2006年10月12日

Tristan + Isolde (トリスタンとイゾルデ)

001t.jpg
やっと日本公開が近づいてきた「トリスタンとイゾルデ」の試写会に行ってきました。
それほど期待せずにでかけて、夜の歌舞伎町のぎらぎらと、シアターアップルのかび臭くてシャビイな座席に始まる前はうんざり気味でしたが・・・

映画は良かったです♪ハートたち(複数ハート)

1500年前のイギリスとアイルランドが舞台。
ローマの支配が終わって、混乱する国土のなかで、歴史の波にもまれ、運命のいたずらに苛まれる人間たち。

「トリスタンとイゾルデ」というと、ワグナーの美しいオペラが有名ですが、もともとケルトの伝承にあった「トリスタンとイズー」が数々の作家の手を経て形を変え、この映画では、単なる「媚薬をのんじゃった男女の狂おしい愛」から、残酷な境遇の中で必死で生きていく人間劇に完成されています。

宣伝では「ロミオとジュリエット」の原作とも言うべき恋愛物、とあおってますけれど、歴史物としても立派なできですし、ただ甘いだけの話じゃないです。

見ていて恥ずかしくなるようなべたつく甘さがなくて、それぞれが心に秘める切ない思いが胸を刺します。

戦闘シーンもかなり迫力あり。
お金をかけた大規模なものではないですけれど、上手な演出で臨場感があります。
それもそのはず。
「グラディエイター」のリドリー・スコットが製作総指揮、「モンテ・クリスト伯」のケヴィン・レイノルズが監督をしているのですよね〜。

恋愛物を見るぞ〜と期待していくのではなくて、古い時代にあった物語に浸りに行く、と思っていったのが正解でした。


ぴかぴか(新しい)アイルランドの王女でありながら、政略結婚のコマとして使われ、海辺にたたずんで、外の世界にあこがれるイゾルデ。

ハーブを熟知し、看護法なども良く知っている彼女は、負傷して流れ着いたコーンウォールの騎士、トリスタンを助けます。

この辺、二人が恋に落ちる過程が丁寧に書かれていて、無理がありません。
トリスタンはそりゃあイゾルデに惚れるわねえ〜〜
見ていて、「そうならなきゃ嘘だわ・・・」と思いました。
看護婦さんに恋する入院患者ですよね〜

イゾルデだって、ブルドックみたいな婚約者より、若くてつるぴかのトリスタンのほうがなんぼかいいでしょう。

しかし今両国は戦争状態にあり、お互いの国民の間には憎しみと恨みが渦巻いている。
海辺で泣きながら分かれる二人。

強力で残忍な王を抱くアイルランドに対して、イギリス内部では、いくつかの領主が裏切ったり裏切られたりしながら勢力争いをして、まとまりがない。

そして次に二人が出会うのは皮肉な場所。

喜びと驚きと、深い悲しみが瞬時にして二人を襲い、混乱した気持ちのまま、二人の立場は大きく交差して・・・・・たらーっ(汗)


という展開です。


001ttttt.jpgぴかぴか(新しい)なんといってもマーク王役のルーファス・シーウェルが良かったです!!

主役、トリスタンのジェームズ・ブランコをくっちゃってました・・・
(ジェームズも頑張ってましたが、決めのシーンでいまいち表情に華がないんですよね〜) 

ギョロッとしたオメメに坊主頭で、「渡辺謙に似てるかも」とおもっていたら、同行した友人も「あたしもそう思った!!」といってました。

心優しい王で、政略結婚のために嫁いで来た妻を精一杯幸せにしようとする切ない、得な役柄でした。
いままで悪役が多かったけど、やっと役にめぐまれましたね〜

この話、マーク王の物語といってもいいのでは?(またまた)


001tt.jpgぴかぴか(新しい)それから、ヒロインのソフィア・マイルズもかなり好き。
婚礼のシーンの美しさといったらなかったです。


しかしな〜〜
トリスタンなんか、さっさと忘れて、マークのことだけ考えてればいいのに!!
わたくしは、そう忠告したくなりましたね〜

もしどうしても忘れられないなら、せめてトリスタンをちらちら見て切ない顔なんかしないで、公共の場ではしゃんとしてなさいよ、あなた・・・

そしてこっそり逢引するなら許すよ。うん。


001h.jpgぴかぴか(新しい)あと出色だったのはメロート役のヘンリー・カヴィルかな。
ヘナチョコな役柄ですが、なかなかかっこいいのですよ。
ジェームズと一緒に写ってるシーンではついついヘンリーー・カヴィルを見ちゃいました。
ジム・カヴィーゼルと共演した「モンテクリスト伯」では可愛い男の子だったんですよね〜〜 最初あの子だとは気がつきませんでした。
立派になっちゃって〜〜♪

jester的にはこの人がトリスタンだったら嬉しかったかも。
それで、ジェームズ・フランコがメロート。
うんうん、そのほうがいいぞ!!イメージぴったりじゃんか。(殴パンチ(ひ〜〜ジェームズファンの方、ごめんなさい〜〜)


