が進む気がします。

やがてイギリスとの間に条約が交わされ、運動が実を結んだかに見えたけれど、その結果に満足できずさらに抵抗運動を続ける弟と、妥協して現状をなんとか変えていこうと考える兄は引き裂かれていき、そして胸を裂くような悲しい悲劇が相手を変えて繰り返されることに・・

ミホールの母が歌う『麦の穂をゆらす風』の歌が切なく見るものの心にしみます。たらーっ(汗)


人間は愚かだけれど、同じ誤りを繰り返してしまうけれど、でも何かを歴史から学べるはず。
そして、少しでもよりよい未来を切り開けるはず。
こういう映画を見て「怖かったね。かわいそうだったね」といって、おもむろにお昼ご飯を食べつづける(ホテルルワンダでホアキン・フェニックスがそんなこといってましたね)んじゃなくて、何かを学ばなくては、そして語り合い、伝えなくてはと思います。


この作品を見たとき、2006年という時期に、イギリスで、このような非弾圧者からの視点で作品が作られたということに深く感銘を受けました。
条約締結後の運動にかかわるものたちの間の話し合いも、実に細かく描写されていますので、知識のないものにも問題の深さが理解できます。

英雄ではない、そのへんにいるような若者たちの生き様を描ききり、あえて娯楽性や観客へのサービスを切り捨てても真実に迫りたい、という監督の真摯な思いが伝わってくる傑作だと思います。
見てスカッとしたり、楽しくなったりはしない映画ですが、これから社会をになう若者にこそ見て欲しい歴史の一部です。


・・・・ううう・・あせあせ(飛び散る汗)
やっぱり、やっぱりjesterではうまく書けなかったけれど、資本主義に名を借りた帝国主義の暴力がまかり通る現代だからこそ、きな臭いものを敏感に感じ取り、警告することが大切なのではないのかしら。

映画のレビューで「差別」とか「社会問題」などに言及すると、小さいことをヒステリックに騒ぎ立てるおばさん、と嫌われてしまうのかな、と思いますけれど・・・・・・

たとえばこの映画の舞台を、現在の日本に置き換え、どこかの国に侵略されて弾圧されて、それに立ち向かった若者たちの話、と考えてみることができれば、それをただ「こわいね」で終わらせることはないと思うのです。



イギリスは旅行するには美しい国です。
でもその美しさを作り上げた財力は過去のどこから来たのか。

アメリカの現在の豊かさはどこから来ているのか。
その陰で苦しんでいる人々はいないのか。

そして私たちが住む日本の豊かさはどこから来ているのか。

テロはなぜ起こるのか。
暴力の連鎖を止めるレバレッジポイント(小さい力でも物事を動かせるてこの作用点のようなポイント)はどこなのか。


時々はこういう映画を見て、しばらく立ち止まって、ない頭を振り絞って考えてみなくちゃ、そして周りの人と語り合いたいな、と思うjesterでございます。あせあせ(飛び散る汗)

posted by jester at 11:38| Comment(16) | TrackBack(5) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月05日

ボルベール 帰郷 Volver

小池百合子さんが防衛大臣になりましたね。

本当に才能を買われたのか、選挙前の工作じゃないのかと気になりますが、女性がこういう職につくという事実自体は見方によっては歓迎すべきことのひとつかなと思います。

ま、イギリスの鉄の女、サッチャーさんみたいな例外はあるとしても、一般論として、男性は「征服」「縄張り拡張」のために戦う遺伝子を持っているのではないかと思われます。

「300」のレオニダス王は防衛のために命を散らしましたが、スパルタといえば本来は侵略国家。
他の国(集落)を征服し、住民を隷属農奴(ヘイロータイという)にして、それを働かせて生活していた国ですもの。
スパルタ国民の男子はもっぱら戦争の準備をして、時に畑で働いているヘイロータイを練習で狩ったりしていたらしいし。

それに対して、女性は「侵入を防ぐ」「家族を守る」ために追い詰められないと武器を手にしないの人が多いのかなと、自分を省みても思われるので、小池さんは『防衛大臣』にはぴったりかもしれません。(ただし、傀儡でないのなら、の話ですが・・・・)
男社会といわれる防衛省で、女性として頑張ってほしいです。

