2010年11月06日

ミレニアム 2 火と戯れる女

ご無沙汰、申し訳ありません。 

心が日常生活をさまよい出ていた、長くて暑い夏でした。



さて、表題のミレニアム。

前作である『ミレニアム 1 ドラゴンタトゥーの女』は、
「女性が痛い思いをしたり苦しんだりする映画を見るのは嫌じゃ〜〜」とわめきながらも、その評判の良さに見に行って、面白さに逆上。

帰りに近くの本屋で原作の3部作・全6巻を大人買い。
数日で一気読みしたことは以前に書きました。

その続きの映画がこの秋に公開されました。

内容の過激さは原作を読んで知っていたので、jesterとしましては、本で読むならいいけど、実写では見たいような見たくないような複雑な気分でしたが、公開されてみるとなんとなく日本では評判が悪い模様。

原作でも『ドラゴンタトゥー』が、謎解きやらアクションやらがてんこ盛りの内容だったのに比べて、2作目はリスベットが天才ハッカーとしてではなく、政治的思惑がからむ冤罪の被害者として描かれ、次回に続く・・・という終わり方だったので、映画を作るのは難しいだろうなと思っていましたが、それにしても評判悪い。

都内でやってる映画館は、あんまり好きじゃない渋谷のシネマライズぐらいだし。

だもんで、終わりかけてやっと重い腰を持ち上げて見に行きました。


どうしてなかなか、面白いじゃありませんか。

トリロジーの真ん中の作品として「続く」な展開は否めないとしても、原作LOVEなわたくしの濁った脳だからか、結構はらはらどきどき、楽しめたのでございます。

jesterの気に入り度は ☆☆☆☆−ぐらいでした。

(後日調べたところ、評判が悪いのは日本の一部だけみたい。海外では2作目、3作目も高評価でした・・・・)


micael.jpg お気に入りのスエーデン俳優、ミカエル・  ニクヴィストは、さらに腹が成長し・・・

というか、もともと腹はでてたけど、前作(とか「歓びを歌に載せて」)では冬の設定だったから洋服で隠れていたのが、今回は夏なので、シャツ1枚で肉体の線が見え見え・・・・・なのかも知れない・・・・。

それにしても、顔もやけに丸くおなりになって・・・・ 髪型のせい?

いやいや、どんなにバイアスがかかったjesterの目でもごまかせません・・・・
ミカエル、中年ぶとりか・・・・(涙

その上、相変わらず歯並びも悪いし、お肌もアップになるとでこぼこなんだけど、それでも見ているうちになんだか可愛くなってしまうのは、おっさんになっても少年のようなひたむきな目つきのせいかもしれません。


前作ではほとんどでてこなかったエリカ・ベルジュも今回はしっかり出てきてました。
エリカなしでは3作目はどうなるって思っていたからほっとした。

(といいつつ3作目を見てまたのけぞったんだけど、それは次の記事で・・・・)

それにしても、エリカ様・・・いや、様はいらないか。
エリカ、キャストが年寄りすぎませんか?

ミレニアムの編集長という重鎮ではあるけれど、仮にもミカエルの恋人なのに・・・・

なんかかさかさな感じのエリカさんで、ちょっとアップに耐えない感じでした・・・

(でもね、実はテレビシリーズのほうの完全版『ドラゴンタトゥー』ではこのエリカさんとミカエルのベッドシーンまであるのでありまする。(汗))

なんともうしましょうか、ハリウッドのシリコン入れたりしわを伸ばしたりシミを焼いたり、歯を白く美しく整えた俳優さんたちを見慣れてしまうと、スウエーデンの俳優さんたちは修整が全く入ってない感じ。
目が慣れるまでは違和感があるのですが、ま、慣れてしまうとごく自然体で、ある意味リアリティがある・・・・のかもしれない。

でも本を読んで、エリカのイメージがかなり出来上がっていた1ファンにとっては、彼女がアップになるたびに、「これがエリカか〜〜」 と頭を抱えてしまうのでありました。


相変わらずリスベットはかっこいい!

誰にも、警察や国家権力にも頼らず、過酷な暴力に対しても、淡々と対処して、自分の身は自分で守り、問題は自分の力で解決していくヒロインの姿は、いままでハリウッドなんかで描かれてきた『自立した美しいヒロイン』とは全く違う味わいがあって、同性として見ていて胸のすく思いです。

ミカエルに惹かれ、初めて心を許して信頼できる人を見つけたと思っていたのに、ミカエルには恋人がいるのをしって、きっぱりと関係を絶とうとするその孤独な背中に泣けてきます。

始めてもらったプレゼントを珍しいものでも見るように眺めるリスベットが切ない。

でも。
リスベット、タバコ吸いすぎよ。
原作者のスティーグ・ラーソンもヘヴィ・スモーカーで心臓発作で若くして亡くなったのだから、リスベットも気をつけなくてはいけませんよ!




ストーリーは、原作冒頭にあるリスベットのグレナダのビーチでのエピソードとかお父さんの裏家業(少女の密輸)の悪辣ぶりなどはかなりカットされて、リスベットがあらぬ疑いをかけられ、名探偵カッレ君ことミカエルの協力で疑いを晴らすという流れをすっきりと描いていて、ミステリーとしての出来は良く、その上で第三部に期待を持たせるという中間作の典型的展開になっておりました。


しかしなあ〜 埋められてて、自分で掘って脱出する時、掘った土はどうするんだろう? というか、大体埋められて、体が動くのだろうか・・・
と、原作を読んで湧き出た疑問は、映画を見ても解決されませんでした・・・・(汗)


ところで。

最近のミカエルとかエリカの画像がないかなと、Yahoo! USA で検索かけていたら、The Girl With the Dragon Tattoo でダニエル・グレイグ???がでてくるのでございます。

あ〜〜そうか、デビッド・フィンチャーが監督でリメイク版を撮るって聞いたけど、ミカエル・ブルムクヴィストの役はダニエルがやるのか〜

う〜〜む。


リスベットはルーニー・マーラ。ちょっと可愛くなるのね。


・・・・エリカは誰がやるんだろう?




 
posted by jester at 11:55| Comment(4) | TrackBack(0) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月15日

ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女(MAN SOM HATAR KVINNOR/THE GIRL WITH THE DRAGON TATTOO/MILLENNIUM: PART 1 - MEN WHO HATE WOMEN)

jesterは活字中毒なんで、たいてい原作→映画という順序で鑑賞することが多いのですが、これはになりました。

内容的には、前回酷評した「ラブリー・ボーン」と重なる部分が多いのですが、それなのに、か、だからこそ、か、コチラは ☆☆☆☆− ぐらいあげてもいいと思いました。

映画館の帰りに、原作の3部作を買い込み、ぐおおおおお〜〜と読んでいる最中です。

でもこれ、原作を読んでから映画をみていたら、きっと星が一個ぐらい減っていたと思います。

原作のほうが面白いもん!(殴

読んでから見たら、きっと
「映画だけみた方は、わかったのでしょうか?」
なんてさかしげにコメントしていたかも。

(今までにも原作→映画の順に鑑賞したものは、こういうコメントが多かったな〜と反省しておりまする。)

でも映画だけみたら面白かったので、やっぱり今のところ、 ☆☆☆☆−あげてもいいかな。

原作と比較しない、というスタンスで。

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上『このミス』なんかで入賞し、ミステリー好きからは高く評価されていた原作ですが、原題、MAN SOM HATAR KVINNOR = MEN WHO HATE WOMEN = 女たちを憎む男たち から感じるイメージが悪く、ぱらぱらと書店で見て、なんとなく食指が動かず、読まないでいた本でした。

英語訳で読もうかと思っていたので、英語の本をパラパラしたのですが、しょっぱなからスウェーデン経済&ジャーナリズムの難しい話しと、なれないスウェーデンの名前やらコングロマリットやら会社名やら地名がいっぱい出てくるなあ〜 どうやって読むのかわからなくて、音に出来ないから、おぼえられなくてわからなくなりそうだな〜 しかもなんか込み入った話らしいなあ〜 描写が細かい分テンポが遅そうだし、長いし疲れそうだな〜 という感じで、英語力の乏しさゆえに、書棚に戻してしまったのでした。

しかし、この原作は、ミステリーとしては上出来です。
テーマは好きな部類ではないけれど、著者の確かな知性も感じられます。

ま、原作については読書ブログのゆきてかえりしひびのほうでまたゆっくり語るとして、ここでは映画について。
(本の感想は こちらにあります)

20091005007fl00007viewrsz150x.jpgこの映画でまず惹かれるのは、ノオミ・ラパス演じる天才ハッカーの主人公、リスベットの魅力です。

ニューヒーロー(ヒロインだけど)の登場といっていいでしょう。
そのぐらいかっこいい。

しかも例えば、アンジェリーナ・ジュリーが演じるアクションヒロインのカッコよさと違うの。

子供のころからあらゆる痛みと戦い、本意でなくとも鍛え抜かれてしまった鎧と武器で、残酷な現実を生きていく女性・・・・

ニコリともせず、男性に媚びるところは全くなく、人を頼ることもなく、高い知性と洞察力と才能で、自分に出来ることを淡々としていくカッコよさ。

孤独を怖れず、自分だけを信じて、殻に閉じこもっているけれど、その奥に秘められた真実探求への強い気持ちは、正しいものへの愛にあふれている。

社会的には異端とされ、差別されながら、とりまくブタ野郎(失礼しました)をがしがしやっつけるバネのようなしなやかなフィジカルな強さもしびれます!

