2008年06月25日

アウェイ・フロム・ハー 君を想う AWAY FROM HER

凍った湖の上の降り積もった雪に2本のトレイルを残しながら、クロスカントリースキーでゆっくりと進んでいく2つの影。

そのトレイルが別の方向に進み始める。

カナダの美しい大自然の中、肩を寄せ、寄りそって暮らしていた夫婦が病で別れていく時、長年連れ添った二人の想いが交錯してやがて離れていく・・・

人生の最後に「悪い人生じゃなかった」というのは、いつも男よ。

んだなや!パンチ

julie_christie1.jpg

静かな映画でしたが、しみじみと心に響き、考えさせられるものでした。

jesterのお好み度、☆☆☆☆でした♪


あらすじ: 結婚して44年になるグラント(ゴードン・ピンセント)とフィオーナ(ジュリー・クリスティ)の夫婦は、お互いを深く愛し、満ち足りた生活を送っていた。しかしある日、アルツハイマー型認知症の影がフィオーナの身に忍び寄る。物忘れが激しくなり、挙動に支障をきたしてきた妻を、グラントは辛抱強く見守るが……。(シネマトゥデイより)

ぴかぴか(新しい)とにかくジェリー・クリスティが美しくて
ああ〜〜美人は得ですわ〜 
もちろん、日常それなりの努力をなさってるんでしょうけど、70歳間近でもあれほどきりりと美しいなんて。

知的であった自分が会話も楽しめなくなり、記憶がどんどん薄れていく不安を、華奢で華麗で哀切を帯びた演技で見事にあらわしていて、ゴールデン・グローブ主演女優賞受賞もうなずけます。

上の写真でもわかるように、パジャマの襟まで立てて着るようなおしゃれさん(あれ?これは偶然立っちゃったのか? でもそう見えなかったし。)ですので、ファッションにも注目しました。

さりげない後れ毛が素敵。(jesterが真似すると、間違いなく乱れ髪になる・・・)


サラ・ポーリー監督は20代と若いのに、年輩の人の気持ちがよおく分かるんですね。感心しました。


****以下、映画の内容には触れてます。未見の方、ご注意ください!****


仲良くよりそって暮らしてきた老夫婦。
夫は妻に満足し、深く愛している。
妻は年取っても美しく、英知にあふれている。
けれど、そんな妻にかげりが。
洗ったフライパンを冷凍庫にしまってしまう。
言葉が出てこない。

やがて妻が、自ら率先してアルツハイマー患者用施設に入ることを決意するが、その前に車の中で夫にいう言葉は、甘くないです
若い頃に彼が繰り返した『浮気』を責めるのです。
「私は気づいてたのよ。あの時も、あの時も・・・」

彼女がその当時、『浮気』を指摘し、彼を責めていたら、結婚生活は続かなかったかもしれない。
彼女がひたすら耐えたからこそ続いた結婚。

最近の事は忘れる彼女も、若い頃の痛みは鮮烈に思い起こせるのです。

ああ〜〜わかる!たらーっ(汗)

いろんな結婚があり、男も女もそれぞれ我慢してる部分がある結婚が大半だと思うけれど、客観的に見ても、女が我慢している部分が大きいと思うのはjesterだけではないはず。

jesterだって・・・
ここだけの話、夫から投げつけられた言葉のナイフの数々、忘れてませんわ。(こわ〜〜)
たとえ彼はとっくに忘れていて、多分それほど悪意はなかったのだとしても。
まあ恨んでいるとまではいきませんです、お互い様ですから。
でもきっと彼は忘れているんだろうなあと思うと、ちょっと悔しいです。
きっとぼけたら、責めるかも。(覚悟しておいてくれ、夫。)


そして施設にはいったあと、夫の事は忘れ、患者で気のあった男性オーブリーと仲良くなるフィオーナ。

「もしかして昔の事の仕返しをするために、わざとやってるんじゃないか」
疑う夫に、介護士がいう言葉が、上に書いた「人生の最後に「悪い人生じゃなかった」というのは、いつも男よ。」

