映画を見る側にとっては、見終わったあと、心の中に切ない痛みを伴う何かが残る。
映画を作る人にとっては、きっと「こんな映画が作りたい!」と思わせるような。
ショーン・ペンが伝えたいと思ったことがダイレクトに伝わってきて心のピンポイントにビシ!っと納まるような映画でございました。
jesterのお好み度、☆☆☆☆☆+ でございました。
(一旦書いたのに、なぜかぜ〜〜〜んぶ消えてしまったので、かなりショック・・・・
本日、気を取り直して再挑戦してみます。はあ・・・・


『欲しいのはそれじゃないよ、父さん』
優秀な成績で大学を卒業し、将来を約束されていた若者が旅に出る。
旅の途中で若者が体験する出会いと別れ。
それでも若者は荒野を目指す。
たった一人で。
実話がベースになっているので、『めでたし、めでたし』では終わりません。
でも見終わったあとに重い気分にならないですむのは、主人公のみならず、登場人物たちが何らかの形で成長しているからかな。
年端のいかぬものも、年老いたものも、みな1歩を踏み出している。
主人公クリスの旅立ちは、純粋さゆえの無知から生じた、若さゆえの冒険といえるかもしれない。
けれど、その無謀さと傲慢さで成された行動は、別の角度から見れば逃避であるし、ある意味『自傷行為』にも見える。
そして、本人は意図していないかのようだが、実は緩慢な『自殺行為』でもあったのではといいたくなる。
ただの「自分探し」の旅じゃないのは確か。
どこにでもあるような家庭不和。
ホームドラマを絵に書いたような幸せな家庭なんてそうはないし、考えてみれば彼なんかかなり恵まれた環境なのに・・・
若いって、自分の痛みにばかり敏感で・・・(汗)
けれど、かつて同じような自分勝手な痛みを抱えた青春時代を送ったものには、身に覚えのある衝動であり、その通過儀礼をこなして何とか生きながらえた身から見れば、その砌を自分は偶然にも踏み外さずに、良くここまで来られたと感慨を持ってしまう。
そして、現在その痛みの真っ只中にいるものには、ある意味指標となり、視点を変えることが出来、受容し感謝する道へ進む指針となるかもしれないと思いました。
まあ実際に深刻な喪失体験をしなくては、なかなか受容+感謝って受け入れがたいのかも知れないけれど・・・
貯金を捨て、カードを切り、お金を燃やし・・・
そんな青臭い姿がやけにすがすがしくて、いつの間にか軽やかじゃなくなっている自分を思いっきり笑い飛ばしたくなります。
(家族Bがデートで『20世紀少年』を見るというので、デートで見るならこっちがお勧め、といっておきました。わははは。見終わったあとの2人の会話を知りたいです。盛り下がるかしら・・・?(汗))


その繊細な視線、はにかんだピュアな微笑み、そして最後の壮絶な演技・・・・(CGも使われていたのかもしれないけれど、それにしても18キロ減はすごい。ショーンにビシバシしごかれて、走らされたのかな?)
いい役者さんです。
そして、俳優さんを伸ばしてくれるいい作品に出会えて、ラッキーでしたね。
『モーターサイクル・ダイアリーズ』を連想してしまうな〜と思いつつ見ていたのですが、それは若者を主題にしたロード・ムービーだからというだけでなく、なんと撮影監督がエリック・ゴーティエなんですね!
