2007年11月10日

グッド・シェパード THE GOOD SHEPHERD

この映画、もう終わっちゃうんですね〜
いい映画だったのに、人気なかったのかしら?

というわけで「THE GOOD SHEPHERD(グッド・シェパード)」ですが、これ、公開されてすぐに見ました。
(レビューが遅い! 1つ書くのにすごく時間がかかってしまいます。(汗))

CIAの前身から活躍し、CIAの中枢になっていった男。
しかし、家族からは孤立し、友人との信頼関係もない『誰も信じられない男』になっていく苦悩・・・・

時間軸ががんがん飛ぶのに、ずっと主人公のエドワード(マット・デイモン)が同じ服装・同じ顔・同じ表情、に見えるもんで、時々画面の左下に出る日時をしっかり頭に入れていないと、今の話がどこの時代なのかわからなくなります。

それを踏まえていれば、アメリカの支配階級に君臨するエリートの秘密結社や、第二次世界大戦前後やその後の東西冷戦、キューバ危機・ピッグス湾事件等のころのアメリカの内情などがよくわかって、すごく面白い!!

情報の操作や漏洩が現実にこういう形だったのかはわかりませんが、ありえる話で、ぞっとしました。

なんか教科書で習ったのと違う、生きている人間が動いている歴史模様がたまらなく知的刺激になりました。

派手なアクションもなく、心理描写とドキュメンタリーのような事実の羅列なのに飽きずにみられるところは、脚本がどれだけ優れているかの証明だと思います。


耳の不自由なローラと出会う図書館のシーン、謎のVTRを少しずつ解明していくシーン、浮気した女がスパイと見破るシーン、二重スパイだとばれた男にヴァイオリンを弾かせて、それに聞き入るシーン、などなど、印象的なシーンがたくさんあり、3時間あまりの長尺ながら、飽きずに最後まで見られました♪


国家に忠実にあろうとしつつ、その陰謀の一端を担ぐことになり、次第にねじれていく、無口で頭はいいけどオタクっぽい(?)青年に、マット・デイモンがぴったり。

ラストシーンの小さな後姿。
背中が苦悩に満ち溢れておりました。決して幸せではないが、あそこまで来たらNo returnなんですね〜
せっかくフレデリック教授(マイケル・ガンボン)が命をかけて「早く足を洗わないとこうなるぞ」と教えてくれたのにねえ・・・


ぴかぴか(新しい)あとね、妻のクローバー役のアンジェリーナ・ジョリーがすごく綺麗だった・・・黒ハート
今までみた中で一番綺麗に見えました。

役柄としては共感できない女性で、初対面の男性をあんなふうに誘惑して強引に結婚に持ち込んだりしなくても、あれほど美しいのだからほかにいくらでも口はあるし、あんな強引な方法では幸せになれるはずがないとなぜ分からないのだ!!と思いました。

つまりはクローバーはおバカなんですね、はっきりいって。
自分で考える力がないの。
自分中心にしか回りのものを見られないから、自分の思い通りにならないと理解できない。

結婚してからも、仮にも諜報部員の奥さんともあろう人があんなに教育されていないってことはありえないと思う。
こういう関係の妻になった友人が何人かいますが、彼女たちは間違っても夫の職業に関しての失言なんてありえません。
というか、海外に赴任する夫についていく普通の会社員の妻だって、もうちょっとわきまえてますよ。

夫が情報の仕事につくとは思っていなかったとはいえ、結婚って愛情だけじゃなくて、一種の契約ですからねえ・・・

もし何も知らないから「私の夫はCIAよ」なんて友達にいっていたとしたら、それはそういうことを教えなかった夫の責任だと思いますが、とにかくありえないでしょう・・・・と思いました。
ま、夫も妻と相互理解しようという気が無かったのだから仕方ないか。

それにしても、アンジー、ファッションもメイクも綺麗でした。
見とれちゃいました・・・・


耳の聞こえないローラ役のTammy Blanchardも知的で素敵でしたけどね。


ぴかぴか(新しい)監督のロバート・デ・ニーロは、出演もしていて「スター・ダスト」での女装好きの海賊とは全然違う、糖尿病の男。
にこやかに「誰も信じるな」と繰り返して言う姿が、いかにも暗いイメージでした。


ぴかぴか(新しい)Michael Gambonさんがよかった!
Harry PotterのDumbledore校長先生よりこっちのほうがよかったわ〜
ゲイの(?)大学教授でスパイ・・・・というと、サー・イアン・マッケランがやったらどうなのよ、って感じですが、ガンボンさんがぴったりなんですよ〜