うんうん。

大体、彼女が施設に入るという決意をすること自体、夫に介護されることに気を使っているのですよ。
逆の立場だったら、きっと彼女は自宅で夫を看取ると思います。

それなのに、けなげにも「ホテルにいるみたいに、毎日ドレスアップするわ」なんて自宅を出る前に玄関で鏡を見つついう彼女が哀れです。

まあそういいつつも、彼女が入るのは、まさにホテルみたいに綺麗で広々とした素晴らしい設備の施設で、私も今すぐ入りたいぐらいですが(爆)、多分入るのに莫大なお金がかかりそうなので、庶民には無理なんでしょうね・・・


しかしその施設で、患者たちがコントラクト・ブリッジ(jesterが愛するカードゲーム)をやってるシーンがあって、ビックリ。
アルツハイマーになっても、コントラクト・ブリッジはできるのか〜

ぴかぴか(新しい)希望がふつふつと涌いてきている)


猫なんか字幕がぼろぼろで、「そんなふうに訳しちゃっていいのかしら・・・」と思うのがたくさんありました。

いっぱいあったと思う割に、jester自身アルツなのであまり思い出せないんですが・・・

例えば、彼女が新しく出来た彼氏のオーブリーが退院しちゃったのをすごく悲しんでいるシーンで、夫が相談すると、看護師が
「Short of memory is not always bad」
(記憶力がないっていうのも、そう悪いことばかりじゃないわ、(悲しいことも忘れられるから))みたいなことをいうのの字幕に、
「自力で努力しないと回復しないわ」とかなんとか出ていたような気がしました。


あとね、エンドロールにかかるのが「Helpless」。
確かにHelplessかもしれないけど、
Helpless、Helpless、He〜lpless♪って何回も繰り返されると、むむむ〜とうなって苦笑いしてしまったjesterです。


ラストの持っていき方は、日本ではありえないだろうって納得いかない人もいるかもしれないけれど、jesterにはリアルな感じがして、そういう展開もあるだろうなあと思いました。
だって人間は命ある限り、なんとか生きていかなくてはいけないしね。(そうなのか?)


密かに夫の過去の横暴さを恨んでいる妻は、この際、知らん顔して映画館に連れて行って、この映画を夫に見せたらいいかもしれません。(爆)(鬼か)

いや〜jesterはそんなことしませんけどね。はい。

しかしうちの夫に見せたら
「ほらな〜 男の愛は女の愛なんかより大きくて深いんだぞ!」とかいいそうあせあせ(飛び散る汗)



ぴかぴか(新しい)広大なカナダの美しい雪景色と、素敵な湖畔の家(雪かきなど手入れが大変そうだけど)、そして品があっておしゃれなジュリー・クリスティの演じるフィオーナの、いつまでも瑞々しい女心に酔いしれる110分でした。



posted by jester at 18:09| Comment(6) | TrackBack(4) | あ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月15日

イースタン・プロミス EASTERN PROMISES

viggo_mortensen3.jpg

雨が降る陰鬱なロンドンの闇世界。
かつては貧しくとも普通の世界に生きていたウクライナの少女が
この暗黒に飲まれ、傷ついた体で必死で救いを求める。

この少女を偶然看護することになる看護婦がいた。
やはり普通の生活を営んでいた彼女だったが、
少女の日記を読み解くにつれ、底知れない暗い世界を垣間見ることになる。

そこに光はもたらされるのだろうか・・・


うううう・・・良かったです!!
傑作でございました!!

6月10日の朝日新聞に、私の好きな作家である沢木耕太郎氏がこの映画のレビューを載せていらして、

「久しぶりに震えるような映画を見た。陰鬱で残酷だが、すべてが黒光りするように輝いている。」
「いったいこれはどのような映画なのだろう? 
しかしそんな疑問を差し挟む暇も与えられないまま、私たちは一気にロンドンの闇の世界に連れ去られていくことになる。」


とかかれてましたが、まさにその通りでした!

