震災後の東京の街は電気が消えてほの暗く、まるでヨーロッパの街のよう。
デパートも暗くて、パリのデパートみたいです。
そんななか、自粛な気分で地震の後は映画もあまり行ってませんでしたが、4月に入って、桜に誘われて、THE KING'S SPEECH(英国王のスピーチ)に行って来ました。
こういう時節柄に見るのにはふさわしく、ほのぼのと勇気付けられる内容 + 芸達者な俳優さんたちの熱演で、心癒されるひと時を過ごしてまいりました。
ほの暗いロンドンの建物がひときわまた、今の日本の節電ムードにそぐい、やっぱりこういうのも落ち着いていいなあ、なんて思ったりして。
jesterのお好み度は文句なく ☆☆☆☆☆ でございました。
舞台は英国王室と派手ですが、内容は地味。
一人の劣等感を抱えた人間が、絶対なりたくない地位に無理やり押し上げられ、周囲の人に支えられてそれを克服していく人間ドラマ。
でも俳優陣はそうそうたるメンバーです。
コリン・ファースがはまり役でしょう。アカデミー賞、納得の演技です。
今までも数多く英国の貴族の役をこなしてきたお方。
どちらかというと可愛い系の顔立ちなので、うりざね顔の実際のジョージ6世にはあまり似てない感じですが、実直で真面目な性格を良く演じていました。
子供のころの悲しい虐待の思い出を語るときなんか、まるで少年のようで抱きしめたくなりまする。(やめれ)
ペンギンのお話のエピソードなど、よき父であったというジョージ6世の私生活も暖かく伝わってきて、The Queen に引き続き、英国王室に親近感を持ってしまったjesterです。
エリザベス役のヘレナ・ボナム=カーターは、最近怖い役が多く(ハリポタの魔女は最高に怖いし、スウィニー・トッドとかね〜〜)そのイメージが定着しかけてましたが、元はといえば伯爵令嬢ですから、知的で典雅な女王さまにピッタリです。
ハリポタといえば、イギリスの俳優さんを集めたせいか、ハリポタの校長先生(マイケル・ガンボン)も父王で登場。威厳があります。
そしてビックリしたのが、ウィンストン・チャーチル役のティモシー・スポール!!
最初見ていて、「ふ〜〜ん、鼠男のティモシー・スポールに似てるけど・・・・」
と思って、それからは釘付け!
2〜3シーン凝視して「やっぱりティモシー・スポールじゃん!」とガッツポーズ(なぜ)
なんかハリポタ、エンチャンテッド、スウィニートッドと、悪役&道化的な役が多くて、こういうシリアスなティモシー・スポールは新鮮でした!
それに修道士カドフェルだったデレク・ジャコビさんは大司教に栄転してるし(違う)
エドワード8世役のガイ・ピアーズは王室系ではないかなと思っていたけど、どうして雰囲気が良く出ていました。
さてさて、英国俳優軍のなかでただ一人(?)息を吐いていたのがジェフリー・ラッシュ。
キャプテン・バルボッサのイメージが大きい人もいるかもですが、jester的には「シャイン」の天才ピアニスト、デイヴィッド・ヘルフゴッドが彼のイメージです。
本人もオーストラリア出身ですが、役柄もオーストラリア出身の言語療法士。
発音でイギリス人から笑われることが多いオーストラリア出身者が、King's Englishの吃音症を治療するなんて、なんて面白い設定・・・・ではなくて、事実なんですね〜〜
まさに事実は『小説より奇なり』でございます。
その『対等な立場にたって、信頼関係を築き、患者の心を開く』治療方法が、いまだに心の中に傷ついた少年がいる一人の男を救っていく過程は、まさに感動的でした。
以下****以下、ネタバレないですけど、映画の内容には触れてます。未見の方、ご注意ください!****
ビー玉を口に入れてしゃべらせる、とか、面白い治療法があるんですね。(効果があるのでしょうか?)
王様がおうちに来るのに「妻はブリッジに出かけてまして・・・」と奥様不在。(ブリッジにいってるというのが、ブリッジ大好きjesterには親近感♪)
カードゲームをして帰ってきた奥様は、King and Queenがうちでお茶を飲んでいるのに驚愕。
そりゃあ驚愕するでしょうねえ・・・・・
しかし王様の叫ぶ「ののしり言葉」の数々には爆笑でした。
ののしり言葉は吃音しないなんて不思議です。
最後の息の詰まるスピーチのシーンでもライオネルが口パクでFワードを連呼してましたね。
立場も出身も階級も全く違う2人の男性の間で、次第に友情が育っていく様子に、ほのぼのとさせられました♪
音楽もよかったです! ブラームス、ベートーベン、モーツアルト、とシーンごとにそうくるか〜の絶妙な選択でございました。
最後に、「脚本家はポール・ベタニをイメージして書いた」という噂を聞きました。
ああ〜〜〜〜 そりゃあ、ポール・ベタニで見たかったなあ・・・・・あの娘に見せるペンギンのまねとか〜(殴
おかえりなさい♪
本当に内容は地味ながら、このすばらしさは何なんでしょうね。
脚本と役者さんと演出の力って凄いです。
しかしポール・ベタニーをイメージしていたとは……!
これは見てみたかったですね。どんな演技をしたんだろう?
王様のFワードを叫ぶところは場内爆笑でした。もちろんわたしも大笑いです。
ペンギンの話をするところもじんわりきたし……。印象に残るシーンが多いのも良作の証拠なんでしょうね。
東京の方の生活はまだまだ不便があると思いますが、早くこの状況が落ち着くことを心から祈っています。
お返事めちゃくちゃおそくなりました(汗
こないだDVDを入手して、見直してました。
やっぱりこの作品、いいです♪
「面白いミュージカル映画20選!思わずからだがリズムを刻む!」というサイトを運営しております富樫と申します。
この度、相互リンクをお願いしたくご連絡させていただきました。
誠に勝手ながら、JUNeK-CINEMA in the JUNeK-YARDという名前で、
すでに下記ページに貴サイトへのリンクを掲載させて頂きました。
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92番目に掲載しております。
(リンク集ページを整理した場合、掲載番号に変更がある場合もございます。)
相互リンクの許可を頂けるようでしたら下記の当サイト情報にて掲載頂けると嬉しく思います。
加筆修正などありましたらお手数おかけしますが、
よろしくお願い致します。
■当サイト情報〜〜〜〜〜
サイト名 全編をABBAのヒット曲でつづる『マンマ・ミーア!』
URL http://musical-movies.com/mammamia/
紹介文 ミュージカル苦手?でも、思わず体がリズムを刻むことありますよね?
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お手数ですがご一報頂けると助かります。
以上です。
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※サイトデザインも未熟なサイトですが記事はちゃんとしておりますので、
是非、ご覧いただければと思います。
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