2008年01月31日

テラビシアにかける橋 BRIDGE TO TERABITHIA

tera01.jpg 小さい頃、一人で、または友だちと「秘密基地」を作って夢中になって遊びましたか?

本を読んだり、一人ぽっちで想像の世界で冒険して飛び回るのが好きでしたか?


もしどちらかにYESなら、そんな子供時代をすごした大人の心にしみじみとしみわたる映画に仕上がってましたよ♪

jesterは☆☆☆☆☆で、「一食抜いても」の満点。
何回も繰り返してみたくなる映画の1本となりました!


珍しく、原作を超えた、といってもいいかもしれないと思ってしまいました。

主演の二人の演技も素晴らしいし、大人が見てもいろいろ感じられるストーリーで、素直に涙しました。


Bridge To Terabithia
原作はずいぶん前に読んだのですが、感動したものの、どちらかというとファンタジーではなく、地味な印象だったと思います。

古くは『赤毛のアン』『やかまし村の子供たち』とか『小公女』、アーサー・ランサム、最近ではデイヴィッド・アーモンド、ポール・フライマンなどが書くようなファンタジーの要素は少しあっても、基本は子供の日常生活を細やかに描く物にjesterは分類してました。

とても平易な英語で書かれていて、低学年の子でもすらすら読めてしまう、わかりやすい本なのですが、・・・ほとんど内容を忘れてました。パンチ(爆)

(なので、映画を見たあと、「こんないい話だったけ」とダンボールの山の中を探し回ってしまった。で、・・・結局見つからなくて、本屋さんでもう一冊買いました・・・あせあせ(飛び散る汗)

公開前に、めちゃくちゃネタバレ(まだ見てない人は絶対見ないほうがいい!!)の予告編を映画館で見たときは、テラビシアやトロルの映像やら、「ナルニアのウォルデン・メディアが!」とすごく派手だったし、チラシも「監督はアニメ界出身のガボア・クスポ」「CG技術を駆使してロード・オブ・ザ・リングスのWETAが!」なんていううたい文句ばかり目だって、
「うむむ〜 あの原作を無理やり今流行のCGファンタジーに仕上げたってわけね・・・『光の6つのしるし』の二の舞か・・・」なんて思ってしまい、期待してなかったのでした。

その上、主人公の一人、レスリーを演じるアナソフィア・ロブが原作のレスリーとビジュアル的に全く違うので、原作とは違う話になっちゃってるのね、と思ってました。

原作ではレスリーはjaggedy brown hairで、男だか女だか名前を聞くまではわからない子なんですよ。
それが結構重要なキャラクター要素になっているんです。

アナソフィアは「チャーリーとチョコレート工場」で「ガムをくちゃくちゃかんでる嫌な女の子の役」をやったすらっとした子で、さらさらのブロンドだし、顔はキーラ・ナイトレイ系のはっきりとした美少女ですもの。
イメージは全然違う、と思いました。


たらーっ(汗)それでも、ファンタジーも好きだし、あまり期待しないで見てみようと出かけて、ほんとよかった。


最初のうちは「ジェスのうちはもっと貧乏なはず!」
「牝牛のMiss Bessieはどこにいるの?」
「あら〜出会いがちがうじゃない」
「アナソフィアはイメージやっぱり違う」とか批判的に見ていたんだけど、それもつかの間、ぐんぐん引き込まれてしまいました!
ファンタジーの要素もしっかり生きていて、それでいて細やかな心理をもちゃんと描いてくれてました。

ぴかぴか(新しい)とにかく主人公ジェスを演じたジョシュ・ハッチャーソンがいい!
(→この写真はちょっとハリポタのダニエル・ラドクリフみたいに見えますが、全然違います。 いい写真がなかなかないの・・・)

いろいろ夢はもっている優しい子なんだけど、家庭の貧しさもあって学校ではおとなしくて、心無いいじめっこにはからかわれ暴力を受けるし、心を開ける友達もいない。

絵を描くのが好きで夢に心あそばせる時もあるけれど、現実の厳しさにそんな子供らしい夢を砕かれ、生活の重さを味わう日々。

だからといって暗くみえるわけではなく、孤独だけれど誇り高く思慮深い少年。

そして、「Soul mate」ともいえるレスリーと出会ったときの、はにかんだまぶしそうなまなざし。(泣けます・・・・)