001ttt.jpgぴかぴか(新しい)全体的に暗くて地味な画像なんですが、幻想的で美しいんですよ。


それから衣装も素敵でした。
普通の人たちはごくごく粗末な洋服なのですが、王族のドレスは派手ではないけれど、とっても美しい。
マーク王の毛皮を使った衣装もカッコよかったです。


それから、邪魔にならず、心に残る音楽は、アン・ダッドリーが担当しています。

話の流れが自然で、分かりやすいので、余計な頭を使わずに、物語にしっとり浸って帰ってきました。


しかし、あのあと、残されたものはどうなるのかしら。
結構幸せに暮らしたりして・・・(殴パンチ
なんて思ってしまったjesterであります。


posted by jester at 10:38| Comment(16) | TrackBack(3) | た行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ひゃああああ〜〜もうご覧になったのですね。
ルーファス好きなわたくし、試写会沢山申し込んだのにひとつも当たらなかったのですわ〜〜(涙)。
そうですか〜ルーファスよかったですか。そりゃあ楽しみですわ♪
前売りも買ってあるし、後は後悔を待つのみ・・・
Posted by dim at 2006年10月12日 13:47
jesterさん、こんにちわ

おお、早いですね。私も、公開されたら、観に行くつもりです。

この話、岩波文庫でも「トリスタン・イズー物語」が出ていますが、「ドイツ民衆本の世界」と言うシリーズの中に「トリストラントとイゾルデ」と言う本があり、また、種々出ているケルト神話「中世騎士物語」の中にも入っていますね。

また、この話、ワーグナーの楽劇で有名ですが、その実況録画なんかを観ると、体格が良い歌手が歌っていますので、やはり、この年代にあった俳優さんが演じた映画で観たいです。
Posted by matsumo at 2006年10月12日 20:24
jesterさん、感想ありがとうです!
ルーファスも映画の出来も良かったのですね〜うっきゃ〜♪
公式サイトを覗くと、いちゃいちゃべたべた、やめんかい!の印象だったので、ちと心配しておりました(汗)
ふむふむ、ヘンリー・カヴィル君ですか。モンテクリスト伯に出てた息子君ね〜。検索したら、何と!ジョナサンのチューダーズにも出るようですね〜〜♪
・・・でも、私、フランコ君も楽しみにしてるのだけど。。。

「トリスタンとイゾルデ」の本をひっぱりだしてきました。私の持ってるのは新書館から出ている単行本ですが、天野喜孝さんがイラストを描かれていて、とっても素敵です〜♪
Posted by DD at 2006年10月12日 20:40
今度は同じ会場に居合わせたみたいですv
実は私、11日に見るのは二度目だったのだけど、あの世界観を味わいたい!と思って、再び行っちゃいましたよ(笑)。
古典的な作品だから、話の骨組みもしっかりしていて、恋愛映画としても歴史映画としても充分楽しめますよね!
あと指輪ファンといたしましては、アイルランドの感じがローハンを思い出すのですが、如何でしょう??(笑)
というワケで、ソフィアちゃんがミランダに見えて仕方が無かった私です(^-^;
フランコ@トリスタン…ダメでしたかー?!私としましては、あの濡れた瞳とガタイの良さで大型ワンコを彷彿させて、胸がときめいちゃいましたvv(笑)
Posted by けい at 2006年10月12日 22:21
dimさん、コメントありがとうございます

>ルーファス好きなわたくし、試写会沢山申し込んだのにひとつも当たらなかったのですわ〜〜(涙)。

ルーファスお好きならぜひぜひ!
もう彼の魅力爆発ですわ〜〜
目つきもいままで「きつい目つきの人」と思っていましたが、とっても優しい、おどおどした目つきのときがあり、母性本能くすぐられっぱなしです♪
Posted by jester at 2006年10月14日 10:28
matsumoさん、こんにちは。

>この年代にあった俳優さんが演じた映画で観たいです。

ワグナーのオペラも美しいですけれど、内容は少し違っています。
でもこれはこれで、とっても綺麗です。
ケルトっぽい雰囲気がたまりません。
Posted by jester at 2006年10月14日 10:30
DDさん、こんにちは。

>公式サイトを覗くと、いちゃいちゃべたべた、やめんかい!の印象だったので、ちと心配しておりました(汗)

う〜〜ん、確かにラブシーンもけっこうあって、長いかもしれませんね〜
でも幻想的でとても綺麗ですよ。あまりべたべたって感じじゃないです。

フランコ君はjester的には射程範囲にはいらなかったけれど、きっとDDさんはお好きかも。
どうぞお楽しみに〜♪
Posted by jester at 2006年10月14日 10:32
え! けいさんもシアターアプルですか?
それはそれは・・・・
もしかして、私が巻寿司とろうとしていたとき隣にいらしたのがけいさんかもですね〜
あの試写会、DVDまでお土産にくれちゃって、すごかったですね。

>私としましては、あの濡れた瞳とガタイの良さで大型ワンコを彷彿させて、胸がときめいちゃいましたvv(笑)