アメリカの大自然の美しさを堪能しました。
彼の画面があったからこそ、実話の過酷さが救われた部分があったと思います。
****以下、ネタバレないですけど、映画の内容には触れてます。未見の方、ご注意ください!****
人と人のふれあいが人間の内部に変化を呼び、年に関係なく目覚めさせることもある。
クリスが旅の途中で出会う人たちが、素晴らしい俳優さんたちで固められていて、キャラクターも鋭く深い人間観察によって作り上げられており、ありがちな安っぽいものでなかったのが良かった。
なかでも年老いたヒッピー夫婦の奥さん、ジャン(キャサリン・キーナー)が良かった。
女性の美しさって若さだけじゃないよなの証明であります。
クリスと海で泳ぐシーンが綺麗で感動しました。

うるんだ青い目から伝わってくる、戸惑いと愛情にしびれました。
彼にクリスを止めて欲しかった。
そしてクリスに思いを寄せるトレーシー。
『パニック・ルーム』の女の子なんですよね〜
この二人のエピソードは切なくて、jesterは好きなんですけれど、23歳の青年として、トレーシーに取った態度は自然なんですかね? まるで聖者のようにストイックに見えましたが。
その理由としては
1、同じぐらいの妹を持つ兄としての気持ちが強かった。
2、これから冒険の旅に自分を探して出かけるのに、想いを残したくなかった。
3、女性に興味がなかった。(殴
なんて考えてしまいましたが、・・・まあ、そんなことはどうでもいいのです。(汗)
ウィリアム・ハートの「父の慟哭」も胸を衝かれました。
朦朧とした目に映る苦悩に、思わずクリスを責めたくなったです。
お父さんだって人間なんだよ。間違ってることだってあるけれど、だからこそ生涯学んでいくもんなんだから。
「子どもは親に厳しい」って本当です。
ショーンの父としての心がこのシーンを入れたのだろうなと思われました。
残された家族への配慮で、きっと映画では書かれなかった、もっと複雑な家庭の事情などもあったのでは? とも思いますが、それにしても、子どもをなくす親の気持ちは、思って余りあります。
残してきた妹はもちろん、旅の間にも、彼に差し伸べられた手はたくさんあったのに、彼はアレクサンダーのままで、なかなか本当の名前のクリストファーに戻れなかった。
手が差し伸べられたのは、彼が純でいい人間だったからだろう。
それでも彼は北へと旅立つ。
彼にとっては、自分の中に筋を通すためにも、何を置いてもいつかは行かなくてはいけない場所だったのだろうか・・・・
それが青春ってもの、っすかね。ああ、まぶしい。
ショーン・ペン、良かったです。
『インディアン・ランナー』で表現されていた深遠な人間描写がなお研ぎ澄まされてきた感じがします。
メッセージはシンプルだけど、迷いがなくて、何が伝えたかったのかが心に直接響いてきます。
ラストシーンには彼の願いがこめられてると思いました。
ショーンは思っていたより、割とポジティブなんですね。
ま、反逆児のショーン・ペンとしては、荒廃したアメリカの精神を描くのが流行りの今だからこそ、こういった爽やかな、まっすぐなものを作りたかったのかもしれないとも思います。
そして最後の本物のクリスの写真の笑顔に息を呑みました・・・。
帰れたらよかったのに。
河を渡って帰ろうとしていたのに。
「気づいた」のにね。
残念です。
(あのバスの近くには食料を蓄えておく小屋があったらしく、地図さえ持っていたらそんな情報も手に入って、助かったかもしれなかったらしいです・・・)
Into the Wild

原作本は話題になっていたので『jesterの読む本リスト』にはずいぶん前から載っていたのですが、未読でした。
映画をみて即急に読む必要を感じました。
テアトル・タイムズ・スクエアでみて、即、隣の紀伊国屋の洋書売り場に直行したものの、すでに売り切れでした。