それから息子役のEddie Redmayneがコーラスで歌う声が美しかったです。
演技も、寂しさから父を激しく求めつつ、その陰で実は激しく憎んでもいる愛憎裏表一体の表情が良かったです。

そのほかの脇役もみんな良かったですが、アーチとか友人たちはもうちょっと個性的な人がいると、人間の見分けがわかりやすかったと思う。



実はこれを見たあと、dimさんとこで、「ボーン・アルティメイタム」のジャパプレでみたマット・ディモンがすごくかわいかった、という記事を読みました。

そのときはね、「ふ〜〜ん・・・」と思ったんですよ。正直申し上げて。

でも、そのさらにあと、テレビで「学校に行こう」とか言う番組にマットが出ているのを偶然見て、「ええ〜マットってこんなに爽やかだったの???」と驚きました。

なんか口笛を吹く少女と青年と一緒に、一生懸命口笛吹いているのが可愛らしくて。
日本人のタレントのほうが、出演者を馬鹿にしているような態度に見えたのに・・・疲れているだろうに、馬鹿にしたりせずに真摯に受け答えしてるのが、好印象でした。
(まあこの番組ではジョニデとかHarry Potterのダニエル・ラドクリフとか、どの人も素顔はとても真面目で真摯な感じで素敵なんですけどね。日本のタレントってなんであんなに擦れた感じなんでしょう・・・)

ですっかり、マット感を改めた私なんで、今日から公開の「The Bourne Ultimatum 」は心を入れ替えて鑑賞いたします。はい。

しかし・・・・
「THE GOOD SHEPHERD」を見てたときは、やっぱりいつものマットだわ、と思ってみてたんです。
マット、ごめん。

暗くて、表情がなくて、お宅っぽいヤツ。
「リプリー」のときとおなじじゃん・・・
そんな感想しかもてなかったのでした。

posted by jester at 12:36| Comment(11) | TrackBack(2) | か行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは〜♪ 自分で映画の感想書くのはすっかりサボっているワタクシですが、ひと様のところはちょいちょい覗かせて頂いてます〜(笑)jesterさんは今何観てるかなぁ〜なんて。
これも水曜に「ブレイブ・ワン」と2本立てで観てきちゃいました! 久々に思いっきり見応えのあるドラマで6時間近く映画館に篭ってたことになりますけど、一分たりとも眠くならなかったです(私の評価基準;)
いや〜面白かったですよねえ〜
そうそう、役者さん達の名演もさることながら、やっぱり脚本がいいんでしょうね。
ジョリー演じる奥さんはやっぱり私もさすがにこんなアホな・・と思いましたです。息子が父親に認められたくてっていうのは普遍的な感情ですよね〜泣けました。
マット君の頑張りも評価したいなー 昨夜民放で「ボーン・スプレマシー」また観ちゃったんですけど(明日「アルティメイタム」観に行くので)、両方ともCIAにすっかり人生を振り回される点で同じでしたねぇ。 キャラとしては眉間にシワを寄せた暗い顔も同じだ!と思いました(爆)
すっかり香港旅行記中断してましたけど、月曜からまた仕事始まるのでその前になんとか全部書き上げるつもりです〜
長々と失礼しました ペコッ
Posted by マダムS at 2007年11月10日 14:15
ワタシも先週観てきました。

国家とは何か。また愛国心とは正義とは何なのか。
愛するものを犠牲にしてまで彼がしがみついていたのは、一体なんだったのか。
色々考えさせられる映画でしたね。

でもねでもね、やっぱりマットはジェイソン・ボーンですよね。
今日「ボーン・アルティメイタム」の二度目の鑑賞を終えてきたのですけど、やっぱり一度見ただけじゃわからんかったことがよーわかりました。
本当によく出来た映画です。無駄がないし、脚本がしっかりしているし、なによりマットがスンバらしいし〜〜。
というわけでアホみたく三回目にも行きそうな予感・・・。
jesterさんの感想も早く知りたいわ〜〜。
Posted by dim at 2007年11月11日 01:36
マダム〜お忙しいのにコメントありがとうございます!うれしいです♪

いつもマダムのところを覗いては「ああ・・・まだだわ・・・」とがっかりして帰ってきてます(爆)
だって〜 突然気が変わって再開が早まっているかと。(とさりげなくプッシュしてます)
ほんと、再開を楽しみにしてますです!