傑作の噂があってもなくても、俳優さんのファン心理としては、お気に入りの俳優さんが出ている映画は見にいってしまうものですが、この映画は本当に待った甲斐がありました。

ヴィゴ・モーテンセンの演技もすばらしく、この映画の演技でアカデミー主演男優賞ではノミネートに終わりましたが、賞をとらせてあげたかった熱演でした。

ネタバレを厳禁していたので、衝撃も大きかったし、感動も深かったです。

実は先月、試写会でも見ていたので、14日の初日は2回目の鑑賞でしたが、2回目は2回目でじっくり俳優さんの演技を見られて、また感激ひとしおでした。

クローネンバーグ監督の作品ですし、今回はR18指定を受けてますので、かなり厳しいシーンがありますが、その辺は半眼になりつつも、最後には感動でジワ〜〜っと。

同監督の前作、「A History of Violence 」は出だしが明るく、次第に暗くなり主人公が追い詰められていく感じでしたが、今回はそれと逆のパターンです。
どちらでも主人公をやったヴィゴは、トムを演じた人と同じ人間とは思えないほど、前回の主人公とはっきりと演じ分けていて、ロシアン・マフィアに見えました!

☆☆☆☆☆ でございました♪


共演のヴァンサン・カッセルがまたこれ絶妙の演技で、気弱で傲慢でいろいろなコンプレックスを抱える男性を好演してました。

その父の役のアーミン・ミューラー=スタールがまた重厚でよかったです。
表の顔と裏の顔の差がすごくて、じわ〜〜っと恐怖に襲われました。

viggo_mortensen7.jpg
そして、ナオミ・ワッツが素晴らしかった!
いい女優さんだとは思ってましたが、いまいち作品に恵まれない感がありました。
でも「イースタン・プロミス」では、彼女のキャラクターに共感できたし、子どもを見る目になんともいえない情感があり、きりりとした知的な美しさが際立っていて、この作品は彼女の代表作といえることになるのではないかしら。


るんるんハワード・ショアさんのスラブ風の民族音楽っぽい音楽がまた哀切を帯びていて、とても気に入りました。


猫この映画、公開されたばかりですし、まったく予備知識なく見たほうが絶対面白いとおもいますので、今回ネタバレを避けてこれ以上の言及は避けますが、またいつか、もうちょっと皆さんが見た頃にゆっくりおしゃべりをしたいと思ってます。
posted by jester at 21:29| Comment(32) | TrackBack(13) | あ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月09日

スパイダーウィックの謎 THE SPIDERWICK CHRONICLES

「カスピアン王子の角笛」のレビューで、エドマンド役のスキャンダー・ケインズ君が成長が早くて
「うんま〜 人様んちの子はふんとに大きくなるのが早いわね〜」
なんてびっくらしたのですが、それとくらべて、フレディ・ハイモア君って、なんかいつまでも変わらないイメージがあるのですが・・・・

これって登場率が高いからそう感じるだけなんでしょうか・・・・

でも今回は性格の違う双子の兄弟を演じ分け、少し声変わりも始まった感じで、フレディ君も微妙に(殴)成長しているのね、なんて思いました。


あらすじ: 両親が離婚して母親と森の奥にひっそりとたたずむ屋敷に引っ越してきた3人の姉弟マロリー(サラ・ボルジャー)、ジャレッド(フレディ・ハイモア)、サイモン(フレディ・ハイモア)たちは屋根裏部屋から謎の書を発見する。そこには大叔父アーサー・スパイダーウィックの“決して読んではならない”という警告のメモが記されていた。(シネマトゥデイより)

