2006年10月31日

カポーティ

capo.jpgなんかね、とっても清潔というへんてこな感想を持ったjesterです。

でも好きです、こういう映画。猫


話の内容は「冷血」や「ティファニーで朝食を」などで名を残すトルーマン・カポーティが、ノンフィクション小説である「冷血」を書き上げた6年間の伝記映画です。

血も凍るような殺人事件と、犯人たちの死刑に向けての苦しみ、そしてそれを取材する作家の苦悩が題材ですから、見ている人も神経ぴりぴりしてくるようなダークで重い内容なんですよ。

トルーマン・カポーティを演じたのは、この映画で第63回ゴールデン・グローブ賞主演男優賞を受賞したしたフィリップ・シーモア・ホフマン。
MI3でジョナサンに引きずられていた小太りの悪者役だった人。(殴パンチ

冷血
カポーティはこの本しか読んだことがなかったjesterは、カポーティがこんな人だったとは全然しりませんでした。

カミングアウトしたゲイで、恵まれない少年時代を送ったけれど、小説家としては成功し、セレブとも付き合う派手な生活を送る。
しかし「冷血」を書いてからは、短編をいくつか書いただけで、長編をのこすことなく、アルコール中毒で亡くなる。

こういう人を、フィリップ・シーモア・ホフマンがとても上手に演じてます。
甲高い声、気取って人をひきつけるおしゃべり、小指を立ててグラスからレモンを浮かしたアルコールをひっきりなしに飲む・・・・
ほんとなりきってますねえ〜〜


なんで「清潔」と思ったかというと、とにかく身奇麗にしてるんですね、カポーティは。
お風呂に入りたてみたいにぴかぴかで、ちゃんと洋服を着こなして、きっちり片付いたお部屋で原稿を書く。
ちょっと病的なほど。

それだけじゃなくて、刑事さんのおうちも綺麗だし、死刑囚たちも清潔でした。パンチ

capo2.jpgカポーティの興味を引いた(そしてもしかして、恋愛感情に似たものも?)死刑囚のペリー・スミスを演じたクリフトン・コリンズ・Jrのきらきら光る目が印象的でした。

貧しい少年時代を送り、芸術的な才能がありながら、そして道徳観もあるのに、突然殺人鬼に変貌してしまう異常性も持ち合わせている。

冷血
jesterは昔撮られた白黒映画「冷血」も見たのですが、これ、とっても怖かったです。
殺人事件がとてもリアルに描かれているのです。
そして事件後の犯人たちの生活、つかまるまで、そして処刑も・・・・

この映画の中ではカポーティは出てきませんが、それらしき雑誌記者がチラッと最後に出てきます。

そして、昔の映画のペリーは小太りで、ギターを弾いて芸能界デビューを目指す人のよい青年って感じでした。

『カポーティ』のペリーは芸術家っぽくて神経質な感じです。
絵も上手だし、陰がある感じで、う〜〜んこれなら、カポーティ、惚れるかも・・・・

華やかな世界で恋人(男性です)とリッチに暮らしながら、死刑囚に共鳴してしまう。
「飯の種」「死んでくれないと本が出せない」といいつつも、ペリーの死刑が近づくにつれて廃人のようになってしまうカポーティ。


「ヒューマンドラマ」なんていう宣伝のうたい文句が笑えますが、かなり人間観察は細かいです。

できたら「冷血」の本を読んで映画も見てから見たほうが、より「カポーティ」が楽しめるかもしれません。
映画は事件についてはあまり詳しくかかれてませんから・・・・


脇を固めるクリス・クーパーがかっこいい!
キャサリン・キナーも落ち着いた演技で映画を引き締めてます。


カポーティはインタビューなどをしたらその内容の94%は記憶していたそうで、6%ぐらいしか記憶できないjesterにはショックでした。
(頑張れ!jesterの海馬!!)


フィリップ・シーモア・ホフマンがゴールデン・グローブ賞主演男優賞をとってくれてよかったな〜
じゃなきゃ、こういう地味な映画、日本では公開してくれなかったか、レイトショー公開だったかもしれないもん・・・・たらーっ(汗)

posted by jester at 20:51| Comment(6) | TrackBack(5) | か行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
どうもこんばんは、随分前にハウ氏の展覧会、プレス内覧会場に居合わせた(らしい)ビヨです、最近ブログを立ち上げたのでこちらにTBさせていただきました、以後よろしくお願いいたします
Posted by ビヨ at 2006年10月31日 23:18
こんにちは!
確かに”清潔”な感じ受けましたですね^^
最近、カポーティのオーラル・バイオグラフィーを読んだので、カポーティ自身が正にドラマのような人生でしたから、この映画で描かれたのはそのほんの一部で、きれいごとに終ってる感じがしてきました。
今作はカポーティ公認の自伝の映画化なので、余計かも・・
もう一つのカポーティ映画「インフェイマス」(ダニエル・グレイグさん犯人役!)の方は私の読んだ本が原作なので、またちょっと違うかもしれません・・
Posted by マダムS at 2006年11月02日 11:42
ビヨさん、ブログ解説おめでとうございます〜
こちらこそよろしくお願いいたします。
ジョンハウのときは奇遇でしたね〜
後でそちらにも遊びに参りますね。
Posted by jester at 2006年11月03日 22:04
マダム、TB&コメントありがとうございます。

>この映画で描かれたのはそのほんの一部で、きれいごとに終ってる感じがしてきました。

ふ〜ん、そうなんですね〜
「カポーティ公認の自伝の映画化」っていうのも初めて知りました。
確かにカポーティ側からの視点の映画だったという気がします。
「インフェイマス」って、ベネチア映画祭などに出てたやつですよね〜
こっちも見てみたいです♪
Posted by jester at 2006年11月03日 22:08
なんかとっても清潔・・ってわかります^^
カポーティもいつも「きちっ」としてましたし、2人が収監されてたところも清潔でしたし、カポーティの家とか、別荘?とか
刑事さんの家とか・・ほんと、そうでした。
jesterさんの記事を読んで、いまさらのように気づきました(^^ゞ

そうそう、会話の94%は覚えていられるって・・、すごいですよね〜。
私は絶対無理、というかもうどんどん忘却の彼方へ旅立って行ってしまう私の記憶・・(^^;;) マズイ・・・(^^;;)

おっしゃってた通り、先に「冷血」を見ておいて良かったです。
きっとこの映画だけだったら、もっとわからない部分がでてきたと思いました。

TBさせていただきましたm(_ _)m
Posted by メル at 2007年06月11日 08:54
メルさん、TB&コメントありがとうございます。

>カポーティもいつも「きちっ」としてましたし、

きっと清潔好きな人だったのでしょうね。その辺が細かく描かれていましたよね。

>私は絶対無理、というかもうどんどん忘却の彼方へ旅立って行ってしまう私の記憶

実は、この映画すら細部はわすれてます・・・劇場でみて、さらにDVDも持っているのに(涙
もう一回見ようと思ってます。
メルさんが見てくださったので、そう言う気になりました。感謝!
Posted by jester at 2007年06月11日 22:07
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