猫行け行け! リスベット! ぶっ飛ばせ!!!

と応援したくなるのでございます。


335133view005.jpgそして、その相手がなんとあなた、ミカエル・ニュクヴィストさんですもの。

「歓びを歌に載せて」で役柄に惚れちゃったのですが、なにせあの作品でしか彼を見てなかったもんで、他の作品でも好きかしら?と不安でしたが、やっぱり良かったです!

この人、アップになるとお肌がとってもきちゃないんですが、顔だちはいいんですよね。

リスビットがつくったファイルの中に、この方の若い頃の写真が挟まっているのですが、一瞬見えたそれが 「ガエル・ガルシア・ベルナルに似てる!!!」 のでした。

・・・つまり、ガエルも年取って、シワが増えて、太ると、こうなると。
(いやそれはわかりませんが)

優しそうで、暖かそうで、正義感にあふれ、不器用なほど真面目なかんじの役柄にピッタリでした。


内容についてはミステリーなので触れないほうがいいと思いますが、かなりバイオレンスな描写は満載で、そういうのが苦手なjesterはつらかったです。
(この辺が☆☆☆☆に−をつけた理由です)

それでも尚、見終わった後、「この映画はおもしろかった〜」
といえる映画でございました。


またもやスウェーデン映画のjester的評価がぐぐっとあがった本作です!

ちなみに映画だけご覧になった方は、原作をお読みになることをお勧め致します。

映画ではしょられていて、疑問に思ったことがかなり解決致します。



・・・しかし、ラストのリスベットのカッコ。
あれって男性観客へのサービスのつもりかしら?

最初のパンクなカッコのままのリスベットでバイクをすっ飛ばしていてほしかったなあ〜
posted by jester at 11:25| Comment(6) | TrackBack(1) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月28日

マンデラの名もなき看守 GOODBYE BAFANA

これ、ずっと見たいと思っていた映画でした。

トレーラーでみると、ジョセフ・ファインズが似てないとはいえ、おにいちゃんのレイフにやはり面影が似ていて、そういう腐った動機パンチもありましたが、マンデラさんの獄中の生活にも興味がありました。

(しかしですね、この映画の前に、ヴィゴ主演の「イースタン・プロミス」の動くトレーラーがあって、それまでネタバレ禁止のために静止画のトレーラーしか見たことがなかったjesterは、心の準備もなくぐわ〜〜んと打ちのめされ、最初は映画に集中できませんでした。(殴パンチパンチ

(ちなみにその数日後に「イースタン・・・」の試写を見に行った後は、放心状態でございました・・・)


とはいえ、こちらの映画もなかなかの佳作でした。
jesterのお気に入り度は ☆☆☆☆− でした!

自分の感性を信じて、どんな場所でも誠実に誇りを失わずに、ポジティブに考えて生きていくこと。
相手のいい部分を見るようにすること。
そうしているうちに、誤解があっても必ず解くことができ、いつか理解しあえるときが来る。
もしかして・・・理解しあえなくても、共存する道はある。
それを焦らずに模索していこう。


そんなメッセージが静かに伝わってきて、とても勇気付けられました。

アパルトヘイト政策や、ネルソン・マンデラ氏について知らない方にもぜひ見ていただきたいな〜なんて思ったことでありました。

まあやっぱりアップで見ると、レイフとジョセフって濃さが全然違うな〜と思いましたが、苦悩に満ちた演技はなかなかでした。


クリスマスデニス・ヘイスバートは24のイメージがとっても強くて、最初は「マンデラに似てないじゃん。モーガン・フリーマンを出せ〜」
とか心の中でわめいてましたが、次第に違和感がとれて、引き込まれました。
感情を押し殺した、背中での演技が泣かせます。

27年間の獄中生活でも背筋を伸ばしたマンデラさんの生き方はすがすがしいです。
その誇りと信念がちゃんと表現されてました。


クリスマスダイアン・クルーガーは「内助の妻の鑑」タイプの奥さんを演じてましたが、結構大事な役どころだったと思います。
それにしてはキャラクターの掘り下げがいまいちで、この人の心境の変化をもうちょっと丁寧に描いて欲しかったと感じました。
そうしたら共感できて感動が増したかも。

ダイアンは美人ですが、『トロイ』を初めとして、割とお飾り的になってしまい、演技力を発揮できなくて「役に恵まれてない」という印象がjesterにはあります。
見せ場なのに視線が他の役者にもってかれちゃう時もあり、主役をはるようなカリスマ性とか強さも今のところjesterにはあまり感じられません。
これから一皮むけて、伸びていって欲しいです。(えらそうに)


猫原題のBANAFAは、白人看守のグレゴリー(ジョセフ・ファインズ)の子供時代の親友の名前。
その頃の楽しかった思い出が、グレゴリーにマンデラを、一人の尊敬できる人間として見られるようにさせたんですね。


『マンデラの名もなき看守』はと〜〜ってもわかりやすい(爆)邦題ではありますし、某映画とちがって、おかしな誤解を招くようなものでもないですが、やはり原題の『GOODBYE BAFANA』のほうが、余韻が違います・・・・

遠い夜明け
遠い夜明け
アパルトヘイトというとデンゼル・ワシントン、ケビン・クラインが出た『遠い夜明け』を思い出しますが、『遠い夜明け』では、南アフリカ共和国の体制側白人はほとんど悪者っぽく描かれてました。
海外から来た白人ジャーナリストが自分も危険になりつつ、抵抗の様子をすっぱ抜く、という展開。

それが、この映画では戦いを描くというより、
「南アフリカ国内の、しかも政府側の白人の中にもいい人もいた」という視点でじっくり描かれていて、時代の流れを感じました。
こういう作品が撮られるということは、南アフリカにも新たな風が吹いてきているのでしょう。

イン・マイ・カントリー
イン・マイ・カントリー
そして時代的には『遠い夜明け』と、ジュリエット・ビノシュとサミュエル・L・ジャクソンの出た『イン・マイ・カントリー』の間の舞台設定が『マンデラの名もなき・・・』です。

(『マンデラ・・・』では、牢獄の中の話が中心で、実際にアパルトヘイトがどんなものであったかはあまり描かれていないので、その辺をご存じない方には、この2本の映画をお勧めします♪)





****以下、映画の内容に触れてます。未見の方、ご注意ください!****



少年時代のバファナとの交流で、コーサ語を覚え、それがグレゴリーにマンデラを引き合わせる・・・・

これはやはり『Goodbye Bafana』以外の何者でもないですよね。


本 個人的にグレゴリーが図書館で禁止文書を閲覧するシーンが好きでした。(図書館が好き♪)
でもその後、胸のポケットにしまった文書を、仕事場で出してこっそり見るシーンでは「おいおい、そこで見るなよ〜」とどきどきしてしまいました。
トイレに行け、トイレに!!

あと、棒術のシーン、いいですね〜
後ろで見てる息子の表情がまたいいんです。父と子の絆の強さなんかも感じてしまいました。
 
そして、グレゴリーと息子の別れ。
この辺は辛くて辛くて、たまりませんでした。たらーっ(汗)


マンデラさんの夫婦愛や家族愛も描かれるんですけど、現実では確かこの後、あの奥さんと離婚するんですよね。
もう一人の息子さんはエイズでお亡くなりになるし。
それを知っているので、やや複雑な思いで見ました。


映画の作り自体はごく地味で、「泣かせよう!」という安っぽくて派手な演出や、盛り上げすぎの音楽はありません。
トレーラーを見たときはもっと盛り上がるのかと思っていましたが、見終わって考えると、その辺もドライでよかったかな。

画像も結構地味で、こちらは、もっと南アフリカの国土の美しさを強調しても良かったかもしれないと思いました。

人間たちのおばかさ加減が引き立つし。



posted by jester at 21:42| Comment(10) | TrackBack(6) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月16日

モンゴル Mongol

白樺に夕日が沈む、豊かな草原。地を這うように流れる、男性の重低音のホーミー(喉歌)。

この出だしですでにやられました〜〜

アカデミー賞外国語賞にノミネートされなかったら日本公開も危ぶまれただろう映画ですが、劇場公開してくれて良かった!
あの雄大な風景を大きな画面でみられ、別世界へいざなうようなダイナミックなホーミーをいい音響で聞けたのが本当にラッキーに思えます。

jesterのお好み度、☆☆☆☆−でした。

最初に「1192年、壬(みずのえ)の年」(?『癸子の年』だったか?)ってテロップが出たときは、
「いい国作ろう鎌倉幕府?? もしかしてチンギス・ハーン=義経説・・?」(爆)なんて思いましたよ。

「だから浅野忠信が主役に抜擢されたのか〜」(違パンチ(殴



最近、どうもフィクション映画が辛い時があります。

特に心理描写なんかをよほど上手く作ってくれないとどうしても作り物に見えて(ま、作り物だけど)見ていてしらけちゃうことが多いのだけれど、丁寧に作られた歴史物(これがノンフィクションといえるかといえば怪しいのだが)は良いです。ひたれます。

その上画像作りがこのぐらい芸術的だと、うれしい。
厳しい冬、劇的な雷、横たわる川面に輝く細波など、モンゴル平原の美しさはもちろん、モンゴル民族の乗馬姿やパオ、シルクロードの西の国である西夏の衣装や風俗など、細かいところにこだわった撮影です。

