本当に才能を買われたのか、選挙前の工作じゃないのかと気になりますが、女性がこういう職につくという事実自体は見方によっては歓迎すべきことのひとつかなと思います。
ま、イギリスの鉄の女、サッチャーさんみたいな例外はあるとしても、一般論として、男性は「征服」「縄張り拡張」のために戦う遺伝子を持っているのではないかと思われます。
「300」のレオニダス王は防衛のために命を散らしましたが、スパルタといえば本来は侵略国家。
他の国(集落)を征服し、住民を隷属農奴(ヘイロータイという)にして、それを働かせて生活していた国ですもの。
スパルタ国民の男子はもっぱら戦争の準備をして、時に畑で働いているヘイロータイを練習で狩ったりしていたらしいし。
それに対して、女性は「侵入を防ぐ」「家族を守る」ために追い詰められないと武器を手にしないの人が多いのかなと、自分を省みても思われるので、小池さんは『防衛大臣』にはぴったりかもしれません。(ただし、傀儡でないのなら、の話ですが・・・・)
男社会といわれる防衛省で、女性として頑張ってほしいです。
(もちろん、男性、女性、ともに一般論でありまして、例外はたくさんあるとおもいます。)

しかも、くしくも↓で「黙秘」の「母の子への思い」について書いたばかりでしたが、この映画もまさに同じテーマであります。
吹き抜ける風の中を、墓地で夫の眠る墓を掃除する女、女、女。
もうこの辺から暗示に満ちていて、コミカルな味のある始まり方ですが、ライムンダ(ペネロペ・クルス)とその姉のソーレ(ロラ・ドゥエニャス)、ライムンダの娘、パウラが掃除しているのは、火事でなくなったライムンダたちの両親のお墓。
仕事を首になり、テレビでサッカーを見ながらビールばかり飲んでいる夫を横目に、必死に働くライムンダですが、ある雨の夜帰ると娘のパウラが震えながらバス停で待っている。
「どうしたのよ!」と家に帰ると、キッチンには夫の死体が・・・

という始まりから、死んだはずの母の幽霊(?)まで登場して、ドタバタ劇の始まりです。
でも、たんにドタバタコメディにならないのは、さすがペドロ・アルモドバル監督。
一見脈略のないように見える出来事が次々に起こり、それがある哀しい真実につながっていく・・・
その過程で女の営みが切なく描かれる手腕はさすがです。
全編にあふれる「チュッチュッチュッ」という頬へのキスの音と、暖かい抱擁。さりげないシーンに心暖まります。
傷ついた人の心が最後に帰る場所は、母の腕のなかなんですね・・・・。

彼女が訛り満載英語でまくしたてるのを聞いていると頭痛がしてくるjesterは(お前に言われたくないだろう・・・)スペイン語をまくし立てるペネロペのほうが好きです。母国語のほうが演技もやりやすいのでしょうね。
ちょっと目の周りのお化粧濃すぎですが、スタイルいいですね〜彼女。
それに歌も上手です♪



「海を飛ぶ夢」でも印象的な演技を見せてくれた彼女、今回も、きらきらとやたら派手なペネロペの後ろで、おずおずと、でもしっかりとした存在感で映画を引き締めてくれています。
なんとも暖かい目つきと表情がいいんですよ。彼女の困った顔で何度爆笑したことか。
(何故かjesterが見たときは劇場内で他にあまり笑っている人がいなかったので、一人で笑ってるjesterはうるさかったかも・・・



「ロシア女」「おなら」のエピソードなんか最高!
そのほかも、隣人のアグスティナを演じたブランカ・ボルティーショなどなど、演技上手の女優が集結して、女のための女の映画とでも言うような、予算、迫力、破壊力、繊細さなど、すべての点で『ダイハード4.0』とか『300』の対極にあるような映画作品に仕上がっております。(爆)




