2008年03月27日

L change the WorLd

Lのファンのお友だちに誘ってもらって、映画自体よりどちらかというとその前後のおしゃべり目当てで見た映画(殴)ですが、もう見てからずいぶん経ってしまいました。(ふと気がつくと1ヶ月以上もだ・・・)
忘れないうちにレビューをアップしなくちゃ(汗)

「デスノート」原作は貸してもらって読んだし、映画のほうも見ました。

今回はそのスピンオフということで、Lが主役です。
「デスノート」を見て、Lというキャラクターが気に入った方が見る映画ですね。


子役の福田麻由子ちゃんがとても上手で可愛かった!

いろいろテレビドラマなどにもでているらしいので、jesterは今頃認識して遅すぎなんですけど、これから妙に早く色っぽくなったりしないで、自然に育っていって欲しいなあ〜

それと、タイ人の子どもの役だった福田響志くんという男の子も可愛かった。

子供が登場する映画で子役が下手だと救われませんから、この辺のキャスティングは成功してたと思います。


猫ストーリーについては、元が少年漫画ですから(といってもこれは原作が小説らしいけど)それなりの展開でして、ネタバレしてもなんだしここではあまり書きません。
しかも低予算で作られているので、ハリウッドみたいに巨額のドルをかけた画像で驚かすとかできませんからね。

まあそういう中では一生懸命つくっていた感じです。

タイでロケとかしたらしいし。
タイ人の村人の演技には笑いましたが。(だってこんなすっくり立ってて、なにか重要な役なのか?と思ったら、ぜんぜんただの通行人だったり(笑))


このタイロケで、生き残りの男の子を助ける役だった人(KかF?? 終わった後友人に見せてもらったパンフレットには名前が載っていたのに、忘れてしまった・・・)が英語が結構上手で、日本人じゃないのかと思っていたら日本の方でしたわ〜〜
なんていう人だったかしら。いま調べてみたけどわからん。


犬あとは、Lが背筋を伸ばして歩いたり、苦手な子供とどう仲良くしようかと悩んで、お菓子を串刺しにして人にあげたりするのをみてファンが「かわい〜〜!」って喜んでたって感じですかね。
(jesterも喜んでましたけど)


クリスマスそれと、私、工藤由紀が苦手だったんですよ。

だから映画が始まって彼女が出ているのを見たときは「ああ〜〜この人がでてるの〜」とちょっと引いたんですね。

「お湯をかける少女」のCMのとき(何年前??)は「可愛い」と思って、そののち井沢八郎の娘と聞いて驚愕しましたが、その後、映画などに出ているのを見るとあまりにヘタクソで・・・・

はっきりいって、避けてました。

英語のインタビュー見たときも、英語はあまりお上手じゃないし、話している内容も感心しませんでした。

私の好きな「世界ふれあい街歩き」というBS−hiの番組があるのですが、これのナレーターを彼女がやっていた時も、音声だけ消したいぐらい、日本語の発音が悪い。無駄な感情表現がはいりすぎて気持ち悪い。

でも今回、改めてみてみると昔よりずいぶんよくなりましたね。
演技もまあまあだし、とても綺麗に見えました。

すこし苦手意識が減った感じです。


クリスマスしかしこうして振り返ってみるとなぜか「デスノート」より好きかも知れない気がしてきました。

比較すると全体的にこじんまり地味ですが、まとまっていた気がします。
「デスノート」は筋を追うのに必死、という感じだったけど、こちらは人間描写にも時間を割いていたし。


ただし、ウッチャンナンチャンの南原くんは余計でした。
演技は下手だし、彼のことをよく知らないわたくしは、なんなの?この人は、という感じで・・・


猫え〜〜まあ日本映画ですし、jesterの守備範囲外の映画なので、評価するのもなんなんですが・・・・

もう公開も終了に近づいてるし、ここは素直にいってしまうと、映画自体のできは客観的に見て
☆☆(お暇なら)、ぐらいでしょうか・・・・

ま、それなりに楽しんでは見られました。

posted by jester at 09:50| Comment(4) | TrackBack(2) | あ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月24日

プライスレス 素敵な恋の見つけ方 HORS DE PRIX/PRICELESS

映画紹介サイトに「玉のこしを狙い男を渡り歩く小悪魔」「恋愛コメディー」とありましたが、そんな綺麗なもんかい?パンチ

金持ちの孤独な老人の愛人を狙い、上手くつけこめたら高価なものをせびりまくり、あわよくば結婚して末には遺産がっぽりをねらう娼婦・・・

そういったら実もフタもないかしら?

まあトレーラーを見たときに大体予測はついたのですが。
オドレイ・トトゥがもしかしたら可愛いのかな?などとはかない期待を胸に映画館へ。

おどおどしたガッド・エルマレの演技なんかは笑えたのですが、話自体はまとまっているとはいえ、あまり乗れませんでした。

☆☆でした・・・・。



(以下、映画の内容に触れています。未見の方はご注意ください!
それと辛口です。この映画がお好きな方はどうぞ笑ってスルーしてくださいね。)


クリスマス    クリスマス       クリスマス     クリスマス


audrey_tautou1.jpgSexを商品にして自分を高く売りつけ、それで稼いでリッチに生きていこう、というのはやはり娼婦としかjesterには思えないのですが、『ディボース・ショウ』でキャサリン・ゼタ=ジョーンズがやってた役も、突き詰めればそういう感じでしたし、『プリティウーマン』とかそのほかにも似たような映画はたくさんありますね。
きっと世の男性にはああいう女性も魅力的なんでしょう。


しかし、今のオドレイ・トトゥは高く売れる商品とは思えず・・・

なんか目の下とかクマが出来てるし、がりがりに痩せていて、ブランドのドレスかなにかしらんけど、風が吹いたら自動的に脱げそうな(爆)ほとんど下着のようなドレスと、履いてたら走れません、というような15センチはあるピンホールヒールのサンダルでよたよた歩いていても魅力的には見えませんでした。

アメリ
 は遠い日の花火なのかしら・・・

『ダヴィンチ・コード』の時は「やはり英語をしゃべると駄目なんだわ」と思ったのですが、そういう問題でもないのかも。

あの下から見上げる目つきがそれほど可愛く見えなくなってしまったのが残念です。

というわけで、イレーヌはあまり人間描写がなされていないので単に金目当てだけに見えるし、「あれだけいろいろ策を弄したりテクニックを駆使したりできる才能があるなら他に使えばいいのに」と思ってしまったしと共感できず、中の人のオドレイ・トトゥにもがっかりしてしまい、あまり乗れませんでした。


まあ最初に二人が深夜のホテルのバーで出会うシーンなんかは結構好きだったのですが。
それから、フランスの海の見えるホテルのスゥイート&テラスで朝食、いいな〜、もっと見せて〜なんてそんなことを思ってました。

それと、ジャン(ガッド・エルマレ)が職業病で「s'il vous plait !」に思わず反応しちゃうところとか、教えてもらったとおりにやってみて次々に欲しいものを買ってもらうシーンなんかは笑えました。

しかし彼がジゴロって・・・いくらホテルで条件反射で荷物を一瞬持ったからって、無理がないですか〜(汗)
目は綺麗だったけどね・・・


でもああいう世界は現実にあるのでしょうね。

お金が使いきれないほどあって、時間もある人たちが、余興に人間を買って遊ぶ。
またそれを狙って、若さと美貌に自信があるがまともに働きたくはないという人たちが群がる、というような。

規模の小さいのだったら、飲み屋やキャバレー、ホストクラブとか風俗とかで客にたかるホステスとかホストなんかがたくさんいるのでしょうし、○○姉妹とかいうテレビに出てくるひともそういう系という噂ですし・・・・。

そういうのを『おしゃれな恋の駆け引き』というのかどうか知りませんが、この映画ではフランスの避暑地のホテルという舞台装置とかイレーヌが買い捲るブランド品とかは『おしゃれ』だったとしても、出てくる人々は悲しく滑稽でした。
それが現実の一部かもしれないけどね。

もしかしたら「しゃれた恋愛コメディー」を目指さないで、「ドタバタ恋愛コメディー」を目指したほうが、思いっきり笑えて良かったのかも?


ま・・・とにかくあの二人がそういう世界から抜け出せたのはよかったと思いましたです。

しかしこれから、贅沢にどっぷりのイレーヌとあまり切れ者とはいえないジャンがまっとうに暮らしていけるのか、そんなことはjesterは知りませんよ。はい。

いつもならレビュースルーしちゃう系の映画でしたが、書いてみました。
ま、お暇なら、という感じでございます。

posted by jester at 16:48| Comment(6) | TrackBack(2) | は行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月22日

ペネロピ PENELOPE

「生きる」ことの意味の一つが「幸せさがし」だとしたら、この映画にヒントがあるかもしれません。


トレーラーを見たときは「クリスティーナ・リッチの鼻が・・・絶対見たくないかも」あせあせ(飛び散る汗)とおもったのですが、マカヴォイさん@タムナスさんに釣られて見に行ったら大正解でした。

☆☆☆☆+でした!!


『女性版・シザーハンズ』ともいえるかもしれないシュールな世界。

『アメリ』でその魔法にかかった人はこの映画も気に入るかもしれません。


素直にありのままの自分を受容することは難しい。

自分を縛る数々の「思い込み」を捨てた時、フッと楽になって人間は自由に歩けるようになる。

そんな事をお説教臭くなく伝えてくれる「現代の寓話」です。


まずは俳優さんたちの話題から。

ぴかぴか(新しい)ジェームズ・マカヴォイさんは躍進著しいです!
ひげも剃らずにシャツもよれよれで、何日もシャワー浴びてないでしょう、という飄々とした感じが『マックス』役にぴったりでした〜

『ウィンブルドン』でベタニさんの弟役のときからいい味出してましたが・・・・
ラストキング・オブ・スコットランド
では、「タムナスさん役を経てここまで伸びるとは!」と驚かされた熱演でした。

それにしても「名脇役」なのかな、と思ってましたが、この映画をみて認識を新たに致しました。
主役でも集客力が期待できますわ〜〜
この映画でも挫折を経て哀愁を帯びた『駄目男』の演技がよかったです♪

キーラとの共演の『つぐない』も最近よく劇場でトレーラーがかかるんですけど、ちょこっとはいる彼のセリフの
「I will return, I will find you・・・」
の短い中にもしっかり訛ってる(爆)マカヴォイさんのスコットランド英語が切なくて、今からとっても楽しみです!


