2008年03月04日

いつか眠りにつく前に  EVENING

映画が終わった後、目を真っ赤にしてトイレに駆け込んでいる中年女性がたくさんいらっしゃいました。
多分「マディソン郡の橋」系の話とか韓流のラブストーリーがお好きな方は御好きかも知れませんです。

両方とも苦手なjesterは、残念ながらのめりこめなかったです。

「死に際しての環境」については考えちゃいました。この映画のテーマとはずれちゃってるかもしれませんが。


☆☆1/2でした。


(以下、ネタバレあります・・・・未見の方ご注意ください!
そしてけっこう辛口です・・・この映画、お好きな方はごめんなさいです〜〜  どうぞスルーしてくださいませ!)


リゾート   リゾート   リゾート   リゾート


死を間近にした老女の日々。
病院でなく、自宅で二人の娘が着いていてくれて、夜は専用の看護師が見ていてくれる。

広々とした清潔で上質な寝心地良さそうなベッド。
窓を開けて外の風と光をいれておいてもうるさくない環境。
自分好みにしつらえたインテリアの中で自分が食べたいものを食べて、最愛の家族に囲まれて最期の時を迎える・・・・

病院で管につながれて死んで行く人が多い日本ではなかなか出来ない人生の終わり方です。

自分や周りの人が次第に年をとってきた今日この頃、主人公のアンの最期の日々はかなり理想的な死に方だな〜と思いました。


猫まあ、お金がなくちゃ、ああいう風に看護師を雇ったり出来ないし、自分だけで暮らす大きな家があってこそなんですけどね。

それにしても、看取る二人の娘の金銭負担とか肉体的・精神的な疲労なんかはないみたいなんですね。
昼間も看護師さんがいるのでしょうか。
お掃除とか、オムツ換えとか誰がしているのか、結構気になったりして。



クリスマスさて、映画そのものについては、なんでございますが。

ヴァネッサ・レッドグレーヴとメリル・ストリープについてはさすがです!
いままでに何回も見たことのあるような、メロドラマなんかで使いまわされているようなテーマなんですが、この二人が入ると重さが全然違います。

だども、わしゃあ、大口・クレア・デインズが苦手ですだ・・・
「スター・ダスト」の時も思ったけど、今回は決定打を撃たれました。

かえるみたいに大口なのは仕方ない。仕方ないけど・・・

首を縦や横に小刻みに振らないでセリフをいえんのか!
もう眉間にシワを寄せないでくれ〜

とお願いしながら見てました。(爆)
というか、途中から彼女のアップがつらくて視線をあわせられなかったっす・・・


それじゃあ、ライラをやったメイミー・ガマーがいいかというと、演技力はまあいいとして、いかんせん魅力に欠けていて、やはり親の七光りなのか・・・?と思ってしまう。
いや、彼女がオーデションで受かったので、あとでメリル・ストリープがでることになったという話ですけど、それにしても、これほど重要な役を取れたのは、メリルの娘という話題性があったんじゃないのかな???

この2人に共感を持てないので、まずつまずいちゃいました。


クリスマスそして現在のシーンに戻ると、アンの二人の娘。

長女のコンスタンスはヴァネッサ・レッドグレーヴの娘のナターシャ・リチャードソンがやってます。
ナターシャは結構好きなんですよ。
(「メイド・イン・マンハッタン」ではレイフ・ファインズに振られる役でしたが、その後「上海の伯爵夫人」をやった時には見事レイフと結ばれてた人で、落ち着いた話し方が好きです♪)

でもコンスタンスは話の中ではあまり重要な役ではなく、次女のニナ(トニー・コレット)がいろいろな悩みを抱えて暮らしているのですが、その悩みっちゅうのが・・・・なんとも痛いお人

もう30代後半か40代(?)なのに、仕事もなにがしたいのかわからず、3年暮らした彼氏も結婚するほどの自信はなく、子供が出来ても生んでいいかわからず・・・いらいらして、お姉さまに八つ当たり。

コンスタンスじゃないけど、jesterもニナには共感できず。
「人に八つ当たりしてないで、いい加減大人になって自分の人生にきっちり責任もったらどうなのさ!」と思ってみてました。


