2010年02月15日

ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女(MAN SOM HATAR KVINNOR/THE GIRL WITH THE DRAGON TATTOO/MILLENNIUM: PART 1 - MEN WHO HATE WOMEN)

jesterは活字中毒なんで、たいてい原作→映画という順序で鑑賞することが多いのですが、これはになりました。

内容的には、前回酷評した「ラブリー・ボーン」と重なる部分が多いのですが、それなのに、か、だからこそ、か、コチラは ☆☆☆☆− ぐらいあげてもいいと思いました。

映画館の帰りに、原作の3部作を買い込み、ぐおおおおお〜〜と読んでいる最中です。

でもこれ、原作を読んでから映画をみていたら、きっと星が一個ぐらい減っていたと思います。

原作のほうが面白いもん!(殴

読んでから見たら、きっと
「映画だけみた方は、わかったのでしょうか?」
なんてさかしげにコメントしていたかも。

(今までにも原作→映画の順に鑑賞したものは、こういうコメントが多かったな〜と反省しておりまする。)

でも映画だけみたら面白かったので、やっぱり今のところ、 ☆☆☆☆−あげてもいいかな。

原作と比較しない、というスタンスで。

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上『このミス』なんかで入賞し、ミステリー好きからは高く評価されていた原作ですが、原題、MAN SOM HATAR KVINNOR = MEN WHO HATE WOMEN = 女たちを憎む男たち から感じるイメージが悪く、ぱらぱらと書店で見て、なんとなく食指が動かず、読まないでいた本でした。

英語訳で読もうかと思っていたので、英語の本をパラパラしたのですが、しょっぱなからスウェーデン経済&ジャーナリズムの難しい話しと、なれないスウェーデンの名前やらコングロマリットやら会社名やら地名がいっぱい出てくるなあ〜 どうやって読むのかわからなくて、音に出来ないから、おぼえられなくてわからなくなりそうだな〜 しかもなんか込み入った話らしいなあ〜 描写が細かい分テンポが遅そうだし、長いし疲れそうだな〜 という感じで、英語力の乏しさゆえに、書棚に戻してしまったのでした。

しかし、この原作は、ミステリーとしては上出来です。
テーマは好きな部類ではないけれど、著者の確かな知性も感じられます。

ま、原作については読書ブログのゆきてかえりしひびのほうでまたゆっくり語るとして、ここでは映画について。
(本の感想は こちらにあります)

20091005007fl00007viewrsz150x.jpgこの映画でまず惹かれるのは、ノオミ・ラパス演じる天才ハッカーの主人公、リスベットの魅力です。

ニューヒーロー(ヒロインだけど)の登場といっていいでしょう。
そのぐらいかっこいい。

しかも例えば、アンジェリーナ・ジュリーが演じるアクションヒロインのカッコよさと違うの。

子供のころからあらゆる痛みと戦い、本意でなくとも鍛え抜かれてしまった鎧と武器で、残酷な現実を生きていく女性・・・・

ニコリともせず、男性に媚びるところは全くなく、人を頼ることもなく、高い知性と洞察力と才能で、自分に出来ることを淡々としていくカッコよさ。

孤独を怖れず、自分だけを信じて、殻に閉じこもっているけれど、その奥に秘められた真実探求への強い気持ちは、正しいものへの愛にあふれている。

社会的には異端とされ、差別されながら、とりまくブタ野郎(失礼しました)をがしがしやっつけるバネのようなしなやかなフィジカルな強さもしびれます!

猫行け行け! リスベット! ぶっ飛ばせ!!!

と応援したくなるのでございます。


335133view005.jpgそして、その相手がなんとあなた、ミカエル・ニュクヴィストさんですもの。

「歓びを歌に載せて」で役柄に惚れちゃったのですが、なにせあの作品でしか彼を見てなかったもんで、他の作品でも好きかしら?と不安でしたが、やっぱり良かったです!

