2007年10月17日

ミス・ポター Miss Potter

すごく間があいてしまいましたが、Miss Potterのレビューであります。

初めに悲しい告白を。たらーっ(汗)

最初に見に行った日、友人と一緒でした。

しょっちゅう一緒に行動している友人なのですが、映画はあまり見ないヒトなので、わたくしのホーム・シアターの、とあるシネコンへ。

「ほら、ここでひざ掛けを借りてね、こっちのトイレが広くてすいてるの。」「この辺が座ってちょうど目線に画面が来て見やすいんだよ」「ここに荷物がかけられるんだよ」と甲斐甲斐しく世話を焼くjester。

さて、あたりが暗くなり、予告編が始まりました。
う〜〜ん、この映画も見たいなあ・・・などとつぶやきつついくつかの予告編を見ますと、まるで本編のように見える予告編が始まりました。

「これって予告編・・・?」などとささやきつつそれでも見てました。

なんか宇宙の画像から、日本の漁師たちが船に乗ってます・・・。
Miss Potterで日本が出てくるはずないから予告編よねえ・・・・

そのうち、ヨアン・グリフィズが出てきて手をぐいーんと伸ばして、網棚の荷物を取ったので、
「ああ〜、これ、『ファンタスティック4』の予告編だわ!」と友人にささやくも、その長さに微かに忍び寄る不安の影・・・・
予告編って、もう公開が始まってる?『ファンタスティック』って・・・・
 
そうなのか、ほんとにそうなのか・・・あせあせ(飛び散る汗)

ああ〜〜 私たち、見る映画を間違えてる・・・とやっと気づく。(註;正しくは「私」でした)

朝一の上映だったので、どのスクリーンのドアも開いていたのと、もぎりのおねいさんが「こちらで〜す」と指したドアが違っていた(と思った)のだ、と言い訳しても、ドアの横のポスターを見ないで何も考えずスクリーンの中に入ってしまったのは、わたくしの責任ですだ・・

一瞬「このまま『ファンタスティック4』を見てしまおうか?!」という強い葛藤が胸の中に湧き上がりましたが、
「いいや、今日は『Miss Potter 』の気分で来たのだから、『Miss Potter』を見よう!!」と決心し、友人と共に背をかがめて『ファンタスティック4』から抜け出し、『Miss Potter』のスクリーンに忍び込んだわたくしたちだったのでした。
ああ、はずかし・・・・というか、(いつもながら)アホか! 自分!

すんまそん、つまんない話長々としてしまって・・・・パンチ

そんなわけで1回目は始まって5分ぐらい経過してしまってからの鑑賞になりましたが、と〜〜っても良かったのでまた見に行き、結局3回見ました。黒ハート

おかげで最初の時に見のがした、インクが水に広がる美しいシーンもしっかり見ることができました。


ph_cast01.jpg
最初レニー・ゼルウィガーがイギリス訛りでしゃべってるところを聞いたときは、どうしても「ブリジット・ジョーンズ」に見えてしまって・・・・

破顔の笑顔も、間の取りかたも、ちょっとわざとらしく感じてました。
でも話が進むにつれて、ぐう〜っと彼女の演技にひきこまれました〜

レニー、本当に綺麗だし、あふれるような微笑は素敵です!
まず彼女をキャスティングしたのが大成功。
それと脚本も素晴らしかった。


本来「ヒトが死ぬ話」って悲しくて当然だと思うのです。
だから、そういうものをえさに泣かそうとしている製作側の魂胆が見えると、一気にしらけてしまうことがあります。
(ま、それでも泣いちゃうけど・・・)
特に邦画とか韓国などアジア系の映画で多いですよね。
「やれ泣け!!」というあま〜い音楽と一緒に乙女の涙を絞ろうとする映画。


この映画でも「人が死ぬ」のですが、それでもしらけさせないのは、そこに至る恋心の切なさと、絶望、再起への努力、そして再生、という過程がきっちり書き込まれているからだと思います。

「死」に直面するシーンももちろん悲痛ですが、そこをしつこく描かずに、その後のPotterさんの頭を高く上げた生き方を描いていることに深く感銘を受け、勇気をもらった感じがします。