海辺のリッチな別荘生活シーンはとても綺麗で良かったし、男優さんは良かったんですけどね〜

ぴかぴか(新しい)まず、ちょい役ですが、ニナの彼氏役のエボン・モス=バクラックが好きなんです。
前に「イルマーレ」でキアヌの弟をやった時も、密かに(キアヌよりいいじゃん・・・)などと思っていたのですが、(あ〜〜!キアヌファンの人、許して〜〜)今回も、なんでニナが迷うのか訳わかりません。
いい人だよ! 結婚したらどうなの!(爆)


それと、パトリック・ウィルソン演じるハリス。
大金持ち一家の使用人の息子として育ち、苦学して医者になった人徳も高い青年です。

ま、その割りには、子供のころからずっと彼だけを思い続け、結婚式の前にやっと告白したライラをあっさり振ったのに、その結婚式で出会ったばかりのアンをスケベな視線でじろじろ見て、「二人の星」とかいってチューを迫ったり、動揺している彼女を速攻で自分の隠れ家などにエスコートしてしまう辺、
真面目そうに見えて実はかなりもてるんでしょう、君は! プレイボーイだね?
・・・と、突っ込みたくなるjesterでしたが、笑顔が可愛かったので許すことにします。
ほんと笑うと可愛いのよね、この人。

「オペラ座の怪人」の頃よりずいぶん老けましたが、役柄としては去年の『試験をすっぽらかして不倫旅行&駆け落ちをすっぽかしてスケボー男』だった「リトル・チルドレン」の時よりはいいキャラクターだったかも。

しかしもうちょっとストイックな役をして欲しいんですよね、彼には。
そういうほうが似合うと思うんだけどな・・・・

最後のほうの傘のシーンでは、クレアが首を細かく振ると、それが伝染したのか彼まで振っていたのが気になりましたが・・・・(殴


ぴかぴか(新しい)あと、ライラの弟役のバディを演じたヒュー・ダンシーも良かったな。
男としてバディはまだまだで、jesterは好きじゃないけど、切ない恋心は若者らしくて可愛いです。

アンはきっとバディの気持ちに気がついていただろうに、それならそれで、体を寄せて踊ったり、腕を組んで散歩したりしないで、態度に出してあげたほうが、彼のためってもんじゃないですかね。
あれはアンが残酷ですわ。



雪全般的に、細かいエピソードがありがちなのに大げさに描かれていたのもあまり好きじゃないです。

一例を挙げると、アンがお料理している時、コニーがお人形に服を着せてくれとせがみ、夫はニナの面倒を見てくれない・・・・
なんてシーンがありましたが、子育てしてれば誰だって経験してます〜
だけど、それでお料理を全部ほったらかして歌を歌いだしたりしないでしょう。
せめてガスの火ぐらい止めたらどうなの、といいたいですわ。
ヒス起こしたくなる気持ちを抑えて、聖徳太子みたいに子供をなだめながらお料理もちゃっちゃとこなしていく。それがこの世の普通のお母さんの毎日でございます。


アンが「運命の男性」だと愛し続けてるハリスの魅力も、役者さんが持っている魅力以上のものは伝わってこず。
出合って見詰め合っただけで男女が至高の恋に陥るなんて、宝くじ並みの確率ですよ。まるで少女の見る夢物語じゃないですか・・・
数十年もずっと思い続けている人との出会いなんだから、もっと丁寧に描いてほしいです!
ここをきっちり描いてくれないと、バディのエピソードが「無駄○○」に思えちゃいます。


だもんで「人生に過ちなんてないのだから」とかの『決め台詞』もありきたりにうそ臭く響いてしまい、それでころりと考えを決めちゃうニナってなんなのよ〜と思ったり。

しかも終わり方もいかにもな「めでたしめでたし」だったので、jester的にはかなりがっかりしました。


ぴかぴか(新しい)とはいえ、最後にでてきたメリル・ストリープはすごかった。

もうタクシーを降りた時点で、どわ〜〜とオーラが。

あのすべてを判ってすべてを包み込む微笑。
「私は多くを望まなかったから」というセリフ。

やはり彼女は素晴らしいです♪




posted by jester at 18:57| Comment(10) | TrackBack(5) | あ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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