2008年02月29日

ペルセポリス PERSEPOLIS

ふ〜 アカデミー賞もおわり・・・・・
・・・・・まあ予想できたといえばできた結果でしたが・・
主演男優賞とか(とかとかとか・・・(エコー・・)・・・・たらーっ(汗)
アニメーションもネズミだったしなあ・・・(爆)

というわけで、カンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞は取りましたが、ノミネートされたもののアカデミーは取れなかった「ペルセポリス」、忘れないうちにレビューをアップしようとおもいます。
見てからずいぶん日にちが経ってしまいましたが、忘れないうちに。

jester的には ☆☆☆ー (見る価値あり)でした。

1970年から90年代のイランが舞台。

イラン人の女性によって自伝的に書かれたコミックが原作のアニメ映画。監督も著者がやっています。

イラン人女性が内部からイランの社会事情を描いたものって珍しいですよね。
湾岸戦争の前後に、イラクの青年や女性がかいたブログがネットでアクセス数を獲得し、本にもなりました。
あれを読んだ時も、突然イラクの人々の日常が身近になった気がして目を開かせられた気がしたのですが、この映画もそうでした。

主人公マルジは、イランでは多分かなり裕福な層に所属してるとは思われますが、少女時代は現在の日本人のわたしたちとほとんど変わらないような暮らしをしているんですね。

チャドルやマグナエはつけていないし、ロック音楽が好きで海賊版のテープをこっそり買ったり、カンフー映画の真似をしたり・・・

それが革命により激変し、国民たちは自由を束縛され始める。
そんな中、学校で反抗的な態度をとるマルジを、両親はオーストリアに留学という形で逃がす。

ヨーロッパにのがれられるマルジは他のイラン人と比べたらラッキーです。
でも祖国を離れたものにとって、異国での暮らしは文化的な摩擦と挫折の繰り返しでもあるんですよね。

そして傷ついて帰ってきても、戦争で荒れ果てた祖国に安らぎはなく・・・・


少女が「普通のイラン人」ではなく、「オーストリアやパリにさっと出られる階層の人間」であるので、庶民の苦境などはわからない辺がちょっとjesterには物足りないですが、それでも歪んだ社会構造が人間の尊厳を犯し、抑圧する様子が伝わってきます。
そしてそんな抑圧下でも、当局の目をかいくぐってお酒を飲んだりパーティをする若者たちの姿なども垣間見ることができます。


仲間と徒党をくんでいじめ(かなり陰湿な)をする子供時代とか、失恋して放浪してしまう青春時代、結婚の挫折など、決して優等生ではないマルジですが、だからこそリアリティがあり、共感を持てるのかもしれません。

気風のいいおばあちゃんとの会話もほのぼのとしていて、しかも教えられることの多いものでした。

またテレビ番組(多分「おしん」)や映画を見た人のセリフ(「日本人ときたらハラきりだの怪獣だのばかり・・・」)を通じて、彼の国での日本のイメージがわかるのも興味深かった。

ただ、フランスで作られたアニメなので当然といえば当然ですが、全編セリフがフランス語なんですよ。
でもカジュアルな絵柄ではそのシーンがフランスなのかイランなのか、さらに言えば登場人物がフランス人なのかイラン人なのかがわかりにくいので、特に女性がチャドルなどを身につけてない最初のイランの部分ではかなり混乱してみてました。



猫私事ですが、ちょうどこの時期の後半頃、家族Aがイランのテヘランに駐在してました。
新婚だったのですが、私も仕事をしていたので彼だけ単身赴任。
そのうち、イライラ戦争(イラクとの戦争)が始まり、電話をしていても
「こっちにいる野良猫はみんなペルシャ猫だよ・・・あ、爆撃だ・・・ザザザ・・ブツン!」
と電話が切れてしまうことも多々あり、当時はとても気がもめたのを思い出したり致しました・・・・


るんるんそうそう、アカデミー賞歌曲賞、「ONCEダブリンの街角で」の「Falling Slowly」がとりましたね!
この歌はこの映画の中では一番気に入った歌で、CDでリピートにして一緒に歌ったりしてたjesterは大喜びでした。

そのおかげで、シネ・アミューズでまた再映(アカデミー受賞凱旋上映だとか)してくれるそうです♪

嬉しいな〜 春も見たい映画がいっぱい!


posted by jester at 22:21| Comment(8) | TrackBack(6) | は行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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