ジャリの砂漠をひとり歩く西夏の僧侶の衣の赤さが印象的に目に残っています。
空から撮った鳥瞰図の合戦シーンはちょっと『アレキサンダー』のガウガメラの戦いのようでした。
(血しぶきどば!の接近戦シーンは目をつぶってましたが・・・でも『300』よりこっちのほうが作品的には好きです。)

部下をおもんばかり、その家族を見捨てず、当時は地位の低かった女性を大切にし、建国の強い意志をもつリーダーが、ばらばらだった遊牧民を纏め上げ、中央ユーラシアから東は中国、西はイランまでに及ぶモンゴル帝国を作りあげる。

その男の数奇な運命を、過酷な生い立ちから描いていきます。

どうもポドロフ監督は3部作を目論んでいるらしいのですが、生い立ちから青年期にかけての人生が丁寧に撮られているのに対して、後半はすごい駆け足になって最後は『ちょっと待ってくれ』状態でした。

jester的には、あそこまで急がずに切りのいいところで「続く」にしても良かったような気がして☆一個マイナスしますが、合戦シーンを入れなかったらやっぱり他の観客は怒ったかもしれませんねえ・・・・・

3部作といっても、この映画の興行成績如何では作れないかもしれないのだし。


演技で印象的だったのは、スン・ホンレイ演じるジャムカ。
主人公、テムジン(浅野忠信)の盟友であり、好敵手でもある男。

『初恋の来た道』の息子役はまあいいとしても、『セブンソード』では女の背中に噛み付く変態ハゲオヤジ(殴)でしたが、でもあの時も敵役としてすごい存在感があったんですよね。

今回はさらにパワーアップして、すごいオーラがじりじり出てます。
画面に出てくると釘付けです。

もともと浅野忠行はテムジンの役ではなかったとかなんとか、アカデミー賞の時のインタビューでしゃべっているのを聞いた覚えがあるのですが、もしジャムカの役を彼がやることになっていたのだとしたら、残念ながら迫力では勝てなかったとおもわれます。

倒れているテムジンの横に横たわり、ジャムカがさかさまから顔を寄せていくところで「おお!これは『マイ・ブルベリーナイツ』のキスシーンの再現か??」なんて喜んでいたのは私だけ・・・ですね。あせあせ(飛び散る汗)はい。


また、テムジンの妻、ボルテ役のクーラン・チュランも良かった。

少女役から替わってでてきた時は、う〜むむむ、とうなってしまった平面的な顔だちで、細いつり目のオリエンタル顔。

でもすんごく綺麗に見えてくるのです!

昔海外に住んでいたころ、白人のおばちゃんが、めちゃくちゃモンゴロイド系のわが娘をみると両腕を広げ、「なんて可愛いの!!」と叫んでぎゅう〜!とハグしたりチューしたりしてたんですよ。

同じ黄色人種でも、オメメぱっちりで鼻が高い、いわゆる「バター顔」のお嬢様たちよりずっと評価されてましたね。

そのため、娘は中学2年になって日本に帰国するまで、親が再三誤解を解こうとしたにもかかわらず、「自分は可愛いのかもしれない?」と認識したまま年をとってしまい、帰国して事実を確認後のショックが・・・ああ・・れみぜらぶる、という悲劇が我が家にはございました。(涙たらーっ(汗)

しかし今回、あの時の白人のおばちゃんたちの気持ちが、よお〜〜く分かりました。
モンゴロイドの血を引継ぎしわれらは、平面的でつり目な顔だちに誇りを持っていいのだわ!なんて妙な自信がつきました。←(汗)

はいはいはい、もちろん、ただ平面的でつり目ならいいってもんじゃないですよね。
ボルテのように強いプライドと意志が顔に表れてないと駄目なのでした。(反省)

とにかくそれほど、彼女は美しく見えましたです。


『嫁は顔が平ら、目は小さいのを選べ。目が大きいと、悪魔が入り込みやすく、いらぬものを見る。それから脚の強い女を選べ。』

モンゴルの『嫁さん選び基準』はちょっと『小さい目族』のjesterには嬉しかったりして。

しかも「敵にさらわれて陵辱を受けたからには死を持って・・・」なんて某大和民族のように狭量&ヒステリックにならず、敵の子供であっても妻の腹に宿ったら「オレの子だ」というきっぱりとしたモンゴル気質には惚れましたわ〜
さすがは大陸の男と女でございます。
「男の映画」かと思っていたけれど、女性もしっかり活躍していたのが嬉しかった。


ぴかぴか(新しい)それと「金の耳輪をした商人」のYing Baiさん。
中国や台湾、香港映画ではおなじみの顔ですが、バスの転がすような声が魅力的。
もっと出番があってもよかったのに〜


猫しかしこの三人と浅野忠信以外は、本当に皆様、朝青龍顔でございまして、最初のうちなかなか見分けがつかなくて苦労しました・・・・

それと、モンゴル力士の相撲の強さの秘密もわかった気がします。
同じDNAを持っていても、肉食で、放牧生活をして乗馬で鍛えて育つと、あんなにたくましい肉体になるのですね〜


犬さて、浅野忠信ですが・・・・

jesterは彼の演技をちゃんと見たのは初めてでした。
それまではjesterの周りの人が 「ボロミアに似たやつ」 (あ、逆でした、ショーン・ビーン@ボロミアが「浅野忠信に似たヤツ」とよく言われてました)というのを聞いたぐらいで。

復讐とかに燃えずに、淡々としている英雄チンギス・ハーンという点ではポイントが高いのかもしれません。
しかしどうもjesterには、カリスマ性が少々足りない気がしました。

もともと、鍛え上げたモンゴルの俳優さんの中に入ると、どうしても彼の体はひ弱にみえ、また顔が柔和で垂れ目なもんだから、汚れてても野性味がなくて都会的な感じなんですよね。
乗馬も練習したのでしょうけれど、やはりモンゴルの人と比べると上体の芯がぐらついてるのが残念。
よろよろ逃げ惑うシーンでは「泣くなよ!」といいたくなる時も時々ありました。

スン・ホンレイがぎらぎら「動」してるもんだから、なおさら彼が「静」に見えすぎてしまって、一大帝国を築くにはちょっと力不足ではないかしらん、なんて思いました。

なにしろ、チンギス・ハーンといえば、世界中でもっとも子孫を多く残したと、オクスフォード大学の遺伝学研究チームが発表した男。
彼のY染色体を引き継いでいるものは現在世界に1600万人いるといわれてますからねえ〜


やはりそれなりのフェロモンをだしていただかないと。パンチ


それにしても、ただ一人モンゴル人や中国人やロシア人のキャスト&スタッフに囲まれて長い時間仕事をして、その苦労は想像できないほどなのに、この人みたいな顔にならないのはえらいっす。(爆) 
右斜め下

中国魅録―「鬼が来た!」撮影日記

このご本の表紙の般若のごとき香川照之氏と比べると、インタビュー時の浅野氏は悟りきった仏様のような顔にみえましたわ〜(爆)


まあ、浅野忠信が出演したからこそ日本での公開があり、彼目当てに見に行く人もいるだろうから、そういう意味では商品価値があるのだとおもいます。


ストーリー的には最初に書いたように少し最後をはしょりすぎだったし、英雄が神頼みすぎな気もしましたが、最後までぐいぐいとひっぱる脚本でございました。


しかし、たとえば「義経」の映画で「義経」を日本人じゃない人が片言の日本語でやったらどうなんだろう・・・・。

う〜む、個人的には、トニー・レオンなら許すが。(強制終了!)






posted by jester at 20:01| Comment(14) | TrackBack(9) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月03日

マイ・ブルーベリー・ナイツ MY BLUEBERRY NIGHTS

やばい。やばいなあ・・・あせあせ(飛び散る汗)

『ジュード・ロウにはフェロモン感じないんだけどさ・・・』
とそこらじゅうで言っておいてその舌の根が乾かぬうちに、あのカフェを都会の片隅で見つけたら、店主のジェレミー目当てに通ってしまいそうな自分が恐い。(爆)

ブルーベリーパイを食べながら、『溜まってしまった鍵のストーリー』を一つ一つ彼から聞きたいです。はい。


ウォン・カーウァイはハリウッドにいっても、きちんとウォン・カーウァイしてました。
ハリウッドに進出したアン・リーを熱狂的に支持する方も多いですが、jesterは台湾時代のアン・リーのほうが好きなのです。
だから、ウォン・カーウァイもどうかなあ・・・と思いましたが、英語で撮っても彼の世界は健在。
『花様年華』や『欲望の翼』などなど、彼の作品が好きな人なら気に入るウォン・カーウァイ風ロード・ムービーです。

ポスターやトレーラーで「甘いラブストーリーなんだろうな、パスだな」と思った人(ハイ!と自ら挙手・・・)は、偏見を捨てて見てみてください。
jesterもジュード・ロウだし、どうしようかなと思っていたけど、お友達のブロガーさんの評価が高かったので行って正解でした。
ジュード・ロウがすごく苦手な人でも、彼はメインの話ではあまり出てこない(爆)ので大丈夫です♪
(でも韓流的・甘・涙・ラブストーリーを期待する人は、がっかりするかもですよ。)

jesterのお好み度は、☆☆☆☆1/2 

「誰かに絵葉書を書きたくなる映画」でした♪



ジェレミー(ジュード・ロウ)のカフェは今時の東京にある『おしゃれな街』にあるカフェではなくて、ローカルの私鉄沿線や寂れた地下鉄の駅の近くにある、地元の人たちが家に帰る前に立ち寄ってちょっとコーヒーを飲んでいくような、古びたお店。

