2007年07月13日

傷だらけの男たち 傷城

やっぱり書かなくちゃ、あれだけ騒いでたんだから・・・あせあせ(飛び散る汗)

というわけで「傷城 傷だらけの男たち」でございます。

jesterはトニー・レオンファンだもんで、+ インファナル・アフェアーズのスタッフ + 金城武・・・・という映画に期待しないわけにはまいりません。

もう封切りそうそう、「今日はトニーに会うのだ!」としっかりドレスアップて出かけました。←あほ、ですか。
(いつもパジャマみたいなTシャツとGパンで映画に行くjesterですが、この日は少しだけまともなものを着た・・つもり。・・・といってもボトムはGパンだけどさ)

でもね・・・たらーっ(汗)

「期待したらすべる」jesterの法則。

で、しっかりすべっちゃいました・・・・・


なんつっても、まず音楽が先走って「いい音楽だろ? ほら泣け!!」とやるので、しらけちゃって・・・・
(「インファナル」も音楽だけは「デパーテッド」に負けてましたよね・・・)

というわけで、愛ゆえの辛口レビューです。

この映画をお好きな方(&金城ファン)はどうぞスルーしてくださいね。




1006136_01.jpgぴかぴか(新しい)とはいえ、もうトニーが出てるって言うだけで、いいの、脚本が悪くたって許す・・ 
などとほざいてました。(殴

どちらかというと線の細い、身長も低い俳優なのに、そこに立つだけで画面が引き締まる存在感があります。
肩で、横顔で、後姿で、黙して心情を伝えられるほど掘り下げられた演技がさすがです。
(だからこそベタなセリフを言わせないで欲しいが・・・)
ただ「美形」というだけじゃない、「演技者」であるからこそ、こういう俳優さんが一人でてるだけで映画が引き立つと思います。



ぴかぴか(新しい)そこに華を添えるのは金城武のぴかぴかの美貌。すっと通った鼻筋に切れ長のオメメ。

悲しい過去をもち、酒びたりになった無免許の探偵という、何十年前のハードボイルドだよ?? のお安い設定ですが、ヒゲ面で酔いどれてても、全然汚く見えないの。
(ま、そこがjesterは不満足なんだけど・・・)

演技は広東語だと、日本語よりずっと上手にみえます。
といっても台湾語が母国語なんでしょうけれど・・・・
台湾語は結局北京語に近いですから、広東語とは発音が違うのですが、それでもやっぱり中国語だからしゃべりやすいのかなあ。

(金城君ファンの姉の情報によると、金城君はお父さんが日本人で日本人学校出身だけど、それでも日本語の発音に訛りがあって、それを矯正しようとがんばると演技が硬くなっちゃうんだそうです。)


ドコモポイントそれとね、「アホのキョン」のチャップマン・トウが、相変わらずアホな役で出てきて嬉しい。生きてたのね。(違うし)

トニーの妻役のシュー・ジンレイの知的なまなざしも好きでした♪


黒ハートしかも舞台はjester第二の故郷、香港! 
広東語の響きも気持ちいいし、あ、ランカイフォン(セントラルの上のおしゃれな街)、あ、レイユームン(おいしい海鮮料理!)、あ、ピークの近くの高級住宅街!!

という風に、もう香港が見られれば、それだけで風とか匂いとか喧騒とか光とか、全部よみがえってきてトリップ。
とっても幸せなわたくしでございます。

というわけで、まあ結構楽しんでしまったのでございますが。猫


でもねえ・・・

(以下、ネタばれ在ります!未見の方、ご注意ください!)



最初から犯人の顔が分るので、
「うん、これは、ここから酔いどれ探偵がサスペンスあふれる知能戦で、犯人を追い詰めていくのだな?」
とコロンボ風な展開を期待をしていると、探偵は昔の恋人を思って酒を飲んでは行きづりのビール売りの女の子といちゃいちゃしてて、そうじゃないみたい・・・

だもんで、
「これはトラウマを抱えてる男たちの心の旅路をじっくり描くのだな?」
と思ってみていると、その辺の心理描写はありきたりでリアリティあまりなし。

残酷な流血犯罪シーンを何回もフラッシュバックするなら、ポイと元恋人のふれあいのシーンを少しでも見せておくとかしてください〜
セリフで説明して、その後病院に駆け込んで泣き崩れる顔を見せられて、『ほれ泣け!』音楽かけられても、14や15の子供でもないあたしゃあ感情移入なんか出来ません。
映画をみていて共感できるのは、悲しそうな泣き顔にじゃなくて、その辛い心が伝わってきたときですだよ〜

この役、ファンの方には悪いんだけど、金城武にはまだ早いかもという気もしました。
過去に苦しんでアルコール依存になるには、彼には熟成した影の部分がかもし出す陰影がないんだわ。どこか王子様なのよね。逆にそれが金城君の持ち味かなと思うし。
ポンの役はそれこそトニーがやったらよかったような気もします。
(いや、トニーの悪役に挑戦も良かったけど!)