力んでいない自然な演技で、素晴らしい役者だとおもいました。
『ザスーラ』のときはあまり気にしてなかったけれど、これからの成長がすごく楽しみな一人です。
(ハリポタも彼で見てみたいかもです・・・(殴))


いつ見ても「ターミネーター2」の恐いアンドロイドを思い出しちゃうロバート・パトリックがいい味のお父さん役。
生活に疲れ、ときどき息子にあたってしまうけれど、それでも精一杯子供を愛し、家庭を守ろうとしている善き父親を好演してます。


それと妹のメイベル役のベイリー・マディソンがすごく可愛らしくて上手くて、もうビックリ。
あんな小さいのに、泣きの芝居とかちゃんとこなしてるんですよ。
すごいなあ。


ぴかぴか(新しい)気になっていたレスリー役のアナソフィア・ロブも慣れてしまえば違和感は感じませんでした。
それなりに『中性っぽさ』は感じられたし、それでいて可憐でよかった。

ちなみにレスリーの「中性っぽさ」を出そうとして、日本語字幕を男の子言葉のようにしていたけど、そこはかえって変だった気がしたのですが・・・


猫原作を読んだ時は後半のレスリーについての展開で「なんで・・・」と思い、それもあって、原作にあまり思いいれがなかったような気もしますが、映画を見たらああいう展開の必然性がよく判ったと思います。

もともと「著者の子供が実際に体験したことをもとに書かれた話」で「喪失と絶望、自責の念と、そこからの再生」がテーマのひとつなんですよね。

原作のあとがきに、レスリーの役の元になった娘さんの母親が本を読んで「やっと自分の中にあった、娘に起きたことへの『怒り』を理解した」と著者に語った話が載っていましたが、その辺も映画を見てとてもクリアになった気がしました。


ファンタジー部分のCGも邪魔になるほどではなくて、綺麗でした。
WETAらしい仕事でした。
地味な話を効果的に彩り、映画としての見場を良くしていたと思います。


ぴかぴか(新しい)ジェスが書く絵が動き出すというイントロからして、「ミス・ポター」と同じでめちゃくちゃつぼだったのですが・・・子供のころ、友だちと秘密基地を作って、空想の世界でごっこ遊びをしたり、お絵かき大好きだったjesterとしては、もうつぼに入りまくりで、一緒に遊んでいるような気分で映画に入り込めました。


黒ハート娘をつれてまた見たいし、何回か映画館に通ってしまいそうです・・・・

長く公開してくれるといいけれど!!

私が見たときは平日ということもあり、すごく空いてました・・・
ユナイテッドシネマ豊洲の小さなスクリーンでみたけれど、お客は10人ほどしかいなかったかも。(となりに座られた初老のご夫婦は二人して泣いてましたが・・・)

もし客が入らないとしたら、あの予告編のせいだ!もろにネタバレで、『もう話しわかったよ』って思わせるトレーラーだったんですもの。しくしく。


テラビシアにかける橋 (偕成社文庫 3264)

でも、やっぱり映画化すると良いですね。
原作のPBが映画タイアップで安くなってでてますし、和訳の文庫まで再版されて、本屋さんで、平積みになってました!
原作の英語も簡単で読みやすいので、原作に挑戦するのもいいかもです。
両方とも映画の二人が表紙になっている版もでておりました。

posted by jester at 12:04| Comment(16) | TrackBack(5) | た行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月26日

追悼 ヒース・レジャー

同年代の死はまだまだまれですが、同じ時代を先に走っていた方々が亡くなるということが増えてきた今日この頃。

訃報を聞くたびに、ご冥福を祈りつつ、どこかで、自分もまた「その時」に向かって進んでいるのだなと思わずにはいられません。
だからこそ流れていく時を大切にいとおしもうと気を引き締めます。


ヒース・レジャーのショックな事件を知ったのは、23日、下のアカデミー賞の記事を書いた直後でした・・・・たらーっ(汗)