(もちろん、男性、女性、ともに一般論でありまして、例外はたくさんあるとおもいます。)


vol1.jpgさて、「Volver (ボルベール 帰郷)」ですが、これも見方によっては『守るために戦う女たち』のお話でした。

しかも、くしくも↓で「黙秘」の「母の子への思い」について書いたばかりでしたが、この映画もまさに同じテーマであります。


吹き抜ける風の中を、墓地で夫の眠る墓を掃除する女、女、女。

もうこの辺から暗示に満ちていて、コミカルな味のある始まり方ですが、ライムンダ(ペネロペ・クルス)とその姉のソーレ(ロラ・ドゥエニャス)、ライムンダの娘、パウラが掃除しているのは、火事でなくなったライムンダたちの両親のお墓。


仕事を首になり、テレビでサッカーを見ながらビールばかり飲んでいる夫を横目に、必死に働くライムンダですが、ある雨の夜帰ると娘のパウラが震えながらバス停で待っている。
「どうしたのよ!」と家に帰ると、キッチンには夫の死体が・・・あせあせ(飛び散る汗)

という始まりから、死んだはずの母の幽霊(?)まで登場して、ドタバタ劇の始まりです。

でも、たんにドタバタコメディにならないのは、さすがペドロ・アルモドバル監督。
一見脈略のないように見える出来事が次々に起こり、それがある哀しい真実につながっていく・・・

その過程で女の営みが切なく描かれる手腕はさすがです。
全編にあふれる「チュッチュッチュッ」という頬へのキスの音と、暖かい抱擁。さりげないシーンに心暖まります。
傷ついた人の心が最後に帰る場所は、母の腕のなかなんですね・・・・。



ぴかぴか(新しい)ペネロペ・クルスはやっぱりスペイン語をしゃべっているときが一番良いです!
彼女が訛り満載英語でまくしたてるのを聞いていると頭痛がしてくるjesterは(お前に言われたくないだろう・・・)スペイン語をまくし立てるペネロペのほうが好きです。母国語のほうが演技もやりやすいのでしょうね。

ちょっと目の周りのお化粧濃すぎですが、スタイルいいですね〜彼女。
それに歌も上手です♪


vol2.jpgぴかぴか(新しい)でもjesterがすごく良いと思ったのは、姉のソーレを演じたロラ・ドゥエニャスでございます。黒ハート

「海を飛ぶ夢」でも印象的な演技を見せてくれた彼女、今回も、きらきらとやたら派手なペネロペの後ろで、おずおずと、でもしっかりとした存在感で映画を引き締めてくれています。
なんとも暖かい目つきと表情がいいんですよ。彼女の困った顔で何度爆笑したことか。
(何故かjesterが見たときは劇場内で他にあまり笑っている人がいなかったので、一人で笑ってるjesterはうるさかったかも・・・あせあせ(飛び散る汗)


ぴかぴか(新しい)それから、『幽霊母』イレネ役のカルメン・マウラも素晴らしくうまくて笑わせてくれました!
「ロシア女」「おなら」のエピソードなんか最高!

そのほかも、隣人のアグスティナを演じたブランカ・ボルティーショなどなど、演技上手の女優が集結して、女のための女の映画とでも言うような、予算、迫力、破壊力、繊細さなど、すべての点で『ダイハード4.0』とか『300』の対極にあるような映画作品に仕上がっております。(爆)パンチパンチパンチ


猫しかし、そういう映画であるのに、ペネロペだけはお色気むんむん。
胸の谷間が見えるブラウスにタイトなミニスカート+ハイヒールで登場。
何なのそのカッコ、という洋服も。
これは男性の観客へのサービスなんでしょうか?
女性的な映画では定評があるアルモドバル監督ですけれど、やはり男性の視点だな〜と思える『胸を真上から』とか『トイレ』などのショットが時々見え隠れします。
彼が女性を描くときの限界みたいなものも見えてしまったかな・・・?



しかし・・・スペインの男は腐ってるのか??(爆)
出てくるやつ、みんな「またそれかよ」っていう、どうしようもないやつばかりじゃないですか・・・・

ここまで男を悪く描く必要、あるのかなあ。
それに「黙秘」のレビューを書くために再見したばかりでこれを見たせいもあって、こういう『最低の男性』像は使い古されてる感じもちょっとしてしまった・・・


・・・まあ、(恨み骨髄?で)死んだものを悼む気持ちなどないように見える女たちも・・・困るけどねえ・・・・

救いは舞台がスペインで、バリバリラテンの明るさがあることかなあ。

一杯笑わせてもらったし、華麗な色合いと人間賛歌に傑作だし、こういう作品好きだなと思いつつも・・・・
正直、アルモドバル監督特有の濃ゆさと、セリフに頼っているようなちょっと意外な安直さに、ちょいと疲れも感じたjesterであります。パンチ




posted by jester at 09:00| Comment(12) | TrackBack(8) | は行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月03日

「黙秘」 Dolores Claibore 母と子の絆

スティーブン・キングが好きだけれど、ホラーは映画化されても怖すぎでなかなかみられません・・・・
と、下の『1408』の記事で書きました。
でも、ホラーじゃないキング原作の映画は好きなんです。
一番好きなのはなんといっても
ショーシャンクの空に

でございます。

皆様ご存知の名作で、ティム・ロビンスとモーガン・フリーマンの静かだけれど力強い演技は、いつ見ても『元気』をくれるんです♪
人生、あきらめちゃいかん。どん底からでも出来ることからこつこつといかなくちゃ、なんて思わせてくれます。


さて、次は、というと

黙秘


です!