オルゴールで踊るシーン(ユアンの優しい声の歌!)、また、あとでそのオルゴールを聴くシーンなど、秀逸な美しいシーンがたくさんありました。

ユアン・マクレガーはどちらかというとあまり好きな部類の俳優ではないのだけれど、この映画のユアンはよかったっす。

それから、木漏れ日の中でスケッチするシーンや、窓辺でソファーを台に書き物をするシーンも素敵です。

あんな緑のあふれるところで、フィトンチッドたっぷりの大気を吸いたい!
イギリスの湖沼地帯に絶対行く! と決心を固めました。
(やれやれ・・・)


また、ノーマンの姉、ミリーとビアトリクスの友情も良かった。

最初出てきたとき、ミリーはエキセントリックに見えて、その座ったような目つきがちょっと怖かったけど、だんだんに二人が打ち解けると、ミリーは心はとても純粋でシンパシーを持てる人間だったのがわかってきて嬉しかったです。

それまで、少女時代からずっと、スケッチと自然研究と本を友とし、自分と異質な人間たちとのお付き合いのお茶会では微笑みつつも体を堅くして、孤独に負けずに一人で生きてきたビアトリクスが、自分で自分の人生を切り開き、仕事と、心通う友人と愛する人を見つける過程が、同じような悩みを持つ人々に勇気をくれます。



Pride and PrejudiceでMr. CollinsをやっていたDavid Bamberさんが、ノーマンのお兄さん役でチラッと出てましたね。
思わず「お! Mr.Collins! お元気?」と思ってしまった。

ph_intro01.jpg
湖沼地帯の美しい風景は見ているだけで癒し効果があるし、財産家の家の生まれなのにシックでシンプルなビアトリクスの洋服も素敵。

同じ身分の人たちが華美で過剰に着飾っているのに対して、ビアトリクスの知性を感じさせるトラッドなファッションが良かった。

屋根裏のようなビアトリクスの画室は、続きの部屋への小階段を含めてすてき。
絵の具や筆やスケッチブックでいっぱいの机、飾ってある自分の絵、ブラインドから差し込む柔らかな光・・・
もううっとりです。あんなお部屋、欲しいなあ・・・
Bath roomだと思われる奥もどうなっているのか見たいです。

後半でビアトリクスが住む農家がまた素敵でした。
外の花が咲き乱れる庭やレンガの壁もいいけれど、テーブルに切り花を飾った室内が、彼女が生活をいとおしんで暮らしているのがわかるような、質素だけれど心のこもったしつらえがとても和みます。

またそれにくわえ、jesterのつぼである「お絵かきシーン」もたくさんあり、幸せです!

見終わったあとは「絵を描きたいな〜」という気持ちがむくむくと涌いてきて、早速スケッチブックを取り出してしまいました。
そういう意味でもとても嬉しかったな。

The Tale of Peter Rabbit: Commemorative Movie Edition

ビアトリクス・ポターさんの絵本は大好きで、昔から私の宝物ですし、彼女の伝記も読んだことがあったのですが、この映画を見てますます好きになってしまいました♪
本棚からほこりを被っていた絵本を取り出して眺めては楽しんでいます。

この映画を記念して、復刻版もでているようです。

それと、埼玉に「ビアトリクス・ポター資料館」というのがあるのですね。いつか行ってみたいです。


ちなみに私の大好きな登場動物は、Tom Kittenです。
ま、猫好きとして当然かと。

どうです、この腹!




お話として好きなのは、「The Roly-Poly Pudding」です。

ネズミ夫婦の家に落ちてきてしまって「煙突掃除をしてた」なんていいわけするTomがかわいいし〜

ネズミの夫婦につかまってRoly-poly Pudding にされかかったTomの
「みぎゃああ!」と悲鳴をあげてるシーンの絵が大好き♪


Original Peter Rabbit Calendar 2008 (Calendar)

一時期こればっかり使っていた、ピーターラビットのカレンダーは、マンネリ化して最近浮気して使っていませんでしたが、また使いたくなって、来年度用のをオーダーしてしまいました♪

近所では26日に終わってしまいますが、それまでにもう一回行けたらいいな〜と思ってます。


posted by jester at 08:52| Comment(10) | TrackBack(3) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
一瞬「ヨアンとユアン、間違えてないか〜〜?」と思ったけど、映画そのものを間違えていたのね(爆)。
ワタシだったらそのままF4見たと思うわ、ヨアン好きだから。
ワタシは今日「ミス・ポター」を観に行ってきます。実は最近のレニーはあまり好きではないのだけれど、ユアンがとってもいいと聞いたので。レニーへのマイナスな気持ちもこの映画で払拭できるといいけどな。
しかしjesterさん、すっごい久々のブログだね(笑)。
Posted by dim at 2007年10月17日 14:57
dimさん、お久しぶりです。