ニュースを聞いてすぐには何か書く気分にもなれずにいましたが、ここや別ブログにもコメントいただいたりしましたので、追悼の意をこめて書きたいと思います。
(with Mozart 「Requiem」)

Heath.jpg28歳・・・・
携帯で見たニュースで思わず目を疑いました。
薬物過剰摂取・・・残念です。


「ブロークバック・マウンテン」「カサノバ」「キャンディ」「サハラに舞う羽根」「ブラザー・グリム」「恋のから騒ぎ」「パトリオット」と思いつくままにあげてみても彼の作品は割と見ていましたが、なんといっても「Rock You!」の彼の天真爛漫な笑顔が印象的でした。
私には兄はいませんが、なんとなく『おにいちゃん』と呼びかけたくなるような、安心できる優しそうな親しみ安い雰囲気。
大ファンと言うのではないけれど、気になる俳優さんの一人でした。

次の出演作バットマンシリーズ「The Dark Knight 」のトランプ役をどう演じるのか、楽しみにしていたのに・・・

『眠れない』と睡眠薬を常用し、その上の風邪薬などの過剰摂取だったのではないかというニュースが流れています。
私には彼が『考えすぎるタイプ』には見えなかったのですが、睡眠障害があったと言うことで、いろいろプレッシャーがかかっていたのでしょうね。
そして・・・出口を見つけることができなかったのでしょうか。

「ブロークバック」で知り合ったミシェル・ウィリアムズとその後結婚し、破局が去年伝えられていましたが、その孤独感やら仕事の重圧感などが原因なのかもしれません。
自ら選んだ死ではなかったのかもしれませんが、それにしてもこんな事態になる前になんとかできなかったのか、手を差し伸べる人はいなかったのかと残念です。

今はちょっと彼の映画DVDをかける気になれない私ですが、そのうち・・・いつか、追悼の意をこめてDVDを振り返ってみられるようになるでしょうか。


ご冥福を心よりお祈りいたします。合掌。
posted by jester at 09:31| Comment(10) | TrackBack(1) | acter | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月23日

アカデミー賞、主演男優賞ノミネート!!

001osclo.jpg
来ました〜〜〜!!

ヴィゴ、「Eastern Promises」のNikolai役の演技で、アカデミー賞主演男優賞にノミネート!

4番目の名前が呼ばれた時は駄目かと思ったんですが・・・・
最後に呼ばれました!

脚本家協会のストなどがあり、GG賞は授賞式もなかったので、どうなるかどきどきしてましたが・・・

オスカーにそれほどの価値があるか?といわれれば、うなっちゃうけど、やはりこういうスポットが当たる場所にヴィゴが出てきてくれるのは嬉しい!
マスコミでも扱いが違ってきますもの。

受賞できる・・・かどうかは別として(めっきり弱気。だって後の面子がジョージ・クルーニーとジョニデとダニエル・デイ=ルイスとトミー・リー・ジョーンズですからねえ・・・)

とりあえず現地時間の2月24日(日本時間25日10時)に行われる予定の授賞式が楽しみ・・・ 
それまでにストが終わっていますように!!

これで映画も日本でも公開が確実ですね。(ほっ)


ところで監督賞/脚本賞に「潜水服は蝶の夢を見る」がノミネートされてましたね〜
作品賞は「フィクサー」かな・・・・?
こちらも楽しみです♪

(画像はViggo Worksさんよりお借りしました)
posted by jester at 08:54| Comment(8) | TrackBack(2) | ヴィゴ・モーテンセン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月20日

再会の街で REIGN OVER ME

想像もしていなかった突然の不幸が襲い、もう立ち直ることが不可能と思われる絶望の日々・・・

息をするのも苦しい、思い出すぐらいなら心臓が止まってしまえばいいと、それだけを望む毎日を、人はどうやって生き延びるのだろう?

生きてさえいれば、いつか絶望に光が差すことはあるのだろうか?

