2007年11月02日

アフター・ウエディング Efter brylluppet

2007年のアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたこと、マッツ・ミケルセンが出ていること、デンマーク映画・・・
ぐらいの予備知識で見に行ったら、どこかで見たような風景・・・・。

黒い車体に黄色い屋根のアンバサダータクシー。

映画はインドのスラム街から始まりました。

しかもjesterが昔住んでいたことのある都市の・・・・(ラストでドビーガードという洗濯場が出てきてわかりました。)
Oh-lala〜 (「・・・なつかしい」と素直にいえないが・・・)

マッツふんするヤコブは、スラムで食料を子供に配ったり、学校で教えたりするボランティア。

なんとこれは、jesterの娘がやっていたボランティアと全く同じでした。

娘はクラスメートたちと定期的にスラムに行って、自分が作ってきた食料を配り、英語や数学を子供たちに教えるボランティアを、小学校から中学にかけてやっていました。

だもんで、しょっぱなから、非常に親近感を持ち、物語に引き込まれてしまったjesterでございます。


さて、ストーリーはヤコブがデンマークへ、孤児院を運営する資金調達のため帰国するところから展開しだします。

交渉相手のヨルゲンは「まあ、金はあまってるし、興味はないけど出してやろうか」という資産家で、傲慢な態度にみえます。

これも、ボランティアで資金調達をやっていたjesterにはちくちくくる思い出を呼び起こしました。

当時かの地で、脳性麻痺やダウン症児のための施設のボランティアをjesterはしてました。
そして資金を集める仕事のお手伝いもいろいろしていましたが、こういう傲慢な態度の企業トップは時々いました。

とくに自分で起業して富を築いたような人の中には、自信と傲慢さに満ちている人がいます。
金さえあればなんでもできる、まずは金だ!というタイプ。
自分だけが正しいと信じ、人の意見は聞かず、口だけはわかったようなことを言うけれど、現場の痛みはわかっていないやつ。

それを思い出し、「あ〜〜こういうひと、いるよね〜」とヨルゲンには反感をもってしまいました。


ヨルゲンは当初と話を変えて、交渉を渋りだし、「ゆっくり考えるから娘の結婚式に来い」と言い出す。
しぶしぶ出かけたヨルゲンの娘、アナの結婚式で、ヤコブが出あったのは、昔の恋人、ヘレネだった・・・・


この辺から、話は急展開を見せます。

画面いっぱいの目や口元の大アップが続き、登場人物たちは大音響で怒鳴りあい、ヨルゲンの本心が見えないまま話は続き・・・・

そしてヨルゲンの告白。

「君は私の 昼であり 夜であり 海であり 山だった」・・・・

この辺と、アナがヤコブに子供のころのアルバムを見せるシーンは涙をそそりました。


48歳のヨルゲンのとった行動は、見方によっては非常に自己中心的だけれど、真摯な愛に貫かれていてヤコブを動かします。


ヤコブに感情移入しきって中盤まで見ていて、後半はヨルゲンに感情移入してみました。

完璧な人間は出てきません。
しがらみや後悔を引きずりつつ、迷い、悩み、傷つきつつ、それでも前をみて歩いている人々。

見終わったあと、いろいろなことを考えさせてくれる映画でした。



ヘレネ役のSidse Babett Knudsenさんが存在感のあるいい女優でした。

2007wed.jpgそしてマッツ・ミケルセン、ちょっと陰があるけれど、味わいのある男性を演じていて好感がもてます。
(あの視線に、きっとマッツファンのDDさんならずともノックダウンされる人続出だろうな〜と思ってましただ♪)

「キング・アーサー」のトリスタン役で始めて彼を見、「しあわせな孤独」「カジノロワイヤル」と見てきましたが、今回のヤコブの役は素晴らしかったと思いました。
最初と最後彼で終わるのだから、彼が主役、ですよね。
(実際はヨルゲンが陰の主役とも思いますが)

それとヨルゲンの住んでいたお屋敷、すごかったな〜。
部屋がつながっていて、両側にドアがあって、ヨーロッパでみた昔のお城そっくり。
絵や動物の首の剥製がたくさん掛かっていて、貴族か王族の住まいのよう。
もしかして本当にそうなのかも。


しかし・・なんか字幕がよろしくなかった気がしたのですが・・・
もともとのセリフもあんなものなんでしょうか?
デンマーク語、全然わからないのでつらかった。
(片言でもわかる言語だと、感情のノリが違います・・・)



インドでヤコブを待つ少年、プラモドの大きな瞳が印象的。

こんな映画をきっかけに、遠い地の貧困とその底辺にあえぐ子供たちに心を馳せる人がすこしでも多くなるといいな、などとも、jester的には思ってしまいましたですよ。


posted by jester at 09:52| Comment(14) | TrackBack(6) | あ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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