胸の谷間が見えるブラウスにタイトなミニスカート+ハイヒールで登場。
何なのそのカッコ、という洋服も。
これは男性の観客へのサービスなんでしょうか?
女性的な映画では定評があるアルモドバル監督ですけれど、やはり男性の視点だな〜と思える『胸を真上から』とか『トイレ』などのショットが時々見え隠れします。
彼が女性を描くときの限界みたいなものも見えてしまったかな・・・?
しかし・・・スペインの男は腐ってるのか??(爆)
出てくるやつ、みんな「またそれかよ」っていう、どうしようもないやつばかりじゃないですか・・・・
ここまで男を悪く描く必要、あるのかなあ。
それに「黙秘」のレビューを書くために再見したばかりでこれを見たせいもあって、こういう『最低の男性』像は使い古されてる感じもちょっとしてしまった・・・
・・・まあ、(恨み骨髄?で)死んだものを悼む気持ちなどないように見える女たちも・・・困るけどねえ・・・・
救いは舞台がスペインで、バリバリラテンの明るさがあることかなあ。
一杯笑わせてもらったし、華麗な色合いと人間賛歌に傑作だし、こういう作品好きだなと思いつつも・・・・
正直、アルモドバル監督特有の濃ゆさと、セリフに頼っているようなちょっと意外な安直さに、ちょいと疲れも感じたjesterであります。

