2008年07月15日

ジュノ Juno

昔、三年B組では女の子が妊娠してしまい、担任の金パチ先生は生むのか生まないのかで大騒ぎするPTAにもまれていたもんでした。

今だって中学生や高校生が妊娠したとしたら、周囲は同じような騒ぎになるのでは?

最初の友だちの「重いものを持つと出るかも」のセリフにはぎょっとさせられましたが、あの年代の子どもならあんなことをいいそうですよね。

なので、どちらかというとPTA視線で見始めた映画でしたが、セリフの巧妙さと、ジュノのキャラクターが上手く描けていたので、結局気分よく見終えることが出来ました。

jesterのお好み度は ☆☆☆☆− でございました。



****以下、映画の内容には触れてます。未見の方、ご注意ください!****

オレンジジュースのガロン瓶(?)をがぶ飲みしながら向かうのは薬局。
どうどうと妊娠検査器を買い、店のトイレでやってみて、出てきて店主の前で「やばい!」と叫ぶ。
う〜〜ん、オープンである。
アメリカというお国柄を考えても、ジュノはオープンですわ。

妊娠検査器にでた横線をふっちゃうのには笑いました。
あれは形が体温計に似てるから、ついふってさげたくなりますよね。

まあふつうならここから「友だちにカンパをつのり」とか「親に誤りを入れて付き添ってもらい」とかいう流れになるのでしょうけれど、ジュノは『生んで、子どもの欲しい夫婦に育ててもらう』という選択をします。

中絶手術してしまえばそれまでのものを、命として生みたい、その命に育って欲しいと考えるのは、人間的な選択ではあると思いました。
こういう選択肢もあっていいと思うのです。

ただ本人は大変ですよね。
10ヶ月間大きなおなかを抱えて学校に通い、苦しんで生んで、そのうえ「あの子は10代で子どもを生んだのだ」というレッテルがはげることは一生ないし。

それでもごく自然に「生む」という選択をしたっていうのが、jesterには嬉しかったです。
ジュノの心のためにも、実は「生む」のが一番いいと思います。
もし手術したら、将来また新たな命を授かった時、それを生み育てることが出来たとしても、その命を慈しめば慈しむほど、過去にしたことは一生心の傷になると思います。

そしてそれを受け止める両親も、母とは血がつながらないとはいえ、よく出来た大人でございました。私じゃとてもあそこまで落ち着いてられません。
ちょっと良くできすぎですかね。(汗)

超音波検査の時、義母がバシッと言い返したのが気持ちよかった。


ぴかぴか(新しい)それと、ヴァネッサが良かったです。
ジュ二ファー・ガーナーはどうしてもエイリアスの女スパイに見えてしまい(爆)その上少々痩せすぎですが、それでもあふれ出る子どもへの愛を見事に演じてました。

jesterの人生の中で、子どもを生んだということは、とても大きな感動と愛と責任感の嵐のなかの激動の体験だったのですが、その辺も、生みの母と育ての母が違うとはいえ、そつなく表現されていて、ヴァネッサはきっといい子育てをするだろうなと思いました。


例えば
「When you get pregnant, typically, you'll have a baby…」などなど、すっとぼけたセリフの細かいひねりが随所で効いていて、それが笑えました。

それとヴァネッサの夫が「日本に行った時買った漫画だ」といって見せた「スーパーユキ」とかいうコミックの絵柄が、完全にアメコミなのにも苦笑。


クリスマス妊娠し、子どもを生むということの重さはなく、軽く明るくテーマを捉えていたのが、私には気持ちよかったけれど、逆に考えると「コレでいいのか」と思う方もいるでしょうね。

まあそういう風に多面的な物事の見方を紹介するという点でも、この作品の価値があるのではないかしら。


猫しかし・・・ジュノ、男の趣味悪すぎです。

妊娠して、あまりに子どもっぽくて無責任な相手の態度にジュノが怒り、男の真の価値に目覚めるのかと思ってみてましたが・・・・(爆)

相手の男の子の外観も、クラスにいてもあまりかっこいいとは思えないような俳優さんだったので、その辺はちょっとしらけていたjesterでございました。
(なんだか三年B組の時の赤ん坊の父になる男の子に、ぼ〜〜っとしてるところが似てる気がしましたが・・・・パンチ



posted by jester at 09:29| Comment(6) | TrackBack(2) | さ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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