原作は『Dolores Claibore (ドロレス・クレイボーン)』と言う題です。
(この邦題「黙秘」にはすごく違和感を感じてしまうのですが・・・なにがどうして「黙秘」なのさ!)


アメリカのメイン州にある小さな島で、ひたすら働き続ける母、ドロレスと、今は離れてしまった一人娘、セリーナ。

都会で華々しくジャーナリストとして働くセリーナの元にある日届けられたファックスには、故郷で母が殺人を犯した、という記事が。
それも長年勤めた雇い主の未亡人ヴェラを殺した、というのだ。

急いでフェリーに乗り、ふるさとの島に帰るセリーヌ。
警察で母と面会したセリーヌの前には、相変わらず誰彼なく口汚くののしるマイペースな母、ドロレスが。

とりあえず釈放された母と一緒に、実家に戻るセリーヌに、20年前の日蝕の日に起こった、もうひとつの殺人事件の記憶がよみがえってくる・・・・


とても良く出来たミステリー作品ですが、「ショーシャンク」と違って、かなり怖いシーンもあります。
でも、ここで語られているのは、母の娘への心なんですよ〜

とにかくキャシー・ベイツがいい!!

フライド・グリーン・トマトかの名作、「フライド・グリーン・トマト」でも絶対的な存在感で素晴らしい演技を見せていた彼女ですけれど、ここでも素晴らしいです。

ちょっと太目の中年女性の可愛らしさと哀れを演じさせたら、彼女ほどうまい女優さんはいないのでは、と思われるほどです。

しょっぱな、殺人事件の現場から映画は始まります

瀟洒な館のドアからゆっくりとカメラが入ると、階段の上から悲鳴。
「やめて!ドロレス!!やめて〜〜」

落ちてくるネグリジェ姿の老女。
頭を打って瀕死の彼女に、なおさら重いのし棒をもって殴りかかろうとするドロレス。
その殴ろうとする顔の怖いこと、怖いこと、夢に出てきそうです
まさに鬼婆
(彼女、「ミザリー」でオスカーを取ってますが、本当にうまいです。)

ところが取調べではドロレスは一貫して「私は殺人などしていない」の一点張り。

そんなドロレスをしつこく追及する刑事は、クリストファー・プラマー
長い今までの刑事としての業績のなかで、1点だけの黒星、20年前の殺人事件の犯人はドロレスだ!と今でも信じている。

20年前、皆既日食の日、ドロレスの夫、ジョーが死んだ。
結局ドロレスは有罪にならなかったが、その事件をいまだに根に持っているのだ。

見る者はこの二つの事件の謎に巻き込まれていくうちに、鬼婆に見えていたドロレスの本質が少しずつ見えてくる・・・・


未亡人ヴェラを演じるのはジュディ・パーフィット。
このヴィラがまたいいんですね〜
ただの口うるさいお金持ちの奥様のように見えて、夫の暴力で落ち込んでいるドロレスをみると
「そこ、ドアを閉めて。いらっしゃい。毎日どこかで夫は死んでいるわ。悲しいけれどこの世は男の世界。事故は悲しい女の親友なのよ
なんてすましていうのです。

この、ドロレスとヴィラの友情っていうのもいいんですよ。
ののしりあい、見た目は仲が悪く見えるけれど、実は支えあって生きている女たちなんですね〜


というわけで、キング原作ということでホラーを期待してみるとがっかりしてしまうかもしれませんが、この映画では、ミステリーの筋に絡めて、母の子への愛情と女同士の友情が静かに語られ、島という閉鎖的空間に閉じ込められた母が、なんとか娘を外の世界に脱出させようとした、必死の戦いが浮き彫りになります。

このレビューを書く前に再見しましたが、皆既日食のオレンジがかった光の中の映像もまるで悪夢の中のような画像で素晴らしくて、何度見ても古びることのない、味わい深い作品だと思います。

1995年の作品です。
posted by jester at 09:54| Comment(4) | TrackBack(3) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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