お説にうなずけるところもありますね。「アマゾネス」なんて言う本当かどうかわからない話もありますが、確かに歴史的にはおっしゃられる通りだと思います。しかしながら、米国にも日本にも沢山の女性兵士がいますし、女子プロレスもありますね。これらは例えば、映画「プライベート・ベンジャミン」、「カリフォルニア・ドールズ」に描かれていますし、「007/私を愛したスパイ」では女スパイが殺し屋と言う訳で。また、映画「フルメタルジャケット」では、北ベトナム軍(ベトコン)女性兵士によって、沢山の米兵士が殺されます。
さて、ペネロペちゃんですが、彼女も母親役をやるような歳になったのですねえ。映画では若い女優さんを観たい私は、最後に観た彼女の出演作は「サハラ/死の砂漠を脱出せよ」でした。その時の彼女は、ほぼ全編が黒いキャミソール姿でしたが、両腕等の筋肉モリモリのたくましさで、セクシーさは全く感じませんでした。
そう言えば、昨日、2ケ月ぶりに映画館に行き、「そして、デブノーの森へ」を観てきましたが、上映開始1週間後と言うのに、観客は20名ほどでした。
>映画では若い女優さんを観たい私は、最後に観た彼女の出演作は「サハラ/死の砂漠を脱出せよ」でした
わははは・・・ 今回のペネロペは、「サハラ」のときより色っぽかった感じです。スペイン語で話しているせいもあって、演技も良かったと思います。
筋肉もりもりでもないし。
>2ケ月ぶりに映画館に行き
わ〜〜matsumoさんにしてはずいぶん間があきましたね。
あとでレビューを読みにうかがいます。
jesterさんは、余りペネロペがお得意ではない感じでしょか?
私は、ハリウッド作品で添え物アイドル的扱いで色気ムンムンな頃は、寧ろ好きではなかったんですけど。本作で、かなり見直してしまいましてん。今回は、どんなに胸元を強調しようとも、ひたすら娘を大切に想う頼もしいお母ちゃんにしか見えなくて。何やら感銘を受けてしまったとです。
やっぱり母は強しだなぁと改めて思いました♪
そうそう、監督は男ですからね〜やはりペネロペや女性を見る視線が、やっぱりそこへ行くんだ…と思いましたです;見る男性への気配りってことかいな?笑
でも女性心理の描写はとてもお見事でした。キャスティングも言う事ないですしね。
私もお姉ちゃん、好きですー。
あんな家庭的な美容院いいですわ。エステとかはやらないんですかね?ロシア女のマッサージとか気持ちよさ気なのに…爆
ペネロペはこの作品でかなりpointsアップでございました。
やっぱり英語をしゃべっている映画はあんまり好きじゃないです。まだフランス語のほうがまし。(フランス語わからないんで・・・)(殴
すごく綺麗だな〜と思わせられるショットがたくさんありましたね。
あんなぼさぼさ頭がおしゃれに見えるなんて、美人は得だわ〜
>ひたすら娘を大切に想う頼もしいお母ちゃんにしか見えなくて。何やら感銘を受けてしまったとです。
あ、その辺は私もつぼでした!
>見る男性への気配りってことかいな?
う〜〜ん、サービスショットでしょうか?
内容は完全に女性向けの映画ですものね。
>私もお姉ちゃん、好きですー。
ね!! なんともいい味だしてましたよね〜 何回も笑いましただ。
なんか友達になりたいな、って思います。
>あんな家庭的な美容院いいですわ。エステとかはやらないんですかね?ロシア女のマッサージとか気持ちよさ気なのに…爆
jesterは美容院が苦手なんですが、あのおねいちゃんの隠れ美容院なら行きたいです。代金もやすそうだし♪
ロシア風マッサージ、痛そうだけど効きそうな気がします〜
女性の胸についての関心はどうなんでしょうね??
性的にムラッとするんではなく、母性の象徴だったりするんでしょうか?
>性的にムラッとするんではなく、母性の象徴だったりするんでしょうか?
どうなんでしょうかね??
ゲイの方たちの女性感、とくに女装趣味があるゲイの人たちって、女性より「女性的なもの」に憧れが強いような気がします。ファッションにうるさい人って多いですよね。
監督が女装趣味があるかどうかは知らないのですが、ゲイの男性ならではの「永遠に女性的なもの」によって天上に引き寄せられたり・・・するんですかねえ・・・・
jesterはまったくそういう部分が欠如しているので、ゲイの人よりずっとファッションとか女らしさとかに鈍感ですが・・・・
で、「ボルベール」
先日から記事書き終わったら、jesterさんの所にお邪魔しようと思っていたのですよ〜(笑)グッドタイミングでした♪ 私の場合、完成したように見えても読み返してみてまたウジウジと書き直したりしてますので凄い時間がかかるのですわはは。(汗;)
そういえば、これまた私のとこでは書き忘れたんですが、何度も笑えるシーンがありましたよね〜^^ 人生ってかなり悲惨で本人達にとっては必死だったりする事でも滑稽にみえたりして・・私はあのペネロペが”ブツ”を運んだりしてるところでかなり笑いました(異常性格?)
秘密や嘘も時に人生には必要?なんてね。
ロラ・ドゥエニャスも良かったですね!
何処かでみたはず・・と思ったら「海を飛ぶ夢」に出てたんですねー!
ご覧になったのですね〜
「明日チケ」のお返事もありがとうございました♪
>私の場合、完成したように見えても読み返してみてまたウジウジと書き直したりしてますので凄い時間がかかるのですわはは。(汗;)
あああ〜〜〜私もです!
読み直して「これは書きすぎたな」とおもって書き直したり削ったり。
そんなときに限ってコメントに引用されてたりして・・・(汗)
>人生ってかなり悲惨で本人達にとっては必死だったりする事でも滑稽にみえたりして・・
あわててる姿が、他人から見ると笑えるってことはありますよね。
jesterはたいてい笑われるほうなので、悔しいのですが・・・
しかしま、すごく落ち込んでいるときなど、視点を変えてみれば笑い飛ばせるってこともあるのかもしれませんね。
>私はあのペネロペが”ブツ”を運んだりしてるところでかなり笑いました(異常性格?)
うんうん、あの手伝ってくれる女たちもおかしかったですよね。
「ボンベール<帰郷>」、昨日(8/1)、ようやく、観て来ました。期待はしていなかったので、意外によい映画だったのには驚きました。それにしても、終わりの方のテーマ、ちょっと重たいですね。
ペネロペちゃんはjesterさんの言われた通り、スペイン語のせいか、生き生きした演技としゃべり方でした。やはり、彼女はスペイン映画の方が似合っている感じがします。
それにしても、台所での頭の上からのカット、私のような男性向けなのでしょうが(笑)、全く不要のカットでした。
後は「魔笛」(ケネス・ブラナー監督)を観ました。こちらは「オペラ映画」の一種ですので、この曲に興味が無い人には、長すぎるかもしれないと思いました。
映画の日はmatsumoさんのお休みの日ですもんね♪
>ペネロペちゃんはjesterさんの言われた通り、スペイン語のせいか、生き生きした演技としゃべり方でした
ラテン系の女の強さとかしなやかさが綺麗に出る感じがしますよね。
私は彼女のしゃべる英語がとっても品がなく感じてしまうので、英語をしゃべる映画にはもうでないで欲しいなあ・・・
台所のカットは、私にはもっと不要です(爆)
魔笛、ご覧になったのですね!
私もいこうと思いつつ、昨日はHarry Potter and the Order of the Phoenix にまた行ってしまいました。
Mozartは大好きなので、行きたいけど、舞台が第一次大戦ときいてちょっと不安です。
またそちらにうかがってレビューを読まさせていただきます♪