2006年03月26日

ヒストリー・オブ・バイレンス その3

京都より帰ってきました・・・・

帰って早々、東劇にA History of Violence 4回目出陣!

以下、ヴィゴ馬鹿の繰言なんで、そういうおばかな人間を許せない方は、どうぞスルーしてくださいまし。



いや、しかし我ながら、あのすごい修羅場のおうちをほったらかして、よく映画に行ったもんだ・・・・


家族Aと留守番していた猫のロッタ猫は、突然の置いてきぼりに激怒。
家中の壁はひっかくは、すべての足拭きマットはぐちゃぐちゃに巻いて蹴りいれて噛んでぼろぼろにするわ、買い置きのトイレ砂の袋を破いて家中にばら撒くは、おまけに前足にうん○つけて家中歩くは、もちろん隠しておいたキャットフードやイカサキ・カツブシなんか全部探し出して味見を試みるは、jesterがものすごくお気に入りだったナルニアのタムナスさんのカップは落として割るは、もう大変な抗議活動を展開してくださったわけで・・・・あせあせ(飛び散る汗)

しかし一緒にお留守番していた家族Aは「こいつ、ほんとに手がかかるなあ」 と一言コメント・・・・。

あの・・・ 手をかけていただけたんでしょうか・・・ えさやりとトイレ掃除だけして、この家の修羅場状態を傍観・・・・ 犯罪現場じゃないんだから、きっちり現場保存していただく必要はないのですが・・・・

と怒鳴りたい気持ちをぐっとおさえて、もくもくと映画に行ってきました。(爆)


いや〜〜 前夜まで「こりゃあ明日は一日片づけだわ・・・・」とお友達のお誘いに返事しかねてたのですが、先着500名さまに新しい写真プレゼントの誘惑に耐えかねて・・・・パンチ(殴

そうなんですよ。昨日は東劇の3週目。UC豊島園では初日で、どちらも生写真プレゼントがあったわけで、東劇→UC豊島園、とはしごをしたヴィゴファンも(誰とはいいませんが)いた模様です。

jesterはさすがにはしごはしなかったけど(でもしたかったけど)東劇はきっちりいってきました。

しかし・・・この映画、かなり深いな・・・・なんていまさら思いました。
繰り返してみると、最初見えてこなかった入り組んだ構造が見えてくるのです。

公開3週目に入ったので、そろそろネタばれ話をしてもいいかな〜 

というわけで、以下深いネタばれあります。未見の方はご注意ください!********




前にもちょっと書きましたが、冒頭のシーン。秀逸です。

蝉の鳴き声。けだるくモーテルを出てくる男たち。
車を動かすほんのわずかな時間に、ゴミを捨てるように簡単に起こる殺人。

それは彼らにとってゴキブリをたたき殺すように簡単で、ありを踏み潰すほど日常茶飯事。

人を殺すという最悪の犯罪に慣れきって、罪悪感もなく、単に金儲けと、そして楽しみのために他人の生命を奪う男たち。


ぴかぴかのオープンカーもまた、乗っていた人を殺して奪ったのだろう。
(そのあと、また別の車に乗りついていたけれど、その時も・・・・)

しかしその犯行手口は粗雑。
指紋をぬぐうこともなく、自分がやったことを隠そうともしない。

犯罪を重ねすぎて、隠すにも隠しようがないから。
けれど彼らはもう、「普通の人」には絶対もどれない。
大きな街に行くことも、ひとところに留まることもできない。
建設的な、生産的なことは何もできない。


引き返せない絶望と自暴自棄が、そして自殺願望のような刹那的なものがその表情から読み取れます。


このシンプルなのに、自分をその場においてみると、魂を震撼させるほど怖いシーンが、実はストーリーの根底に流れるヴァイオレンスの形なんですね。

何回か見ていると、この男たちがトム・ストゥール=ジョーイ・キューザックの若い頃の姿を投影しているように見えてきます。

いや、ジョーイはもっと残酷で、殺人が上手だったのでしょう。
(どうもヴィゴがやっていると、ジョーイは昔もいい人間で、環境からやむなく殺人してたんじゃないの? なんて思ってしまうjesterでしたが、それは勝手なヴィゴ馬鹿の思い込みであります)

