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さて、今日はしとしと雨の東京デス。

こないだ「ミュンヘン」をみてからスピルバーグをおさらいしています。

今日は「シンドラーのリスト」をみました。
ちょっとしんどいからな、などと見る前は思っていましたが、さすがスピルバーグ、ぐいぐい引き込まれました。
映画についてはもう語りつくされているでしょうけれど、ロウソクから始まって画像から色がなくなり、女の子の赤いコートだけに色がついて、それをシンドラーが見つめる。
この女の子の赤いコートはもう一回悲しい形で出てきます。
「善」と「悪」のせめぎあい。
静かな音楽も感動を盛りたてて、完成された映画だな、と思います。
「ミュンヘン」の背後にある、イスラエルの人々の思いを再確認させられました。
こういうホロコーストの経験が、アヴナーの苦悩につながっていく。
そして現在でも綿々とつながる恨みの負のスパイラルに縛られてしまう人々。
ドイツ人の将校も、一人ひとりは普通の人なのに、集団ではなぜあそこまで狂ってしまったのでしょう。
人間の弱さ、そして強さを考えます。その根源はどこにあるのか。
(ああ、「白バラの祈り」もみにいかなくては。)
リーアム・ニーソンが若いですね〜〜
初めて見たときも、「なんてたっぱがあって姿勢のいい、そしてセクシーな俳優さんなんだろう!」と思ったものでしたが、今見てもとても素敵で、同じに感動します。
ユダヤ人を助けることで次第に人間的に成長していくシンドラー。
ううう、うまい!

そしてレイフ・ファイアンズ。昔劇場ではすっごく怖い気持ち悪いドイツ軍の将校というだけしか考えずに見たのです。
いま、レイフと認識して見ると、やっぱりいい役者だわ〜
人間を虫けらのように、好きなだけ殺していい、富も権力も思いのまま。
そんな状況に置かれた、若い未熟な青年が、精神的に破滅していく演技が、若いながら堂にいってます。
ほんとに怖い人に見えるもん(爆)
(しかしこの頃、腹が出てて・・・・・・。
レッドドラゴンではあんなにフィットなお体だったのに。

こういう映画を若いとき(当社比)に見て、考えることが出来たことが、心の栄養になっていると思います。
そして折に触れ、また観たい映画でもあるのでした。
ひさしく観てませんが、観る度に号泣してしまいます。
以前、レーザーディスクで持ってましたが、デッキがお亡くなりなって観れなくなったので処分しちゃいました。
そのうちDVDで買いなおします。
初めて観たとき、スピルバーグってこんな作品も撮るんだぁ!って、びっくりした覚えがあります。
本当に最初にこの映画を見たときは歯を食いしばって嗚咽が漏れないようにこぶしを口に当てて我慢しました。
今見ても感動します。
スピルバーグがすごいと思ったのもこの映画でした。
ぜひチャンスがあったら、また見てくださいませ。