なので帰宅して、アマゾンで注文。
少し安いけど、ページ数が少ないペーパーバックがあったりして、どれを買おうか迷っているうちに、どんどん在庫数が減り、売り切れたり、取り寄せに8週間かかるという表示が、在庫ありになったり、どんどん動くんですね。
今、この本は日本で売れているんだな〜と感じました。
映画の一場面が表紙になっているものもありましたが、結局、実際に彼が乗っていたバスが表紙になっている、1997年に出たペーパーバックを買いました。
(が、いまこれを書いていてみたら、3日前に買った時より200円安くなっていた。またかよ、アマゾン。)
(元値が同じだから為替のせいばかりとは思えないんだけど)
jesterにも放浪願望がありますが、心身ともに実力不足で、ソローのように、クリスのように、「森の生活」を始める自信はありません。
せめて一人で海外旅行に出かけるぐらい。
一人旅は、持てる能力を極限まで酷使するし自分というものの真の実力が試されることがままあります。
耳を済ませて目を凝らして情報を収集し、自己管理しつつ、新しいものに心を開き、美しきものに感受性を震わせられるまたとない機会です。
そして帰った来た時、日常の平凡な生活の幸せさを実感できるチャンスでもあります。
また旅に出たくなりました・・・・Alex Supertrampになって。
でも今度は、旅の幸せを誰かと分かち合いたい気もする。
「Happiness only real when shared.(幸せは、誰かと分かち合った時にだけ現実になる)」んですもんね。
鑑賞後に、「深夜特急」を書いた沢木耕太郎さんが朝日新聞に書かれたこの映画のレビューを拝読しましたが、なんとなく、照れくさげに書かれていた気がしました。
ある年代以降は、きっと若い日の自分を思ってしまうのよね。
(しかし、あのバス、どうやってあそこにあったのだろう・・・・?)
後記;ただいま原作を読んでおりますが、理解がすすみます!
読み終わったら、ゆきてかえりしひびのほうにレビューは詳しく書きますが、バスについてだけ。
あのバスは、1961年にYutan Constructionという会社が持ち込んだ3台のうちの1台で、作業員の休憩所だったらしいです。
だからストーブがあったり、寝るための棚があったりしたのですね。
そっと宝物箱に入れたくなる作品でした。
エミール君、がんばりましたよね〜。ホントに撮影大変だったでしょうね〜。
観ている間、主役の青年の傲慢さに時々カチンときながらも、その純粋さにうんうん、とことん気の済むまでやりなさい、と言ってやりたくもなり。
彼に関わる周りの人たちに泣かされました。旅の途中で出会う人たちが彼を放っておけないのは、彼に自分の子や自分の青春時代を重ねたり、或いはそのころの自分の親の気持ちに想いを馳せたりしていたのかもしれないと思いました。観ているこちらがそうだったように。
それにしても大陸は広いですね〜!ワタシの目の錯覚なのか、ヒダルゴも出てたような?!
丁度、アラトリステの前売りの発売日でViggoのことを考えてたから?
ショーン・ペンの初監督作品もViggoだったしね〜(しみじみ)・・・と、こじ付けてみました(笑)。
私も、これ、そっと宝箱に入れたくなる作品でした・・。
凄く分かります!
>また旅に出たくなりました・・・・Alex Supertrampになって
いいですね、この一文!私も今、猛烈に、仕事辞めたい衝動に駆られて困っています。
とりあえずお金を溜めてから、放浪しなくっちゃーと思ってます^^
ほんとに久しぶりに手ごたえの
ある映画を見せてもらった感で
いっぱいになりましたね。
S・ペンの感性は素敵!
ところで劇中クリスの“友人”が
ひとりたりと描写されませんでしたが
ちょっと不思議だと思いませんか?