懐かしい音楽と共に、そんなテーマで撮られた映画。
jesterは☆☆☆☆でした。

20070925006fl00006viewrsz150x.jpg人影もないマンハッタンの夜明け・・・そして夜更けのネオンサイン輝く摩天楼の底を、一人原付キックボードに乗って危うげにすべる男。

バックに流れるグラハム・ナッシュのつぶやくような「Simple man」
I am a simple man
so I sing a simple song
never been so much in love
and never hurt so bad at the same time.

I am a simple man
and I play a simple tune
I wish that I could see you once again
across the room like the first time.
(僕はシンプルな人間
だからシンプルな歌を歌うよ

熱烈な恋愛はしたことがない
だからすごく傷ついたこともない

僕はシンプルな人間
だからシンプルなメロディを弾く

もう一回だけでいいから君を見たい・・・
あの最初の時みたいに、部屋の向こうにいる君を・・・)


なんかこの出だしでやられました・・・・

彼は911で家族を失っているってネタバレしてしまってたのですが、歌詞と大都会の孤独な人間の画像の美しさがあいまって、この時点から一気に主人公、チャーリー(アダム・サンドラー)に感情移入してしまいました。

チャーリーは「たまたま」911で妻と娘を失ってしまいますが、原因は、阪神大震災でもハリケーン・カトリーナでも酒酔い運転が引き起こした交通事故でも・・・、誰の身にも起こりうる出来事。

表情を失った彼の姿に、悲しみで紡いだ心の琴線が震えます。

そこから暫時這い上がれる『強い人間』もいるし、悲しみに負けてしまう人間もいる。

彼は悲哀に打ちのめされて、自分自身の存在すら否定してしまい、ただこの世に漂う、幽霊のような存在になっている。


それからもう一人の男。アラン。(ドン・チードル)
学生時代から、「人に合わせる」ことが上手だった。
社会的には歯医者として成功し、それなりの生活を手に入れ、家族にも恵まれている。
だけどなんだか死んでいるような気がする毎日。
アランもまた、どこかひりひりと乾いた、幽霊のような自分を感じている。

そんなアランが、歯科大学時代のルームメイトのチャーリーを街で見かける。
新聞で彼の家族が亡くなった事は知っていて、気になっていた。

チャーリーの現実を知って、なんとか手助けしたいと思うアラン。

そして・・・・

一緒にテレビゲームをしてモンスターと戦ったり、バンドごっこをしたり、コメディ映画を見たりしているうちに・・・
彼の表情もほぐれていく。
癒そうとしている自分が癒されていくのを感じる・・・・。

他者を癒そうとする真心が、実は自己の傷も癒す=人間は深いところでつながっている存在だ、みたいなメッセージを感じました。


雪アダム・サンドラーはコメディから一挙にシリアスな役に挑戦。
そういえばロビン・ウィリアムズもジム・キャリーもそうでしたね〜

外観はがらっとかわってボブ・ディラン張りのぼさぼさの長髪。
「レインマン」のダスティン・ホフマンや「アイ・アム・サム」のショーン・ペンのような演技で、後悔と悲しみから無感覚・幼児的になった(なろうとしている)人間を演じています。
すべてを否定しているように見えるチャーリーですが、じつは彼なりになんとか生きていこうと必死の努力の上の、これしか方法がない、無感覚。

映画では説明されませんが、彼がしがみつくようにやっているゲームは、モンスターを倒して恋人を救出するゲームなんですって。

そして、それでもなんとか、藁にもすがる思いで、アランに向けて心を開こうとする・・・

後半の「悲しみの表現の撮り方」が少々直接的過ぎてjesterはちょっと・・・と思いましたが、まあそれは演出の問題ですね。


雪対するアランを演じるドン・チードルは、「ひどく心を壊した友人に対する寛容と慈しみ」の表情と、彼のお得意の
「生真面目だけど、だからこそ傷つきやすい人」
の表情が生きてます。
旧友チャーリーを見捨てず、とことんその絶望に付き合っていく真摯な姿に打たれるし、社会や家族が望む自分の姿と、本来の自分像のずれに悩む現代人の演技がうまい。