>これも水曜に「ブレイブ・ワン」と2本立てで観てきちゃいました! 久々に思いっきり見応えのあるドラマで6時間近く映画館に篭ってたことになりますけど、一分たりとも眠くならなかったです(私の評価基準;)

おお〜 重い作品を二つみるって結構大変でしたね。
私もブレイブ・ワン、見たのですが、なかなかレビューがかけなくて、ほおり出してありま
す・・・書かなくちゃ。

>いや〜面白かったですよねえ〜
そうそう、役者さん達の名演もさることながら、やっぱり脚本がいいんでしょうね。

飽きずにみられる、眠くならないっていうのは、やはり脚本の力ですよね!

>ジョリー演じる奥さんはやっぱり私もさすがにこんなアホな・・と思いましたです。息子が父親に認められたくてっていうのは普遍的な感情ですよね〜泣けました。

アンジーは笑い顔とかかわいくて、あの奥さんも普通の人の奥さんだったらそれなりに幸せだったのかもしれないですけれどね・・・夫に惚れていたのでしょうね・・・そう思うとちょっとかわいそうですが。。。
息子も愛に飢えた瞳がかわいそうで仕方なかった・・・

>マット君の頑張りも評価したいなー(明日「アルティメイタム」観に行くので)、両方ともCIAにすっかり人生を振り回される点で同じでしたねぇ。 キャラとしては眉間にシワを寄せた暗い顔も同じだ!と思いました(爆)

私は週末は避けて、週明けでもアルティメイタム見に行こうかなと思っております。

>すっかり香港旅行記中断してましたけど、月曜からまた仕事始まるのでその前になんとか全部書き上げるつもりです〜

おお!楽しみにしてます!
Posted by jester at 2007年11月11日 10:32
dimさん♪毎度です♪

いや〜〜またdimさんにつぶっていた目をひらかせられましたよ〜
マットは爽やかでした! いえ、この映画でじゃないんですけど。いいやつですねえ〜

でもこの映画のマットは暗かったですけどね。
もじもじ口ごもってると「はっきりせんかい!」と背中をたたきたくなりましたわ。

>国家とは何か。また愛国心とは正義とは何なのか。
愛するものを犠牲にしてまで彼がしがみついていたのは、一体なんだったのか。
色々考えさせられる映画でしたね。

そうでしたね!
ちょうど佐藤優さんの本なんかを読んで、国家とはとか愛国心とはとか、また情報という仕事についていろいろ考えちゃってたので、ますます面白く感じられましたです。

>でもねでもね、やっぱりマットはジェイソン・ボーンですよね。

はは〜 そうなんですね、おっしょはん!

>今日「ボーン・アルティメイタム」の二度目の鑑賞を終えてきたのですけど、やっぱり一度見ただけじゃわからんかったことがよーわかりました。

おお!もう2度目!!すごいなあ・・・
それに2度見るとよりよくわかるのですね〜
ふむふむ。
強いマットのアクション、楽しみです〜〜!
そして今頃dimさんは3度目へ???
新たな愛ですね!
Posted by jester at 2007年11月11日 10:40
jesterさん、こんにちは〜
TB&コメントありがとうございました。
この作品は、1度見ただけでは理解しきれない壮大さを感じました。
2度でも足りないかも・・・
3週間で終わってしまうなんてアンビリバボーですよねぇ。私が見た時は、日劇で初回にも関わらず結構混んでたんですけどねぇ。
私も、ラストに映されたマットの後ろ姿は、何かもらい泣きしそうになりました。
本当に苦しそうでしたよね・・・
クローバーではなくてローラと結ばれていたら少しは違っていたんでしょうか。後からは何とでも言えますけど、エドワードの苦しそうな姿は見ていて辛くもありますけど、私は「やっぱ【男社会】って凄い・・・」とも思ってしまいました。
Posted by となひょう at 2007年11月11日 11:21
コメント有難うございました。

この映画を楽しんだ派ですね、長かったと言う方が結構いてまして、ちょっと残念に思ってます、諜報とか結社とか興味のある者には堪らん内容でした。
アメリカの諜報組織は対戦中のOSSからですからヨーロッパなんかに比べるとはるかに後進国なんですよね、そんな組織で失敗ばかりしているのに威張ってて不思議です。
マット君は無口な役は似合ってますね、ボーンの新作も良かったです。
ガンボンさんも存在感ありましたね、ハリポタでは2代目と言うことで比べられちゃうので不利ですしね。
Posted by くまんちゅう at 2007年11月11日 12:28
コメント有難うございました。