>しかしjesterさん、すっごい久々のブログだね

すんまそ〜ん・・・
映画はそれなりに見ているのですが、レビューを書いてる時間がとれず・・・
なんだか結構忙しい日々でした。
改心してせっせと書く(かもしれない)つもりなんで、見捨てないでくだせい〜

>実は最近のレニーはあまり好きではないのだけれど、ユアンがとってもいいと聞いたので。レニーへのマイナスな気持ちもこの映画で払拭できるといいけどな。

レニーはかなり良かったと思います。
最初「う、イギリス訛りがわざとらし」と思ったけど、幸せを素直に表現しているのが結構気に入りました。

ユアンもね、jester的には気に入りましたよん。

dimさんはどんな感想かな。
楽しみです。
くれぐれもヨアンと間違えないでね〜
(それはわたしだけか)


Posted by jester at 2007年10月17日 20:24
こんばんは〜。
お久しぶりで〜す。
って、毎日来てはいたのですけど。(汗)

とても素敵な作品でしたね。
また観たいです。

ワタシも昔、ピーターラビットのカレンダーを使ってました(っていうか、飾ってただけ。実用的ではないですものね)が、確かにマンネリ化しますよね。(笑)
Posted by DD at 2007年10月18日 00:04
DDさん、いらっしゃいませ。

>お久しぶりで〜す。って、毎日来てはいたのですけど。(汗)

ひ〜〜すみませんです〜〜〜〜〜(汗)

>とても素敵な作品でしたね。

見たあと、こう、じわっとお肌が潤うような(爆)映画ですよね〜

>ワタシも昔、ピーターラビットのカレンダーを使ってました(っていうか、飾ってただけ。実用的ではないですものね)が、確かにマンネリ化しますよね。(笑)

え〜〜ちなみに、クマのプーさんのカレンダーもかわいいんですけど、2〜3年使うとマンネリ・・・
ムーミンのも同じく・・・
リサガスも何年か使うと飽きてしまい・・・

だもんで、最近はずっと旅行した先でかった風景カレンダーを使ってます。

今年はNZのが横の壁にありますだ。
Posted by jester at 2007年10月18日 13:24
esterさん、こんにちわ

ミス・ポターってハリー・ポッターの親戚ですよね(笑)、どちらの姓が、英語の発音に近いのでしょうか。

レニーがもう少し若い時に演じてくれたらとは思いますが、全体的には繊細な演技が良かったです。ユアン・マクレガーも、今迄で最も良い演技だったと思います。また、エミリー・ワトソンも中々良かったと思います。後、終わりの方で、描かれたウサギがアニメのように動く場面、ものすごく良い効果を上げていたと思います。

一方、湖沼地方の風景では、私は太陽が照ってもっと彩度の高い風景が好きなので、あのずうっと曇り状態のコントラストの低い風景ではガッカリでした。

全体から言えば、この映画、「佳作」の1本だと思います。

今月はこれ以外に、10/8:幸せのレシピ、10/14:エデット・ピアフ を観ましたが、こちらも中々良かったです。ただし、いずれもガラガラでしたが。
Posted by matsumo at 2007年10月18日 20:07
matsumoさん、いらっしゃいませ♪

やっとミス・ポターのレビューアップしました・・・

>どちらの姓が、英語の発音に近いのでしょうか。

ポターのほうが近いと思います。
日本人が見るとスペルにtが二つあるので、撥音便にしたくなるのでしょうね・・・

>レニーがもう少し若い時に演じてくれたらとは思いますが、全体的には繊細な演技が良かったです。

やはりアップになると・・・
でもま、若さだけが女の魅力じゃないですよ。(きっぱり)(汗)
幸せそうな顔が良かったですよね〜
幸せにしてあげたいって思いましたよ・・

>ユアン・マクレガーも、今迄で最も良い演技だったと思います。また、エミリー・ワトソンも中々良かったと思います。

同感です! 二人とも良かったです♪

>後、終わりの方で、描かれたウサギがアニメのように動く場面、ものすごく良い効果を上げていたと思います。

ノーマンが亡くなったあと、描いても描いても逃げていってしまうところも切なかったですね。
ビアトリクスの中ではいつもピーターやトムやジマイマが動いていたのでしょうねえ〜