ヘイとスクツァンの関係も、ラストに至るには描写不足。
「憎んだ相手の子供でも、偽りの結婚をして暮らしているうちに愛が芽生えた、そして復讐心との板ばさみで苦しんだ」っていうなら、それなりに心の葛藤を脚本に練りこんどいてもらわないと、「父親と血のつながりがない」と聞いたとたんに突然改心したように見えます。(爆)
ましてや最後に「家族より愛してた」なんてトニーにセリフで説明させないでくださいよ〜〜たらーっ(汗)


基本的に設定が全部安易過ぎ。どこかで使われたものの寄せ集めって感じです。
「こうしたらみんな泣くだろう」
「こうしたら受けるだろう」
ととってつけたようにこれでもかと「悲惨な過去」を作り上げても、細かい部分をいい加減にしては、絵空事にしか見えません。
そして過剰な「甘いムードミュージック」で盛り上げようとされても、天邪鬼なjesterは冷めちゃうだけ・・・。

そう、細かいところがいい加減なの。だから説明不足の疑問がのこっちゃう。

*トニーに電話して「やったのはお前だ」って言ったのは誰だろう?
*外からガスの充満するキッチンに電話したのはトニーじゃないよね? でもキョンはドアの外で死んでたよね?
*どうして退職した警官が警察署に自由に出入りして、捜査にかかわれるの?
*なんで元恋人の浮気相手の世話なんかしてるの? いっくら植物状態になってたって、殺す夢まで見るぐらいなのに、自虐的で気持ち悪いよ、そんなやつ。
*浮気してて、妊娠して、それでポンのベッドで手首切るってどういう女なんだ。しかも布団かけて寝た振りして・・・殺されて自殺を偽装されたのかと思ったし。
*マカオで卓球の対戦相手の名前を借りて生き伸びても、それで香港警察に就職できるのだろうか? う〜むむむ。
*「ミリオンダラーベイビー」でも言われてたけど、気管切開したらあんなにしゃべれないでしょ!!

ああああ・・・言い始めたら止まらない・・・・


というわけで、自分の頭の悪さを棚に上げ、不満たらたらのjester。

一方、一緒に見に行った姉は筋金入りの金城武ファンでして、あふれる涙を抑えられなかった模様。


姉(ハンカチで汗と涙をぬぐいつつ)「ああ・・・・えがった〜〜 たけちゃんの泣き顔、最高!」 
jester「たけちゃん、あの女のこの家の前で待ってるところ、犬みたいでかわいかったね。濡れ濡れの瞳がゴールデンレトリーバーって感じ。」(気を使ってほめてるつもり)
姉(ムッとして)「トニー・レオンは動物に例えると、・・・イタチね。」
jester「は? イタチ??」
姉「それか、鳥ってかんじ。トニーって。」
jester(わが姉ながら理解不能だが気を取り直し)「たけちゃん、今は美形でまっすぐって感じだけど、渋い大人の俳優になれるといいね。周りにちやほやされてスポイルされて、最後には詐欺師になったりするハンサム俳優っているしね」
姉「トニーも年とったよね。たけちゃんとならぶと、たるみがねえ・・・・ それにあの髪型、サラリーマンって感じ」
jester「ぐ・・・確かにあの髪型は・・・眼鏡もあんまり好きじゃない・・・」


というような、ぼけ姉妹ならではの、歯に衣着せぬとっても程度の低い会話をしながら帰ってきたのでした・・・・。パンチパンチパンチ



あ、そうだ。全然関係ないけど、日比谷のみゆき座で見たので、宝塚のスターの入り待ちの女性軍団に遭遇。
なんでだかみんな黒いお洋服で、歩道にちゃんと整列して、前列はしゃがんで・・・熱いのお〜〜
ついでに誰か知らないけど、ちょうど通りかかった多分女役のかわいいスターも見てきました。


デカプリオでのハリウッドリメイク、多分見ないな・・・・



posted by jester at 10:35| Comment(25) | TrackBack(12) | か行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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