猫「豚バナのクリスチーナ・リッチなんか見たくない」とトレーラーを見たときは思いましたが、実際みたら、覚悟を決めていたせいかそれほど気になりませんでした。

ちょっと気持ち悪いぐらいのメイクがちょうど良いのです。
彼女は目に力がある女優さんなので、目の演技だけで細かい心理がよくわかるし、「この鼻さえ普通になれば・・・・」という気持ちが見ている人の中にも強く沸いてくるんですよね♪
わりと癖の強い役をこなしてきたけれど、今までクリスティーナ・リッチが演じた役の中では一番素直に共感できる役柄だったかも。黒ハート

I like myself the way I am!

こんな簡単なことなんですよね。


ぴかぴか(新しい)それと、情けない大金持ち男、エドワードを演じたサイモン・ウッズ。

どっかで見た顔だ〜〜と思っていたら、映画のほうの『プライドと偏見』でミスター・ピングリーだった人でした!

テレビシリーズの『Elizabeth1』とか、『Roma』にもでてるんですね〜
(『Roma』はまだ第1話しか見てませんが、楽しみにしているシリーズです♪)

↑の写真だと、爆笑問題の太田かという感じですが、

なんかうつむき加減になるとポール・ベタニにもちょとにてませんか?

役を選べば、いい役者さんになるかも。
目の色の美しさとか、線の細さとか結構気になる注目株です♪


猫それと、もう一人の「誰だっけ、このひと??」は、マックスのお気に入りのバーのバーテンの人。
ジャン・レノ似の渋い彼、どこかで見たけど・・・と思って調べてビックリ。
この写真は良くないけど、『ハンニバル・ライジング』の時のハンニバルのお父様でした!
(相変わらず画像さがしの下手なjesterです・・・どこにいけばいい画像が見つかるのかなあ・・・)

あわててDVDで確認してみたけど、う〜〜ん、そうだったの?
ハンニバル父はちょっとロンゲ気味でひげがないせいで、ジャン・レノ風味はありません。
髪型とおひげでずいぶんイメージが変わる人なんですね〜〜

『ハリポタと不死鳥の騎士団』でもAurorの一人の Dawlishの役で出てるんですよ。
これもDVDで確認して見たんですが、最後のシーンで大臣の後ろに背広着てでてくる?? 
どうもあの辺は(はなぺちゃVoldemortを別にしても)(というかVoldemortはレイフの素顔で画像脳内変換しているので結構忙しい)見るべき人が多いので、注意してても他に気をとられちゃうのよね。今度落ち着いて確認してみよっと。

そのほかにも今まで見た映画にたくさん出ているのですが、今まではあまり気にとまりませんでした。
今回の髪型とおひげ、精悍でとってもカッコよかったので、今後はこの線でせめて欲しいです。


犬あと、今回は製作も担当している メラニー リース・ウィザースプーン(「メラニーは行く!」の嫌な女の印象がいまだにこびりついている・・・・)のしゃくれあごも、今回はヘルメットのおかげか(爆)気にならずに見られました。


クリスマス独特の映像の世界に酔いしれる101分。

ストーリーは、ペネロペの事だけに搾って、マックスのピアノ云々にはあまり深くタッチしないほうが良かったかも?
狙いはわかるんですが、かえって散漫になった気もします。(その辺が☆5個にならなかった理由です。)

ペネロペの母親は、明暗ともに気持ちが分かるだけにとても痛くて、最後の口パクパクは笑いながらもちくちく来ました。


それにしても、単なるロマンチックなラブコメかな?と思っていたら、それとは違う、大切なメッセージが伝わってきて、見終わったあとジ〜〜ンときてしまう秀作でございました。黒ハート

posted by jester at 10:13| Comment(26) | TrackBack(11) | は行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月18日

魔法にかけられて ENCHANTED

幼き頃は劇場で見るディズニーのアニメに感嘆し、見た後しばらくはお姫様歩きをしてました。猫

長じて核家族の子育て時代は、ディズニーアニメのVTRに子守りをしてもらってどれだけ助けられたことか。
DVDはハードもソフトも発売されたばかりで、買うときに「2ヶ国語のをください」といったら「DVDはどれも2ヶ国語も吹き替えも1枚でできますよ〜」と店員さんに笑われたのを思い出します。
(VTRは吹き替えたのと2ヶ国語のを別々に売ってたんですよ!)(あ、今もか・・・?)

ドナルドやチップ&デール、アリスちゃんにシンデレラに白雪姫にオーロラ姫は娘のお気に入り。
「Beauty & The Beast」なんて自分も一緒に楽しんでましたね〜
英語のお勉強にも、発音がクリアで文章も平易なのでとってもいいのです。

アラジン スペシャル・エディションキャラクターの絵の変化が気になりだしたのは、「アラジン」ぐらいからかしら。
やけに口がでかい。
歯並びもよろしくて。

ピーターパン・シンドロームだのウエンディ・ジレンマだのという本を心理学者が出す時代を経て、「女性は、ただ白馬の王子様を待っているという御伽噺で育って信じていていいのか?」というアンチテーゼなどから生まれてきた世論の流れには逆らえず、ディズニーのヒロインたちも少しずつ変化しました。
御伽噺の王道から外れることはなく、「待っている女性」から「行動する女性」へ。

そんなディズニーアニメの歴史を早送りで見せてもらった気がしました。
そしてこれが「シュレック」のようなアニメが人気を博する現在の、ディズニーの結論なのかも、とおもいました。

☆☆☆1/2でした♪


(以下、ねたばれには気をつけていますが、物語の内容に触れています。未見のかたはご注意ください!)

晴れ    晴れ    晴れ    晴れ    晴れ   


絵本のページをめくるシーンから始まるのは、まさにディズニーアニメですが、それが飛び出す絵本っていうのが楽しいです。
音楽も良くできているし。るんるん


悪い魔女が、めでたしめでたしの Happily ever after の世界からお姫様を突き落としたのが『Non happily ever afters』が満ち溢れる世界=この世、絶対に幸せになれない世界のNY、というのがなんとも皮肉ですねえ〜

ジゼルの不要に膨らんだドレスが引っかかってドアを抜けられないとか、カーテンをチョキチョキして、切り抜いたあとがそのまま窓にかかってたりとか笑えるシーンが満載でした。

「さ、お掃除しましょう♪」と窓をあけ、
「あああああ〜♪」と歌うと集まってくるのが、鳩にドブネズミに○○○○(書くのもいやですわ)というのも爆笑。

公園で踊るシーンはまるでディズニーランドのパレードを見ているよう。

全体的に楽しい笑いと音楽満載。
でも恋に落ちる過程はしっかり描けてました♪

ダンスパーティーのシーンは切なくて。
ほろりときました。たらーっ(汗)

ラストはまあねえ・・・・
今までのディズニーを自分でパロディ化してみたけれど、「Happily ever after」の伝統はやはり譲れないということなんでしょうか?

jesterとしましては、登場人物がみなそれぞれに成長して、そして思いを胸に秘め、自分の世界に戻って生きていくっていうのもまた切なくてよかったんじゃないかと思うのですが、その辺がディズニーの限界なのかもしれませんね。
安心して見られるのは、この限界があると知っているからなのかも。


ぴかぴか(新しい)さて俳優さんたち。
そこから行くかなんですけど、パトリック・デンプシー。(殴

グレイズ・アナトミー
グレイズ・アナトミー
「グレイズ・アナトミー」はレンタルしたDVDに、おまけでついていて見ました。
最近、ドラマの1話目がおまけでついているDVDって多いですよね。

(でもいつも吹き替えなので、吹き替えが嫌いなjesterはぶつぶついってます。)

ふ〜〜ん、という感じ。
別に普通でした。

最近AXNで始まったので、見ようかな? でも「アリー・マックビル」みたいなのはちょっと飽きたしなあ・・・ぐらいに思ってました。

pd.jpg
だから子持ちの弁護士、ロバート役で登場したときも「ああ、どっかで見た顔ね」ぐらいしか思わなかったのですが、見てるうちに、なぜ彼が今騒がれているのかがちょっと分かってきました。

なかなか良いではないですか。

「グレイズ・アナトミー」もとりあえず録画しておこっと。


ぴかぴか(新しい)それから王子様はジェームズ・マースデン。
ちょっとシュレックのプリンス・チャーミングを思い起こさせる外観の、非常にシンプルな性格の王子様。

jm.jpg相変わらず前歯がキラリのにっこり顔です。
「ヘア・スプレー」がどうも苦手だったjesterなので、コニーもだめだったんだけど、この王子様には笑いました!

登場シーンから、どこでも朗々と歌い出しちゃうところ、そして後ろから来た自転車に引き倒されちゃうところ、バスに戦いを挑んで村人を助けるところ・・・・などなどずっと笑いっぱなし。
ジゼルを捜すのにマンションのドアを片っ端からたたいて回って、何軒目かでそちら系の男性がドアをあけてにっこりすると、引きつった笑いを見せつつ後ずさりするところなんか、かなりかわいかったです。

しかし彼は出る映画出る映画、彼女をとられる役ですねえ・・・(涙


chipu.jpgぴかぴか(新しい)それと、リスのチップでしょう。なんといっても。
胸を膨らませたり、腹を膨らませたり、必死のジェスチャーをするのに、王子様は全く分からず・・・・
あのかわいさには思わず「やられた・・・・」でした!

