2010年02月01日

ラブリーボーン (THE LOVELY BONES)

この映画をこれから絶対ご覧になると心に決めてる方は、以下をスルーしてくださいませ。


jesterはこの映画、だめでした。

『14歳で殺されてしまった少女が、残された家族や友人たちが立ち直っていく姿を天国から見守り続けるファンタジックな感動ドラマ。全世界30か国以上で1,000万部以上を売り上げた原作を、スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮、『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソンが監督という豪華布陣で映像化。』(yahoo映画より)

と売り込み文句もキラビやかなんですけどね〜

『ファンタジックな感動ドラマ』って、違うじゃん・・・・・


以下、酷評しています(汗)


『つぐない』のシアーシャ・ローナンが少し成長して、『赤毛のアン』のミーガン・フォローズを思わすような外観になってました。
(ヒロスエにもちょっと似てるかも)
こういう少し陰のあるような役どころが上手いです。

そのお父さんがマーク・ウオールバーグ、お母さんがレイチェル・ワイズ、と豪華な脇役陣。

スーザン・サランドンがおばあちゃんで、まるで「奥様は魔女」のおばあちゃんみたいなお化粧といでたちで登場しますが、出てくるだけ。 使い方、下手すぎじゃないですか・・・・

スタンリー・トゥッチにいたっては・・・・素晴らしい演技だったのですが・・・・だからこそ気持ち悪くてかわいそうでした・・・・・
(結構好きなのに・・・・)


PJ(ピーター・ジャクソン監督)はjesterにとって『気分は家族』みたいなもんです(爆)。

ダイエットして痩せたねといっては喜び、「AVATAR」みたら「きっとPJは口惜しかっただろうね」と(勝手に)同情し・・・・

そのぐらいLOTR(映画、指輪物語3部作)にはいろいろお世話になりました。
その頃できたお友達とはいまだに仲良くしてもらっていて、つい先日も会っておしゃべりし、
「ラブリーボーンはどうなんだろうねえ〜」
なんていっていたので、早速見てきたのですが。

結論から申しますと、最後まで見るのが苦痛でした。


彼がブレイク以前に作った「乙女の祈り」に通じるような残酷なシーンとファンタジーが入り混じる内容で、すごくPJ臭いものだったけれど、結局何が言いたかったのかよくわからず。

これからはPJブランドというだけでは見ないぞ〜〜と思いました。

(PJ、ファン一人減ったかもよ。)

なので星はなし。(きっぱり)


****以下、ネタバレありで、映画の内容には触れてます。未見の方、ご注意ください!****




ネタバレが嫌いなので、見る前に人のレビューは読まない主義です。
なので予告編などで見たぐらいの知識で本編を見たのですが、これって「少女を中心とした女性連続殺人鬼とその被害者」の話なんですね。

(ああ、そうわかっていたら見なかったかもしれないのに。)

なんか『死んでしまった少女が、残された家族か誰かを救おうと、霊感の強い人とかを使ったり、必死で伝えようとして、事件を解決に導く』みたいなストーリーなのかな〜 と漠然と思っていたのですが、全然違いました。

明るくて、カメラで写真をとりまくったり、とっさの機転で弟を助けたり、片思いの彼を見つめたり、目をきらきらさせてる少女の姿を生き生き撮れば撮るほど、殺人鬼のダークさが目立つというもの。
その辺は、上手いといえば言えるかも。

罠として作った地下室も、あんな見渡しのいい場所に?とは思うけれど、子どもを誘い込むには絶好の罠です。

しかし、あんなに賢そうで敏感な少女が犯人についていくだろうか?
jesterもほんとに小さかった頃、ああいうのの一歩手前だったのではないかという経験がありますが、なんとなく嫌な予感がして逃げました。
どんなに巧妙に羊の皮をかぶっていても、狼の匂いは隠せないものです。
子どもは子どもなりに、そんな匂いを嗅ぎ付けるもの。


その上、殺人鬼が、狙いをつけて、計画して、準備して・・・・の辺の作り方が、めちゃくちゃ丁寧に描かれていて、盛り上げ方が『PJ臭い』んだけど、くどくて辟易。

『キングコング』の島の人たちの描写もそうだったし、『LOTR』のときのオークとかウルクハイとかジャガイモ君、沼地の描写もそうでした。
わたくし、この辺の『恐怖に関するPJのこだわり』が苦手みたいです。
それがこの映画ではかなり強調されている気がしました。