とはいえ、脚本段階で、アランの人間造形を職場や家庭を絡めて、もうちょっと繊細に掘り下げてくれたら、もっと彼の心情がうまく伝わったのではと思います。(☆一個マイナスはこの辺です)


それと後半の裁判のシーンの検事(弁護士?)もちょっとわざとらしい。
ドナルド・サザーランドふんする判事が素晴らしい味を出していて場を救ってはいますが・・・・

この辺は誰にでもわかりやすくするためにでしょうが、少々強引な脚本の持っていきかただなと思いました。


猫『911で・・・』と言う辺にそのヴァリューをねらっているのかなとも感じますが、巨額のお金をかけて悲劇を再現することで911をエンタティメントに仕上げた『ワールド・トレード・センター』を見たときに感じた、製作側のあざとさや対イスラム政治臭は感じられず、それよりも、時間をかけて傷を癒していく人間たちの営みに向けた、
「時間がかかっていいんだよ。自分のやり方でいいんだよ。時には人を頼っていいんだよ。心を開いて、差し伸べられた手を握ろう。」
というやさしい監督の視線を感じました。

posted by jester at 11:57| Comment(2) | TrackBack(3) | さ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月10日

光の六つのしるし THE DARK IS RISING

明けましておめでとうございます♪ 
などと1月10日になっていってる、相変わらずのjesterですが、今年もよろしくお願いします!黒ハート

新年のレビュー1本目は「光の六つのしるし THE DARK IS RISING」です。

原作のファンであるjesterとしては、あまりに元のお話と違う展開にあらら・・・たらーっ(汗)でした。

製作者は、ストーリー的には、Susan Cooperの物語の世界を忠実に再現すると言うより、キャラクターと設定を借りて、Harry Potterみたいに恋あり冒険あり青春の悩みあり魔法ありのお金が稼げるファンタジー映画が撮りたかったんでしょうねえ・・・

が、アレクサンダー・ルドウィグがとっても気になったのでjester的には、とりあえず見て損した気分にはならず、

☆☆☆1/2でした



The Dark Is Rising (The Dark Is Rising Sequence)
The Dark Is Rising)この映画の原作、最初は10年以上前に読んだのですが、ステレオタイプの魔法使いなんか出てこないのに、ものすごく「魔法っぽい不思議でダークなケルトっぽい世界観」が大好きなんですよ〜

とはいえ、The Dark Is Rising − Sequenceの1冊目
(指輪物語で言えば「ホビットの冒険」のような、シリーズより前に書かれたけれど、同じ舞台でSequenceの前章に当たる本)
である「Over sea, Under stone」はとりわけ幼い子供向けに書かれていることもあって、jesterはあまり好きでなく、面白く感じられませんでした。
そしてこの映画の原作に当たる2作目、「The Dark Is Rising 」でも出だしが入りにくくて2回ほど挫折し、3回目にやっと読み通せたおぼえがあります。

英語が児童文学にしてはやや難しいし(といってもそれほどじゃないんですが、比喩表現が多いのと、地の文に微妙に音楽的リズムがある感じ。そこが魅力なんだけど、慣れるまでつらい)、独特のダークな世界観がつかめないと、なかなか馴染めないのだけれど、一端浸ってしまうと、大好きになっちゃうSusan Cooperの世界なんですが、この映画では残念ながら・・・・あまりその世界観が表現できてません。
(原作についてはまた別項でゆっくり書いてみたいと思ってます)


とりあえず、原作は10数年前に読み、3年ほど前にちらっと読み返したきりでしたので、もちろん当然いつものごとくあせあせ(飛び散る汗)、jesterの頭の中からは物語の詳細が消え去り、ただイメージだけが残っているのみ。

どんな話なの?と聞かれて
「なんかね、イギリスが舞台でアーサー王伝説がらみっぽくて・・・聖杯をさがしたり、しるしを集める話だったような・・・」パンチ(殴

なのでネタバレはないなあと安心して出かけたのですが、しょっぱなから、携帯電話がひしめく(?)猥雑な学校のシーンから始まり
「え? こんな話だっけ?? もしかして(また)映画間違えた??(汗)」
と思うほどの展開で、
「こりゃあ、原作の熱烈ファンは怒るじゃろう・・・ふむふむ・・・」としたり顔であごに手をやったわたくし(意味ない動作)でした。


雪英国の小さな村の、雪がいっぱい降って寒い冬の、あの暗〜〜い中世的な雰囲気はどこへやら。

しかも、11歳のブリティッシュ・ボーイはなぜか14歳のアメリカン・ボーイになってるし・・・・(汗)

確かBarbaraっていたよね? Maryは?? なぜお母さん??
なんなのこのMerrimanは???