チップを主人公にしたスピンオフをつくって欲しいです!!
(画像はnouilles-sautees さんのところからお借りしてきました。この写真の大きさからもjesterの愛をお感じください♪)


スーザン・サランドンの魔女は・・・上手だけどね、ちょっと複雑でした。こんな役をやるの?と・・・・
ま、楽しそうにやっていたから良いですわ。

それからティモシー・スポール、売れてますね〜 もう「ハリーポッター」や「スウィーニートッド」の、といわなくても彼自身が顔になってきました。


クリスマス最後になりましたが、ジゼル役は、アニメ部分のジゼルがあまりに「大口」なので、まさかクレア・デインズが出てきたらどうしようかと パンチ (大分トラウマらしい)思ってましたが、エイミー・アダムスでしたね。
彼女は天然ぽいところがちょっとわざとらしい感じがして、御伽噺から来たお姫様ならもうちょっと初々しさが欲しいとおもいました・・・・
ま、かわいらしかったけど。


猫もしかして初デートなんかにポプコーン片手に見るのにいいかもしれません。
とりあえずめでたしめでたし、Happliy ever after な気分になれること、お墨付きです♪


posted by jester at 15:24| Comment(17) | TrackBack(20) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月15日

ジャンパー  JUMPER

「どこでもドアーが欲しい!!」
って叫んだことが今まで何回あったことか。

ジャンパーだったら、遅刻はめったにしないですむし、飛行機で13時間もずっと座り続けて外国に行かなくても、ささっといけちゃうんですよね〜

20080117003fl00003viewrsz150x.jpgこの映画、映像は綺麗でした。
ローマのコロシアム、ビック・ベンの文字盤、スフィンクスに渋谷に銀座・・・
といったことのあるところ、ないところ、いろいろ見られて楽しかったデス。

見たあとしばらくは「一人ジャンパーごっこ」をしてしまいましたわ。(といってもその辺で飛び跳ねるだけ・・・)(爆)

☆☆1/2 でした。



前の記事でも書きましたが、「ジャンパー」は見る前の期待度が高くて、「バンテージ・ポイント」より先に見たんですよ。

だけど見終わったあとの充実感は、「バンテージポイント」のほうが高かったでした。

「ジャンパー」も楽しかったですけどね。

まるで富士急ハイランドで「ドドンパ」系乗り物に乗ったみたいに、世界中の景色を楽しんだあとは、どきどききゃああ!
ああ、おもしろかった。チャンチャン。

・・・・・・・・・という映画でございました。

なのであまり語ることもなく・・・終わります(おい)




というのは酷いので、気を取り直して書いてみることにしました。パンチ(殴パンチ(殴

(しつこいですが、去年は「ダイハード4」「ロッキーファイナル」「ブレイブワン」「ゴーストライダー」「ザ・シューター」などなど、あ、「ミルコの光」も「めがね」も書いてないや(汗)
という具合に、見たのにレビューを書かずに来てしまったのが多すぎ、しかもその内容をほとんど忘れてきてしまい、戸田奈津状態(映画をいっぱいみたのに記録してなかったのが惜しいとかなんとか言ってました。)だったので、今年は心を入れ替えてます。・・・いまんところですが・・・・)

(****以下、映画の内容には触れてます。未見の方、ご注意ください!****)


最初は引き込まれたんです。
とにかくジャンプするのにあこがれました。
ああ、あんなふうに出来たらなんて便利なの!

でも話が進むにつれて、画面は面白いけど、主人公にも、追う側にも共感できる人物がいないんですね〜
脚本が弱すぎ。
その辺が物足りなかった原因かな。

「どこでもドアー」は面白いけど、それだけではやはりどらえもんじゃないけど、子供向けで終わってしまいます。
もしかして続編を作ろうともくろむあまり、後半のストーリーで適当に力を抜いたのでは?などと邪推したくなりました。
(あのラストはなんなんだ・・・・・)


犬 「テラビシアにかける橋」のレスリー役だったアナソフィア・ロブがでてきて喜んだのはつかのま。
あっというまに別の女優さんに代わっちゃってがっかり。
しばらく見ない間に(?)けっこう大人に育っていたから、メイクを工夫すれば、そのままヘイデン・クリステンセンの相手にしても大丈夫なんじゃないの?なんて思いました。


猫 ダイアン・レインがもっと活躍するかと思っていたけど、せっかく演技が出来る彼女を使ったのに、活かしきれてませんでしたね。
設定もいまいち謎。彼女もジャンパーだったのかとおもったら・・?
それにやけに年とって見えたし。撮り方へたです。


サミュエル・L・ジャクソンは恐いだけで、よくわからない存在。
狂信的に残酷に襲ってくるのが、なぜそこまでするのかがちゃんと説明できてない。
ジャンパーの才能がうらやましいのだろうか・・・・?
いや、なんか昔々からいた「ジャンパー狩り人」らしいんですが・・・・

もしかしてヘイデンが暗黒面に飲まれてダース・ベイダーになる前にやっつけたいのか?とかつまらないことをいいたくなりました。


でもダース・ベイダーのほうがまだ共感できる部分があったかも。

今回のヘイデン・クリステンセンは銀行で人のものを盗んで(カジノのチップまで倉庫に溜め込んでたし)、その金でリッチな生活をして女の子引っ掛けて、あげくにつかまって壁に縛られて情けなさそうにして、怒って、戦って・・・とあまりに単純なおばかさんで、演じる部分がなくて、かわいそうでした。
とはいえ、撮影はいろんなところにいけて楽しかったかもと思いますけど。


ぴかぴか(新しい)そんな中でジェイミー・ベルはまあまあいい味出してました。
スコットランド訛り(ビリングハムってすごい訛りなんですね〜)も飄々としてる感じでよかったです。
「リトル・ダンサー」の彼も大きくなりました!

彼がいままでどうやって生き延びてきたのか、もっと知りたいな〜と思いました。
そっちのほうが面白そうかも・・・あせあせ(飛び散る汗)



猫 最後「そんなところに置き去りにしないでサメに喰わせとけ! じゃないと2作目でまた生きてでてくるぞ!」と怒鳴りたくなったのは私だけではないはず。(爆)


posted by jester at 22:22| Comment(14) | TrackBack(11) | さ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月13日

バンテージ・ポイント  VANTAGE POINT

シークレットサービスというと、男の職業ですよね〜
サービス業じゃないです。ハイ。
というわけで『地上5センチの恋心』が『女の映画』だとしたら、これこそ『男の映画』でございます。

映画中に
「シークレット・サービスだ!」と御紋章を見せて中継車に入ったり車を止めたりするシーンがあったので、
「ふ〜〜ん、FBIとかCIAみたいに公職の称号だったっけ?」
と思ってましたが、帰ってから調べてみたら、『アメリカ合衆国シークレットサービス (USSS; United States Secret Service) 』で、国土安全保障省の一部門、アメリカの警察機関の一つなんですね〜
ただのボディ・ガードが「シークレット・サービスだ!」と名のるわけには行かないのでした。

同じ頃に公開になったシネコン公開系ジェットコースター映画では、先に『ジャンパー』を見たのですが、『ジャンパー』が期待以上でも以下でもなかったのに対して、『バンテージ・ポイント』は脇を固める主役級の俳優さんたちの厚さがあってか、期待以上で楽しめました。


☆☆☆1/2でした♪



****以下、酷いネタバレはないですけど、映画の内容には触れてます。未見の方、ご注意ください!****


リゾート   リゾート    リゾート   リゾート




ストーリーは、「スペインでUSAの大統領が狙撃された」それについていろんな人物の目から事実を再現していく中、シークレット・サービスが犯人を追うっていう展開。

何回も、11:59:57にフィルムがリワインドされて30分ほどの間に起きたことについて多視点的に見られる、『メメント』パターンの映画です。

最初は「あれ? またまき戻しかい??」と思ったけど、
「ん?? 今この人、何を見たのだ??観客からは見えなかったのに!」と不満に思うシーンが後で見られるし、後半のテロリストの視点になってくると、今までわからなかった部分も見え出すのでついつい引き込まれてしまいます。


ただ人物像やらテロの背景やらが表面的にしか造られていないのが残念といえば残念。
これで人間心理がもうちょっと細かく描かれているとjester的にはそれぞれの人に共感できて☆が増えちゃうんだけどな。

90分と短いのだから、あと15分(いや、5分でも)ぐらいでいいからそれに費やしてくれてもいいんじゃないのと思いましたが、テンポが命のアクション物にそれを要求しても無理ですか。。。


20071211002fl00002viewrsz150x.jpg犬さて、『男の映画』の主役、デニス・クエイド。
最近では「よき父」のイメージがjesterの中で定着しているせいか、シークレット・サービスという格闘技系肉体労働(爆)にはちょっとお年をとりすぎているのでは・・・・
と不安でした。

でもカーアクションを中心にこれでも死なないか?という不死身振りを遺憾なく発揮してました。
デニスはアクションはこなすけど『アクション俳優』ではないと思ってたんですけど、今後は『アクション俳優』の看板もひっさげるかも?
彼が「Oh my God!!」と顔を引きつらせながら走り出すと「何があったのおおお」と追いかけたくなりました。

まあ、しょっぱなからトラウマ抱えて、マイルドトランクライザーかなんか飲もうかどうしようか迷ってるし、なにせお年ですから、全力疾走中に心臓を押さえて「う・・・!」なんて倒れないかはらはらは致しましたが。

そういえば「ロッキーファイナル」とか「ダイハード4」を去年見たときもおなじ事を考えたなあ・・・(殴

まあ、デニスは、シュワルツネガーとかシルヴェスター・スタローンとかブルース・ウィリスとかマット・ディモンほど濃くないし強そうでもないし有能そうでもないしカリスマ性もないので(殴)、以前に身を挺して大統領を凶弾から守ったとしても、テロリストたちがどうしてあれほどまでに彼を意識しているのかっていう辺の理由づけが希薄なんですよね。