でも表面だけをぴかぴかに磨いてあるプラスティックのような安っぽい『おしゃれなカフェ』に喜んでいくよりも、こういうホスピタリティのある店主のいるお店を行きつけのお店として持つほうが本当は大人でスタイリッシュなんじゃないでしょうか。

だってお店の雰囲気が、とってもなごむし癒されるようなんですよ。その上、頑張らなくていい、肩に力入れなくていいの。
その理由は、実はかなりこだわりを持って造られてるインテリアと、長い年月を経ていい具合に使い込まれた店内、そしてなんといっても店主のジェレミーのすべてを悟っているような視線&優しさにあると思うのです。

それでも訳知り顔でもないし、お説教臭くもない。
ただただそばにいて、話がしたいなら聞いてくれるし、黙っていたい時はほっておいてくれる、しかもかなり薄汚れて見えるけど実はとっても綺麗な顔立ちの店主がいるお店なら、疲れた時にふらっと寄りたくなるじゃないですか。
こっちがメイクはボロボロ・髪はぼさぼさだって、意地悪な目で見たりしない包容力がある店主ですから、ついつい愚痴のひとつも聞いてほしくなるってもんです。

それにジュード・ロウって地味なシャツと額の滅び行く草原を上手いことカバーしたボサ髪が似合うんですね〜。
こういう体つきで顔だちの人って派手な格好をすると、なんだかホストみたいに見えるんだけど、今回はかなり渋くてインテリジェンスさえ感じるほどでした。
やばいよ、実際・・・・あせあせ(飛び散る汗)

フェロモン
フェロモンこないだ神田茜さんのこの本を読んだんですけど、(レビューはこちら)この本に出てくるジュード・ロウファンで、ファンサイトのブログをやってる主人公の気持ちがちょっと分かりました。

しかしあのジェレミーの食べていた半分になったたまねぎ型というかスライム型のものは何なのかしら?
なんかのパイだと思われるけど、モンブラン?
気になる〜


猫ノラ・ジョーンズの音楽はデビュー当時から大好きで、CDは全部持っているのですが、今回映画初出演と聞いて、かなり不安でした。
トレーラーをみて、「女優としてはどうなのよ?」と思ってましたから。

でも大丈夫。レイチェル・ワイズやナタリー・ポートマンとおなじ土俵に立っていないから、痛くないの。
かえって親近感が増したぐらいです。
その辺、地味〜〜に、ほとんどノーメイクで目の下にクマは見えるし、ダサい格好(というか、ウエイトレスの制服だったりするけど)とくそ真面目っぽい態度が、彼女らしくてよろしかったです。
お店の片隅で、ジェレミーに絵葉書を書くシーンが好きでした。


ぴかぴか(新しい)そして、レイチェル・ワイズやナタリー・ポートマンはため息が出るほど綺麗。

レイチェル・ワイズは『かつて不良少女だった、警官の離婚した妻』、ナタリー・ポートマンは『博打好きで父親とうまく行っていない女性』、と、彼女たちの普段やる役とはちょっとタイプが違う役に挑戦してますが、とても上手だし、すごく魅力的です。

ナタリーのターコイズのチョーカーとかひらひらしたスモック風の服装も素敵でした。



****以下、ネタバレ少々ありで、映画の内容には触れてます。未見の方、ご注意ください!****




まさにたった今失恋してしまったブロークン・ハートのエリザベス(ノラ・ジョーンズ)がついついジェレミーに心を許してしまうのはよく伝わってきて共感できました。

一人になりたくなくて、ジェレミーが日記代わりに眺めるという『店内の監視カメラの映像』を店の片隅で床にじかに座って眺めながらみながら泣いてしまう彼女。
その肩を、そっと抱き寄せてあげる彼。
こんな何気ないシーンが心に残りました。揺れるハート

そしてそんな彼に心を許しつつも、そこにべったり甘えて寄りかかってしまわないで、旅に出るエリザベスも素敵です。

そしてロードムービーが始まります。

ぴかぴか(新しい)旅の途中、エリザベスの出会う人たちがまたいいの。

中でもjesterが一番好きなエピソードは、警官のアーニー(デビッド・ストラザーン)、その妻スー・リン(レイチェル・ワイズ)の話でした。
アーニーがどんな人なのかわかるまではどきどきしてしまったけど、事情がわかるにつれ、愛というものの複雑さをいろいろ考えさせられました。
デビッド・ストラザーンがまた上手いんですよ〜

(アーニーにどきどきしたのは「ノーカントリー」を見た後だったからで、アメリカ不信に陥っていたjesterは「突然空気ボンベさげてきたりしないのか? 何するかわからんぞ、こいつ・・・」と思ってみてました(汗))

とても『おしゃれな映画』だと思います。(当社比)
ラストシーンにはほんとにほっとして、優しい気持ちになりました。たらーっ(汗)

マイ・ブルーベリー・ナイツ オリジナル・サウンドトラック

音楽もシックで、見終わったあと映画館でCDを買いました♪
ノラ・ジョーンズの音楽がたくさん使われているのかと思ったらそうでもなくて、担当はライ・クーダー。
ちょっと南米風のものやChikara Tsudukiさんという日本人(?)の人の曲も使われています。

なかなか癒されるサントラであります。



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2008年03月18日

魔法にかけられて ENCHANTED

幼き頃は劇場で見るディズニーのアニメに感嘆し、見た後しばらくはお姫様歩きをしてました。猫

長じて核家族の子育て時代は、ディズニーアニメのVTRに子守りをしてもらってどれだけ助けられたことか。
DVDはハードもソフトも発売されたばかりで、買うときに「2ヶ国語のをください」といったら「DVDはどれも2ヶ国語も吹き替えも1枚でできますよ〜」と店員さんに笑われたのを思い出します。
(VTRは吹き替えたのと2ヶ国語のを別々に売ってたんですよ!)(あ、今もか・・・?)

ドナルドやチップ&デール、アリスちゃんにシンデレラに白雪姫にオーロラ姫は娘のお気に入り。
「Beauty & The Beast」なんて自分も一緒に楽しんでましたね〜
英語のお勉強にも、発音がクリアで文章も平易なのでとってもいいのです。

アラジン スペシャル・エディションキャラクターの絵の変化が気になりだしたのは、「アラジン」ぐらいからかしら。
やけに口がでかい。
歯並びもよろしくて。

ピーターパン・シンドロームだのウエンディ・ジレンマだのという本を心理学者が出す時代を経て、「女性は、ただ白馬の王子様を待っているという御伽噺で育って信じていていいのか?」というアンチテーゼなどから生まれてきた世論の流れには逆らえず、ディズニーのヒロインたちも少しずつ変化しました。
御伽噺の王道から外れることはなく、「待っている女性」から「行動する女性」へ。

そんなディズニーアニメの歴史を早送りで見せてもらった気がしました。
そしてこれが「シュレック」のようなアニメが人気を博する現在の、ディズニーの結論なのかも、とおもいました。

☆☆☆1/2でした♪


(以下、ねたばれには気をつけていますが、物語の内容に触れています。未見のかたはご注意ください!)

晴れ    晴れ    晴れ    晴れ    晴れ   


絵本のページをめくるシーンから始まるのは、まさにディズニーアニメですが、それが飛び出す絵本っていうのが楽しいです。
音楽も良くできているし。るんるん


悪い魔女が、めでたしめでたしの Happily ever after の世界からお姫様を突き落としたのが『Non happily ever afters』が満ち溢れる世界=この世、絶対に幸せになれない世界のNY、というのがなんとも皮肉ですねえ〜

ジゼルの不要に膨らんだドレスが引っかかってドアを抜けられないとか、カーテンをチョキチョキして、切り抜いたあとがそのまま窓にかかってたりとか笑えるシーンが満載でした。

「さ、お掃除しましょう♪」と窓をあけ、
「あああああ〜♪」と歌うと集まってくるのが、鳩にドブネズミに○○○○(書くのもいやですわ)というのも爆笑。

公園で踊るシーンはまるでディズニーランドのパレードを見ているよう。

全体的に楽しい笑いと音楽満載。
でも恋に落ちる過程はしっかり描けてました♪

ダンスパーティーのシーンは切なくて。
ほろりときました。たらーっ(汗)

ラストはまあねえ・・・・
今までのディズニーを自分でパロディ化してみたけれど、「Happily ever after」の伝統はやはり譲れないということなんでしょうか?

jesterとしましては、登場人物がみなそれぞれに成長して、そして思いを胸に秘め、自分の世界に戻って生きていくっていうのもまた切なくてよかったんじゃないかと思うのですが、その辺がディズニーの限界なのかもしれませんね。
安心して見られるのは、この限界があると知っているからなのかも。


ぴかぴか(新しい)さて俳優さんたち。
そこから行くかなんですけど、パトリック・デンプシー。(殴

グレイズ・アナトミー
グレイズ・アナトミー
「グレイズ・アナトミー」はレンタルしたDVDに、おまけでついていて見ました。
最近、ドラマの1話目がおまけでついているDVDって多いですよね。

(でもいつも吹き替えなので、吹き替えが嫌いなjesterはぶつぶついってます。)

ふ〜〜ん、という感じ。
別に普通でした。

最近AXNで始まったので、見ようかな? でも「アリー・マックビル」みたいなのはちょっと飽きたしなあ・・・ぐらいに思ってました。

pd.jpg
だから子持ちの弁護士、ロバート役で登場したときも「ああ、どっかで見た顔ね」ぐらいしか思わなかったのですが、見てるうちに、なぜ彼が今騒がれているのかがちょっと分かってきました。

なかなか良いではないですか。

「グレイズ・アナトミー」もとりあえず録画しておこっと。


ぴかぴか(新しい)それから王子様はジェームズ・マースデン。
ちょっとシュレックのプリンス・チャーミングを思い起こさせる外観の、非常にシンプルな性格の王子様。

jm.jpg相変わらず前歯がキラリのにっこり顔です。
「ヘア・スプレー」がどうも苦手だったjesterなので、コニーもだめだったんだけど、この王子様には笑いました!