だからこそ、そんな過去を知ってしまった妻の驚愕と混乱が伝わってくるのです。

続きます・・・・





posted by jester at 08:34| Comment(12) | TrackBack(0) | は行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お帰りなさ〜い♪
旅行から戻ったら、おうちの中がヒストリー・オブ・バイオレンスだったのですね〜〜!きゃ〜、ゴメンナサイ!

もう4回も観に行かれたのですか〜。首都圏で出だし好調な作品は、うちのような田舎でも上映の可能性大なんですよ〜。観客動員数に貢献、ありがとうです♪
私も、冒頭のあの2人の悪役俳優さん、よく雰囲気を出してたと思います!
セリフを忘れたのですが、もう疲れたよ〜だったか、もう嫌なんだみたいなことを言っててた若いほう、最初はViggoが化けてる(爆)のかと思った。後になって思い返してみると、あの2人がジョーイと兄貴にちょっと重なりました〜。
Posted by DD at 2006年03月26日 19:32
隠しておいたキャットフードって,家族Aさんが,手に余るちびさんに出してあげたのでは??
いやあ,大変でしたねぇ.

DDさん,私も冒頭のお2人,若いのがViggoの若いころを演じさせてるのか?Viggoなのか?って思ってしまいました〜.どうもDDさんとは俳優の顔を見るポイントが似てるのかも・・・(
汗).
あのふたり,昔のジョーイとフォガティに重ねてるんだと思います.やっぱり.
・・・ジョーイ怖い人だったんだ.
Posted by MARY(MはMortensenのM) at 2006年03月26日 20:27
DDさん、ただいまです。
そうなのよ〜〜うちの壁が〜〜!!
一人でいるときに飛びついたらしく、「爪あと」って感じでいろんなところに転々としておりました。
家族Aは一応会社から夜の7時には帰ってきて面倒見てたらしいのですけれど。

あの若い方の俳優さん、ほんとうはとってもいい人らしいです。
でもあの目つき、とっても怖かったですよね。
「田舎はいやだ。でかい街に行きたい」みたいなこといってたけど、大きい街に出るとすぐつかまっちゃうんでしょうね・・
Posted by jester at 2006年03月26日 21:37
MARYさん、こんばんわ。おせわになりました。

お風呂場の棚に買い置きのキャットフードをおいといたのですが、全部少しずつ袋を噛み切って味見がしてあって・・・・ 封を切ったら酸化しちゃうから、すぐに食べなくちゃいけないのにさ・・・・
さすがに缶詰は開けられなくて食べてませんでしたけどね。

>若いのがViggoの若いころを演じさせてるのか?Viggoなのか?って思ってしまいました〜

なるほどね〜〜
私は原作を先に読んでしまったので、原作でもあの二人がまず出てくるんですよ。だからそうは思わなかったけど、映画を見て初めて、あ、この人たちって、ジョーイの若い頃の投影なんだな、なんて思いました。
そう思うととっても怖いです。
Posted by jester at 2006年03月26日 21:42
jesterさんお帰りなさ〜い!
京都でお花見が出来たのではないでしょうか!? 今年は早いですよね〜桜。新入学のお子様がいらっしゃるご家庭は物足りない入学式になってしまってお気の毒なんて思っていましたが・・。
うふふ。。時々こちらを覗いては今度は何にはまっていらっしゃるのかとロムさせて頂くのも最近楽しみになっております(^^)/
「ヒストリー〜」の冒頭のシーン! な、なるほど!! オバカな私はその後に続く話にどう関係してくるのか考えもしませんでしたが、ダイナーに侵入してきた彼らをにべもなく殺してしまうトムって、やっぱり彼らに昔の自分が見えて思わず始末しちゃったってこともあるかと・・今更思いましたです。どこか足でも撃って警察に引き渡すなんて生ぬるい事しなかったのはね。
むふふ・・DVDになったらもう一度観ますわ^^
Posted by マダムS at 2006年03月28日 08:40
お帰りなさいです、jesterさん。京都は満喫されましたか?