だけど、その辺が彼一人で見せるんじゃなくて、周りの俳優さんが支えてる感じがして、彼のファンじゃない人が見ても楽しめるという点ではよかったと思います。


ぴかぴか(新しい)それから、「LOST」のマシュー・フォックス。
当分『「LOST」の』っていうまくら言葉が彼にはくっついて廻るでしょう。
どうしても「あれ?島をでてからお医者さんやめたのね?」なんていいたくなるんだもん。

でもシークレット・サービスも似合ってました♪
これからいろんな役をやってくれるのが楽しみです。


ハートたち(複数ハート)でもなんと言ってもエドワード・ノリエガが良かったわ〜

走る!走る! 込み入った建物内での追跡シーンは『ボーン・アルティメイタム』を思い出してしまった。

役どころとしてはかわいそうなんだけど、おひげも似合っていたし、それでいて白いシャツのせいかぐっと爽やかな感じが○でした♪


ぴかぴか(新しい)それと、前に『君のためなら千回でも』で、一人で「ヒダルゴの王子様が!」と騒いでいたら、DDさんが「バンテージポイントにも出てますよ〜」と教えてくださったので、すごい楽しみにしていたサイード・タグマウイ
jesterとDDさんぐらいしか注目してないかも(?)なんですが、出世しましたわ〜〜

個人的にはあの髪型が気に食わない・・・というか、やはり、ターバン巻いていてくれないとオメメの美しさが引き立たなくてやだわとかぶつくさいってましたが、まあこういう役柄でオメメがキラリとしても意味ないし(汗)、あんなところでターバン巻いてたらすぐ怪しまれて引っ張られちゃいますよね。
最先端の携帯(?)とタッチペンを使いこなす、思った以上に重要な役どころで、出番もノリエガよりあるんじゃないの?というほどでした。

なぜ非情で冷静な彼が急ハンドルを切ったか、それは少女に最初の時に会っていたからかな。
人間が他の人間を「その他大勢」ではなく「一人の個人」として認めるのには、ほんのちょっとしたふれあいがあればいいのですよね。


犬ウィリアム・ハートは大統領にぴったり!
「すぐに復讐を考えてはいけない」なんていう目元が真摯で、オバマとかクリントンより大統領っぽいよ〜と思っちゃった。
(まあこんな良い人じゃ大国の大統領は務まらないか??)
「イーグル」のテレビ映像を見て「似てないし」とぶつくさいってるところも可愛かったな。

それにしても大統領って当然のように『ダブル』を使うもんなんですかね。
「集合写真のときは仕方ないとしても」とか言ってましたね。
これからはニュースの映像をまじまじと見そうです。


クリスマスそのほかにもフォレスト・ウィッテカーも「君もアクション俳優を目指しているのか?」と思わせるほど巨体をゆらして走っていたし、屈強のエドガー・ラミレスなどなど、男性俳優陣の厚さにはとっても満足致しました。


女優陣はしょっぱなシガニー・ウィーヴァーがドアップででて、「おお!この人も活躍するのだな! 映像分析とかして貢献するとか? 年とったとはいえ彼女なら追跡にも加われるしなあ〜」と思っていたわりには、それだけで終わっちゃいました。
でもニュースの中継のプロデューサーの仕事ぶりがわかって興味深かったです。


リゾートメキシコロケということですが、広場を埋め尽くす人、人、人・・・・皆が逃げ惑うシーンではけが人がいないか心配になりました。(爆)
カーチェイスも街中を使っていて、CGにしても危ないのかしら・・・なんて思いました。
ま、それほど臨場感のある映像だった、ってことですね。
これはDVDじゃなくて大きな画面でみる映画でしょう。


猫 終わり方は「いかにも」ですし、あっけなく人間がばたばた死にますが、後味はすっきり映画でございました。
雨が降った春の一日のエンタティメントにはぴったりかもしれません。
posted by jester at 12:54| Comment(28) | TrackBack(23) | は行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月12日

地上5センチの恋心  ODETTE TOULEMONDE

大好きな作家の作品を読んでいると、いつの間にか別世界へワープ。
体が軽くなって、ふわふわ浮いている気分♪

本じゃなくても、映画でも、舞台でも、コンサートでも。

そんな気持ちを持ったことがある人なら、きっとオデットに共感しちゃうでしょう。


『アメリ』のもっと大人版といった感じ。
全体にちりばめられたジョセフィン・ベイカーのアンティークな雰囲気の歌と楽しいミュージカルのような踊り。

とにかくハッピーに笑うことが出来ました揺れるハート

☆☆☆☆でした♪


全体的に品のいい笑いがちりばめられていて、気持ちよく笑えます。
脚本の流れにちょっと問題ありなんですが、jesterはもう2回も見てしまいました〜

見終わったあと、今まで生きてきてオデットのような浮遊感を味わったのは・・・
と指を折って数えてしまった。

数えているうちに、なんとなく胸の辺りがほんのり暖かい。
幸せの記憶って、つらくなった時にいつでも取り出してつかの間暖まることが出来る、人間が生きていくのにとても重要なツールなんですよね。



以下、映画の内容に触れています。未見の方、ご注意ください!!!


リゾート   リゾート   リゾート   


jester的爆笑ポイントがたくさん。
まず最初の、張り切っておしゃれしてお出かけの道すがら、行きつけの美容師さん(これは後で、誰かがわかってくるのだけれど)にあって、
「どう?わたし。正直に言って!」
「・・・・・結婚式にでる、姑みたいだ・・・」

うぷぷぷ。もうここで爆笑でした〜

それから、寝室の壁紙!
ハーレクインロマンスみたいに、夕日の中で抱き合うカップルのシルエット! ありえないでしょう・・・・

新刊のレビュー番組で、ライバルが散々にバルザンの本をけなすところも、もう、めちゃくちゃおかしくて、一人でケタケタ笑っちゃいました!

あとね、息子の15歳の時のシッポ付きパジャマもおかしかったな〜


キスマークオデット・トゥールモンド役のカトリーヌ・フロがとっても可愛かったです。

鑑賞した映画館の銀座シネ・スイッチではこの映画の前に「譜めくりの女」の予告が流れていて、その中ではエキセントリックなピアニストの役をやっているカトリーヌなんですけど、オデット役はほんとにフェミニンで素敵。

柔らかいカーディガンとタイトスカート、ストッキングにハイヒール。
アップにした髪形やらお化粧まで、jesterとは全く「別の種類の女」なんだけど、楽天的なその性格やらおっとりした表情が、
「ああ、男性からみたらこういう女性は憧れだろうなあ・・・」と素直に認めてしまう、いかにも癒し系なんです。
ゲーテじゃないけど「永遠に女性なるもの、我らを引きて 往かしむ」に納得。

そのファッションはなんか懐かしくなるようなものばかりだけど、それがまた新鮮だったりして。
特にモヘアの綺麗な水色のや、薄赤紫の、白いシンプルなものなど、この春はカーディガンを着たいな、と思いました。

しかし、カーディガンは可愛かったけど、その下にスリップ、という姿はベルギーでは部屋着なんでしょうか・・・・?
娘の彼氏が来たとき、え、その姿でいいの?と思ったけど、その後も、スリップで料理したり、来客があっても堂々とドアにでちゃうし・・・あせあせ(飛び散る汗)

日本ではすっかり着る人もいなくなったスリップですけど、考えてみると、ヨーロッパ映画ではいまだに時々見かけるような気もします。

最初に大好きな作家、バルザンのサイン会に行ったはいいけど、緊張しすぎて自分の名前も言えず・・・後で泣く、という気持ち、すんごくよくわかります!
(それにしては2回目以降は唐突にすらすらしゃべるので違和感がありましたが・・・)


リゾート画像も華美ではなく、シックな感じ。
楚々としたベルギーの海辺。
波打ち際に面した砂浜にロウソクをたくさん置いて、長いすに座りくつろぐ星空の夜。

ある一晩の家族の姿を天井からゆっくり撮ったり、デパートの販売員たちの帰宅風景を男性の目から追ったり、カメラワークもしゃれていました。


犬後はもうちょっとバルザン(アルベール・デュポンテル)がカッコよければいいんだけど・・・なんか情けないキャラクターの男なのよね・・・・
なんでオデットがあそこまで惚れるのかが伝わってこなかった・・・


でも息子のルディ(ファブリス・ミュルジア)がよかったので許す。

身長低めで、痩せてて、おしゃれで、優しくて、美容師で、ゲイ。
でもあんな息子が欲しいです。
まるで女友達みたいに一緒にいて楽しい息子です。

しかも踊りのシーンのバ○○の腰ミノ・・・・笑いました〜!


クリスマス脇役も癖ありな人がたくさん登場します。

アパートの向かいの部屋に住む、筋トレマニアの夫婦。

恋人のドメスティクヴァイオレンスに悩む女の子。

それから謎の「イエス」という男。
オデットのアウターエゴという設定なんでしょうか。
水の上、歩いてたし??


猫しかし脚本は突然飛ぶところがあるのが残念。

オデットの同僚たちは突然全員一致して恐い人になるし・・・
どうしてバルザンは急にパリに帰ったか、それからどうして急に息子に会いに行き・・・etc.