青春期の願望や夢は、親には話せなくても
友には話すものではないかしらね。
全く友人も作らない青年だったのかしら。
関係者との微妙な兼ね合いもあったのかな〜。
原作はその点どうなっているんでしょう。
売れ切れは札幌も同じです。
ダイエット成功の泉ピン子のおかげで
まんずバナナも売り切れなの〜(爆!)^^
TBさせていただきました。
これですこれ。。しばらくshareと言う単語が忘れられなくて・・(涙)
最後に到ってここに気づいたのに手遅れになってしまうなんて本当になんともやり切れませんでしたね。
私は意気地なしなので、一人旅する勇気はいまだ無いんですが、若い男の子には是非広い世界を旅して欲しいと思ってます。 でもやはりそれには必要な準備と、一人では人間は生きられないという大前提を理解してでの旅にして欲しいです。
心にいつまでも残る作品になりそうです。
原作も読んでみたいですぅ〜 何故あのバスがあんな処にあったのかとか、viva jiji さんが仰っているように、友人は?とか・・両親には反発しても、仲の良かった妹にまで連絡を絶ったというのがどうしても納得いかなくて・・こりゃやっぱり読むしかないですかね。。
ご無沙汰しておりました。
せっかく書いたものが消えてしまったとは、大変でしたね。
お疲れ様でした。
いや、しかし、それにめげずにレヴューを完成していただき、嬉しいです。
大いに共感!な読み応えのある記事をありがとうございます。(^^)
>若いって、自分の痛みにばかり敏感で・・・
そうなんですよねぇぇ。
そこがわかるから、歯がゆいけどせつなくー。
と、フランス映画好きな私としては、エリック・ゴーティエのカメラというのも注目ポイントで、フランスのカメラマンがウォーター・サレスやショーンと組んで、魅力的なアメリカ大陸を映し出してくれたことも嬉しかったです♪
ショーンはもうもう大好きっす。
>エミール君、がんばりましたよね〜。ホントに撮影大変だったでしょうね〜。
18キロ痩せるって簡単に言うけど、私だったら○キロになるわけで、それって中学校ぐらいのころの体重だよ・・・
しかも贅肉いっぱいの私とは違って若い青年ですもんね。体に悪影響がないといいけど。秘密のおくすりとか使っていないか、どきどきしちゃいます。
>観ている間、主役の青年の傲慢さに時々カチンときながらも、その純粋さにうんうん、とことん気の済むまでやりなさい、と言ってやりたくもなり。
ほんとですね〜
親がどんなに心配してるか、不完全な親であっても、どれほど子どもを愛しているか、その辺に関してはあまりに冷たいですよね。
若さだからなんでしょうか・・・・
でもああいう時期だからこそ許される傲慢さなのかもしれません。
>彼に関わる周りの人たちに泣かされました。
本当にそうでした!
脇を固める人たちが血が通ってましたね。
その辺も映画にひたれた理由の一つだったと思います。
>ワタシの目の錯覚なのか、ヒダルゴも出てたような?!
わははは!
確かに! どこかにヒダルゴに鞍つけないでのってるおっさんがいないか、目を凝らしちゃいました。
ほら、友情のカメオ出演とかで。
(ないでしょう・・・)
>ショーン・ペンの初監督作品もViggoだったしね〜(しみじみ)・・・と、こじ付けてみました(笑)。
「インディアン・ランナー」の兄弟作品とかなんとか、監督、コメントしてましたね。
でも「インディアン・ランナー」を見終わったときに感じる諦観みたいなものが、かなりポジティブな感じに変わっている気がしました。
時代に逆らいたいショーン・ペンなのかも。
ご訪問&コメントありがとうございます!うれしいです♪
>私も、これ、そっと宝箱に入れたくなる作品でした・・。
そして、ときどき取り出して、いろんな方向から眺めてみたくなりますね。
>私も今、猛烈に、仕事辞めたい衝動に駆られて困っています。
とりあえずお金を溜めてから、放浪しなくっちゃーと思ってます^^
ああ、そんな時に見たらなおさら、旅心を誘われちゃいますね〜
なんかバックパックに荷物をつめて、靴の紐をぎゅっと締めて、ふらっと・・・
行きたくなります〜
ご訪問&コメントありがとうございます!光栄でございます!
>ほんとに久しぶりに手ごたえの
ある映画を見せてもらった感で
いっぱいになりましたね。
S・ペンの感性は素敵!
ある意味今のアメリカ映画の流行を無視して、ちょっと昔のヒッピー映画の精神を汲んでるような気がしました。
それがかえって新鮮でした。
>ところで劇中クリスの“友人”が
ひとりたりと描写されませんでしたが
ちょっと不思議だと思いませんか?