という感じで、まさにファンタジーの王道です。

LotR以降「壮大さ」が売りのファンタジー映画が多い中、家の周りで起きた出来事を中心にしていて、その小粒さも悪くありません。

ファンタジー好きのjesterは大いに楽しみましたし、本好きにはたまらない、素敵な「妖精図鑑」が出てきますので、☆☆☆☆−でした♪


****以下、ネタバレないですけど、映画の内容には触れてます。未見の方、ご注意ください!****


ぴかぴか(新しい)フレディ・ハイモア君の演技上手はいまさら書くまでもありませんが、今回も見事でした。

『アーサーとミニモイ』も楽しかったけど、今回は途中から人形アニメになることもなく、ずっと実写のままで頑張ってます。

子役の演技のよしあしって、映画に入り込めるかどうかの重要なポイントなので、フレディ君が引っ張りだこなのも納得です。

もうすぐジョナサン・リス・マイヤーズが彼のお父さん役というため息もの(ジョナサンもそういう歳なんだ)の「奇跡のシンフォニー」も公開ですね♪ 楽しみです。
(もちろんこの邦題には物言いありですが・・・)

(しかし「スパイダーウィック」も見たのがやはり1ヶ月ぐらい前なので、レビューを書こうとしたらなんだか話がミニモイと混ざってしまい、
「おばあちゃんはミア・ファローだったな」
などと混乱しております・・・ううう・・・・)パンチ


犬脇役も演技達者が占めてます。

『マイ・ブルーベリーナイツ』で印象的だった、アーサー叔父さん役のデビッド・ストラザーン、そして、どのCGより本物の妖精っぽく見えたルシンダ叔母さん役のジョーン・プロウライト(爆)などなど、実写で出てくる俳優さんも安定した演技を見せてくれて、安心してみていられます。

CGの妖精たちも、蜂蜜を食べれば幸せになる本の番人のシンブルタックをはじめとして、楽しいキャラクターがそろっています。



ストーリー展開はわかりやすくて、お子さんが見てもよくわかる作りです。

また、サイドストーリーとして、親の離婚を受け入れられなかった子どもが母親との軋轢を乗り越えて成長していく様子なども描かれて、心理描写もちゃんとあり、大人が見ても見ごたえがあると思いました。


猫ただ、最後の戦いのシーンはかなり激しくて、妖精たちが襲ってくるシーンはまるで「アイ・アム・レジェンド」か!という感じで、子供向けにしては恐すぎじゃないの?と思いました。

最近の映画ではこういうのが『お約束』なんでしょうか・・・

今どきの子どもは、テレビやゲームなどでバトルシーンには慣れているのかもと思いますが、あまり小さい子が、暴力的な刺激に慣れてしまうのは良くないと思いますので・・・

悲惨な事件が起こるたびに、目撃者の証言で
「まるで映画みたいだった」
っていうコメントが出ますけど、あれがjesterは苦手です。

現実のようではなかった、という驚きからの発言だとおもうのですが、その中に、傍観者である自分と、すごいものを見てしまったという興奮の表情がどこかに読み取れることが多くて、被害者やそのご家族にとっては、「まるで映画みたいだった」どころではないのに、なんて感じてしまうんですね。

だからというわけでもないのですが、映画の暴力シーンやらバトルシーン、テロリズムのシーンなどには、
「見慣れたくないな〜。こういうものに鈍感になりたくない。」
と常日頃から思っているjesterでございます。


閑話休題。


しかし最近、ファンタジーなどはどこでもすぐに吹き替え版だけになってしまう・・・
六本木まで行かないと、字幕でやってくれないの。たらーっ(汗)
なんとかならんかのお。
子どもは字幕を読むのが大変? 
それと、字幕って誤訳が多くて当てになりませんからねえ・・・
(吹き替えが誤訳がないかどうか、見たことがないのでよくわかりませんが)

六本木も遠くないからいいんですけど・・・ぶつぶつ。
posted by jester at 22:12| Comment(6) | TrackBack(7) | さ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月05日

幸せになるための27のドレス   27 DRESSES

出る映画出る映画、振られ男No.1のジェームズ・マースデンは今回恋を成就させることが出来るのか?