登場人物の感情がご都合主義に突然変化したりするんですよね・・・
その辺をもうちょっと丁寧に書いて欲しかったな。

CGを使ってファンタジックになるシーンも、浮遊シーンはいいんだけど、お化粧道具なんかが踊る辺はちょっとリアルなシーンと上手く馴染めてない気もしました。

それとどうも字幕が良くなかった気がします。
字幕だけでは会話が追いきれないんですよね。
フランス語がわかったらもうちょっと深く判ったのかも。


犬「男がよそで遊ぶのをやめさせたかったら、犬を飼って鎖につないでおけばいいの」なんていうセリフには、「じゃあ男は性的モラルは犬と同じかい?」と突っ込みたくなったけど、
「みんな間違った場所で幸せを探す。幸せとは自分を受け入れること」
というとっても普遍的なメッセージはきっちり伝わった感じ。

「運命の人としか寝ないの。あなたはいつか通り過ぎる人」ときっちり胸を張るオデットは誇り高い女性で、そのメルヘンチックなフワフワキャラクターとは裏腹に、内面的にとても強いものを感じました。

突然踊りだす登場人物たちに「あれ?? インド映画・・・?」と既視感を感じつつ、「他人の幸せじゃなく、自分の幸せを生きなくちゃ黒ハート」と癒された1本でした♪



幸せを感じた時、たとえささやかなことでも、それを十二分に味わって、心にしっかりと刻み付けて、人生の冬に備えることにしましょう。

つらい吹雪の中でも、それをそっと取り出せば、凍死だけはしないですむように・・・・・


posted by jester at 10:08| Comment(8) | TrackBack(2) | た行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月07日

俺たちフィギュアスケーター   BLADES OF GLORY

劇場に来てる人全員が「今日は笑うぞ〜〜」 どんっ(衝撃) ごおおお!と燃えてる感じでした(爆)

だからウィル・フェレルがほんのちょっと変なことしても、ジョン・ヘダーが目を伏せただけで、客席は大爆笑!

あとはその波に揺られてラストまで・・・・・

jesterは ☆☆ (お暇なら)ですけど、とにかく笑いたい!! という具合に笑いを緊急に必要としてる人だったらもっと星がいっぱいつくかも・・・?

☆☆=(お暇なら&笑いが必要ならもっと☆・・・)でした!


ストーリーとかは考えないほうがいい、生粋の「笑いを取ることにすべてをかけた」おばか映画でございます。

その狙いはちゃんと当たっていて、鑑賞中は周囲の爆笑とともに
「いやあああ! やめてくれ〜〜」と心置きなく叫べたし、終わった後は
「ああ〜〜ありえなくてくだらなくて笑えた〜〜」とにこにこして映画館を出られました。


だって、ジョン・ヘダーとウィル・フェレルがフィギュアスケーターという時点で、そのキャスティングがすでにギャグですよね!

でもでも、スケートシーンが馬鹿に出来ないんですよ。
ジャンプなんかはCGとか吹き替えは使ってるのでしょうけど、二人とも結構スケートが上手いの。
すごく練習したんでしょうねえ・・・

まあもちろんスケートが見せ場なわけじゃなくて、ウィルのぶよぶよのおなかからずり落ちそうな(いや、実際ずり落ちてたといってもいいぐらいの)バスタオルとか刺青、北朝鮮で使われた幻の必殺ワザとか、二人のリフトシーンとか・・・・
全編で炸裂するくだらなくて下品でくどくてばっちくておばかな爆笑ポイントこそが見せ場なんですけどね。
(一応ほめてる・・・つもりです・・・・)


それにしても華麗な衣装に身を包んだ二人のスケートには結構真剣に感動しちゃいました♪
本物のフィギュア選手もたくさん出ていましたし。

出だしウィリアム・フィクナーが出てきたときには「ええ!こんな映画に??」とビックリ。
『クラッシュ』で認識して以来テレビの「インヴェイジョン」とか「プリズン・ブレイク」なんかでも見慣れたお顔。
なんとなくシリアスなイメージがあって・・・
でも結構好きなので嬉しかったですけど。
毛皮のコートがなんとなくゲイっぽくて笑えました。

それとジョン・ヘダーの子供時代の子役がすごく可愛かったわ♪
スケートもシスターもビックリの上手さだったし。



猫笑いの種類はあくまでアメリカ的。
『ビーン』とか『モンティ・パイソン』みたいなイギリスのギャグとは違って、もっと判りやすいというか、直接的でございます。

ま、もうちょっと時間的に短くても良かったかも。
途中ちょっとしつこいし、と思った部分もありました。

同じウィル主演の作品なら『プロデューサーズ』とか『主人公は僕だった』の笑いのほうが本来jesterの好みなんですけど、とりあえずその日は笑いたかったもんで・・・・


猫実はこの映画はレビューは書かなくてもいいか、なんて思っていたのですが、いまさら書いているのは、2007年ベストを書こうと思って考えているうちに、あまりにレビューを書いてない作品が多すぎだ〜と反省して、今年はなるべく真面目に書きましょうと、今月初めに多分3日坊主になる予定(自信あり)の決心をした事がひとつ。
わはははは。

それと、前に「ヴァレンタインに恋人とみたい映画」っていうのを書いた時にコメントでmatsumoさんがこの映画をあげてらっしゃったので、その時は「えええ? あのシモネタ満載の映画をヴァレンタインに??」と思ったのですが、よおく考えてみると、結構カップルで見に来ている人もいたな〜なんて思いました。

みなさんはどう思われます?

わたくしは、本命の彼にヴァレンタインにこの映画に誘われたら・・・・
かなり複雑ですね。
脈はないなと思うかも。

だってあの後にチョコ渡して告白なんてできないです〜〜

男の人ってすごくシャイ、ってことなんでしょうか?


でもって、jesterはなぜこの映画を見たかというと、「ラスト、コーション」の後だったからでした・・・・(殴



晴れしかし、こうなってくると未公開だった、ウィル主演の「俺たちニュースキャスター」や「タラデガ・ナイト」、ジョンの「バス男」も見てもいいかもな〜なんて思った春の一日でございました。


posted by jester at 08:34| Comment(12) | TrackBack(5) | あ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月06日

エリザベス:ゴールデン・エイジ ELIZABETH: THE GOLDEN AGE

嵐に襲われた時、あるものは凍りつき、あるものは逃げ惑う。

しかしあるものは風を受け、Eagle(鷲)のように翼を広げて飛び立つのだ・・・!
 

とにかくケイト・ブランシェットがいい!
彼女の演技にオスカーをあげたかった・・・・たらーっ(汗)

☆☆☆☆+でした♪

前作の「エリザベス」はなんか感情移入するほどには入り込めなかったおぼえがありましたが
(9年前海外にすんでいた頃で字幕なしで見て、まだ英語に耳がなれていなかったからなのか? それでストーリーを追うのに必死だったのかも??)
今回は抵抗なく感情移入できました。

それもこれも、ケイト・ブランシェットの演技力ですよ〜黒ハート
なんて上手い女優さんなんでしょう・・・!

その孤独さ、不安、重圧、高慢、嫉妬、知恵、etc.・・・・すぐれた表現力にただただ感嘆してみちゃいました。

(以下、ストーリーについて語っています。未見の方はご注意ください!)


クリスマス   クリスマス   クリスマス   クリスマス   




リゾート例えばですが、ローリー(クライヴ・オーウェン)に惹かれるシーン。

ローリーが「 Pure, naked, fragile 」な Hope について語っているのを聞いているケイトの表情がすばらしいんです。
彼女が彼の言葉を聞くうちに、海の風を感じ、水平線や新大陸を見ているのが伝わってくるんですよ。

自分にない自由に強く憧れ、そんな風に生きてみたいと、所詮かなわぬ思いを持ち、もっと話を聞きたい、もっと聞かせて欲しいと切望する。
そしてそんなものをもたらしてくれるこの男についてもっと知りたい、近くにいたい、と願う。
それを表情だけで、もっというと『視線だけ』でみごとに表してました。

『いつか眠りにつく前に』で、ハリスとアンが恋に落ちる過程が描けてないって書きましたが、まさにあの映画に必要だったのはこういう微妙な人間の心の揺れの表現だったと思うのであります。

暖炉の前で言い出しにくそうにローリーにキスを所望し、
「I die・・・」なんて・・・・
なんて切なくてロマンティックなラブシーンなんでしょう・・・
『国を背負って、国と結婚した』エリザベスの孤独な心を思うと泣けました・・

でもそういうものだけじゃ甘すぎて、しらけてしまうのだけれど、『エリザベス;ゴールデンエイジ』ではハードな部分もしっかりしているので、ただべたべたしているんじゃないんですよ。

二人で馬に乗って追いつ追われつの美しいシーンやらキスシーンなんてのは実はほんの少しだけ。

映画の大半は、スコットランド女王メアリー・スチュアートの王位継承権の主張とエリザベスの暗殺計画&処刑、そしてその裏に潜むさらに深い陰謀や、やがて無敵艦隊とのアルマダ海戦につながっていく、イギリス(プロテスタント)とスペイン(カトリック)の宗教対立がきっちり描かれているので、緊張感があり、見ていて飽きません。

当時は大国の王が「この国をとって娘を女王にしよう」と思えば感嘆にひねりつぶされる弱小国であったイギリス。

それを背負っている『女王』とはいえ、実父は実母を『魔女』として殺し、それ以来ロンドン塔に幽閉されたりしながら常に「正当な王位継承者ではない」と後ろ指指され、正当な王位継承者であるとされる従姉妹のメアリーとの絶え間ない軋轢やら暗殺の恐怖に苦しみながら、「やるしかないでしょう」と必死に背筋を伸ばしているエリザベスの苦悩が痛いほど伝わってきました。

だからこそ、最後で、よろいを脱いで女王の印の指輪を再度指に嵌め、はだしで岸壁に立ち尽くすシーンで、その歓びを一緒に味わえたんだな〜と思います。

もしイギリス国民だったら、愛国心を喚起させられますよ!逆にスペイン人は嫌〜〜な気分になったでしょうねえ・・ この後うちの国は制海権を奪われて落ちぶれたんだ〜って思って。)


リゾート映像も素晴らしかったです。

映画館で見ようと思い立ったひとつの要因は『神風』が吹いちゃう、無敵艦隊とのアマルダ海戦を迫力ある画面と音で見たい、というのがあったのですが、これが期待していたのとは違いました。

