
ええ〜〜、旅に出ておりまして、9月後半お休みいたしました。
戻ってまいりました。
(旅行につきましてはゆきてかえりしひびにて書くつもりであります。)
さて、東京に帰ってきてまず見た「狩人と犬、最後の旅」ですが・・・
う〜〜ん、これ、予告編と邦題にだまされましたねえ・・・・
出だしの胸に響くパーカッションの音楽と、空から見ていく雪原の様子はとっても好きだったんですけどね〜
なんで配給会社は内容と全然違う邦題をつけたり、テーマとは違う予告編を作るのだろう・・・・

原題は「The Last Trapper 」 「最後の罠猟師」とでも訳せばいいでしょうか?
それがどうして「狩人と犬、最後の旅」なのだろうか・・・

jesterは「The Last Trapper 」という原題だと知っていたら見に行かなかったかもしれない。
見に行ったとしても心構えが違ったのになあ〜
だって、Trapって嫌いなんですもん。(それに尽きます)
自然のなかで、無駄なものなく自立した静かな暮らしを送る様子は素敵でした。
でもどんなに偽善的といわれても、罠にかかった野生動物が死ぬまでどんなに苦しむかを思うと、おしゃれのための毛皮のコートはjesterは欲しくない・・・・
フリースなどの素材もある現在、Trapperらが生活のためにとっているとしても、自分は野生の動物からとった毛皮をファッションとして楽しむ気にはなれません。
なんとなく邦題から、そして予告編を見た感じで、「年老いた狩人が犬と旅を続けながら、最後の旅となる・・・」みたいな話を予想してたのですよね・・・
それが一箇所に定住して罠をはる縄張りをもち、定期的に「売れる毛皮の野生動物」を罠にかけて暮らしている人が、たとえば友達のところに遊びに行くのに、まだ凍ってない湖を犬ぞりで無理して渡って、氷が割れておぼれそうになり、犬に助けてもらう話だったは・・・・
映画の中では「自分たちTrapperが増えすぎた動物を殺したりしてバランスをとっているからこそ、自然が守られる」なんていってましたけれど、ほんとか、それ??
どうもDogmaticな言い訳にしかjesterには聞こえないのです。
そんなえらいことをやっているのだろうか、彼らは・・・・?
それにしちゃあ「テンの毛皮は高く売れる。ビーヴァーは簡単に取れるけれど安くてだめ」とかいってたじゃないですか?
「人間社会の軋轢が我慢できずに人ごみを離れて、森の中で自給自足で孤独に暮らしたいから」とかいってくれれば素直にうなずけますけどね。
それだったら、コーカソイドなのにネイティブアメリカンの女性を妻にしているっていうのもなんとなく判る気がします。

それが仕事だ、そりを引くのが彼らの生きがいだ、なんていわれても、「けなげで可愛い〜〜」なんて思えません。
かわいそうに思えました。
それにTrapperたちにとっては犬は「便利な道具」以上の何者でもなくて、道具への愛はあっても、所詮は使えなくなれば交換する道具。
大切なパートナーなんかじゃないんじゃないか、と思えたのですが・・・・
Trapperをやめようかどうしようか迷っているのなら、「早くやめたら」とアドバイスしたいですよ、ほんと。
いやjesterのアドバイスはいらないでしょうけどね〜
というわけで、風景は綺麗で、犬は可愛かったので、見ている間はそれなりに楽しめたのですけど、わたくしにとっては、なんだかちょっと後味の悪い思いが残った映画でありました。

おっ、jesterさんも私と同様に日本題と予告編にだまされて観た口ですね。jesterさんが書かれている彼の生き方は、白人特有?の、身勝手な自己主張だと、私も思います。
ただし、彼らが獲物を捕る以上の問題点は、軽くしか述べられませんでしたが、大資本が森をドンドン消滅させていることだと思います。
>jesterさんも私と同様に日本題と予告編にだまされて観た口ですね。
そうなんですよ〜
matsumoさんが見られた後レビューをお書きになってましたが、jesterは自分が見るまではなるべくレビューを読まないでネタばれを避けちゃうので、レビューは見たあとのお楽しみにとっておいたもので、騙されたまま見てしまいました。
企業が森をどんどん消滅させている、というのは台詞で軽く出てきましたけれど、実感が伝わるような映像はなかったですね、映画の中には。