わははは! あの、フランコ君がいまいちと思ったのは、jesterの好みでは、ということでありますの。
会場内の乙女たちの間では、わいわい言われてましたよね〜
これから人気爆発でしょうか?
Posted by jester at 2006年10月14日 10:36
見てきましたよ。
そうそう、マーク王がいい!やっぱりキングには弱いのかしらねえ。笑
もう懐の深さには、やられちゃいましたわ〜。
それとジェームズ君は好みではないのですね。・・・実は私は胸キュンでした。爆
ま、それはさておき…ラスト近くに城が襲われていくシーンですが。
弓矢隊にオーリー発見(爆)
いや、そっくりに見えただけですが。(誰だろう)
弓の名手オーリー君にきっと助っ人頼んだのかなとあほな事を考えちゃいましたw
DVDでたらストップして確かめたいです。笑
Posted by charlotte at 2006年10月21日 23:35
charlotteさん、ご覧になったのですね〜

マーク王、なかなかでしたよね〜
ジェームズ君、胸キュンでしたか〜
かなり鍛えて筋肉もりもりでしたよね。

>弓矢隊にオーリー発見(爆)

えええ!
今度見に行ったら、(まだ行く気)注目してみて見ます!!
Posted by jester at 2006年10月23日 10:42
jesterさん、こんにちわ。本日(10/28)、ようやく、「みゆき座」にて観てきました。

感想ですが、完全に期待外れでした。一番良かったのは、エンド・クレジットで流れた音楽ですね。

一番の問題点は、イゾルデ役の女優さんに魅力と気品が無い上、恋をしていると言う熱さが感じられないことだと思います。

一方、良かったのはマーク王を演じた役者さんで、この映画、題名を変えて「マーク王」にした方が良いのではと思うような素晴らしい演技でした。
Posted by matsumo at 2006年10月28日 19:17
matsumoさん、こんにちは。
見られたのですね〜
原作やオペラとは全然違うものですよね。
ソフィア・マイルズ、matsumoさんにはだめでしたか。jesterは結構好きなんですけど。

>一方、良かったのはマーク王を演じた役者さんで、この映画、題名を変えて「マーク王」にした方が良いのではと思うような素晴らしい演技でした。


わ〜〜私も同じことおもいました!
あの切なそうなまなざしがたまりませんでしたわ〜
ルーファス・シーウェルみたさに、レジェンド・オブ・ゾロとかロック・ユー!とか見直してみようと思ってます♪
Posted by jester at 2006年10月31日 11:18
「ソニー」でちょっと見直したフランコ君を観に行ったつもりだったのに、
マーク王と並ぶとマーク王。
メロートと並ぶとメロートばっかりに目が行ってしまいましたーー
私って正直・・。
ルーファスは素敵ですよね、役柄のせいもあるとは思いますが・・
渡辺謙ですかー 私の方では伊武雅刀さん説も出てますが(爆)
なんだかいつもミーハーな話題ばっかりですね すいません
Posted by マダムS at 2006年11月05日 12:26
マダム、いらっしゃいませ。

そうそう、フランコ君、私もソニーで結構見直しました。
あの男娼フランコ君はよかったですよね。
ルーファスは悪じゃないといや!というひねくれた(ぎゃあああ許して)ファンもいるみたいですが、私はマーク王にほれましただ・・・
Posted by jester at 2006年11月05日 17:32
こんばんは〜。
コメント&TBありがとうございました。
地味ながらいい映画でしたよね。
結構人間がしっかり描かれていてよかったと思いますわ。ええ、ワタシこういう歴史劇大好きなんでござーます(つかコスプレ好き)。

ね〜〜ルーファスよかったですよね!!!
あんなに懐の広い男はそうはいないですよねー!!それにかっこいいし♪
マーク王に求婚されたら(されなくても)私だったら即嫁に行きますわよ!!!
(もらっちゃくれんだろうが)
Posted by dim at 2006年11月21日 20:38
dimさん、こんばんは。

>マーク王に求婚されたら(されなくても)私だったら即嫁に行きますわよ!!!
(もらっちゃくれんだろうが)

まったく同感です♪
Posted by jester at 2006年11月22日 22:22
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

トリスタンとイゾルデ
Excerpt: それはイギリスの暗黒の時代・・・ ワーグナーのオペラにもなっていて欧州ではメジャーな「トリスタンとイゾルデ」のお話。シェイクスピアはこれを元に「ロミオとジュリエット」を生み出すことに。 美しい素朴な..
Weblog: シャーロットの涙
Tracked: 2006-10-21 23:37

『トリスタンとイゾルデ』
Excerpt: ベタベタな悲恋ものだったらどうしようかと思ったら。。。 なかなかどうして骨太な戦場シーンなどあって面白かったが。。 『トリスタンとイゾルデ』 2006年/アメリカ (原題:Tristan and ..
Weblog: Brilliant Days
Tracked: 2006-11-05 12:20

『ブラックブック』サントラ発売!
Excerpt: 『ブラックブック』のサントラが発売されます! === 『ブラックブック』オリジナルサウンドトラック === === 3月14日発売! === === 2520円(TAX IN) VICP-6..
Weblog: 映画『ブラックブック』公式ブログ〜バーホーベンはお好き?〜
Tracked: 2007-03-21 20:55
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。