最後のほうの水中や沼地に沈む少女の死体とか土に埋められた女性の死体とかがたくさん連続してうつるシーンでも、ため息。
「PJ、君もこういうのが好きだよね〜」といいながら目を閉じていました。
悪趣味です。

残酷な殺人シーンやらレイプシーンがないとしても、血だらけの浴室とかナイフとかでもう充分痛いのです。
jesterにとって、女性にとって、女の子の親にとって、これほど見たくないものも他にないほど。

その痛みはたとえ映画だとしても決して味わいたくないけど、そうとは知らずに見始めてしまったので、せめて結末に救いがあるのならいいのですけれど・・・・(汗)


同じような連続殺人鬼もので、犯人も捕まらず、救いのないというと、映画『ゾディアック』を思い出しますが、あれのほうが犯人を追い詰めていく記者の真摯な気持ちに、伝わってくるものがあったのです。


ファンタジーな天国シーンは乙女チックで甘くて綺麗なんだけど、それがスローモーションで繰り返されると、飽きてくるし、テンポが悪すぎて、いらいら。
それでもそれがなにか意味があるのかというと、そうでもないしね。
「あなたの死生観はわかったから、だからなんなの?」と聞きたくなるが、この辺もあいまいなまま。

どんなに惨く汚い死に方をしても、死んだ少女たちは天国では幸せに暮らしている、とでもいいたかったのかしら。
それもちと違和感があります。


父親(マーク・ウオールバーグ)は「娘を愛してる!!!」という割りに、苦悩の表現がガラス瓶を割ったり、表面的な演技ばかりで、実際に娘を奪われた親の胸の痛みとして伝わってこなかったです。
(そんなものは伝わりたくないですが)

証拠もなく暴走するところでは、はらはらというよりも、だめでしょうそれじゃ親として、とたしなめたくなる。
あの髪型は似合わないし。

母親(レイチェル・ワイズ)にいたっては、苦しくなったらさっさと残った幼い子どもや家族をすてて、自分探し(?)に林檎もぎにいっちゃう。
そんな人がいるかどうかは別として、それで立ち直るなんて、共感できません。

サランドンばあちゃんは登場からして意味ありげなのに、家事音痴で、酒飲みで、その他はなんだかよくわからない厚化粧の人って感じでおわったし。

妹は家族の中では健闘していたけど、最初姉なのかと思ってました。だって年上に見えたよ?

霊感少女は最初のモノローグからして、もっと重要な役なのかと思ったけど、あれ? それだけ?って肩透かし。

初恋の人も、眺めてるだけだったのが、突然ロッカーの陰でキス?
はしょりすぎではないかしら。
だってこれが少女の未練として残るわけなんだから。


とにかくどの人物も半端な描きかたで、物足りない。
思わせぶりな伏線ははりまくって、全部はずして、物語の展開が最後まで読めないのはいいとして、ラストになっても終わってもPJの意図が読めなかったです・・・・・・


しかも最後のあれはなんなの??

ツララがキラリ、のシーンで、まさか「天罰でツララが刺さって死にました」かと焦ったら、まあそれよりはひねってあったけど、それにしてもほぼ同じでは・・・・・(汗)


というわけで、強烈に途中で席を蹴って立ちたくなりつつ、我慢に我慢を重ねて最後まで見て、やっと終わって喜んでいたら、エンドクレジットが長すぎで、気味の悪いボーカルだの、やたら甘い音楽がでれでれとかかり、トイレに行きたいという個人的事情もあいまって、
「すこしはAVATARのすっきりしたエンドクレジットを見習え!」とわめきたくなりました・・・・・


お母さんが最初はカミュなんかをベッドで読んでいたのに、だんだんに育児書とか料理本がベッドサイドに詰まれるようになるところとか、途中のPJがカメオ出演して(DEPのシーンで、カメラを抱えてものすごく目立ってました)るのを探して喜んだり、凝ったドールハウスなどの小物やら、死後の世界の描写で好きだなと思うシーンもあったけど、詳しく思い出せば思い出すほどに、突っ込みどころ満載過ぎて、腹が立つので、この辺で本日は強制終了いたします。

映画でも、その他のなんでも、「いいところ・美しいところ・共感できるところを探そう」という主義のjesterなのだけれど、これはほとんどだめでしたわ・・・・・

なのに書いたのは、ひとえにPJへの愛ゆえでございます。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございます&ごめんなさいね。

あなたが今日、楽しく過ごされることを祈ってます。(殴




posted by jester at 16:26| Comment(19) | TrackBack(10) | ら行、わ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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