2006年10月28日

KAMATAKI 窯焚 その6 インタビューその四

このインタビューの前は、藤竜也さんについてあまりよく知らずにいたjesterなんですが、いろいろお話をうかがって、藤さんの印象が変わりました。
マット・スマイリーの話から、藤さんの英語の話になって、とても美しい英語をしゃべられると聞き、思わずjesterは失礼にもこんな質問を・・・あせあせ(飛び散る汗)


猫    猫     猫     猫     猫

j; そうなんですか?(映画では藤竜也さんはひどい片言の英語でしゃべります。) 

Gagnon監督(以下G); 彼は最初の日すごく怒ったんですよ。
私のところに来て、完璧なシェークスピアイングリッシュで話したので、
「だめだめ・・・うまくしゃべれ過ぎですよ!だめです」といいましたら、
「英語で映画に出るために、ずっと英語を勉強し続けてきたのに、ブロークンジャパニーズイングリッシュ??」とね。
でも彼は本当に英語が上手なのです。

k14.jpgだから朝から晩までマットと藤は一緒で、ず〜〜っと一緒に話してました。
ちょっとここでは話せないような「男同士の話」も・・・『愛のコリーダ』の頃の話とか・・・お〜〜恥ずかしい・・・(爆笑)
でも俳優としての勉強ですからね〜〜
「あの時、どうしたの? どうやったの??」なんて。(さらに爆笑)



Mさん(カナダ大使館広報の方です); あの映画(「愛のコリーダ」)、見られましたか?

G; ええ、もちろん。

j; 私は見ていないのですが・・・

G; あれは見るべきです! 『愛のコリーダ』はとても美しいフィルムです。最初に見たときはもちろんショッキングかもしれませんけれど、でもとても美しいラブ・ストーリーなんですよ。


大島(渚)監督があれを撮ったときはたぶん時期が早すぎたんでしょうね。
私も最初に見たときはあまり好きではありませんでした。「ショッキングすぎる」とおもったのです。もちろん今ではそうは思いません。とても優しいラブストーリーだと思います。見るべきですよ〜

j; あれが公開された頃はまだ少女だったもので・・

G; 今はDVDでみられますよ。
モントリオールで私の映画、『Kamataki』が公開された後、『愛のコリーダ』が再発売されたんですよ。藤の写真があらゆるところにあり、みんな彼の話をしてましたから。
藤はカナダでは今や有名人です。新しい世代の人たちにもね。

j; 「KAMATAKI」の撮影にはどのぐらい日にちがかかったのでしょう?

G; 実際の撮影は、計画では38日を予定していましたが、37日で終わりました。
難しかったのは窯焚シーンです。ヒゲをそらないでやるので、だんだんに伸びなくちゃいけないから、助監督は大変でした。
「今日はひげが伸びてないからこのシーンは撮れないわ」とか考えなくちゃいけないのでね。窯焚シーンでは10日間、ノーストップで撮影したのです。

j; その辺が一番苦労なさったシーンでしょうか。

G; ええ、たくさんのシーンを撮影して、窯焚のシーンは大変でしたが・・・
私自身2回も窯焚を(神崎)先生のところで経験させてもらっていましたから。シナリオを書いているときに、どんな感じなのかプロセスをよく知っておく必要があったので。

窯焚シーンでは100時間フィルムを撮りました。私のアシスタントも窯焚の過程をよく知っていたので、撮影の計画ができたのです。
だから、他のいくつかのシーンのほうがもっと難しかったですね。

吉行(和子)さんとケンのシーンもとても難しかった。ケンは日本語がしゃべれない。彼女は英語がしゃべれない。コミュニケーションができません。こういう種類のシーンのほうが窯焚のシーンより難しいのです。

前にお話した仏教の話のシーン、お茶の出てくるシーンですが、何回も撮りなおしました。こっちのほうが私にとっては難しかったのです。

京都の撮影、「たぬきさん」の撮影もやはり難しかったですね。技術的にも、群集をコントロールしたりするのが大変です。だから、簡単に見えるシーンが、実は撮影は難しかったりすることがあるのです。


喫茶店   喫茶店   喫茶店   喫茶店   喫茶店   喫茶店   喫茶店   

まだまだお聞きしたいお話がたくさんあったのですが、この辺で時間が来てしまいました。
jesterがした質問はこれで終わりです。
この後、ご一緒させていただいたえりこさんが『なぜ信楽焼きを選んだのですか』などの質問をなさいました。
(えりこさん、わたしばかり時間をとってしまってごめんなさい〜〜!!)

そして最後に、

j ;写真を撮らさせていただいてよろしいでしょうか?

G; もちろん! それで、このまま?それとも脱ぐ?

j; じゃあ、脱いでくださいますか?