>一方、湖沼地方の風景では、私は太陽が照ってもっと彩度の高い風景が好きなので、あのずうっと曇り状態のコントラストの低い風景ではガッカリでした。

イギリスははっきり言ってお天気悪いことが多いです。
夏以外はかなり曇り、冬は雨です・・・

>今月はこれ以外に、10/8:幸せのレシピ、10/14:エデット・ピアフ を観ましたが、こちらも中々良かったです。ただし、いずれもガラガラでしたが。

私も両方見たんですよ・・・(汗)
それ以外にも「めがね」とか「パンズ・ラビリンス」も見てます。どれも良かったですよ。
またそのうちレビューをアップします・・・

Posted by jester at 2007年10月18日 21:26
おはようございまーし。
観てきました、ミス・ポター。

やっぱりねえ・・・レニーちゃんはちょっと苦手ですわ(苦笑)。
でもビアトリクスの生き方には深い感銘を覚えましたです。素晴らしい女性だったのですね。
でもあの時代で、生活力を生み出す技術があるってのは強みですよね。才能にも恵まれていたけれど、それだけでなく運にも恵まれていたのだと思います。

ユアンの歌、よかったですねえ〜〜。ワタシもあんな風に歌って欲しいものです。
ノーマンが亡くなるシーンは直接的には見ることはないのですが、ミリーとビアトリクスの会話で涙がどばーーーーーっと溢れてしまいました。
駅でのあのノーマンの優しげな、そして幸せに満ちた顔を思い出して、涙がとまらなかったっす。

景色も素晴らしかったですねえ。
あの自然をスクリーンで観ているだけで、心が癒されました。
半年くらいあんなところに住んでみたいですね。
Posted by dim at 2007年10月19日 09:24
dimさん、お待ちしてましたです♪

そうですか、レニーはだめでしたか。
私も最初は「う」って思ったけど、見進むうちにすっかり慣れましたわ。

ユアンのうた、よかったっすよね。
優しいオルゴールとダンスですし。
アレで落ちますよ、まじに。

>駅でのあのノーマンの優しげな、そして幸せに満ちた顔を思い出して、涙がとまらなかったっす。


そうそう、駅の二人があまりに幸せそうなんで、あとがつらいですよね・・・

>半年くらいあんなところに住んでみたいですね。

あの景色で、美味しい空気吸いつつ散歩なんてしてみたいですね〜〜!
半年といわず、2〜3年ぐらい住んでもいいなあ。
Posted by jester at 2007年10月19日 19:21
あ・・そんなエピソード付きでこの映画を
ご覧になったんですね^^

でも、結局つごう3回も!
その気持ちわかるわ〜♪
ミス・ポターがとても素敵な女性で
あ〜〜〜いいわ〜この人。この女性が
ピーターラビットを創ったんだなぁ、って
とっても感激しました。
衣装もよかったし、レネーが本当に
かわいらしくも芯が強い、当時では
破格だったろう女性を見事に演じてましたし、風景は綺麗だったし、癒されたし・・と、とてもいい映画だったです。

実際はこんな女性じゃなかった、という
部分もあるようですが、それはそれ、これは映画って事で^^

死の場面もあったのに、悲しかったけど
見てるこちらにちゃんと余力を残してくれてる描き方が好きでした。
良くも悪くも静かで控えめな映画だったのかな、と。

湖水地方は私もしばらく住み着きたいです^^
Posted by メル at 2008年02月11日 13:18
メルさん♪
毎度ご来店ありがとうございます! 大歓迎ですだ♪

>あ・・そんなエピソード付きでこの映画をご覧になったんですね^^

どきっ。
そんなことがあったのをすっかり忘れてました。
しかしこれ以降、映画館ではそのスクリーンでやっている映画かどうかを確認してみるようになりました。(当然ですが)

>風景は綺麗だったし、癒されたし・・と、とてもいい映画だったです。

全体的になごんじゃう映画でしたよね♪
レネーの笑顔が良かったです!

>死の場面もあったのに、悲しかったけど
見てるこちらにちゃんと余力を残してくれてる描き方が好きでした。
良くも悪くも静かで控えめな映画だったのかな、と。

それ、泣け〜〜ってところがなくてよかったです。
大人の鑑賞に耐える映画でしたね。

>湖水地方は私もしばらく住み着きたいです^^

すごく行きたいと思って増す!!
Posted by jester at 2008年02月12日 10:44
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