なんてことを考えつつ、見てまいりました、「27 DRESSES(幸せになるための27のドレス)」。

あらすじ: 他人の結婚式を成功させることに生きがいと使命感を感じるジェーン(キャサリン・ハイグル)。そんな彼女が密かに思いを寄せるのは、優しい上司のジョージ(エドワード・バーンズ)。しかし、彼はジェーンの妹で美人モデルのテス(マリン・アッカーマン)と知り合い、短期間の交際を経て結婚することになってしまう。(シネマトゥデイより)

なんていう話なんですが、『「プラダを着た悪魔」のスタッフが・・・』 なんていう売り言葉があり、「プラダを着た悪魔」が駄目だったjesterは嫌な予感でしたが、うむむ〜

「結婚願望」も「白馬の王子様願望」も生まれてこの方持ったことがない、そういう意味の『乙女心』は皆無なjesterでございますので、この話もあまり乗れなかったです。

というわけで本来ラブコメはあまり得意でないjesterのお好み度は ☆☆ ぐらいかな。

時間があまれば見てもいいけど、まあワザワザ映画館に出かけなくてもおうちでDVDで見ればいいのでは? という感じでした。

なので、辛口レビューです。この映画、お好きな方はスルーしてくださいね〜


****以下、ネタバレないですけど、映画の内容には触れてます。未見の方、ご注意ください!****

『グレイズ・アナトミー』のキャサリン・ハイグルが、ヒロイン、ジェーン役。
まあテレビサイズの美女で、大スクリーンでヒロインを演じるならもうひとつ輝きが欲しいですが、こういうラブコメディなら上等でしょう。
ブライド・メイトって、日本の結婚式では出てこないから、なんかその悲哀がぴんとこなかったけどね。

ずっと片思いの上役ジョージ(エドワード・バーンズ)を、ひょいっと横から出てきた妹にさらわれ、帰ってこない妹を待って掃除をしつつ眠れぬ夜を過ごすジェーン。
この辺の切なさは身におぼえあり(爆)でよおくわかる! 
うんうん、つらいよね〜 と共感できました。

しかし、エドワーズ・バーンズは、「ホリディ」のときより格段にいいやつっぽい雰囲気だし、アメリカのヒュー・グラントかって感じで、結構格好良いですが(あの体格で、『昔ビーガン(厳しい菜食主義)だった』とは思えませんがね・・・)
なんであの妹に惚れるか?

あのきらきらの黄色いラメの超ミニドレスを着た、ファラ・フォーセット=メジャーズを角っぽくしたような妹、テスに、一瞬で恋に落ちる男ってどうよ・・・・と思ってしまったのがまず醒めてしまった敗因の一つでした。

でもなにより一番引いたのは、あのスライドショーですね。
あそこでああいうことやるか??いっくらお母さんのドレスを切られてショックでも。。。。
ジェーンとジョージの仲をテスが裂いたっていうわけでもないし、(ジェーンはまだ告白すらしてなかった) 若き日の恋愛に誇張や嘘はつき物よね。

親戚友人一堂集まってるなかであんなことをする、そんな勇気があるなら、せめてだめもとでも自分の気持ちを素直にジョージに伝えてみい! テスにも「私が昔から好きだった人なの」と告白したらどうなのさ!

そんでまた、仮にも「結婚」という人生の一大事をあのスライドくらいで覆すジョージもまたねえ・・・(汗)
一旦男が惚れた女だろう! 
そんなにすばやく醒めるな〜〜!

しかもあんなことの後なのに、その後の妹との関係修復がごまかされちゃってて、簡単な話し合いのあと、出てきたらもう仲良しに戻っていて、説明不足。


ま、「サリーはタクシーの中では絶対に着られません!」とか
「その着物の着方は〜 しかも日本人は全員そんなに背が低いわけじゃないよ!」とか
「落ちてたファイロ・ファックスを勝手に読んじゃって、中に書き込んで、破って、しかもそれを記事のネタにするような男、信頼できない!絶対いや!!」などなど、
突っ込みどころは満載で、あのバーで酔っ払って歌って踊って寝ちゃった、って辺も、な〜〜んかわざとらしくて安っぽいんだなあ・・・・・

船の上のマイクを使っての・・・もね、お約束なのかもしれないけど、なにもマイクで名前だけ呼んで、見つけたらあとは物陰で二人で話せば、って(おせっかいだね、自分!!)


