モンテ・クリスト-巌窟王-


ちなみにアマゾンで「モンテ・クリスト伯」で検索すると、テレビシリーズのDVDしかヒットしません。
映画は微妙に題が違うんですね。BSでは「モンテ・クリスト伯」だったけど。
それに、マーケットプレイスのユーズドしかでてこないの。
もうこの映画のほうのDVD、廃盤なんですね・・・・

(この映画、すっごく面白いのに、残念です。)
(でもテレビ版のほうも、評判いいみたいですね)
jesterが借りたTUTAYAでも、ジムが出る映画のはヴィデオしかありませんでした。
だから、こないだのBSの放送はかなり貴重だったかも、です。

子供の頃、集英社の少年少女文学全集で「巌窟王」を夢中で読みましたが、これは子供向けの短くされたリライトでしたから、フランスの文豪アレクサンドル・デュマの原作は読んでいません。
しかももうほとんど忘れてる・・・・

だから「こんな話だったっけね〜」と思いながら見ました。
本名、エドモン・ダンテス。マルセイユの前途有望な船乗りだった彼は、知人たちの陰謀から無実の罪で捕えられ、14年間の牢獄生活を送る。脱獄を果たし、莫大な財宝を手に入れたダンテスは、モンテ・クリスト伯と名乗ってパリの社交界に登場し、壮大な復讐劇を開始する…。
(アマゾンの本の解説より引用しました)

長い原作に対して、短い時間にまとめてあるのでかなりはしょってはあるでしょうけれど、「こんな単純で胸どきどきの物が見たかったんだ〜〜」と喜んじゃいました。
しかも復讐といっても陰湿にならず、敵の子供でもいい人間にはそれなりに思いやりをもって接するなど、後味がいいし


なぜ?? と見開く無垢な瞳。
閉じ込められ、縛られ鞭打たれて、絶望にひしがれて汚れていくのがほんとに似合う役者なんですよね〜
そして、脱出のあとの、ちょっと陰がある、何を考えているかよく分からない男って、彼がやるとまたうまいんですよ♪
「パッション」のキリスト役は「I am David」があったかららしいですが、牢獄でヒゲぼうぼうのやせこけた姿は、キリストぴったり。
まあこの映画ではその姿で「神なんかいないんだ!!」って絶望してますけど・・・・
しかもまた、敵フェルナン・モンデーゴ役のガイ・ピアーズが憎らしいったら・・・
あのjesterが苦手な口元まで、嫌な男にぴったりなんですだ〜〜(殴

それと、リチャード・ハリス!
ファリア司祭の役、とっても楽しそうにこなしていて、彼の演じた役の中では一番好きかもでした。
あの年で、長く幽閉されてもなお明るく前向きに生きているのがとっても素敵。
どうもダンブルドア校長のイメージが強いので、声を聞いているとダンブルドアがしゃべってるような気になってしまいますが、ハリポタのときより表情が豊かだとおもいました。(動きもあるしね)
この映画もハリポタの2番目のと同じ年、死の直前に撮られたものなのに、全然それを感じさせないし。
(ハリポタを撮った後、がくんと来たらしいですけど・・・・残念です)
牢獄に閉じ込められて、2人で脱出用のトンネルを掘りながら、ファリア司祭にいろいろ学んでいくシーンが楽しかったです。
読み書き、経済学、科学、哲学、数学といった知識、剣術などで体を鍛える・・・・
そうやって過ごせば幽閉の日々だって有意義にすごせるんですよね♪
なんか「ショーシャンクの空に」とか「上海の長い夜」(これは鄭 念さんが書いた本ですが、好きなの)を髣髴とさせ、閉じ込められてもなお、希望を持って(いや復讐の念ですが)生きていく姿に、人間の可能性なんてものを感じたりして。
こういうのを見ると単純なjesterは、うさぎ跳びとかペン習字に励んだりしてしまいます。(爆)(もうちょっとましなものに励みなさいね・・・)

モンテ・クリスト伯〈1〉

書評を読んでも、「ノンストップで楽しめる」「無人島に1冊持っていくならこれ」などと絶賛されてますね。
こんどは少年少女文学全集じゃなくて、ちゃんと原作で読んでみようと思ってます。
そっか〜、あのおっしょはんはリチャード・ハリスだったのですよね〜。素敵でした〜♪
「巌窟王」は、私も小学生のころ、どこの出版社か忘れましたが少年少女文学全集で読みました。jesterさんの記事を読んでると、子供向けじゃない原作のほうも読んでみたくなりました〜。
グラディエイターでは英雄の老後って感じだったし、校長先生も威厳ありだったけど、この司祭さんの役は、おちゃめですごい気に入りました。
わたしも原作を読むつもりです♪