G; ああ・・・じゃ、ちょっとワイフに許可を得ないと・・・

j; う〜〜ん、じゃあ今回は着衣のままで・・・

などという爆笑会話があって、写真を撮ったりいたしました。


作り手のお話を聞くことによって、より映画について、そして映画製作について、わかることができて、とても勉強になりました。
へたくそな質問&英語に寛大に、そしてフレンドリーにお答えくださったガニオン監督、こんなチャンスを下さった皆々様に感謝!!です!黒ハート


そして最後まで読んでくださったあなたにも、心から感謝〜〜!ハートたち(複数ハート)



このインタビューの内容、写真などのコピーライトはガニオン監督、カナダ大使館広報部とjesterに帰属します。無許可の転載は絶対なさらないでください。文責はjesterにあります。
posted by jester at 11:20| Comment(9) | TrackBack(0) | か行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
jesterさん、「KAMATAKI」のインタビューたいへん興味深く面白く読ませていただきました。

インタビュアーのjesterさんの質問の姿勢が、とても節度ありながらも映画と監督への尊敬と理解と愛が感じられて、感じの良いもので感動しました。

インタビューの様子を読んでいくうちに、最初はこのタイプの映画は苦手なほうかも(すみません!)と思っていたのに、段々と炎と水や若者と年を重ねた者などの対比とやらの美しい映像を観たくなってきました。赤い炎、見たい!

jesterさんが監督の魅力的なお話を引き出してくださったおかげかも・・
ありがとうございました!
(ガニオン監督の写真も良い写真ですね〜。チャーミングです!)
これからもまたjesterさんにこのようなお仕事のチャンスが有りますように。楽しみにしています。
Posted by igu at 2006年10月28日 14:57
iguさんの美しいコメントのあとに書くのもなんですが・・・jesterさん、すてきな記事をありがとうございました&お疲れ様です。

私も当時、お子ちゃまだったので、「愛のコリーダ」は観てないんですよね〜。
しかし、監督さん、ヌード写真じゃなくて良かった(爆)。いや、ほれ、せっかくおしゃれな方だし。肘あてがとってもらぶり〜〜♪

この映画、うちの田舎でも上映の機会がありますように。
Posted by DD at 2006年10月29日 17:34
DDさんの素晴らしい名言・・・

>信楽焼きの修行をした若者は近くにおらんか〜〜(違)

↑は、胸に深く刻まれましたダよ〜!わはは・・最高!
ほんと男はみんな信楽必修課目にしてほしいですね〜
Posted by igu at 2006年10月29日 18:34
iguさんもDDさんも、そしてjesterさんも素敵な大人の女性ですわ〜〜♪
jesterさん、それでは大人の階段をもう一歩上るために「愛のコリーダ」を鑑賞していただきましょうか。これは、もうつけられたイメージが強くて、DVDを手にとることもできないように思っていました(います、やっぱり今でも。やはり私はシャイな乙女です・・・)。
・・・今、頭の中で「ア・イ・ノコリ〜〜ダ、ウンチャァンチャン♪」が回っております・・・。
Posted by MARY at 2006年10月30日 08:59
貴重なインタビューの公開、ありがとうございました。
私の言いたいこともすべてiguさんのコメントに要約されているようで・・・。

「愛のコリーダ」、パリではいまだにどこかの映画館で掛かることがあります。2年くらい前にはピクニックをしながらゆっくり映画が見れる夏の野外映画でもやってました・・・。

それにしても「KAMATAKI」、パリにも是非来て欲しいです。
Posted by nouilles-sautees at 2006年10月30日 23:14
iguさん、コメントありがとうございます。
&つたないインタビューを最後まで読んでくださって感謝!です。

>jesterさんが監督の魅力的なお話を引き出してくださったおかげかも・・

とんでもないのであります。
なんか何を聞いていいのかよく分からず前夜からおたおたしてたんですけれど、監督がとても分かりやすい英語で、すごく丁寧に答えてくださったのでした。
とてもチャーミングな方で、きっともてるんだろうなあ〜なんて思いました。

内容的にもよく理解することができて嬉しかったです。
作り手の苦労というものが伝わってきました・・・
Posted by jester at 2006年10月31日 11:06
DDさん、最後まで読んでくださってありがとうございます。

しかも名言「どこかに信楽焼きの修行をした若者はおらんか」をプレゼントしていただきまして!! 
さすがDDさんの知性を感じてしまったですだ!!

「愛のコリーダ」は私たちの年齢にはその騒ぎだけは聞こえても見るチャンスはなかった映画ですよね。
そのうち見てみようと思ってます。
Posted by jester at 2006年10月31日 11:09
MARYさん、コメントありがとうございます。
「愛のコリーダ」を『美しいラブストーリー』と思えるほど大人になっているのだろうか、自分・・・・

最近自分の大人度にはめっきり自信喪失なjesterでございます。
確かにDVDを手に取るのもちょっと恥ずかしいかも・・・
しかし見てみたいっす。
Posted by jester at 2006年10月31日 11:11
nouilles-sauteesさん、こんにちは。
Kamataki、パリでもやると良いですね。
台詞は日本語と英語ですけど、ガニオン監督はカナダでもフランス語圏の方かな?と勝手に思ってました。(少し英語がなまっていたというか・・・)
だからやるかも?

「愛のコリーダ」ってまだパリでやってるんですか〜
それもビックリです。
やはり18禁なのかなあ・・・・パリならもうあのぐらいのラブシーン(見てないけど)は普通かしら?
Posted by jester at 2006年10月31日 11:14
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