低予算で無難に作った映画の、上っ面エピソードをお気軽に楽しむには、jesterは年とりすぎかもしれません・・・。(爆)


ところで、ブライド・メイトのドレスって、誰が衣装代払うんでしょう?
花嫁がわ? それとも友人側?
あれだけ仕立てると、かなりな金額になりそうですけど。
「すそをつめたらまた着られるのよ」なんてセリフが繰り返されるたびに、そんな変なことを考えておりました。

それと、豆腐ジャーキーってどんなもの?
食べてみたいっす。猫

posted by jester at 10:27| Comment(12) | TrackBack(7) | さ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月04日

譜めくりの女 LA TOURNEUSE DE PAGES

ふとなんの気なく、してしまったことが、他の人を深く傷つけていた・・・

もう誰もが忘れ去っていた小さな出来事。
それを執念深くおぼえていた女がいた。

ほんの小さなことだけれど、芸術家を目指すものにとっては許せないことだったのだろうか・・・

(大分前に鑑賞したものですが、忘れる前にちょこっとレビューを。)

あらすじ:『かつてピアニストを目指す少女だったメラニー(デボラ・フランソワ)は、ピアノの実技試験中、審査員の人気ピアニスト、アリアーヌ(カトリーヌ・フロ)の無神経な態度に動揺してミスを犯し、ピアニストの夢を絶たれる。その後、アリアーヌに再会したメラニーは、演奏会の成功の鍵を握る“譜めくり”に抜てきされるが……。(シネマトゥデイより) 』
じりじりと、恨みを持つピアニストの家庭に食い込み、内部から崩壊を企てる女性。

その陰湿な行動にはらはらどきどき。
無表情で何を考えているかわからないヒロインに、これからどうなる??と目がはなせません。

とはいえ、どうしてここまで恨むの?という辺に疑問が残りましたが、短編小説のようなサスペンスのある脚本と、フランス映画らしい緊密で誇張のない、静謐な画面の作り方にはうっとり。

☆☆☆1/2 でした♪

20080222002fl00002viewrsz150x.jpg『地上5センチの恋』のカトリーヌ・フロがピアニスト役。
おしゃれで綺麗でした♪
ピアニストとしては優秀なのに、それゆえなのか精神的に繊細すぎるところのある女性を演じていて素敵でした。

スタイルいいし、肌は綺麗だし、お化粧もきっちりしてるけど厚化粧じゃなくて、エレガント。
こんな風に年をとりたいな〜と思いました。(しかし、1957年生まれなんですね、彼女。ちょっといろんな意味でショック。(なぜかは聞かないでください(爆)))



****以下、ネタバレないですけど、映画の内容には触れてます。未見の方、ご注意ください!****



対するメラニー(デボラ・フランソワ)は少女の頃から能面のように無表情で、ピアノが大好きながらも、試験が失敗に終わった後、練習室にもどって、腹いせに、これから試験を受ける練習中の別の生徒のピアノをフタを故意にバン!と閉めたりする暗い少女で、長じて大人になっても表情の読めない女性になっている。

しかし・・・無神経な態度といっても試験の審査中に、ファンに求められたサインを一回書いたっていうだけなんですよね。
それで調子をくずしたのは可愛そうだけれど、それを気にせずに弾き続けられる集中力というものも大切なのでは? それに、それほどピアニストになりたいなら、続ければいいのに・・・なんて思ってしまうjesterには、彼女の『恨み』が実感として伝わってきません。
憧れゆえというのがあったとしても・・・