この人、アップになるとお肌がとってもきちゃないんですが、顔だちはいいんですよね。

リスビットがつくったファイルの中に、この方の若い頃の写真が挟まっているのですが、一瞬見えたそれが 「ガエル・ガルシア・ベルナルに似てる!!!」 のでした。

・・・つまり、ガエルも年取って、シワが増えて、太ると、こうなると。
(いやそれはわかりませんが)

優しそうで、暖かそうで、正義感にあふれ、不器用なほど真面目なかんじの役柄にピッタリでした。


内容についてはミステリーなので触れないほうがいいと思いますが、かなりバイオレンスな描写は満載で、そういうのが苦手なjesterはつらかったです。
(この辺が☆☆☆☆に−をつけた理由です)

それでも尚、見終わった後、「この映画はおもしろかった〜」
といえる映画でございました。


またもやスウェーデン映画のjester的評価がぐぐっとあがった本作です!

ちなみに映画だけご覧になった方は、原作をお読みになることをお勧め致します。

映画ではしょられていて、疑問に思ったことがかなり解決致します。



・・・しかし、ラストのリスベットのカッコ。
あれって男性観客へのサービスのつもりかしら?

最初のパンクなカッコのままのリスベットでバイクをすっ飛ばしていてほしかったなあ〜
posted by jester at 11:25| Comment(6) | TrackBack(1) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。
この映画、わたしも好きです!
リスベットが最高ですよね。
ブタ野郎(もーその呼び名がぴったり)の復讐もあれでもまだ手ぬるい感じです。
それくらいあのシーンが強烈で…。
『告発の行方』でかなりのトラウマを残したことを思い出してしまいました。
それにしてもjesterさん、英語で本を読むことができるんですね〜…。
これは本当に尊敬です。
わたしは中学英語でさえあやういので…(笑)。
とりあえず『火と戯れる女』の公開が楽しみです。
…公開されますよね?(ちょい不安…)
Posted by リュカ at 2010年02月20日 00:28
リュカさん、いらっしゃいませ〜 ご訪問&コメントありがとうございます!うれしいです♪

>リスベットが最高ですよね。

良いですよね〜
「羊たちの沈黙」のジョディ・フォスター以来のしびれ度でした。

>それにしてもjesterさん、

いやいや、英語を忘れないように(?)と、英語の本は英語でとかいってるんですけど、その実、読めそうな本だけ選んで読んでおります・・・

>ブタ野郎(もーその呼び名がぴったり)の復讐もあれでもまだ手ぬるい感じです。
それくらいあのシーンが強烈で…。

あのブタやろうがね、2作目で




(以下ぜんぜん重要じゃないけど軽いネタバレご注意)
(映画館で2作目のトレイラーを見たかたなら大丈夫ぐらいのものです)






また出てきて、なんと生意気に、復讐を図るのですわ・・・・
しかも。。。

ああああ〜〜
しゃべりたい!

原作も面白いですよ!
Posted by jester at 2010年02月20日 12:44
こんにちは。
ワタシは、以前、やきそばさんがこの映画をオススメされていたので、映画の日本公開を待ちわびながら先に原作を読んだのですが、リスベットがブタ野郎(例えられるブタさんが気の毒なくらい)の被害に遭うまでは、これはおもろい!と思ってました。
知的好奇心を刺激される・・・というと聞こえはいいですが、何だか経済やジャーナリズムの世界に詳しくなったような気がして←ああ、勘違い

しかし〜、映画の帰りに3部作を買い込んだというjesterさんには感心〜。6冊ですよね?
ワタシ、1部の上下だけで3400円もしたので、とりあえず、通販で上だけ買って・・・暴力場面が辛いと言いながら結局、続きが気になって本屋に走り、下も買って読んだのでした。(爆)