『マスター&コマンダー』みたいに、こっちも身を沈めて砲撃を避けたくなるほどの音響かなと思っていたのですが、まるで遠くから見ているように音が小さく、逆に被っている音楽のチェロの音なんかのほうが砲弾の音より大きかったりするんですよ。

つまり狙いが全然違うんでしょうねえ。
そういうのが好きな人はがっかりしたかもしれませんが、jesterはこれはこれで良かったです。

あの水中から炎の出ている船やら、落ちて泳いでる人や馬(白馬がかわいそう・・・と思ってみていたら、ちゃんと海で泳いでましたね。)を撮る画像も夜の透明な海から見てる感じが絵画的で芸術を感じさせられ、秀逸でした。

戦闘シーンを迫力出して撮るのではなくて、少し離れたところから突き放して見るような感じが、今時の戦闘シーンが売り物の映画と違って「美しく」見られた感じが致しました。

どこでも言われてますが、衣装の素晴らしさはさすがにオスカー級ですね!
お城の中のセットも素敵でした。


ぴかぴか(新しい)しかし、ケイト・ブランシェットには本当に脱帽です。

というか、以前から脱帽していたし、最近の『あるスキャンダルの覚え書き』の華奢な危うさにも帽子を脱ぎっぱなし一緒にカツラまで(?)状態だったのですが・・・

『アビエーター』の時は、「上手いし、キャサリン・ヘプバーンに似てるけど、声帯模写じゃないんだから、声まで無理することないんじゃないの?」なんて密かに思ってました。普段は低い声なのに無理して出してるので、ちょっと鼻にかかった高い声になっているのが耳障りに感じられて。

だもんで、この映画のトレーラーで彼女がほえているのを見たときは、もしかしてまた『アビエーター』系の演技かなあ・・?と思っていたのですが、今回はそれを大きく超えてたと思いました〜

鎧に身を包み髪も(カツラだけど)振り乱して白馬に乗っての兵士に演説では
「ガラドリエル様!ついに御身自ら戦いに・・・・」と映画を勘違いしつつ感涙。パンチ

最後の聖母子像のような輝きにもひたっちゃいました。


ぴかぴか(新しい)その他の俳優さんも♪

クライブ・オーエン、きちゃない海賊が板についてて、やばいです。
『キング・アーサー』で見たときは「首のたるみが〜」とかぶちぶち文句言っていたのに、だんだんにいろいろ見てるうちにちょっとカッコよく見えてきてしまったぞ・・・あせあせ(飛び散る汗)

ローリー卿にドレイク提督のイメージをプラスして作られた役柄かなと思うのですが、なかなか野性味が感じられて良かったです。

ベスと踊るシーンでは「こら、おめえはどこ持って持ち上げてるんじゃ〜」と突っ込んでましたが、もちろん、あれはエリザベスが「ほれ、このように」と手を取って指導したとおりに踊ってたんですがねパンチ


それと、『プロヴァンスの贈り物』では「マリオン・コティヤールより綺麗じゃん」と思っていたアビー・コーニッシュが御付の侍女べス役で、とても綺麗でした。
『プロヴァンス』の時の、Gパンにタンクトップのカリフォルニア娘も良かったけど、やっぱりこの人好きです。

最近見た誰かに似てると思ったら、ライラのコールター夫人(二コール・キッドマン)だわ(爆)


そうそう、その『プロヴァンスの贈り物』にもでてたトム・ホランダー
『カリブ』とか『プライドと偏見』など、どちらかというと道化方のコミカルな役が多かったのに、今回はメアリの監視役というシリアスな役でした。
さいしょあららと思ったけど、冷酷な目つきが結構良かったのでは。


他にもウォルシンガム役の、ジェフリー・ラッシュは前作同様、演技達者。
今回は思いっきりケイト・ブランシェットに張り倒されてて笑えましたが、あいかわらず腹に一物ありそうな重厚な演技でした。

それから『グッド・シェパード』でマット・ディモンのエキセントリックな息子役だったエディ・レッドメイニーが、暗殺者の重要な役でドアップで出てましたね♪
あいかわらずエキセントリックな雰囲気で、替えがたい味わいをもつ役者さんです。

陰謀に振り回され処刑されちゃう(処刑シーンは恐かったけど)サマンサ・モートンの「戸惑いと恐怖と硬直」の演技も上手だった!

それとフェリペ2世をやったジョルディ・モリャも良かったです♪
しょっぱな、髪型とヒゲ面で一瞬ジェラルド・バトラーかと騙され(最近目が悪いので)それ以降、何となく注目してみちゃいました。


猫実はこの映画、見る前に「どうしようか」と迷ってました。

9年前にみた「エリザベス」には、上にも書きましたが、その頃はそれほど感激もせず、「普通」だったし。
ケイト・ブランシェットは気になるから見たいけど、ヘレン・ミレンのテレビシリーズの「エリザベス」も2本とも見たし、今さらエリザベスでもないかもなあ・・・なんて後回しにしていたのでした。
ただただ政治抗争や戦闘シーンが続く重いだけの歴史物も気が向かないな〜なんて思って。

だけど見に行って良かったです。
一人の女性の内面が繊細なタッチで描かれていて、単なる歴史物以上でした。

全然期待しないで行ったので、かえって拾い物をしたっていう気分でした。
やっているうちにもう一回見に行こうと思ってます♪
posted by jester at 11:48| Comment(22) | TrackBack(10) | あ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月05日

KAMATAKI -窯焚-

k4.jpgやっと「KAMATAKI -窯焚-」が日本公開になり、再見してまいりました。

日系カナダ人の青年が日本の窯元に住み込み、異文化のなかで傷ついた繊細(せんさい)な心をゆっくりと解放していくドラマ。
モントリオール国際映画祭で最優秀監督賞などを受賞した作品です。

思い起こせばもうおととしなんですね〜
クロード・ガニオン監督にインタビューさせていただいたのは。

その様子は
「KAMATAKI -窯焚-」その1
「KAMATAKI -窯焚-」その2
「KAMATAKI -窯焚-」その3、インタビュー壱
「KAMATAKI -窯焚-」その4、インタビュー弐
「KAMATAKI -窯焚-」その5、インタビュー参
「KAMATAKI -窯焚-」その6、インタビュー四
に以前にアップいたしました。

もうこのときに語りつくした感があるので、映画についてはもう書くことがありませんが、再見してみると、監督の言われていたことをいろいろ思い出し、味わい深かったです。

日本での公開がかなって、きっと監督も喜ばれていると思います。
posted by jester at 10:40| Comment(2) | TrackBack(0) | か行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月04日

いつか眠りにつく前に  EVENING

映画が終わった後、目を真っ赤にしてトイレに駆け込んでいる中年女性がたくさんいらっしゃいました。
多分「マディソン郡の橋」系の話とか韓流のラブストーリーがお好きな方は御好きかも知れませんです。

両方とも苦手なjesterは、残念ながらのめりこめなかったです。

「死に際しての環境」については考えちゃいました。この映画のテーマとはずれちゃってるかもしれませんが。


☆☆1/2でした。


(以下、ネタバレあります・・・・未見の方ご注意ください!
そしてけっこう辛口です・・・この映画、お好きな方はごめんなさいです〜〜  どうぞスルーしてくださいませ!)


リゾート   リゾート   リゾート   リゾート


死を間近にした老女の日々。
病院でなく、自宅で二人の娘が着いていてくれて、夜は専用の看護師が見ていてくれる。

広々とした清潔で上質な寝心地良さそうなベッド。
窓を開けて外の風と光をいれておいてもうるさくない環境。
自分好みにしつらえたインテリアの中で自分が食べたいものを食べて、最愛の家族に囲まれて最期の時を迎える・・・・

病院で管につながれて死んで行く人が多い日本ではなかなか出来ない人生の終わり方です。

自分や周りの人が次第に年をとってきた今日この頃、主人公のアンの最期の日々はかなり理想的な死に方だな〜と思いました。


猫まあ、お金がなくちゃ、ああいう風に看護師を雇ったり出来ないし、自分だけで暮らす大きな家があってこそなんですけどね。

それにしても、看取る二人の娘の金銭負担とか肉体的・精神的な疲労なんかはないみたいなんですね。
昼間も看護師さんがいるのでしょうか。
お掃除とか、オムツ換えとか誰がしているのか、結構気になったりして。



クリスマスさて、映画そのものについては、なんでございますが。

ヴァネッサ・レッドグレーヴとメリル・ストリープについてはさすがです!
いままでに何回も見たことのあるような、メロドラマなんかで使いまわされているようなテーマなんですが、この二人が入ると重さが全然違います。

だども、わしゃあ、大口・クレア・デインズが苦手ですだ・・・
「スター・ダスト」の時も思ったけど、今回は決定打を撃たれました。

かえるみたいに大口なのは仕方ない。仕方ないけど・・・

首を縦や横に小刻みに振らないでセリフをいえんのか!
もう眉間にシワを寄せないでくれ〜

とお願いしながら見てました。(爆)
というか、途中から彼女のアップがつらくて視線をあわせられなかったっす・・・


それじゃあ、ライラをやったメイミー・ガマーがいいかというと、演技力はまあいいとして、いかんせん魅力に欠けていて、やはり親の七光りなのか・・・?と思ってしまう。
いや、彼女がオーデションで受かったので、あとでメリル・ストリープがでることになったという話ですけど、それにしても、これほど重要な役を取れたのは、メリルの娘という話題性があったんじゃないのかな???