(大体jesterは怒りが長続きしないし、どんな恨みも一晩寝れば忘れてしまうお気楽体質だもんで・・・ついでに言えば、継続力がなく、どんな決心も努力も長続きしないんですが・・・(涙))

だからあそこまでしなくても・・・と思ってしまいました。

わざといぢわるでサインしたわけじゃないしねえ・・・
その前に断ったのに、しつこくせがまれて面倒くさくなって、しただけなのに。
恨むなら、あんな場所までしゃしゃり出て、しつこくサインをねだったほうを恨めよ。

それから長い時間が流れたのに、メラニーが復讐だけを胸に秘めて暮らしてきたのかと思うと、あまりに無駄に過ごされた青春が哀れです。
ピアノの実力も、もしかしたら本人の思い込みだけで、たいした事はなかったのかもしれないとも思います。

精神的にちょっと病気だったのかも。


そういう意味では、恐ろしさはじわじわと伝わってきます。
彼女が張り巡らせる巧妙な罠は、静かで地味だけど、大胆で致命的。

人の幸せをすべて壊そうという、細い糸でできたがんじがらめの罠。

しかもチェロをあんなふうに使って反撃するなんて・・・・
恐いです!

チェロのエンドピンって実は凶器なんですよね〜
舞台のチェロが座る辺って床がぼこぼこですもん。
刺さらないな〜エイ! なんて力をこめてやるとかなり危ないそうです。(まあ楽器なのでそんなに乱暴にはしないでしょうけど)

ちなみにうちのコントラバス奏者に聞いたところコントラバスのエンドピンでやったら骨がくだけるかもだって。

ひえ〜〜(汗)


るんるんドゥニ・デルクールは音楽家(ビオラ奏者)でもある監督さんなので、ショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第2番や、モーツアルト、バッハ、シューベルト、などもふんだんに使われ、三重奏楽団が音楽を作っていくシーンはリアルでした。

俳優さんたちの演奏も上手で、吹き替えだとしてもわざとらしくなくて上手にできてました。

ぴかぴか(新しい)アリアーヌの住んでいる邸宅がすてきでした〜
地下のプールやらテニスコート、まさにフランスのお金持ちの暮らしです♪

猫芸術家というのは繊細なものなんでしょうねえ。
それにしてもアリアーヌのメラニーへの傾倒も、私には不自然に思え、サスペンスを楽しむことはできたけれど、いまいちキャラクターに共感できないまま終わってしまった感じでございました。

復讐するなら、いろいろいぢわるするんじゃなくて、自分が努力の末、ピアニストになって見返してやれ!(爆)


でも短めな時間ながら、緊張感が最後まで続き、飽きずにみられましたです。
posted by jester at 10:07| Comment(6) | TrackBack(5) | は行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月02日

ラスベガスをぶっつぶせ  21

jesterの趣味に一つに「コントラクト・ブリッジ」というトランプのゲームがあります。(セブン・ブリッジとは違います!)

海外では社交の一手段であるコントラクト・ブリッジですが、ルールなどが難しいためにゲームを始める前に1〜2ヶ月ほどの講習を受けたり準備期間が必要なためか、日本ではそれほど盛んではありません。
でも一回おぼえておくと、社交の手段として海外ではとても良く使えます。

日本にもいくつかデュプリケートと呼ばれるシステムのコントラクト・ブリッジが出来るクラブがあり、jesterも時々ボケ防止のため、出かけておりまする。(東京では四谷、六本木、東中野などなどにあります)

さて、この「コントラクト・ブリッジ」をしてる時は、常に全神経を集中して、カードを「カウント」してます。

どのスートのどのカードが出たか。パートナーがこうビッドしたってことは・・・・相手がこのカードを出したということは・・・・などなどと、脚の指まで使って(爆)カウントしまくってゲスしまくっているんでございます。

カード(トランプ)もいろんな絵柄を世界各地で買い求め、膨大なコレクションがあり、・・・収納に困ってますたらーっ(汗)(涙

だもんで、この『21(ラスベガスをぶっつぶせ)』はまさにjesterのつぼでした。

こちらはブリッジではなくてブラックジャックというゲームで、カウンティングの意味は少しちがいますが、なんかカードをカウンティングしてるシーンを見るだけで、パブロフの犬状態で、もうどきどきしてくるんですよ・・・

ああ〜〜私にもベンのような才能があったらなあ!!