登場シーンから、どこでも朗々と歌い出しちゃうところ、そして後ろから来た自転車に引き倒されちゃうところ、バスに戦いを挑んで村人を助けるところ・・・・などなどずっと笑いっぱなし。
ジゼルを捜すのにマンションのドアを片っ端からたたいて回って、何軒目かでそちら系の男性がドアをあけてにっこりすると、引きつった笑いを見せつつ後ずさりするところなんか、かなりかわいかったです。

しかし彼は出る映画出る映画、彼女をとられる役ですねえ・・・(涙


chipu.jpgぴかぴか(新しい)それと、リスのチップでしょう。なんといっても。
胸を膨らませたり、腹を膨らませたり、必死のジェスチャーをするのに、王子様は全く分からず・・・・
あのかわいさには思わず「やられた・・・・」でした!

チップを主人公にしたスピンオフをつくって欲しいです!!
(画像はnouilles-sautees さんのところからお借りしてきました。この写真の大きさからもjesterの愛をお感じください♪)


スーザン・サランドンの魔女は・・・上手だけどね、ちょっと複雑でした。こんな役をやるの?と・・・・
ま、楽しそうにやっていたから良いですわ。

それからティモシー・スポール、売れてますね〜 もう「ハリーポッター」や「スウィーニートッド」の、といわなくても彼自身が顔になってきました。


クリスマス最後になりましたが、ジゼル役は、アニメ部分のジゼルがあまりに「大口」なので、まさかクレア・デインズが出てきたらどうしようかと パンチ (大分トラウマらしい)思ってましたが、エイミー・アダムスでしたね。
彼女は天然ぽいところがちょっとわざとらしい感じがして、御伽噺から来たお姫様ならもうちょっと初々しさが欲しいとおもいました・・・・
ま、かわいらしかったけど。


猫もしかして初デートなんかにポプコーン片手に見るのにいいかもしれません。
とりあえずめでたしめでたし、Happliy ever after な気分になれること、お墨付きです♪


posted by jester at 15:24| Comment(17) | TrackBack(20) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月19日

マリア THE NATIVITY STORY

キリスト教の信者ではないのですが、この辺の歴史には興味があり、「マリア」を見てきました。

☆☆☆でございました。

20071029010fl00010viewrsz150x.jpgところで、最初にも書きましたが、jesterは聖書は時々読んだりしますが、キリスト教を信じているわけではないので、とっても不敬なことを書いたりする予感がいたします。(確信犯!)

なので、以下、キリスト教を信じてらっしゃる方はご不快かもしれません。どうぞスルーしてくださいませ。



クリスマス  クリスマス  クリスマス  クリスマス 

 


キリスト教って、「処女懐胎」を信じられるかという辺に結構ポイントがあるかな・・・と思うのですが、不信心なわたくしは、おなかの大きくなったマリアを前に、ヨセフ役のオスカー・アイザックがきらきらオメメで真剣に悩めば悩むほど、
「う〜〜ん、ヨセフがかわいそうだろう、そりゃあ・・・」とヨセフに同情することしきり。あせあせ(飛び散る汗)

聖書を読むと、延々とヨセフの父方の血統が語られるのだけれど、「ヨセフはキリストと血のつながりがないのに?」などと思ってました。
でも信心深いヨセフの優しい寛容な心がなかったら、幼子キリストとマリアは生き残ることが難しかったことを考えると、彼は『カッコーに選ばれたホオジロかモズ?』、なんて思いました。神様に見込まれて托卵されてしまったのね・・・・パンチパンチパンチ

「ミュンヘン」にでていたオスカー・アイザックは真摯で優しげな感じがとっても良かったです。
第二のナヴィーン・アンドリュース(「ロスト」とか「ブレイブ・ワン」の)のような気がして、これからの活躍が期待されるかも。


対するマリアに扮するのは「クジラの島の少女」のケイシャ・キャッスル=ヒューズなんですが、大きく育ってはいますが、このポスターでもお分かりのように、あの例の八の字眉毛がそのままで、
「ふ〜〜ん、鯨に乗ってイスラエルに着いちゃったか」などと勘違い(殴パンチしてしまいました。あせあせ(飛び散る汗)

マオリの血を引いている彼女は、ヨーロッパに多々残る「受胎告知」なんかの見慣れたマリア像とはかけ離れた感じですが、これが真実に近い人種ということなんでしょうか?

それにしても、「八の字眉毛」の表情だけが印象に残ってしまい、芯の強いイメージは良かったと思うけれど、「慈母」っていうイメージにはちょっと遠かった感じがしました。


「クラッシュ」で父を演じたショーン・トーブさんが、またもや悩める父、ヨアキム役。
いいなあ〜 この役者さん、演技達者で好きですわ。


それと、「3人の博士」がちょっと道化の役で、その会話が軽い笑いを誘ってくれました。
3人のキリストへのプレゼントは大きくて、これからエジプトに逃げるのに荷物になるだろうなあ・・・と思いましたが・・・。


クリスマスストーリーはちょっと時間的にはしょっている部分はありますが聖書に載っていることに大体忠実です。
『パッション』と違って残虐なシーンはありません。

いまから2000年以上前でも人の営みはあまりかわってないなあ〜と感心してしまいました。

乾いたイスラエルの大地に土や石で作った家、生成りの粗末な服、チーズなどの食べ物など、生活の様子が興味深かったです。


最後に「清しこの夜」がかかった時、なんだか無性に懐かしいような気がしました。
この曲とは世界のいろんな場所でいろんな思い出と共に聞いており、自動的にいろんな情景が浮かんできて、「あの時はあんなだったな。このときはこんな。ああ、長い道を歩いてきたもんだ」なんてね、ちょっと心温まる思いがします。


信じてない、といいつつも、文化的には否定していないし、結局いろいろ影響を受けているんだなあ・・・なんて思いながら帰ってまいりました・・・・。





posted by jester at 08:44| Comment(6) | TrackBack(0) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月29日

マイティ・ハート/愛と絆 A MIGHTY HEART

ダニエル・パールさんの事件については本を読んでいましたし、それを『グアンタナモ、僕達が見た真実』『ウエルカム・トゥ・サラエボ』とか、『イン・ディス・ワールド』とかのマイケル・ウィンターボトム監督が撮ったといわれたら見に行かないわけには行きません。
(ただし、製作がブラピ、主演がアンジーというのに、jester的には少々不安が・・・あせあせ(飛び散る汗))

マイティ・ハート―新聞記者ダニエル・パールの勇気ある生と死
この本の映画化なんですが(わ、この副題、ネタバレですわね・・・ま、現実に起こった事件なんで、ネタバレも何もないですが)
書いたマリアンヌさん(アンジーがやった役)はこの表紙の方。
ちょっと似てますよね?(アンジーのほうがケンがあるかも・・・)

2002年、パキスタンで、ウォールストリート・ジャーナルの記者ダニエル(ダン・ファターマン)が取材に出かけ、姿を消す。
妻マリアンヌ(アンジェリーナ・ジョリー)は妊娠中で帰国の日も近かったが、友人たち、地元警察などと共同して懸命の捜索をするが・・・・
というおはなし。

前半はリアリズム描写に徹していて、メロドラマ的展開はありません。
君の涙 ドナウに流れ のレビューでも、社会問題を扱った実話ベースの映画にメロドラマっぽいことを盛り込むのってどうなのかなって書いたのですが、この映画はこの辺はドライで成功していると思います。

捜索を進めるパキスタンロケも緊張感があってよかった。
こてこてに飾ったバスで渋滞した道路、ペンキのはげた壁、サラートの時間を知らせる放送、英語とパキスタン語の看板など、街の様子から匂いまで感じられるような(それはあたしだけか)映像でした。

それから地元警察のキャプテンを務めるIrfan Khanが真摯な感じで迫力がありました。
この人だけが頼りなんで正義の味方みたいに見えるけど、実はかなり高圧的に取調べやら拷問をしてましたが、それがあの国の実態ということなんでしょうね・・・
(ちなみに、彼はjesterが公開を心待ちにしている映画「The Namesakes」でおとうさんのAshoke Ganguliの役をするのです〜 トリみどりさん〜〜)

ウィル・パットン演じるランダル・ベネットCIA捜査官も正体不明な感じが怪しくてよかったし。(爆)


ただ、パール夫妻がジャーナリストであり、使命感をもってこの国に滞在しているっていう辺の説明がちゃんとできていないので、「バベル」みたいに(?)危ない場所に観光に来ている物好きな白人夫婦に見えかねないんですよね。

もうちょっと最初の部分で、ダニエルにジャーナリストとしての心意気みたいなものを見せてもらうともっと良かった。
ダニエルの人柄の良さや夫としての優しさは充分わかるのですが、そればかりわかっても・・・