映画はこちらは3月からです。
もういいかなと思ってましたが、やはりミカエル・ニュクヴィストさんは気になりますなあ〜。(笑)
Posted by DD at 2010年02月20日 15:02
DDさん、いらっしゃいませ〜 いつもご訪問&コメントありがとうございます!とってもうれしいです♪

>知的好奇心を刺激される・・・というと聞こえはいいですが、何だか経済やジャーナリズムの世界に詳しくなったような気がして←ああ、勘違い

ああ〜〜
わかりまする!
その辺が著者の付け焼き刃じゃない本物の知性を感じさせるんですよね〜

>ワタシ、1部の上下だけで3400円もしたので、とりあえず、通販で上だけ買って・・・

ほんとに日本の本は高いですよね!
わたくしは一部は日本語も買い、2部と3部はペイパーバックだけで買いましたが、2部のしょっぱなから、数学の専門用語でつまづき・・・(涙
やはり日本語でもかっちゃおうか、根性の試される日々です・・

>もういいかなと思ってましたが、やはりミカエル・ニュクヴィストさんは気になりますなあ〜。(笑)

いいですよ〜 彼。
この役にピッタリです。(ちょっと不器用で、女性好きで、真面目で、正義感がある)

でも暴力シーンはちょと辛いです。
「イースタン・プロミズ」と「ハンニバル・ライジング」は覚悟しておいてください・・・・
Posted by jester at 2010年02月22日 08:32
>映画ではしょられていて、疑問に思ったことがかなり解決致します。

これを読んでやはり読まなければ!と決意をあらたにいたしました。

けど高い・・・。

私のこの映画の記事を読まれたDDさんが即座に3000円くらい出されて一冊ご購入になり、すごいなーと思っておりました。あれから本屋に行くたびに、この本のことを思うのですが、やはり高いし、他にまだ読む本も残ってるし・・・と結局まだ購入してません。

けどほんと、映画もよく出来てはいるけれど、本でいろいろ知りたいなと思うこと、あるんですよね。

原作本の映画化の場合、先に読んでから観るか、観てから読むか、考えることが多いのですが、大抵時間がないのでまず観てしまいます。けれどよく出来た作品は観た後やっぱり読みたくなりますね。映画が不出来だともう読む気にもなりませんが。
Posted by nouilles-sautees at 2010年03月02日 04:13
nouilles-sauteesさん、こちらにもコメントありがとうございます!うれしいです♪

>私のこの映画の記事を読まれたDDさんが即座に3000円くらい出されて一冊ご購入になり、すごいなーと思っておりました。

ほんとに日本の本は高いですよね〜
わたくしもなるべく英語のペイパーバックで出てるものはそっちで買うようにしてますが、英語だと日本語の30倍ぐらいの時間がかかるので(爆)(しかし真実)急いで読むものは日本語で・・・

あとはブックオフに出るまで待ったり、図書館に出るまで待ったり・・・という生活でございまする。

しかしこの本は大人買いしてしまった。

>あれから本屋に行くたびに、この本のことを思うのですが、やはり高いし、他にまだ読む本も残ってるし・・・と結局まだ購入してません。

そうですねえ。映画より本のほうが面白いと思いましたです。
やきそばさんが日本にいるならお貸しするのになあ。

>原作本の映画化の場合、先に読んでから観るか、観てから読むか、考えることが多いのですが、

わたしは先に読んでることが多いのですが、そうすると原作との比較で見てしまうので、映画自体は楽しめなくなりますね・・・

だってやっぱり原作のほうがだいたいいいんですもの。
よく出来ていて「原作どおりに出来ていたね」で、原作を越す作品になってることは少ないのは、映画自体のリメイクと同じパターンです。
Posted by jester at 2010年03月04日 07:49
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Excerpt: ミレニアムドラゴン・タトゥーの女2009年 スウェーデン 監督:ニールス・アルデン・オプレヴ 原作:スティーグ・ラーソン 出演:ノオミ・ラパス    マイケル・ニクヴィスト    スヴェン・..
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