2007年05月27日

アンネ・フランク 

ご存知「アンネの日記」のアンネ・フランクの生涯をえがいた、ABCテレビ・ミニ・シリーズです。

アンネ・フランク

「アンネの日記」では描かれていない部分もドラマ化。
特に、警察に踏み込まれ連行されて日記は終わりますが、ドラマでは強制収容所に入ってからのアンネや家族、そして戦争が終わってからのオットー・フランクやその他の人々のことも描かれています。

お父さんのオットー・フランクがベン・キングズレー。

さすが名優、背筋をピッと伸ばした、見るからに誠実そうな父親で、出てくるたびに画面が引き締まる感じがします。
絶望的な状況下でなんとか家族を守ろうとする姿に感動。
特にアンネと引き離されるシーンは泣きました・・・。

ストーリーについては皆さんご存知でしょう。

「アンネの日記」はjesterの小さい頃からの愛読書で、アンネのまねをして秘密の友だち宛ての手紙風の日記をつけたりしてました。

成長してから繰り返して読むとまた味わいが違い、こんなに生き生きと青春を送っていた少女の命を奪った戦争が許せないと思いました。

photo_annie.jpgそれからアンネはずっと心の中に生きつづけ、大人になってから、どうしてもいってみたくて、アムステルダムのプリンセンフラハト263番地にある隠れ家を訪れました。

あの、本棚の後ろにある扉をくぐったとき、その狭さに胸が痛みました。

そして、アンネの日記の中の文章を思い出しながら、今は大きく開けられている窓に寄り添って外を眺めたり、アンネの部屋に当時のまま張ってある写真などを眺めながら、そこで1日過ごしました。

このドラマをみていたら、隠れ家の内部は本物とそっくりにできていて、そんなアムステルダムの1日を思い出しました。


隠れ家に入るまでも丁寧に描かれています。
そして、強制収容所にはいってからのシーンは日記では(もちろん)書かれていない部分なので、いままではリアルに捉えていなかったのですが、実際にアンネがその場で姉や母を支えながら生き抜こうとする姿はあまりにも残酷で、涙をそそりました。

あと少し頑張れば、アンネも解放され、普通に結婚し、たくさんの子どもを生み、そして孫に囲まれる老後が過ごせたのかもしれないのに・・・・


アンネを演じるハナ・テイラー・ゴードンは、聡明そうで想像力のある明るい少女を好演しています。
自由な生活、友人、太陽、風・・・ そのすべてを奪われてもなお希望を持ち、美しく明るいものに心をよせながら生きようとする姿は爽やかです。


ホロコースト映画に関しては「映画にはそういうものを求めてない」とご覧にならない方も多いかもしれませんが、人類が通ってきた道の一つとして歴史を振り返り、そこから学ぶためにも、こうした良質のDVDやテレビ・シリーズ、映画などを、若い世代の人にみてほしいな〜と思ってしまうjesterであります。


しかし・・・ホロコースト物ではドイツ軍は鬼に見えます。
迫害される側から見ているので当然ですが。

中国映画の「鬼が来た!」も最近見たのですが、迫害する側が日本であるのが、同じ日本人としてつらかった・・・・

この感想もまた書きます。


posted by jester at 10:21| Comment(6) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは〜。
jesterさんは、アンネの家に行かれたことがあるのですね!
戦争の映画や記録は確かに観るのがつらいです!
でも、jesterさんがおっしゃるように、歴史を振り返り学ぶためにも事実を知ることはすごく大切ですよね。
映画やドキュメンタリーはもちろんですが、実際に出来事が起こった現地で考える体験って貴重だと思います。

この映画、廉価版が出ているようなのでワタシも観てみたいと思います。ご紹介、どうもです。
Posted by DD at 2007年05月28日 23:34
私もアムステルダムの隠れ家、行ったことがあります。狭いですよね。そして私はあのトイレも印象に残ってます。音が出ないように水とか使えなかったんですよね。あのときの気持ちはなんとも例えようがありません。

これがドラマで見れるんですか。
丁寧に描いてそうですね。観たらまたつらくなりそうだけれど。

「鬼が来た!」、あれはフランスで見ました。周りの皆が第三者の立場で見てる中であの映画を観るのは堪えました。
Posted by nouilles-sautees at 2007年05月29日 00:02
DDさん、コメントありがとうございます。
こういう説教臭いような記事を書いても、読む人いるかな〜と思いつつも書いてしまいます。

なんだかね、わたくし、ホロコーストって人事とは思えないというか・・・(前世ユダヤ人かしら)(あ、もしかしてナチだったかも??)

