2006年10月23日

KAMATAKI 窯焚 その3 インタビュー・壱

k2.jpg「KAMATAKI 窯焚」は、去年、モントリオール世界映画祭で、最優秀監督賞、国際批評家賞、観客大賞を含む5部門を受賞してますし、そのほかにもベルリン映画祭とか、ここでは書ききれないほど、世界中で賞を受けています。ぴかぴか(新しい)

カナダと日本の共同制作なんですが、日本では映画館での公開がまだなのですよね〜
早く公開されるといいなと思っています。


今回、カナダ大使館広報部の方のご好意で、ガニオン監督にインタビューさせていただけることになったのですが、この映画に関しては単独のインタビューになり、他のマスコミにはインタビューさせていないということで、きちんとお伝えしなくてはと、ちょっと時間をとって書き起こししました。

監督のお話は素晴らしい内容で、長いけれどなるべくそのまま忠実に翻訳して載せたいと思っているのですが、jesterの英語力の問題で(というか、日本語力の問題だな・・・)お読み苦しい点がありましたらお許しください。
カッコの中はjesterの補足です。

この記事のコピーライトはガニオン監督、カナダ大使館広報部とjesterに帰属します。無許可の転載は絶対なさらないでください。文責はjesterにあります。


映画の試写を見たあと、インタビューの場所としてカナダ大使館内の図書室を貸していただきました。
かなりどきどきしながら座っていますと、ガニオン監督が!!揺れるハート

ニコニコと優しげで知的な雰囲気。試写のとき最初に少し観客にスピーチがあったのですが、その時にも増してフレンドリーな感じです。

簡単なご紹介をしていただいて、ご挨拶をし、レコーダーを回して始まりました・・・・・(今回は抜かりなく録音させていただくことにしました・・・ジョン・ハウ氏インタビューでは録音どころかメモすらほとんど書かず、何を話したのか記憶が途切れていたので・・・・)(殴



jester(以下j); ただいま試写を見させていただきました。とても感銘を受けました・・・(こ、声が震える〜〜)あせあせ(飛び散る汗)

Gagnon監督(以下G); ありがとうございます。 

j: いくつか以前のインタビューをよまさせていただいたのですが、その中で監督は『自分の中に平和な時間を持つこと―――私の次の作品ではこのことを扱った作品になります』とおっしゃっていられましたが、今日、映画を見ていてこのテーマを強く感じました。

G; ええ、そうです。
私にとっては、inner-peace(心の平和)のようなものを捜すことはとても大切なことなんです。今日、特に若い人にとって、これはどんどん難しくなってきています。ガイダンス(指導)はないし、すべてがとても早く、いろんな場所に広がってしまう。
私たちはhigh anxiety(強い欲望・・・大変に不安な・・・)時代に生きていると思うのです。
そして私にとってはいつでも、心の平安にいたるたくさんの道を探し出すことが重用なんです。私はこの映画を作ることができてとても幸せです。そしてそれが成功しているといいなとおもいます。

j; 陶芸の作品を蒔きで燃やす窯で焼き上げること、このことは何かを象徴しているのですよね。

G; 映画の中では、言葉ではこういうことは説明したくありませんし、語りたくもないのですが、もちろん、陶芸は日本や中国の文化にあるように生命の5つの要素、土、木、火、水、金からなり、そのなかで火を選んだのは、火は「心の中の炎」(inner flame)とつながりがあるからです。
そして、私は「心の中の炎」(inner flame)がとても大切だと思っています。なぜなら、このエネルギーが「命」そのものだと思っているから。
映画の始まりの部分で、ケンの命の炎はほとんど消えかけています。ほとんど死に掛けている若者なんですね。
そして彼の叔父(琢磨)は生命に、炎に満ち溢れています。だからこのことについてはもう充分だとおもうので、特にアンダーラインをして強調するつもりはないのです。
しかし私はとても幸せです。というのも、この(映画の舞台となった)窯をもつ陶芸家、神崎紫峰さんの窯は、とても壮観(spectacular)なものなんです。
私は沢山の窯を訪れましたが、ある窯では、炎はそれほど素晴らしいものではありませんでした。煙突からは壮観な炎が見られませんでした。でも彼の窯は素晴らしい!それを見たときは
「ワ〜〜オ!!」(目を丸くして、驚いているジェスチャー!)
ご存知か分かりませんが、普通映画では炎は白くうつります。露出過度(over-expose)しちゃうから。だからDOP(Director of photography、撮影監督)と「だめだめだめ!炎は赤くなくちゃ!本物の炎が必要なんだから。」といっていました。
窯の中の炎は白なんです。温度がとても高いから。でも煙突からでてくるのは赤です。でもそれを撮るのに、ライトをたくさん照らす必要がありました。もっと小さい炎、例えばキャンプファイアーなんかで見ても分かりますし、次に映画で炎を見たらチェックしてみてください、炎っていつも白なんですよ。
でも私の映画の中では、炎はとても重要でした。だから、DOPの浦田(秀穂)さんと照明技師の常谷(良男)さんといろいろテストをしてみて、二人が素晴らしい仕事をしてくれました。

j; 噴出す炎がまるで呼吸をしているように見えて、すごい迫力でした。


というわけで、インタビューが始まりました・・・・
そんなこと聞くなよ〜という質問にも嫌な顔一つせずに誠実に答えてくださいます。

・・・・長くなりますので続きます。
posted by jester at 12:09| Comment(4) | TrackBack(0) | か行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うむむ、すごいぞ、jesterさん!!いよいよインタビューですね〜〜ドキドキ。
ところで、久々、ジョン・ハウ氏インタビューを読み返して・・・笑い死にました。。。
Posted by DD at 2006年10月23日 22:38
ほっほう。
あい。ドキドキです。
それにしても、jesterさん、流石。下のご自分のレビューは飛び跳ねてて笑かしてくれる(あ、これ関西弁?)し、そして今度は真面目〜なインタビュー。
貴殿の太っ腹、あ違う人間の幅の広さに敬服ですわん。そして益々ご成長。今度はレコーダー持参でしたか。うふふ。
公開時にはぜひ観に行きます!
Posted by MARY at 2006年10月24日 09:15
DDさん、コメントありがとうございます。
ほんとにジョンハウ氏のときは恥ずかしい限りでした。
あんた誰よ、って感じですよね。
周りで見ていた友人もかなりあきれていたと思います。
今回もそうなるのではという杞憂はありましたが、監督のお力でなんとか大丈夫でありました。
Posted by jester at 2006年10月24日 13:33
MARYさん、おはようございます。
太っ腹って・・(思わず目を下にやる)(汗)

そう、今回はレコーダー持参でした。でも録音したのを聞いてて自分の声がいやです。「相槌うちすぎ!」と娘に言われました。確かに。

そちらでも公開されるといいな〜〜♪
Posted by jester at 2006年10月24日 13:36
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