彼は人種的にユダヤ人でしかもアメリカのマスコミに勤めているわけで、そんな彼がユダヤ人やアメリカ政府に非常に反感が強い場所にいるのだから、そこをあえて選んで取材をしている危機感みたいなものがあるはずなのに、それが最初にあまり伝わってこないんですよね。
だからその辺の心理的緊迫感もいまいち盛り上がってこない。


こういう社会派の映画は個人的に見る価値があると思うし、この作品もそうでした。
その辺は評価しているんですけれど、関連の本を読んでいて、映画としていろいろ期待していた分、それにそえなかったなと残念に思うところがありました・・・


********実際にあった事件を取り扱っているので、ネタバレもないかな・・・と思うのですが、もしダニエル・パール事件について全然知らない方で、映画をまだ見てない方には以下、ネタバレがあります。ご注意ください*******





この映画の原作のマリエンヌさんの書いたほうの本は読んだことがなくて、jesterが読んだのは『誰がダニエルパールを殺したか?』という上下2巻のこの本でした。

ジャーナリストが戦場で死ぬことは少なくはありません。
つい先日も残念なことにミャンマーで長井健司さんが射殺されましたし、少しさかのぼれば、イラクで橋田信介さんだって銃撃を受けた後、車ごと焼かれ亡くなった悲劇がありましたよね。

それにしてもこの事件は、彼が戦場ではない場所でイスラム過激派によって騙されて罠にかけられ、拉致され、ビデオによるメッセージを発した後に首を切られて殺害され、その様子までビデオにとられていたなど、非常にショッキングな事件でした。

映画では、事件をパキスタンの街並みや喧騒のなかに時系列で再現させていて、これをみることによって、より事件に関しての理解が深まり、その悲惨さに胸が痛みます。

ただし映画としての作りは・・・・どうなのかな・・・。

こういう事件があったということを忘れて欲しくない、知らない人には知ってほしい、という意図は成功しているものの、ただ材料を並べただけという感じで、関連本などを読んでいない人にはドキュメンタリーとしての背景情報も不足しているし、かといって夫婦愛とか絆を描ききれているわけでもなく、どうもどっちつかずな感じが否めませんでした。

上にも書きました、イラクでなくなられたジャーナリスト橋田信介さんの「イラクの中心でバカとさけぶ」などを読んでも、こういった危ない地域に出向くジャーナリストって、「いつ死んでもおかしくない」っていう覚悟みたいなものを持っているし、命を危険にさらしても、多少は法を犯してでもスクープを撮りたいっていうジャーナリスト根性みたいなものがあると思うのです。

それは家族も承知のこと。
ましてや自身がジャーナリストでもあるマリエンヌが覚悟していなかったわけがない。

それなのにマリエンヌはジャーナリストに見えない。ただうろうろ家の中を歩いて、ヒステリックに怒鳴ったりしたかと思うと、仏壇に「な〜む〜みょう〜ほう〜れんげ〜きょう〜」なんて祈ったり、号泣するシーンを延々と見せられたりでは、見ているほうとしては戸惑ってしまいます。

もしかしたらマリエンヌさんが本当にそういう人なのかも、という線もありですが、ウィンターボトム監督ならもうちょっと別の撮り方を出来たのではないかしら、と思うのです。
その辺、もしや『製作;ブラピ』『主演;アンジー』の抑圧があったのかな・・・というわけで、不安な予感的中(?)でした。

ユダヤ人であること、妻が妊娠5ヶ月であること、などいろいろな事情を慮って尚、取りたいスクープであり、妻は覚悟の上で夫に取らせてやりたかった。
その辺の描写ももっとほしかったな。

それに、邦題の副題のように夫婦の愛情と絆を細やかに描いているのかというと、それを求めてみた観客はがっかりするだろうなと思います。
甘いシーンはほとんどなくて、特に前半はアンジーが困った顔をしてうろうろしつつ怒ってる、というシーンがほとんどですから。
その辺を強調したいなら、二人の回想シーンは後半でなく前半にもう少し入れるべきだったと思います。


アンジェリーナ・ジョリーは熱演でしたし、集客率を上げるためにはかなり貢献していると思われますが、行方不明の夫を心配して捜す古気丈な妻には見えたけれど、ジャーナリストには見えなかったです・・・。

マリアンヌというより、アンジーそのものに見えてしまったかも・・・
(とはいえ、アンジーはご本人と交流があるらしいので、もしかしたら本当にマリエンヌ・パールさんがこういう人なのかも知れず、それをアンジーが忠実に演技してるとしたら、アンジーのせいじゃないですけれど・・・)



最後のテロップにあった、ダニエル・パールの両親が「異文化相互理解」のための運動をしている、というようなこと、そして多分マリエンヌ・パールさんが著書で本当に訴えたかったことが、きちんとメッセージとして受け取れるようなつくりにして欲しかった。

じゃないと『見た人は「恐いね」といってランチを食べに行く』だけの映画になってしまいますもの。



ただ、と〜〜っても局地的・個人的には、マリアンヌが夫との思い出を回想するシーンで、パソコンに「Ferryboat to Elephanta」の文字のあとででてくる映像が、ちゃ〜んとインドのムンバイの突先のインド門から、エレファンタ島(石窟寺院がある島)へ行くフェリーの画像だったのにはプチ感激しました。(殴

あのシーンのために、ちゃんとあそこまでいってロケしたのね〜
(jesterも数回あのフェリーに乗ったことがあります♪)



posted by jester at 12:27| Comment(4) | TrackBack(1) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月17日

ミス・ポター Miss Potter

すごく間があいてしまいましたが、Miss Potterのレビューであります。

初めに悲しい告白を。たらーっ(汗)

最初に見に行った日、友人と一緒でした。

しょっちゅう一緒に行動している友人なのですが、映画はあまり見ないヒトなので、わたくしのホーム・シアターの、とあるシネコンへ。

「ほら、ここでひざ掛けを借りてね、こっちのトイレが広くてすいてるの。」「この辺が座ってちょうど目線に画面が来て見やすいんだよ」「ここに荷物がかけられるんだよ」と甲斐甲斐しく世話を焼くjester。

さて、あたりが暗くなり、予告編が始まりました。
う〜〜ん、この映画も見たいなあ・・・などとつぶやきつついくつかの予告編を見ますと、まるで本編のように見える予告編が始まりました。

「これって予告編・・・?」などとささやきつつそれでも見てました。

なんか宇宙の画像から、日本の漁師たちが船に乗ってます・・・。
Miss Potterで日本が出てくるはずないから予告編よねえ・・・・

そのうち、ヨアン・グリフィズが出てきて手をぐいーんと伸ばして、網棚の荷物を取ったので、
「ああ〜、これ、『ファンタスティック4』の予告編だわ!」と友人にささやくも、その長さに微かに忍び寄る不安の影・・・・
予告編って、もう公開が始まってる?『ファンタスティック』って・・・・
 
そうなのか、ほんとにそうなのか・・・あせあせ(飛び散る汗)

ああ〜〜 私たち、見る映画を間違えてる・・・とやっと気づく。(註;正しくは「私」でした)

朝一の上映だったので、どのスクリーンのドアも開いていたのと、もぎりのおねいさんが「こちらで〜す」と指したドアが違っていた(と思った)のだ、と言い訳しても、ドアの横のポスターを見ないで何も考えずスクリーンの中に入ってしまったのは、わたくしの責任ですだ・・

一瞬「このまま『ファンタスティック4』を見てしまおうか?!」という強い葛藤が胸の中に湧き上がりましたが、
「いいや、今日は『Miss Potter 』の気分で来たのだから、『Miss Potter』を見よう!!」と決心し、友人と共に背をかがめて『ファンタスティック4』から抜け出し、『Miss Potter』のスクリーンに忍び込んだわたくしたちだったのでした。
ああ、はずかし・・・・というか、(いつもながら)アホか! 自分!

すんまそん、つまんない話長々としてしまって・・・・パンチ

そんなわけで1回目は始まって5分ぐらい経過してしまってからの鑑賞になりましたが、と〜〜っても良かったのでまた見に行き、結局3回見ました。黒ハート

おかげで最初の時に見のがした、インクが水に広がる美しいシーンもしっかり見ることができました。


ph_cast01.jpg
最初レニー・ゼルウィガーがイギリス訛りでしゃべってるところを聞いたときは、どうしても「ブリジット・ジョーンズ」に見えてしまって・・・・

破顔の笑顔も、間の取りかたも、ちょっとわざとらしく感じてました。
でも話が進むにつれて、ぐう〜っと彼女の演技にひきこまれました〜

レニー、本当に綺麗だし、あふれるような微笑は素敵です!
まず彼女をキャスティングしたのが大成功。
それと脚本も素晴らしかった。


本来「ヒトが死ぬ話」って悲しくて当然だと思うのです。
だから、そういうものをえさに泣かそうとしている製作側の魂胆が見えると、一気にしらけてしまうことがあります。
(ま、それでも泣いちゃうけど・・・)
特に邦画とか韓国などアジア系の映画で多いですよね。
「やれ泣け!!」というあま〜い音楽と一緒に乙女の涙を絞ろうとする映画。


この映画でも「人が死ぬ」のですが、それでもしらけさせないのは、そこに至る恋心の切なさと、絶望、再起への努力、そして再生、という過程がきっちり書き込まれているからだと思います。