諜報員の世界をリアルに描いてる(と思う)本作は結構お気に入りです。
興味の無い人には長かったようです。
映画館も回転が悪いので終了しちゃうんでしょうか?
ガンボンさんも良かったですし、マット君も頑張ってましたけど、老け役はイマイチでしたね。
Posted by くまんちゅう at 2007年11月11日 20:49
となひょうさん、いらっしゃいませ♪
コメントありがとうございます!うれしいです♪

>この作品は、1度見ただけでは理解しきれない壮大さを感じました。
2度でも足りないかも・・・

何回か見ると、もっとすっきり理解できるでしょうね〜 時間軸が飛ぶのがわかりづらかったですよね。

>3週間で終わってしまうなんてアンビリバボーですよねぇ。

本当ですよね!もうちょっとロングランしてもいいと思います。
地味な映画は受けないのかなあ。

>私も、ラストに映されたマットの後ろ姿は、何かもらい泣きしそうになりました。
本当に苦しそうでしたよね・・・

なんか小さな後姿でしたねえ。
かわいそうでした。

>クローバーではなくてローラと結ばれていたら少しは違っていたんでしょうか。

そうそう、もしかしたら詩人になって、大学の先生かなんかやっていたかもしれませんね。
そのほうが幸せだったはずです。

Posted by jester at 2007年11月11日 21:05
くまんちゅうさん、2回もコメント、ありがとうございます!

>この映画を楽しんだ派ですね、長かったと言う方が結構いてまして、ちょっと残念に思ってます、諜報とか結社とか興味のある者には堪らん内容でした。

時間的には長かったけれど、長さを感じさせない巧みさがあったとおもいます。
私も今ちょうどそういうのに興味があって、そういう本を何冊か読んだりしてたので、とても興味深く見ました。

>アメリカの諜報組織は対戦中のOSSからですからヨーロッパなんかに比べるとはるかに後進国なんですよね、そんな組織で失敗ばかりしているのに威張ってて不思議です。

わははは。やっぱり大国だからでしょうかねえ。

>マット君は無口な役は似合ってますね、ボーンの新作も良かったです。
ガンボンさんも存在感ありましたね、ハリポタでは2代目と言うことで比べられちゃうので不利ですしね。

ガンボンさん、最初だれだっけ?と思ってみてて、あああ!と途中で気がつきました。
なかなかいい役者さんですねえ〜〜
やっと彼のよさがわかってきたわ。

>映画館も回転が悪いので終了しちゃうんでしょうか?

長い映画は回転悪いから嫌われるのかしら・・・
そういうのもなんだか寂しいです。
Posted by jester at 2007年11月11日 21:10
コメント続投で失礼します。

主人公が同じ服装・同じ顔・同じ表情に見えるのは確かにつらいですね!しかしながら、私も最近マットの評価がすごく高いので、「グッド・シェパード」、興味が出てきました。

さて、マットつながりとはいえ、お話が変わって大変恐縮なのですが、拙ブログにてずっと前に、jesterさんからコメントをもらっていたのにお返事をしていなかった記事を見つけまして、もう穴があったら入りたいほど恥ずかしい事実をどうお詫びしたらよいやら。

この記事にTBもヘンですので、URL貼っておきますね。もう本当にごめんなさい。

http://blog.goo.ne.jp/tori3-green/e/191e993816c30525d594d1e61fd1e643
Posted by トリみどり at 2007年11月12日 19:44
トリみどりさん、コメントありがとうございます!

>前に、jesterさんからコメントをもらっていたのにお返事をしていなかった記事を見つけまして、

きゃああ〜そんなのいいんですよ〜
本人も忘れてましたし!
ワザワザお伝えくださってありがとうございます!
でもちょうど今日、ボーン・アルティメイタムを見てきたところだったので、読み返して『ジミー大西』を思い出して爆笑してました!
Posted by jester at 2007年11月12日 21:42
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「グッド・シェパード(The Good Shepherd)」映画感想
Excerpt: F・F・コッポラ製作でロバート・デ・ニーロ監督作の「グッド・シェパード(原題:
Weblog: Wilderlandwandar
Tracked: 2007-11-11 01:31

グッド・シェパード
Excerpt: 「グッド・シェパード」THE GOOD SHEPHERD/製作:2007年、アメ
Weblog: 映画通の部屋
Tracked: 2007-11-11 11:09
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