わたくし、クローネンバーグ監督のファンをやっってきて本当に良かったと思っております(笑)。もちろんヴィゴのおかげなのですが、こんなにも彼の作品をきちんと鑑賞してくれる方がたくさんいらっしゃるのかと、感無量です。名古屋では「ヒストリー〜」の上映はなかなか厳しい状況なのですが(1館しかない)、DVDが発売されましたら、じっくり鑑賞してみたいと思います。
Posted by 豆酢 at 2006年03月29日 11:12
マダム、コメントありがとうございます。
そうなんです。なんか一つの映画が気に入ると、他がみられなくなる体質(爆)で・・・
でも今日、ブロークバックマウンテンを見てまいりました。

京都はちょうど梅が満開でした。桜は残念ながらまだでした・・・・

A History of Violence 、繰り返してみるとかなり深い映画なんですよ〜
もうUK版とかUS版はでています。日本ではいつかな?
Posted by jester at 2006年03月29日 21:18
豆酢さん、コメントありがとうございます。
昨日お返事書いたのに、夜が明けたら消えていた・・・
そんなことあるのかな??

名古屋ではA History of Violence 、結構見に行くのが大変なんですね〜
大きな画面ならではの迫力があると思うのに・・・・残念です。
でも公開されるだけでもラッキー。やっぱりクロネンバーグ監督はファンが多いからなのでしょうか?
DVDもじきに出ると思います。お楽しみに!
Posted by jester at 2006年03月30日 11:16
やっとみました!
せっかく豊島園での上映について教えてもらったのに間に合わず、結局新しくなった渋谷のユーロスペースで。
いろいろ考えさせられるいい映画でした…思いっきり重いけど。
最後の食卓のシーン、あれを赦しととっていいのかどうか…。
3年程度で人はかわれるのでしょうか…それも真逆に!
もしヴィゴのようないい人役も充分こなせる人でなく、悪役として定着してしまっている俳優が演じた場合、同じ気持ちでみられたかどうか疑問です。。。
Posted by yorokobu at 2006年04月28日 12:40
yorokobuさん、コメントありがとうございます。
渋谷のユーロスペースには、プレスシートが販売されていたので、お友達のために買出しに行きました。(しかし環境がすごいところですね。ホテルばっかり)
ラストシーンをどう取ればいいのでしょうか・・・・
映画の中で答えは出ていませんけれど、悲観的なjesterは当分一緒に暮らしてもいつか離婚するだろうと思ってしまいます。
それでトムは荒れてもとにもどっちゃう。(爆)
そうならないと良いですね〜
Posted by jester at 2006年04月28日 18:54
私もラストシーンから、同じような想像をして、もっとよい方向に考えたいのに、と思いました。
それと、息子の今後が心配…銃と暴力使っちゃったし。
大切なものを守るためなら暴力は許されるのか、とか考えさせられちゃいますね。

対個人と対政府&権力の差はあるし、全然テイストは違いますが、暴力の連鎖についてというところ、共通点を感じたのは『V・フォー・ウェンデッタ』。jesterさんはご覧になりましたか?
Posted by yorokobu at 2006年04月30日 11:28
yorokobuさん、コメントありがとうございます。
連休中でかけていて、お返事がめちゃくちゃ遅くなってごめんなさいです!

そうそう、息子も心配です。
いい子なのに。

Vはまだ見ていないんですよ〜
早く見に行かなくてはと思いつつも、あのナタリーのぐりぐり坊主が痛そうで・・・(爆)
Posted by jester at 2006年05月09日 13:30
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