この2人に共感を持てないので、まずつまずいちゃいました。


クリスマスそして現在のシーンに戻ると、アンの二人の娘。

長女のコンスタンスはヴァネッサ・レッドグレーヴの娘のナターシャ・リチャードソンがやってます。
ナターシャは結構好きなんですよ。
(「メイド・イン・マンハッタン」ではレイフ・ファインズに振られる役でしたが、その後「上海の伯爵夫人」をやった時には見事レイフと結ばれてた人で、落ち着いた話し方が好きです♪)

でもコンスタンスは話の中ではあまり重要な役ではなく、次女のニナ(トニー・コレット)がいろいろな悩みを抱えて暮らしているのですが、その悩みっちゅうのが・・・・なんとも痛いお人

もう30代後半か40代(?)なのに、仕事もなにがしたいのかわからず、3年暮らした彼氏も結婚するほどの自信はなく、子供が出来ても生んでいいかわからず・・・いらいらして、お姉さまに八つ当たり。

コンスタンスじゃないけど、jesterもニナには共感できず。
「人に八つ当たりしてないで、いい加減大人になって自分の人生にきっちり責任もったらどうなのさ!」と思ってみてました。


海辺のリッチな別荘生活シーンはとても綺麗で良かったし、男優さんは良かったんですけどね〜

ぴかぴか(新しい)まず、ちょい役ですが、ニナの彼氏役のエボン・モス=バクラックが好きなんです。
前に「イルマーレ」でキアヌの弟をやった時も、密かに(キアヌよりいいじゃん・・・)などと思っていたのですが、(あ〜〜!キアヌファンの人、許して〜〜)今回も、なんでニナが迷うのか訳わかりません。
いい人だよ! 結婚したらどうなの!(爆)


それと、パトリック・ウィルソン演じるハリス。
大金持ち一家の使用人の息子として育ち、苦学して医者になった人徳も高い青年です。

ま、その割りには、子供のころからずっと彼だけを思い続け、結婚式の前にやっと告白したライラをあっさり振ったのに、その結婚式で出会ったばかりのアンをスケベな視線でじろじろ見て、「二人の星」とかいってチューを迫ったり、動揺している彼女を速攻で自分の隠れ家などにエスコートしてしまう辺、
真面目そうに見えて実はかなりもてるんでしょう、君は! プレイボーイだね?
・・・と、突っ込みたくなるjesterでしたが、笑顔が可愛かったので許すことにします。
ほんと笑うと可愛いのよね、この人。

「オペラ座の怪人」の頃よりずいぶん老けましたが、役柄としては去年の『試験をすっぽらかして不倫旅行&駆け落ちをすっぽかしてスケボー男』だった「リトル・チルドレン」の時よりはいいキャラクターだったかも。

しかしもうちょっとストイックな役をして欲しいんですよね、彼には。
そういうほうが似合うと思うんだけどな・・・・

最後のほうの傘のシーンでは、クレアが首を細かく振ると、それが伝染したのか彼まで振っていたのが気になりましたが・・・・(殴


ぴかぴか(新しい)あと、ライラの弟役のバディを演じたヒュー・ダンシーも良かったな。
男としてバディはまだまだで、jesterは好きじゃないけど、切ない恋心は若者らしくて可愛いです。

アンはきっとバディの気持ちに気がついていただろうに、それならそれで、体を寄せて踊ったり、腕を組んで散歩したりしないで、態度に出してあげたほうが、彼のためってもんじゃないですかね。
あれはアンが残酷ですわ。



雪全般的に、細かいエピソードがありがちなのに大げさに描かれていたのもあまり好きじゃないです。

一例を挙げると、アンがお料理している時、コニーがお人形に服を着せてくれとせがみ、夫はニナの面倒を見てくれない・・・・
なんてシーンがありましたが、子育てしてれば誰だって経験してます〜
だけど、それでお料理を全部ほったらかして歌を歌いだしたりしないでしょう。
せめてガスの火ぐらい止めたらどうなの、といいたいですわ。
ヒス起こしたくなる気持ちを抑えて、聖徳太子みたいに子供をなだめながらお料理もちゃっちゃとこなしていく。それがこの世の普通のお母さんの毎日でございます。


アンが「運命の男性」だと愛し続けてるハリスの魅力も、役者さんが持っている魅力以上のものは伝わってこず。
出合って見詰め合っただけで男女が至高の恋に陥るなんて、宝くじ並みの確率ですよ。まるで少女の見る夢物語じゃないですか・・・
数十年もずっと思い続けている人との出会いなんだから、もっと丁寧に描いてほしいです!
ここをきっちり描いてくれないと、バディのエピソードが「無駄○○」に思えちゃいます。


だもんで「人生に過ちなんてないのだから」とかの『決め台詞』もありきたりにうそ臭く響いてしまい、それでころりと考えを決めちゃうニナってなんなのよ〜と思ったり。

しかも終わり方もいかにもな「めでたしめでたし」だったので、jester的にはかなりがっかりしました。


ぴかぴか(新しい)とはいえ、最後にでてきたメリル・ストリープはすごかった。

もうタクシーを降りた時点で、どわ〜〜とオーラが。

あのすべてを判ってすべてを包み込む微笑。
「私は多くを望まなかったから」というセリフ。

やはり彼女は素晴らしいです♪


posted by jester at 18:57| Comment(10) | TrackBack(5) | あ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月03日

ライラの冒険 黄金の羅針盤 THE GOLDEN COMPASS

原作の大ファンで、去年から映画館に行くたびに何回も予告を見せられ、いやがうえにも期待が高まり迎えた公開初日。

映画の日ということもあっていつになく混んでいたjesterの行きつけのシネコンで鑑賞いたしました。


う〜〜〜むむむ。監督の愛はどこにあるのだ?

巨額の資金をかけたCGと演技力のある俳優さんにはうならされたものの、映画自体の出来は、導入編の1作目だとしてもかなり疑問が残ります。

というわけで、プラスマイナスすべて加味して、☆☆☆ ぐらいかな?


雪以下、映画と原作のストーリーに触れています。
未見の方はご注意ください!雪
(ちょっと辛口ですが、愛ゆえなのでお許しを〜〜  この映画がお気に入りでファンの方はスルーしてくださいね。)



The Golden Compass (His Dark Materials)
原作は、発売されるとほぼ同時に読み、次作を待ち望んでくらす・・・・という繰り返しで、3作目を読んだ時は、その世界観に打ちのめされ、しばらく浸りきってました。

それから何年か経って、映画化の話を聞いてまた読みたくなり読み返したのが、ちょうど今から1年前ぐらいかなあ・・・・

(その辺の様子はこちらの記事などで書きました。)

原作では、1ページ目から、突然ライラという少女と「daemon」というものがでてきます。
この「daemon」、辞書を引いてもでてこないし、なんなんだろう?と思って読んでいると、突然こいつがしゃべる。
しかも名前はPantalaimonで、「今は蛾の形をしている」と書いてある。
そういえば、古代ギリシャについての本を読んでいたとき、ダイモンという精霊の存在があったなあ・・・なんて思い出す。
二人は戸棚に隠れて、大人たちの会話を聞いているうちに「DUST」という言葉を聴く。
しかしその説明はされず、謎・・・・・

こんな展開で、どきどきわくわく謎を追って読み進んだり戻って考えたりしつつ、読者は独特の世界観を持つ物語の中にぐいぐい引き込まれます。


ところが映画では、しょっぱなからど〜〜んと説明されるんですね〜あせあせ(飛び散る汗)


「この映画は3部作です。
1作目は違う世界です。
2作目は私たちと同じ世界です。
3作目は・・・・

daemonというのは・・・・
dustというのは・・・・」


う??
ううう????
どうなのよ???
こんなに最初からはしょられて、説明されて、答をだしてもらっちゃって、見ている人はどうやって世界観を共感すればいいの?

まあさ、長い話を2時間以内にまとめてるわけだから仕方ないじゃないですかお客さん。
ということで少しぐらい説明しても、そこんとこ納得してくださいよ。


と、一人でぶつぶついっているうちにもうどんどん映画は進んでいく。
(まあ、あたしも原作の1作目を読み終わったときは、
「ええ!ここで終わりなの??? ロジャーはどうなったんだよ?? 続くって、酷すぎよ〜」
ってわめいたからなあ。
観客が暴動を起こさないためにも、初めからお断りを入れていくって事か・・・・)


ライラ役のダコタ・ブルー・リチャーズは、ハリポタ1作目のエマ・ワトソンのハーマイオニーと全く違って(爆)、ちゃ〜〜んと演技してるんですけど、観客はライラに共感を持っている暇がないの。
彼女の寂しさとか芯の強さ、賢さ、勇気を持って人生を切り開いていこうとしている辺は語られないので、観客は感情移入するチャンスも与えてもらえない。

これじゃあただ気が強くて嘘つきで口の減らないガキに見えるじゃないのさ・・・・たらーっ(汗)

そして説明は続く。

ゴブラーというのは子供をさらう恐いもの。
教権というのはねえ・・・
daemonを切り取られるのは・・・・


はいはい、でもそれ、見てて伝わってこないよ?