そんな事情もあり、jesterのお好み度は ☆☆☆☆ でございました♪

マサチューセッツ工科大学の数学の天才学生たちが、ラスベガスのカジノで荒稼ぎしたという実話を基にした大ベストセラーを映画化したお話で、
『マサチューセッツ工科大学の学生ベン(ジム・スタージェス)はある日、並外れた数学的資質を教授(ケヴィン・スペイシー)に見込まれ、ブラックジャックの必勝法を編み出した天才学生チームに誘われる。チームに参加した彼は仲間たちと日夜トレーニングを重ね、卓越した頭脳とチームワークを駆使してラスベガス攻略に挑む。(シネマトゥデイより引用) 』
という展開ですが、裏切りあり、大失敗あり、カジノの用心棒相手に逃走シーンあり、どんでん返しありで、その割りに残酷なシーンがそれほどないので、安心して楽しめます。

ブラック・ジャックではカウンティングはご法度なんですね。
そういえば『レインマン』の自閉症的な数字の天才のおにいちゃんも、カウンティングして大もうけして、あとで怒られてましたね。

(ちなみにコントラクト・ブリッジではお金は儲かりません〜)

329929view003.jpg

ぴかぴか(新しい)主人公ベンを演じたジム・スタージェスは、どちらかというとペコちゃん系の顔だちですが、それほど派手ではなくて、知性を感じさせる雰囲気。
数学の天才、という役にはピッタリです。
真面目そうで清潔感もあるし、演技力も○なので、これから伸びる役者さんだと思いました。

相手役のケイト・ボスワースはちょっと大学生には見えないけど、変装するシーンは上手に化けていて楽しかった。


犬ケヴィン・スペイシーは最近あまり見なかったのに、なんでこの映画に出たんだろうとおもったら、製作もかねているのですね〜
頭が良さそうだけど、一筋縄ではいかない、ウラがありありのMITの教授って感じが良く出ていました。
やはり素晴らしい役者さんです。


ぴかぴか(新しい)ラスベガスのネオンサイン煌めく夜の光景もとてもゴージャスで綺麗だったけど、最初と最後に出てくるハーバードMed.の教授の部屋が、暖炉があったりしてまた素敵。
そっか、ハーバードともなると、教授の部屋もこんなにシックなのね〜と感動しちゃった。


****以下、ネタバレないですけど、映画の内容には触れてます。未見の方、ご注意ください!****



惜しいのは、チームを組むほかの学生が、ただお金がほしいだけに見えちゃうこと。
テンポを落とさないために、ベンだけに話を絞ったんだろうけど、せめてジルぐらいはもうちょっと詳しく描いてくれたらよかったかな。

豪遊シーンは楽しそうでうらやましかったけど、ま、濡れ手に泡でもうけたお金はこういう顛末になるのよね。

しかし、最後のカジノの辺で昔の友人たちが出てきたシーンでは、う〜〜ん、そういう解決ね・・・と微妙でした。
ま、後味が良かったからいいか。


最初に教授が話す、3つ扉があって、一つが開いた時・・・という確率論の問題ですが、(「モンティホール問題」と呼ばれているそうです)個人的にはもっとよく知りたかったです。

いや、きっとわかんないだろうけど、わかんないなりに楽しそうな話題っていう気がしました。


猫 Winner! Winner! Chicken Dinner! ってプリッジやりつつ叫びたいjesterでございました猫
posted by jester at 09:33| Comment(16) | TrackBack(10) | ら行、わ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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