ファンタジーはなおさらです。
作品がどんなに良質のものであったとしても、それが子供向けにかかれたものであったなら、大人になってから読んでも、それが生活の1部になってしまうことはないですよね。
日常の生活に追われながら、初めて、魔法とか小人とか妖精とかの世界にどっぷり浸るのは、どんなに心の中に子供がすんでいる人でも、難しいところがあると思います。
だからこそ、幼い人たちには、心の柔らかい、小さな頃に、良質の児童文学にたくさん出会って欲しいな、と思います。
そうして心に入り口を作っておけば、大人になってからでもファンタジーの世界に簡単にいけるから。
それがどんなに、苦しいときの避難場所になってくれることか。
(ま、jesterみたいに避難しっぱなしの現実逃避生活も困りますが・・・・


今回、子供の頃にナルニアを読まずに、大人になってから『ナルニア国物語』の映画を突然みた人は、なかなか入りづらいところがあるのではないかしら。
どうしても、他の映画とCGを比べたり、戦闘シーンを比べたり、そういう方向から見てしまうかもしれません。(もちろんそれはそれで、一つの見方ですが)
その点jesterは小学校のときにナルニアと出会うことが出来て幸せだったと思います。
まるでふるさとにもどったような気がしました。
自分もいつか魔法を使えるようになるかもしれないと信じていた頃。
だからワードローブの向こうにある雪の中のランプポストも、タムナスさんの居間のお茶も、アスランも、そして泥足にがえもんも、銀の椅子も・・・・・
すべて現実と混同するほどリアルに受け止め、自分の一部になっていたんじゃないかと思います。
というか、あの頃jesterにとっては現実と同等に平行して成り立ってる世界で、
「なにかあっても、あっちに逃げ込める」っていう場所でした。
かくれんぼをしていたら、いつの間にか別の世界にいってしまうかもしれない。
誰も知らないうちに・・・・
押入れの奥に隠れるとき、ちょっと恐ろしく思いながらも、期待してた子供時代。
(そして、オニが捜しにきて足音がすると、決まってトイレに行きたくなるあの緊張感。何度漏らしそうになったことか(殴

それを今、映像として見せてもらった幸せ。

まさに「生きてて良かった」です。
長生きすればつらいことも多いけど、いいこともまたたくさんあるもんじゃのお。

映画を見終わって、「あ〜〜〜 手塚治虫さんに見せたかった・・・・」
なんて思ってしまいました。
ロード・オブ・ザ・リングスのときも同じことを思ったのです。
手塚さんはバクシアニメをアメリカまで見に行った、というほどの人ですから、きっと喜ばれたことだろうと思って。
それを、手塚さんの漫画をリアルタイムで読んでいたファンの友人にいったら、
「ああ、手塚さん、きっと悔しがっただろうね・・・・
あの人、あんなに忙しくても、自分より若いひとが描く漫画も全部読んでたし、けっこうジェラシーもある人だったから、
『自分がこれをやりたかったのに!』っていったと思うよ。
宮崎監督のアニメなんかも、きっと悔しがったと思うもの」
といわれました。
そうです、そうです、同業者としては、単にファンとしてでなく、『自分ならどう作るか』という視点でもご覧になったでしょうね。
天国にも音響のいい映画館があると良いです。
この記事、ゆきてかえりしひびにも同掲しました。
・・って、いい言葉ですね!!入り口を持っていると、その後の長い人生でもずいぶん救われることが多いです。jesterさんの言葉ってシンプルでわかりやすくて、しかもとっても大切なことをピタリと言ってくださるので好きです。
自分で気落ちを表現するのがうまくないので,代わりに表してくださるところを探すっていうのってありますよね.あ,でもiguさんの言葉もとっても素敵で好きです.ピュアって言うんでしょうか(あ,生意気ですみません)
私にとっての「世界」は「誰も知らない小さな国」でしょうか.以来,身近でことっって音がしたり,ささっと影が動いたりしたら「コロボックル」がいるって思ってしまいます(今でも)
家の裏の物置の床下に大きな世界がある,と信じ(いえ,実際にあったのです.きっぱり.)そっと覗いていたあの頃・・・.
「ナルニア」は大きくなってから読んだので,もっと早く出会っていたら,また思い入れが違うんだろうな,とちょっぴり残念です.それでも今回の映画は大満足,感激感謝です♪
コメントありがとうございます。
人生、避難場所が必要なときがありますよね。
なるべくたくさん避難場所があったほうが幸せだな、なんて思ってしまいます。
そうそう、iguさんの言葉もほんとすてきです。
MARYさんは「誰も知らない小さな国」がお好きだったのですね〜〜
人それぞれ、小さい頃遊んだ物語があるんですよね。
ナルニアだったり、指輪だったり、プリダインだったり。
大人になってからだって、その世界で遊べますけれど、どっぷり浸れるのはやはり子供の頃なのかもしれません・・・
jesterさんの熱い記事、読まさせて貰いましたよー
<その2>の本の表紙、素敵ですねー・・・
やはり小さい頃から親しんで来た人には深い思い入れがありますよね。
し、しかし、、TVのアスランは気ぐるみだったとは!!笑
怖いもの見たさで見たいかも・・・
ティルダ・スウィントンの魔女はなかなか良かったです。
jesterさん的にはどうでしたか?イメージ通りでしたでしょうか!?
一番下のルーシーが可愛かったですね。
dimとしてはどうしても指輪と比べてしまって…ちょっと期待したのとは違った感じでした。
でも楽しめる作品ですよね。
amore_spaceyさんが「ピーターが英国皇太子の長男ウィリアム王子に似ている」なんていうのを「そうそう!」なんて思ったりして…どうもdimは作品自体より、ちょっとそれた方に反応してしまうようです…。
着ぐるみのアスランは忘れられません。
戦闘シーンも戦ってるのは5人ぐらいで・・・(爆)
本当にショックでした!
キャストについては後で記事にゆっくり書きたいと思っております。
指輪と比べられたのですね。まあ同じファンタジーですからね〜 でも、まったく世界観は違うのですけれど・・・
背景がニュージーランドで、やっぱり似てきちゃうところがあるのでしょうか?
そういえば、ピーターの俳優さん、ウィリアム王子に似てるかも??