すべてにおいてそんな感じで、要らない説明が多いくせに必要な部分は説明されず、なんの溜めもなく会話は進み、味わうべきセリフもなく、見せ場のシーンはクマvsクマなどの戦闘シーンのみで、あっという間にエンドロール。

映画の写真を使って、大文字で1ページに4行ぐらいのあらすじが書いてあるダイジェスト版の絵本を読んだような・・・

もっと余分なところを刈り込んで、その分必要な部分は細かく描きこんで、30分ぐらい長くしてもいいから、観客がどきどきはらはらしていつの間にかライラの世界に入り込み、それぞれの登場人物に愛情と共感を持てるような、そういう映画をつくって欲しかったです・・・たらーっ(汗)


ぴかぴか(新しい)俳優さんたちもすごくいいんですけどね〜

ダニエル・クレイグは「Lord Asriel」じゃなくて、「ただのライラの叔父さん」に見えたけど(殴)(だって、Lordだよ!! LORD!)
でもjesterには007より素敵に見えました。黒ハート
ツイードのジャケットが似合うの♪
Lord Asrielはポール・ベタニーさんがやるという噂が流れたことがあって、「ぎゃああ」と叫んでましたが、それは流れちゃいました。
でもダニエルで満足です。


二コール・キッドマンは唇がプリッとしててすごく綺麗でセクシー。
見ていてため息がでます。
「美しくて怪しいコールマン夫人」にぴったりでした。


それから、エヴァ・グリーンは、「キングダム・オブ・ヘブン」「ルパン」「007」より、ず〜っと謎めいて綺麗だったし。
ふわっとした浮遊感がなんともいえない、魔女というより妖精のようでした。
当たり役かもです。


そのほか、デレク・ジャコビが「カドフェル、後頭部の毛がある!」と驚かせてくれるし、クリストファー・リー様がちらっと出たと思えば、イオレクの声の役でサー・イアン・マッケランまで出てくるし、声の役はそのほかにもフレディ・ハイモアやらクリスティン・スコット・トーマスやらキャシー・ベイツなど、うもお〜〜〜とうなってしまうほど豪華な顔ぶれなんでございます。

風景とか、小道具や気球、飛行船、映写機、アリシオメタ、dust、daemon、armed bearだとか、もうファンと致しましては涙が出るほどと〜〜っても良く出来ていて、それだけでも見た価値があり、なんで☆☆☆つけたんですけどね。

猫の姿のPantalaimonを見るためだけにでもDVDを買いますがな・・・



猫ああ、ファンタジー映画が出来るたびにロード・オブ・ザ・リングス・シリーズと比べてああだこうだ言うのはもういい加減にしてくれと思っているのですが・・・・

それにしてもですね、このシリーズは原作への監督の愛が感じられなかったです。

ただ子供向けに判りやすく説明して、大金をつかって豪華な映像を作っても、原作のどこが気に入って、誰に共感して、何を伝えたかったのか、作り手の愛情が見えなくちゃ!

ロード・オブ・ザ・リングスで儲かったからと、2匹目のドジョウを狙っても、まず原作への監督の愛(&才能)がないと駄目だ〜〜!!

ニューラインシネマさん、2作目、ぜひ監督を替えてください、お願い!!パンチパンチパンチ
posted by jester at 19:43| Comment(24) | TrackBack(8) | ら行、わ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月02日

ラスト、コーション LUST, CAUTION

鑑賞後、どう評価していいのかとっても迷って、なかなかレビューを書けませんでした・・・・

ああいう混乱の時代を生き抜くために、もがく人間像という点ではお話は良く出来ていておもしろかったけど、恋愛映画としてとらえたらいまひとつ。
そしてあそこまでベッドシーンをリアルに描く必要があったのか・・・・そういうのがちょいと苦手なトニー・レオンファンとしては複雑な思いでございました。

というわけでいまだに迷いつつも ☆☆☆1/2 ぐらいかしら・・・・

(以下、映画の内容に触れています。未見の方、ご注意!!)



でだしの退廃的な中国の奥様たちのかったるそうなマージャンとおしゃべりのシーン、結構好きで、誰が誰なのかわからないままぐいぐい引き込まれました。

主人公であるワン(タン・ウェイ)はほっぺの柔らかいような子供が無理に厚化粧している感じで、「あ、この女優さんjester的にはだめかも」と思いましたが、見ているうちに「実際、子供が無理して厚化粧している」シーンなのだと分かり、違和感が無くなってきました。

ワンが学生の時の映像は、ういういしくて可愛い。
でも目つきが鋭くて、只者じゃないって感じです。

激動の時代の流れの中で、日本よりの動きをしていた男の浮き沈みも興味深いものでした。
その辺は飽きずに見る事ができました。


リゾートストーリーは、2つの関係を中心に進んでいきます。ワン(タン・ウェイ)と、抗日運動家である学生、クァン(ワン・リーホン)の間のプラトニックな恋愛感情。
ワンとイー(トニー・レオン)の間に育っていく肉体を通じた恋愛感情。


このどちらかにでも共感できるものがあればまた違ったと思うのですが、残念ながらjesterは乗り切れませんでした。


ひとつにはアン・リー監督の「恋愛感」が私とは違うということにあるかもしれません。
アン・リー監督は、『恋人たちの食卓』でもそうだったけど、以前から「性欲」とか「食欲」とか、生存する上で根源的な欲望を通して人間を描くのが上手い監督さんですよね。
そしてその恋愛感は多分に『SEX・肉体を通じての愛』に重きをおくところがあると思います。
『ブロークバック・マウンテン』の最初の男性同士のラブシーン、精神的なものよりとりあえず肉体的な欲望を遂げた、っていうふうに見えちゃって、ついそんなことを言って、誤解を受けたことがあります。

この映画のワンとイーの関係も、暴力的・肉体的なことから始まって行くのですが。

そのへんがね、どうも私にはあわなかったみたい。
(SEX=LOVEじゃないし、LOVE=ロマンスじゃないし、ロマンス=SEXじゃないって言うのが持論でございます)

ベルトで殴られて、後ろ手に縛られて、血を流して痛みを訴えないと実感できない愛って、どうなんでしょうねえ。
まあ人間それぞれだから、そういうのもきっとありなのでしょうけれど、「鳩の卵みたいなダイヤモンドの指輪」を買ってもらっても、私だったらだめですわ・・・・


ワンとクァンの関係もですね、クァンは確かにハンサムさんで、真面目そうで、抗日に燃える理想家でもあるけれど、それは外観だけのことで、内実はまだひよっこ。
男としてはダメです。

ワンに非常に危険なスパイのようなことをさせ、イーとの関係を持たせるために、練習として仲間の一人と寝させたり、つらそうにベランダにでてタバコ吸ってないで、なんとかしろ! 自分の惚れた女ぐらい自分の手で守れ! といいたくなるヤツであります。
いくら戦争中だといえ、男ってハンサムだとスポイルされて、こういう女性を人間と思ってないみたいなのに育っちゃうのがままいるのよね〜なんて思いました。


だからこそ後半でワンがクァンに階段のところで言うせりふが生きてくるのではありますが、そういうクァンに引きずられてしまうワンもワンだよなあ・・・なんて思ってしまい・・・


雪しかし、まだ学生で恋愛経験も未熟だったワンを主人公としてみた時、最後の「鳩の卵ぐらいのダイヤ」を「正妻に勝った!愛されてる!」と思っちゃって、ついほだされちゃう気持ちも分からないではないです。
たとえ裏切りが判ったら、ちょっと眉をしかめた後に、簡単に処理を指示されてしまうぐらいの存在だったとしても。

彼女もまた父親に置いていかれて、愛に飢えていたんですよね。
(あんな可愛い子を置き去りにして、イギリスで結婚しちゃうオヤジが許せん!)

こういう経験を重ねて、本当の恋愛がわかってくるだろうに、はかない彼女の運命が哀れです。


猫え〜〜でもってトニーなんですが・・・・

監督には「今までと違うトニーを」と期待され、まあ今までと違う味は出ていたと思うのです。
「傷だらけの男たち」に引き続き、いろんな役に挑戦するのは役者としてすばらしいことなんでしょうけどねえ・・・・・・・・あせあせ(飛び散る汗)

でもなあ。

トニーって、いっくらジムに通って体を鍛えたとしても、やはり知が勝っていて、ああいうシーンでフェロモンがだだもれになる俳優さんじゃない感じ。
どちらかというと、物陰から寂しそうに見てるほうが、つい駆け寄って抱きしめたくなるというか・・(殴
(石坂浩二が「愛のコリーダ」をやっても気持ち悪いですわ・・・・(爆))

その辺、ミスキャストじゃないの?なんていいたくなります。
香港には「冷酷なエロス」を演じられる役者さんが他にいっぱいいるのにねえ・・・・

(エディソン・チャンのことをいってるわけではありましぇん・・・あれはそれこそ文字通りハンサムでスポイルされちゃったお馬鹿さんですわ。)

まあ、「枕絵」なんていうのにエロスを感じる方もいらっしゃるし、お国柄もあるし、男女で差もあるし、人それぞれだとは思うのですが。

これは監督の演出でしょうけど、エロというよりグロに近いとjesterは思いました。
心の動き、恥じらい、人間の尊厳なんてものが根底にあってのエロティックな描写にはエロスを感じますが、ああもむき出しで延々とみせられると、まるで「テレビ動物生き物百科」(なんて番組はないが)の「霊長類のいろいろな生殖行為のパターン」を見ているような気がしてきてしまって・・・(殴パンチ

(ちなみにjesterはいわゆる「エロビデオ」みたいなものを見ても、気持ち悪いだけで、全くエロティックだとは思いません・・・・・)


クリスマスしかしこうしてうだうだと書いていると、別な見方もできてきましたわ。
そのようなグロテスクな行為に走らなければ、自分をさらけ出すことが出来ないほどゆがんでしまっているイーという男を描きたかったのか、とも思えてきます。

だからこそ、ハードで無機質にも見えるベッドシーンを撮ったのか。
そしてフェロモンダダ漏れの役者じゃなくて、あえてトニー・レオンを使ったのか。

ということは「恋愛」を描きたかったのではなく、『憐憫とか同情とか憧れとか連帯感とかライバル心など、別の感情を恋愛だと勘違いしてしがみついてしまう人たち』がテーマのひとつだったのかしら。

などなどと、いろいろ考える余地がでてくるへんは、さすが細部にこだわるアン・リー監督ゆえなのかな・・・と思います。


雨の音が印象的な画面作りとか、早すぎないテンポなのに緊張感がありドラマチックで、ストーリー全体が飽きずに見させる力があっただけに、jester的には心底ひたれたともいえず、出てくる人みんな不幸で、その上カタルシスも感じられず、後味が悪くて口直しが欲しくなりましたがな。


でもいつか、jesterももっと人生経験をかさねたら、この映画を別の味わいをもって見る事ができるのかな?? パンチ

posted by jester at 12:53| Comment(14) | TrackBack(4) | ら行、わ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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