それにThe Walkerがでてないなんて!!!!

・・・と頭を抱えてましたが、途中で思い直し、
「これは原作とは全く違う映画なのだ!!」と自分に言い聞かせてたら、あ〜ら不思議。

まあまあ楽しめたのでございます。

ぴかぴか(新しい)と申しますのも、主人公のWillをやったこの人。
アレクサンダー・ルドウィグ君なんですが、演技が力み過ぎず、上手なんですね〜

そんで、色素の薄い北欧系の顔だちで、彫が深く、薄い眉毛は短くて目の半分ぐらいのところで消えていき、瞳の色は光線によってみどりにも青にも見え・・・
子供の癖にあごは割れてるし・・・
あの表情の作り方はどこかでみたような・・・・・
あの板前のような髪型は・・・・

もうちょっと歳とって、体がしまって、頬がこけたら・・・
もうちょっと汚れたら・・・

まるで誰かさんの子供時代みたい・・・・???(誰かは聞かないでください)パンチ

というわけで、彼に見とれてしまいました。

画像でその証拠写真を探したのですが、動いてないと難しいのよねえ・・・・
一番上の写真だと、彼の後ろに写っている画像が似てますがわかりますかね?

う〜〜ん。
この上目遣いの写真はどうでしょうか?
これは違う映画のものなんですが。

いや〜〜ある方面から猛攻撃をうけちゃいそうなんですが、こっそりいうと (Viggo) に似てるような気がして・・・


きゃああ〜いっちゃった!(殴(殴パンチパンチパンチ

まあとにかく、そういう腹黒い方面から楽しんでしまったのですだ。(汗)

雪だもんで、Maggieがりんごほっぺの農家の娘から恐ろしい魔女に変身してても、なんでWillがSeekerなのかちゃんとした説明もないままに時代を飛び越してしるしを集めていても、とりあえずうっふっふっふと気持ちワリイ笑いを浮かべつつ見ちゃいました。


猫ただ、Merrimanをやったイアン・マクシェーンは全然だめだったわ・・・
Merrimanはあんな人じゃないよ〜〜

Riderをやったクリス・エクルストンがMerrimanだったらまだ許せたのに・・・

でもクリス・エクルストンも、あの脚本のRiderじゃ、ハッと息を呑むのは最初に馬に乗って出てきてマスクをはずすまでの短い瞬間だけでした・・・

だってね、いつになっても「Give me the sign・・・・」ばっかりいって、カラス攻撃するだけなんだも〜〜ん(爆)


雪Old Oneたちもただの叔父さんたちって感じで重みがないし、old speechで話すわけでもなかったし。

だたFranses Connorが演じたMiss Greythorneだけはかなり存在感があったけど、なんかHarry PotterのMcGonagall教授を意識してる感じがあって、学校の先生に見えてしまい、マナーの女主人には見えなかった感ありでした。


クリスマスカメラワークは、スローモーション、高いところから振れながら近づく、遠ざかるっていうのが多用されすぎてて、ちょっとあきました。

でも音楽は過剰になりすぎず、まあまあ良かったかな。るんるん


雪それに、ストーリーが原作とかけ離れていたのは悲しかったけど、何のかんのと言って、イギリスのマナーハウスとか、時代を飛び越えるシーンとかが映像化されてたのは嬉しかった。

今度またいつか原作本を読むときはあの映像を断片的に使って、脳内変換して読めそうです♪

というわけで新春ご祝儀で☆☆☆に1/2ぐらいつけてあげちゃおうかな〜という気分になったのであります。



posted by jester at 12:46| Comment(7) | TrackBack(1) | は行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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