「死」に直面するシーンももちろん悲痛ですが、そこをしつこく描かずに、その後のPotterさんの頭を高く上げた生き方を描いていることに深く感銘を受け、勇気をもらった感じがします。


オルゴールで踊るシーン(ユアンの優しい声の歌!)、また、あとでそのオルゴールを聴くシーンなど、秀逸な美しいシーンがたくさんありました。

ユアン・マクレガーはどちらかというとあまり好きな部類の俳優ではないのだけれど、この映画のユアンはよかったっす。

それから、木漏れ日の中でスケッチするシーンや、窓辺でソファーを台に書き物をするシーンも素敵です。

あんな緑のあふれるところで、フィトンチッドたっぷりの大気を吸いたい!
イギリスの湖沼地帯に絶対行く! と決心を固めました。
(やれやれ・・・)


また、ノーマンの姉、ミリーとビアトリクスの友情も良かった。

最初出てきたとき、ミリーはエキセントリックに見えて、その座ったような目つきがちょっと怖かったけど、だんだんに二人が打ち解けると、ミリーは心はとても純粋でシンパシーを持てる人間だったのがわかってきて嬉しかったです。

それまで、少女時代からずっと、スケッチと自然研究と本を友とし、自分と異質な人間たちとのお付き合いのお茶会では微笑みつつも体を堅くして、孤独に負けずに一人で生きてきたビアトリクスが、自分で自分の人生を切り開き、仕事と、心通う友人と愛する人を見つける過程が、同じような悩みを持つ人々に勇気をくれます。



Pride and PrejudiceでMr. CollinsをやっていたDavid Bamberさんが、ノーマンのお兄さん役でチラッと出てましたね。
思わず「お! Mr.Collins! お元気?」と思ってしまった。

ph_intro01.jpg
湖沼地帯の美しい風景は見ているだけで癒し効果があるし、財産家の家の生まれなのにシックでシンプルなビアトリクスの洋服も素敵。

同じ身分の人たちが華美で過剰に着飾っているのに対して、ビアトリクスの知性を感じさせるトラッドなファッションが良かった。

屋根裏のようなビアトリクスの画室は、続きの部屋への小階段を含めてすてき。
絵の具や筆やスケッチブックでいっぱいの机、飾ってある自分の絵、ブラインドから差し込む柔らかな光・・・
もううっとりです。あんなお部屋、欲しいなあ・・・
Bath roomだと思われる奥もどうなっているのか見たいです。

後半でビアトリクスが住む農家がまた素敵でした。
外の花が咲き乱れる庭やレンガの壁もいいけれど、テーブルに切り花を飾った室内が、彼女が生活をいとおしんで暮らしているのがわかるような、質素だけれど心のこもったしつらえがとても和みます。

またそれにくわえ、jesterのつぼである「お絵かきシーン」もたくさんあり、幸せです!

見終わったあとは「絵を描きたいな〜」という気持ちがむくむくと涌いてきて、早速スケッチブックを取り出してしまいました。
そういう意味でもとても嬉しかったな。

The Tale of Peter Rabbit: Commemorative Movie Edition

ビアトリクス・ポターさんの絵本は大好きで、昔から私の宝物ですし、彼女の伝記も読んだことがあったのですが、この映画を見てますます好きになってしまいました♪
本棚からほこりを被っていた絵本を取り出して眺めては楽しんでいます。

この映画を記念して、復刻版もでているようです。

それと、埼玉に「ビアトリクス・ポター資料館」というのがあるのですね。いつか行ってみたいです。


ちなみに私の大好きな登場動物は、Tom Kittenです。
ま、猫好きとして当然かと。

どうです、この腹!




お話として好きなのは、「The Roly-Poly Pudding」です。

ネズミ夫婦の家に落ちてきてしまって「煙突掃除をしてた」なんていいわけするTomがかわいいし〜

ネズミの夫婦につかまってRoly-poly Pudding にされかかったTomの
「みぎゃああ!」と悲鳴をあげてるシーンの絵が大好き♪


Original Peter Rabbit Calendar 2008 (Calendar)

一時期こればっかり使っていた、ピーターラビットのカレンダーは、マンネリ化して最近浮気して使っていませんでしたが、また使いたくなって、来年度用のをオーダーしてしまいました♪

近所では26日に終わってしまいますが、それまでにもう一回行けたらいいな〜と思ってます。


posted by jester at 08:52| Comment(10) | TrackBack(3) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月20日

魔笛 The Magic Flute

もう東京での公開もそろそろ終わりなんで、いまさら、なんですが、「The Magic Flute 魔笛」でございます。

jesterは音痴ながら、モーツアルト大好きでして、マーラー、ショパン、ワグナー、ブラームス、ベートーベン・・・・といろいろ浮気しても、やっぱり戻ってくるのはモーツアルト、なんでございます。

だもんで、「魔笛」が映画になると聞いて、とっても不安
最初はかなり見ようか迷っていたのです。ドイツ語じゃなくて英語だというし・・・

でもね〜
見たらはまってしまいましただ・・・ 映画館にかようはめになりました。

もともとステージとかオペラは生で見ないと、が伝わってこないような気がして、音楽DVDでBGM的にオペラを流すことはあっても、DVDや映画でオペラを堪能しようという気はあまりないのです。

で、迷いつつも重い腰を上げたのは、やっぱり気になって、それにHarry Potterで情けない「ロックハート先生」をやったあのKenneth Branaghさんが監督、というのに興味があったのです。彼はシェークスピアの映画もたくさんとってるらしいですしね。

舞台を第一次大戦に置き換えている、というのもちょっと見てみたかったし・・・。

そして
「きっとがっかりするよ」
と覚悟をしていったせいか、これが楽しめてしまったのです〜

ぴかぴか(新しい)とにかくSarastro役のRené Papeさんが素敵で!!
こんなSarastro、初めて見たよ〜〜

コスチュームが、ふつうは領主風のこてこてのものなのに、すごくシンプルなシャツ・・・ カツラではなく現代的な髪型。
きっちり正義の味方に見えるやんけ!   (興奮して一部言葉が乱れました・・・失礼しました・・・)

地底を揺るがすようなバスの声もめちゃくちゃ美しいし、ちょっとオリエンタルな味わいも持つ風貌に、でも絶対ドイツ人だろうあんた、というフィットなガタイもすばらしい。
声は聞いたことがあったし、写真も見たことあったけど、動いてるところ見たらもう、画面に見るたび、目が釘付けです・・・黒ハート


ぴかぴか(新しい)そのほかの俳優さんもみな、歌が上手なのはもちろん、オペラ歌手としては、アップに耐えるお方ばかり。

ま、どなたもそこはかとなくあごの辺がだぶついてますが、それでもふつうは富士真奈美さんみたいなPaminaとかがでてきますからね・・・パンチ(殴

それも生舞台で、遠目で見るにはかまわないけれど、舞台を撮ったDVDの画面でアップになると、正視がつらかったりする方も・・・います。はい。パンチパンチ

「オペラ歌手って、見た目より歌唱力のみで選ばれてるのね」なんてこっそり思ったりしてました。

この映画ではさすがにそういう人がいませんでしたね。

先日、全員日本人キャストのオペラ「ファウスト」を見たばかりなのですが、日本人は体が華奢で綺麗な歌手が多いけれど、やはり比べると、声の厚みというか、響きが全然違いますね。
残念だけれど、楽器としての体の構造が違うから仕方ないのかな。

なかなか海外から来たオペラは高くてなかなか見られませんから、大画面、いい音響で、1800円で見られて、お得感もありました。
(でもね、テアトルタイムズスクエア、期待していたほど音がよくなかった気がしたけど・・・)

個人的にはTaminoのJoseph Kaiserが、普通にしてるとこ〜〜んなにかっこいいのに、演技しているときは信じられないほど「八の字眉毛」なのが、最後には気になってしかたなかったです。パンチ

歌は上手なんですけど・・・


ぴかぴか(新しい)画像は画期的。
しょっぱなから大蛇がでてこなくて、代わりに毒ガスだったりするわけで、新しいもん好きのjesterはどきどきして、次にどんな展開になるのか画面に釘付けです。

Queen of the Nightなんか戦車に乗って出てくるし・・・(爆)
歌ってる唇から戦車が出てくるみたいに見える、なんてちょっと気持ち悪かったけど・・・

何百万もの白い墓石が連なっているところ、「小林三郎、享年18歳って誰ね?」と思いつつ、伝わってくる反戦のメッセージに打ち震えました。

それは最後の武器をおいて歩み寄る兵士たちのシーンでも、抱き合う兵士たちに、平和への渇望が痛いほど伝わってきて、感動・・・

それまでどうして?と思っていたけれど、「だから舞台を第一次大戦にしたのか!」と納得がいきました。


あとね、塹壕に詰まれた砂嚢に目があって、それが顔に見えてきて、合唱する、っていうのもすごく不気味で、それでいて新鮮な画像で、どきどきしちゃいました〜

でも、これはちょっと許せませんでしたね〜
Papagenoが巨大な唇に突っ込むシーン(爆)
なんなの、あれは・・・

Papagenoは「魔笛」のなかでは、歌も演技もかわいくて好きなキャラクターなんですが、今回演じたBenjamin Jay Davisさんはちょっとアップで見るにはあつらっこく、最後のほう見飽きましたわ・・・・


ぴかぴか(新しい)一方、いつも「魔笛」の舞台のマスコット的役割のの3人の男の子、映画でアップでみたらよりいっそう、ものすごくかわいくて!
どの子も将来が楽しみな美形でした!