そういえばそうですね!
確か映画の中で「本を友人とし、それ以外には友人は要らなかった」とかなんとか、妹のモノローグがあったような気がしますが、それにしても、彼のようなまっすぐな青年には、きっと親友と呼べる人がいそうな気がします。
>原作はその点どうなっているんでしょう。
原作は注文済みですが、まだ届いていません。
また読んだらいろいろお話したいです。
>ダイエット成功の泉ピン子のおかげで
まんずバナナも売り切れなの〜(爆!)
おお〜〜「バナナダイエット」かな?
うちの娘もやってました。(すでに過去形)
>これですこれ。。しばらくshareと言う単語が忘れられなくて・・(涙)
孤独になって初めて、shareできる喜びに気がつくんですよね、人間って。
>最後に到ってここに気づいたのに手遅れになってしまうなんて本当になんともやり切れませんでしたね。
本当に、返してあげたかったです。
>でもやはりそれには必要な準備と、一人では人間は生きられないという大前提を理解してでの旅にして欲しいです。
ほんと〜〜にそうです!
海外に住んでいると、そういう無防備な旅をしたあげくに行方不明になった若者をさがして、必死になっている親を良く見かけるんですよ。
若さゆえとはいえ、残念です。
>心にいつまでも残る作品になりそうです。
原作も読んでみたいですぅ〜 何故あのバスがあんな処にあったのかとか、viva jiji さんが仰っているように、友人は?とか・・両親には反発しても、仲の良かった妹にまで連絡を絶ったというのがどうしても納得いかなくて・・こりゃやっぱり読むしかないですかね。。
私もこれから読みます。
また感想などおしゃべりできたら嬉しいです♪
>せっかく書いたものが消えてしまったとは、大変でしたね。
お疲れ様でした。
私、書くのが遅くて、とっても時間がかかるのです。
これしきの文章でも書いたり削ったりして2〜3時間ほど(爆)
亀です。
なので、一旦「完成」と思ったものが、どこへ行ったのか真っ白になっていたときは、ほんとに唖然としました・・・
>大いに共感!な読み応えのある記事をありがとうございます。(^^)
きゃ〜〜 ありがとうございます!
なんか思い出しながら書いていると、最初の感動が薄れてきて、事務的な表現になるんですね〜
それを読んでいただいて、嬉しいです♪
>そこがわかるから、歯がゆいけどせつなくー。
そばにいって、「わかるけどさ、あんた」とささやきたくなります。
聞く耳もたないのもまた真実でしょうけど。
>エリック・ゴーティエのカメラというのも注目ポイントで、
私は見てからエリックが撮影監督と知ったのですが、良かったですね〜
ショーンは「これから映画を撮るなら、全部エリック・ゴーティエにカメラを任せたい」みたいなことをいっているみたいです。
ほんとに綺麗な画面でした!
随分とご無沙汰してしまいました。
実は、引越ししまして。それでもって、その疲れを吹き飛ばすかのように休暇を取って小旅行してまして。(私の場合は、国内でプチ旅行ですけんど)
ようやっと、以前のように映画→ブログに夢中になれる体制が整ったとこでした。
爽やかに感動した方が多いみたいですね。
私は、残された家族の気持ちにフォーカスしてしまって。とても素晴らしい映画だと思ったのと同時に、とても辛い感情が湧いてきてしまいました。
ラストも、思い出しただけで悲しくなります。
クリスは満足だったのでしょうか。
心の底では、少し後悔もしてたんじゃないかと、やたらに深読みしたくなってしまう終わりでした。
私の場合は、清々しいという感動とは少し違った感銘を受けました。
あの山並みや川くだりなど、大自然の映像が目に飛び込んでくるだけで興奮してしまいます。
私もこの映画、泣いたのですけど…
評価は辛口でした。
若い頃なら多分、クリスの純粋さに憧れて、物凄く感動したのでしょうけど
二人の息子の母となった今、腹が立ってしまったのです。
優秀な頭脳と健康な肉体を持ちながら、あたら勿体無いことするんじゃない!と。
>帰れたらよかったのに。
>河を渡って帰ろうとしていたのに。
ここにまた、泣けました…
でも、大自然の映像は本当に
綺麗でしたね!