自分でも変なのですが、いつかアウシュビッツとか訪れてしまいそうです・・・怖いんですが・・・(汗)

歴史の大昔に起きたことではなく、実際の被害者がまだ生きている事件としては、最大の狂気ともいえるホロコーストには、どうしても心がいってしまいます・・・

「アンネの日記」は戦後いくつか映画化されていますけれど、これは日記には書かれていなかった部分もかなりちゃんとドラマ化されています。

日記じたい、お父さんのオットー・フランクが出版するときに、まずい部分や嫌な表現を削って出版したんですよね。
それを完全な形で復活させたものも以前日本でも出版されました。
この映画はそれをもとにし、それと、生き残った少数の人々の証言をもとに作られたようです。

今自分が存在している場所を、客観的に見ることができる作品、という感じです・・・。
Posted by jester at 2007年05月29日 08:04
nouilles-sauteesさん、いらっしゃいませ。コメントありがとうございます。

nouilles-sauteesさんもアンネの家にいかれたのですね〜

少女の頃からヨーロッパで行きたかったのは、たくさんの美術館とアンネのおうちでした。(アムスで行ったのは、ゴッホ美術館とここでした)

地図を片手に、いつものように迷子になりつつ歩いたあの美しい街のなかに、隠れ家はひっそりとあり、私がいったときは他にほとんど人影もなく、あの狭い家の中をうろうろしたり、たたずんだりして過ごしました・・・。

>そして私はあのトイレも印象に残ってます。音が出ないように水とか使えなかったんですよね

トイレも切なかったですよね・・・
どの場所も、日記のいろんな部分が思い出されちゃって仕方なかったのです。

このドラマでは本当に良く再現されていて、「まさかあそこで撮ったのでは」(そんなわけないけど)なんて思ったほどでした。
そのなかで一生懸命生きているアンネを見るのは、結末を知っているだけで本当に悲しいです。

>周りの皆が第三者の立場で見てる中であの映画を観るのは堪えました。

でしょうね〜〜!
『鬼が来た!』は日本人として、周りが笑っていても笑えないところもありますよね。
私も同じような体験があり、とっても分かります!
Posted by jester at 2007年05月29日 08:19
おはようございます!
「アンネ」は永遠に世界中の少女にとっての必読書、愛読書ですよね。。あの隠れ家にいらしたとは!さすがjesterさんです!。
映像化されたものも放送されるとつい何度となく見入ってしまいますよね。 これはDVDでご覧になったのですか?それとも何処かで放送ありましたか? キングズレー版も観て見たいです〜 「オリバー・ツイスト」では強欲だけど憎めないフェイギン役を怪演してましたけど、優しく勤勉なアンネのお父さん役もさぞや似合っていたでしょうね〜。収容所に入ってからの部分もドラマになっているのも少ないと思います。
ホロコーストものの感想を書こうとすると、意識しないでも自然にぴっと背中が真っ直ぐになるような気持ち、わかりますわ。
ちょっと前ですけど、O・ヘップバーンのドキュメンタリー観ていたら、駆け出しの頃にアンネ役のオファーを断った(アンネのお父さん直々に頼まれたけれど辛かった自分の体験に重なるから)エピソードなどあった事思い出しました。
Posted by マダムS at 2007年05月31日 07:24
マダムこんにちは。
コメントありがとうございます。

>O・ヘップバーンのドキュメンタリー観ていたら、駆け出しの頃にアンネ役のオファーを断った(アンネのお父さん直々に頼まれたけれど辛かった自分の体験に重なるから)エピソードなどあった事思い出しました。

そうなんですね〜 ちょっと調べてみたら、彼女はアンネと同い年で、母親はオランダ人で、少女の頃オランダで過ごしたことがあるのですね。反ナチのボランティアもしていたとか。それじゃいろいろ重なるのかもしれませんね。

>これはDVDでご覧になったのですか?それとも何処かで放送ありましたか?

AXN(かな?)で最近放映されました。
録画してありました。(というか、予約をしたのは自分なんですが・・・)

キングズレーのホロコースト物はなんと言っても「シンドラーのリスト」が印象深いですが、これもかなり良かったでした。
Posted by jester at 2007年05月31日 17:48
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