2007年08月21日

プロヴァンスの贈り物 A Good Year

ラッセル・クロウって、作品選ぶのうまいな〜って思います。
ある一定の水準行ってる脚本じゃないとやらないですよね、彼。

だから彼が出ているって言うだけで、ちょっと見る気をそそられるのですが、でもそれは彼が見たいというわけではなく、彼が出ているのだから面白いかなと。

ま、ラッセルに関してはそんな感じのjesterです。

演技は上手な俳優さんですけどね〜

だもんで、ファンの方には失礼ですが、
「え! ラッセルがでるラブストーリーねえ? うむむむ彼は『戦う男』じゃないと・・・」
という感じで、ちょいとばっかり引いていたjesterでございました。

しかも監督がリドリー・スコットだもんね。
これはある意味男のロマンの一種かな?

とりあえず試写会が当たったので先月行きましたが、その後自腹切ってもう一回見てきたので、感じたとおり少々辛口のレビューを書きます。

(以下、ちょっとネタばれありです。ラッセルのファンの方もスルーしてくださいな)




だってね、株の取引で大金を動かして、ちょっと汚いまねもして大もうけしていた中年の男。
腹も出てきて、職場では若い女の子にちょっとセクハラしたり、秘書と深い仲になったり。
夜の街を肩で風を切って遊びまわる独身生活、やめられない・・・

髪型はちょっと長めでべったりした感じ。トマトの丸齧りでシャツにしみを作ったり、コーヒーを捜して台所をめちゃくちゃにしたり・・・・歳はとってるけどだらしなくて、精神的にはすごく子供っぽいオヤジです。

それが、叔父さんの遺産でプロヴァンスのワイン畑つきの家をもらい、即刻売って金に替えようとと思っていたけれど、行ってみたらそこで、スリムで若いラテン系の情熱的美人と出会い、一晩のアヴァンチュールに落ちて、子供のころなんかをほんのり思い出し、『生きるってこれじゃん?』と、都会の生活を捨てようとする・・・・


って、まったくハーレ・キング・ロマンス(男性向け恋愛ロマン小説)(そんなんあるか?)そのものではありませんか!


326218thumb003.jpgプロヴァンスの景色は・・・お約束の絵葉書的っていうか、カレンダー(そういえば去年使ってました)みたいに綺麗で、そのへんは堪能いたしました。

南仏の古びた館に流れる古いジャズも素敵。
ワインに関する薀蓄も楽しいです。
マックス少年(ハイモア君)とおじさんの想い出シーンもほのぼのしててよろしい。


でべでべの中年男同士で熱血対決するテニスのシーンとかおかしかったし。
性格の悪い犬がまたかわいかったわ。

子供のころサインを真似してて、それで、とか、緑色のインクがなくなってたわよ、なんていうのもしゃれてます。

フレディ・ハイモア君がラッセル・クロウに成長するとはどうしても思えなかったけれどね・・・・あせあせ(飛び散る汗)


でも、水が入ってないゴミだらけの深いプールの底に誤って落ちてしまい、あがれなくて助けを求めてるときに、水道の栓を開けて中に水を入れるようなことする冷酷な女に惚れるのですかね〜 男っちゅうもんは。

そういう女が好き、って言う人も・・・・・いるのか?

しかも車に轢かれそうになってできたお尻のあざを、衆人のど真ん中で、スカートめくってみせるような気風のよさに・・・惹かれるのですか・・・? 



それにしてもファニー(マリオン・コティヤール)がどうしてマックス(ラッセル・クロウ)を好きになったのかが、またぴんと来ませんでした・・・・
混んでるときにお店を手伝ってくれたから・・・? まさかね?
子供のころに会ったことを思い出したから・・・なのかなあ。

ま、恋におちるのに理由は要らない、ただ直感でつっぱしるのみ、なんでしょうけどね〜
少しは「何で惚れたのか」見てるものが共感を持てるような途中描写が欲しかったですわ。

それがあんなにあっさり寝てしまうので、また???です。(汗)
男に懲りてるはずのファニーなのに。
しかも「一晩だけよ」なんてね。都合よすぎ。
あれも男のロマン・・・かい?
女性からの視点では全然描けてないのよね〜


舞台はプロヴァンスとロンドンだけど、ハリウッドの香りのぷんぷんする、どう考えてもヨーロッパ映画じゃないよね、という大味な人物描写に不満が残ります。(リドリー・スコットだから・・・人間関係の繊細さを求めても仕方ないのかな)

いや、マックスのほうはびしびし男の本音が出てましたけどね・・・
主人公の痛みが自分の痛みとして感じられなくて・・・


この映画の中で一番共感できたのは、マックスのいとこの女の子、クリスティー(Abbie Cornish)かな。

ワイン好きで、自分の父親にあいたくてアメリカからやってきたという子でした。
三つ編みにキャップを被って爽やかなすらっとした外観と、飄々としてマイペースな感じが良かったです。

一瞬マックスの隠し子なのかと思ったよ。(叔父さんの子にしては若すぎませんか?)


とはいえ、お気楽に見られるし、景色は綺麗だし、食べ物もおいしそうだし、笑えるシーンはあるし、これはこんなもんかな、なんて思いましただ。
最初は試写会とはいえ、2回も見に行ったということはそれなりに楽しんだのでありますね、jesterも。


そうそう「明日へのチケット」のヴァレリア・ブルーニ・テデスキがでてるというので楽しみにしてましたが、弁護士役でした。
最初にちょこっと出てくるだけで残念でしたが、存在感は相変わらずでございました。




posted by jester at 14:02| Comment(12) | TrackBack(1) | は行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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