消えちゃいました。
これって承認制でしたっけ?
確認する為に書いてみましたけど
もしそうだったら、このコメントの方、消して下さいね。
こちらこそご無沙汰してしまって〜
>実は、引越ししまして。それでもって、その疲れを吹き飛ばすかのように休暇を取って小旅行してまして。
おお、お引越しおつかれさまです。&おかえりなさい〜
>ようやっと、以前のように映画→ブログに夢中になれる体制が整ったとこでした。
それは嬉しいです!
>残された家族の気持ちにフォーカスしてしまって。とても素晴らしい映画だと思ったのと同時に、とても辛い感情が湧いてきてしまいました。
う〜〜ん、そのお気持ちも分かるのです。
特に女性であり、母でもある目線でみると、彼の行動は本当に痛いです・・・
>クリスは満足だったのでしょうか。
心の底では、少し後悔もしてたんじゃないかと、やたらに深読みしたくなってしまう終わりでした。
最後には後悔していたと思います。
きっと帰りたかったでしょうね。
そして家族も帰ってきて欲しかったと思います・・・
>あの山並みや川くだりなど、大自然の映像が目に飛び込んでくるだけで興奮してしまいます。
本当に画像は綺麗でしたね!
ご訪問&コメントありがとうございます!うれしいです♪
このプロバーダーって、コメントとか記事とか、すぐにちゃんと反映されないんですよ・・・
だもんで、時々ご迷惑おかけします。
>私もこの映画、泣いたのですけど…
評価は辛口でした。
いま、そちらにうかがってレビューを読まさせていただいたのですが、『怒り!』でしたね〜
でも親目線でみたら、ほんとに『自己中心的なやっちゃ〜〜!』ですし、見る人によっていろいろ評価が分かれる作品だと思います。
>二人の息子の母となった今、腹が立ってしまったのです。
優秀な頭脳と健康な肉体を持ちながら、あたら勿体無いことするんじゃない!と。
帰ってこれたら、「ほんとに馬鹿な子ね!」で笑い話になるようなことだったのに・・・
未熟な若者、ですよね。
でも、私は、最近の虚無的な終わり方をするアメリカ映画や、アメコミ原作のヒーローものなんかよりは、ずっとこっちを評価したい気分です。
これを見て、無謀な旅に出ようとした青年が、少し考えるかもしれません。
>でも、大自然の映像は本当に
綺麗でしたね!
ほんとうにあれだけでも価値がありました!
帰ってまいりました。
この映画、実は観たいリストには入ってなくて、たまたま観たという人がラストはすごいよー、あれはびっくりだみたいなことを言ったのがすごく気にかかって観に行くことにしたのです。
けれどまさかあんなラストだとは・・・。
悲しい結末でしたが、大自然、人との触れ合いと、心が温かくなるシーンも多かったですね。あれだけいろんなことを吸収したのだから、ほんとに笑って帰ってきてほしかった・・・。
この映画は私はちょっと前に観たのですが、今でもときどき思い出して考えてしまう作品の一つです。
おっしゃるとおり、最後の本物のクリスの写真・・・あれで、ラストの衝撃で出ようにも出なかった涙がどっと溢れました。
どんな最後か知っているのに切なかったです。
無謀な行動だし、無計画過ぎるという思いがしましたが、自然の中で放浪したいって気持ちが痛いほど伝わってきました。
コメントありがとうございます!うれしいです♪
>悲しい結末でしたが、大自然、人との触れ合いと、心が温かくなるシーンも多かったですね。あれだけいろんなことを吸収したのだから、ほんとに笑って帰ってきてほしかった・・・。
この辺が実話のおもみですね〜
でも帰ってきて欲しかったです。
>この映画は私はちょっと前に観たのですが、今でもときどき思い出して考えてしまう作品の一つです。
nouilles-sauteesさんちにレビューを読みに入ったのですが、例のごとく見つけられなくて・・・
アメリカ映画、ですかね?
>おっしゃるとおり、最後の本物のクリスの写真・・・あれで、ラストの衝撃で出ようにも出なかった涙がどっと溢れました。
今原作本を読んでおりますが、それに載っているのはとっても粒子の荒い写真で、映画で写ったみたいにクリアじゃないです・・・
>原作者の別の本を読んでいたので、気になってみてきました。
わ〜〜、さすがです。
私は今この映画の原作本を読んでいますが、他の本も評判が高いですよね。
Eiger Dreams を読まれたのかしら?
私も次に読んでみたいと思ってます。
>無謀な行動だし、無計画過ぎるという思いがしましたが、自然の中で放浪したいって気持ちが痛いほど伝わってきました。
確かに若さゆえですよね。
でも原作を読んでいると、彼が旅を続けるうちにだんだんに実力をつけていく様子がわかります。
最後の冒険のつもりだったのでしょうね、アラスカは・・・・
原作はもう読み終わってますか?
原書を読めるjesterさんが羨やましい;
英語くらいもっと勉強しておけばよかったなぁ…;
ああ、原作が気になる;
私も親なくせに、映画を見てる間はちっとも親目線にはならず;クリスに思い切り自分を重ねて見てましたよ;
だから彼の生き様にかなり感銘を受けちゃったのでした。若い頃こそストイックになれちゃうんですもん。性欲なんて特に抑えられる気がする。でも、男子は・・・??笑
それに子供は親に厳しいってホント同感です。私自身母親の作る食事を一切拒否した事がありましたし;嫌悪の度合を超えてますよね;
そんな私なんですが、正直に言うと余韻は決してよかったとは言えなくて…見終わってからどんどん親となった私の気持ちと、クリスご本人の家族感情がどぉーっと押し寄せてきて・・・冒頭で母親がクリスの声で目が覚めたようなシーンが頭を巡り@@かえってポジティブさがしぼんでいった感じ;そして今の自分を自己嫌悪。汗
どっちの気持ちもよくわかるんで非常に考えさせられちゃいました。
映画として描かれてはいない部分にはかなり興味がわきます。本当はもっと壮絶な家族間の葛藤があったかも?しれない・・・jesterさんの読後の感想をとっても楽しみに待ってますよん♪
>原作はもう読み終わってますか?
今半分ぐらい来てます。
クリスの話じゃなくて、他の同じような経験をした若者の話が載っているへんです。
>だから彼の生き様にかなり感銘を受けちゃったのでした。若い頃こそストイックになれちゃうんですもん。性欲なんて特に抑えられる気がする。でも、男子は・・・??笑
この辺も原作ではかなり言及されてました。私も映画を見ていて「若い男子がこういう時こういうのってどうなの」とか考えておりましたが・・・
>それに子供は親に厳しいってホント同感です。私自身母親の作る食事を一切拒否した事がありましたし;嫌悪の度合を超えてますよね;
ふ〜ん、そうだったのですね。
摂食障害って、いろいろな原因が考えられますね。シャーロットさんのレビューが勉強になりました。
>そんな私なんですが、正直に言うと余韻は決してよかったとは言えなくて…
私は原作を読んでいて、見終わったあとの爽やかな気持ちがかなり消えてきて、冷静に事実として彼の旅を捉えてきてます。
多分読み終わった後に映画を見たらまた違う感想になるかも。
それにしても親の辛さはほんとにひどかったですよね。
それに共鳴してしまうと、この映画は重くて辛いものになりそうです。
>jesterさんの読後の感想をとっても楽しみに待ってますよん♪
ありがとうございます〜〜
何事ものんびりしてますので、いつになることやら、ですけれど、いつか書きますので、よろしくお願いいたします。