猫問題の「ドイツ語じゃなく英語」というのも、jester的にはすんなりクリアできました。

というか、ドイツ語だと意味が分からないので単に音に声が乗っているだけだった歌詞が、意味を持つセリフとして聞こえるのが結構嬉しくて、これだったら一緒に歌えるかなと(迷惑だからやめれ)CDを買ってしまったほど・・・
(DVDも出たら絶対買います!)

前に、四季なんかの翻訳ミュージカルで日本語が歌にうまく乗っていないって文句を垂れたことがあるのですが(こちらの記事です)、英語とドイツ語だと、一音に乗る意味がほとんど変わらないので、思ったより聞き苦しくないのです。

「Ich liebe dich」という音に「I love you」を乗せるのは、「私はあなたを愛しています」を乗せるよりずっとスムーズなわけで。
そりゃ、同じ言語族ですものね。

なので、これはそれほどオペラの知識がないjesterだからこそだと思うのですが、英語の歌詞は問題なかったです。
字幕を追わなくても意味が分かるだけ、うれしかったぐらいですだ。

それに、正統派オペラファンのお叱りを覚悟でいっちゃうと、ドイツ語は「イヒト・・・ィッヒ、・・・ッヒ、・・・ビッヒ、シュッシュペット、アイマ・・・ィッヒ」って言う音の繰り返しが・・・なんか気になるんですよ。(爆)
ええ、もちろんこれはjesterがドイツ語知らないからなんですけど。
イタリア語のオペラは全然違和感ないのに・・・。
「ドイツ語は・・・閣下、怖れながら、音楽には向かないと思われます・・」なんてどこかの宮廷音楽家の真似していいたくなるときも、正直ちょっとだけあります。(ばき!!パンチ


ちなみに、ドイツ語から英語にリライトしたのはStephen Fry さん。
俳優はもちろん、いろいろ才能がおありなんですね。
Harry Potter and the Half-Blood Prince (Harry Potter 6): Chilren's audio CD edition [AUDIOBOOK]Harry Potter and the Half-Blood Prince (Harry Potter 6): Chilren's audio CD edition [AUDIOBOOK]
ちなみに彼はこのCDなどなど、ハリポタ本の朗読をやってます。

いま、ナイトキャップで聞いている途中なので、なんか嬉しかったりして。
すんごくよく眠れるんですよ〜 彼の声。
1つのChapter、最後まで聞けたためしなし、であります。
(ちなみに、Harry Potter and the Deathly Hallows のネタばれ全開レビューの終盤戦をゆきてかえりしひびでやってます。ご興味のある方はどうぞいらしてくださいませ)



とはいえこの映画、オペラを、そして音楽をお好きでない方にはあえておすすめしませんけれど・・・あせあせ(飛び散る汗)
オペラをそのまま映画にしているので、「映画として楽しもう」と思ってみると、もともと破天荒でストーリーなんかないに等しい「魔笛」ですから、つまらないかも。

それでも、音楽は最高なんで、それなりにクラシックがお好きな方なら、イメージビデオみたいに見られるかもしれませんが、それにしては長くてお尻が痛くなるしね・・・


そのうえ、オペラをすごく愛している、という方にも評価が分かれるでしょうね。
ドイツ語で歌詞が理解できる方には特に。


というわけで、知識もないまま半端にオペラは好き、というjesterが、映画好きの方が読む場所に、この映画のレビューを書いてもなあ・・・と思って、アップが遅れていたレビューですが、もう終わりということでちょっくら書いてみました。

変なことかいてたら、許して〜〜

posted by jester at 11:44| Comment(18) | TrackBack(7) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月18日

マリー・アントワネット

これは劇場で見て、レビューを書きそびれていたもの。

マリー・アントワネット (通常版)

DVDで再見しました。

nouilles-sauteesさんにはいえませんけど、劇場でマチュー・アルマリックを確認できなくて・・・パンチ

いえ、そうかな〜と思った人はいたけど、確信が持てずに・・・

今回は静止画像で確認できました♪


ぴかぴか(新しい)劇場で見たときは、やっぱりキルステン・ダンストがマリー・アントワネット役というのが、ううう〜ん、フランス王室なのに英語をしゃべってるので雰囲気いまいち、だったのですが、DVDで見たら、なんか慣れたせいかそれほど気にかからず。

公開時は辛口のレビューが多かった気がするのですが、それほど悪くないかも。
キルステンは結構かわいく見えましたし。


それよりも、当時のオーストリア王室の雰囲気とフランス王室の雰囲気の差とか、お世継ぎ問題の重さとかが良く描けているな、と思いました。
わりと身近な目線で王室のそういうものを捕らえてるという点が評価できると思います。

あの時代の、平民たちの暮らしがどうだったかが全くでてこないので、革命の必然性が浮き彫りにはならないのですが、王侯貴族の愚かにも奢れる様は良く描けてました。
ピンクのケーキやインテリア、綺麗な豪華さのなかで、かしずかれている年若い少女。

奢れるものは久しからず・・・ですね。


それと、お世継ぎ問題、弟に子供が先に出来たらどうする、とかで、思いつめる辺、なんだか雅子妃をどうしても思ってしまい、胸が痛かった・・・・たらーっ(汗)

マリー・アントワネットの頃は、もろに結婚の目的は個人の幸せではなく、国歌の契約であり、世継ぎ問題だったのですが・・・

そういうものが今の世にもあいかわらず残っていて、少なからず苦しんでいる女性がいるという事実(長男の嫁で娘しか産んでいないjesterも、若い日には苦しめられました・・)がちくちくときてしまいました。


posted by jester at 10:11| Comment(10) | TrackBack(4) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月09日

麦の穂をゆらす風 THE WIND THAT SHAKES THE BARLEY

すごく感銘を受けても、どうしてもレビューを書けない映画って時々あります。

この「THE WIND THAT SHAKES THE BARLEY (麦の穂をゆらす風)」もそんな映画のひとつでした。

緑豊かな景色が綺麗だとか、キリアンが頑張ってたとか、テッドを演じたポードリック・ディレーニーが良かったとか、リーアム・カニンガムがかっこいいとか、なんかそういうことを書く前に書いておかなくちゃいけないことがあるけれど、それをうまく書けなくて・・・

でもDVDになって、何度か再見して、やっと『だめもと』でもいいからなんか書いておこう、という気になりました。

ケン・ローチ監督が伝えたいと思った気持ち。
この映画にパルムドールを与えたカンヌ映画祭。

jesterも、伝わってきたものを独り言でぶつぶつといってみることにします。



ちょっと前までは、イギリスに1〜2ヶ月以上いれば、必ず何回かテロがあったり、テロの疑いがあって地下鉄が止まったりすることがありました。
夫のオフィスのすぐ近くて爆弾が破裂し、ガラスが割れる騒ぎも。
そんな時、当時はIRAが関係している、という噂がすぐに流れ、IRAって怖いなあ〜と単純に思っておりました。(今ならアルカイダもありですけれど)
そして本など読んでみたりしたので、北アイルランド問題はある程度知っているつもりでしたが、この映画をみて、自分の今までの認識が甘かったな〜と感じました。

麦の穂をゆらす風

1920年ごろには、自分の名前を英語で言わなかっただけでイギリスの軍隊になぶり殺される17歳の青年がいたのですね。
それも、一人だけではなく何人も何人も。

流血シーンとか殺害シーンは派手ではないです。
ハリウッドで増産されているお金をかけた殺戮シーンに慣れた人には物足りないぐらいかも。

でも伝わってくるむなしさには、息が詰まるような思いがします。

それが単に後味が悪いだけで終わらないのは、ケン・ローチ監督の前向きで人間に対する暖かい視線があるからじゃないかな・・・なんて思います。

反イギリス帝国主義のヒーローとして戦う兄テッド(ポートリック・ディレーニー)と、医者としてこれから社会にでようとしていた弟デミアン(キリアン・マーフィー)を中心に話が進んでいきます。

最初は、イギリスに侵略され抑圧される悲惨な故郷の現状を見ながらも、自らはロンドンにでて医者の職につこうと思っていたデミアンですが、駅でイギリス軍に反抗して暴力を振るわれる運転手のダン(リーアム・カニンガム)と駅員を目の前にして、IRAの運動に身を投じる決心をします。

戦いの中で、愚かな幼馴染の裏切りを「この戦いにはそんな価値があるのか」と迷いながらも処刑を実行するデミアン。
そして「何にも感じなくなった」とつぶやく彼。
印象的なシーンです。
あの時代それしか方法がなかったとしても、暴力に暴力で立ち向かうことのむなしさを感じさせます。
(キリアン・マーフィーの演技力には脱帽です!)

最初は枝を担いでの戦争ごっこのようだった練習を経て、本物の殺傷力のある武器を手に、深く運動に巻き込まれていく名もない若者たちを丁寧に描写することで、問題の根の深さと解決の難しさへの理解が進む気がします。

やがてイギリスとの間に条約が交わされ、運動が実を結んだかに見えたけれど、その結果に満足できずさらに抵抗運動を続ける弟と、妥協して現状をなんとか変えていこうと考える兄は引き裂かれていき、そして胸を裂くような悲しい悲劇が相手を変えて繰り返されることに・・

ミホールの母が歌う『麦の穂をゆらす風』の歌が切なく見るものの心にしみます。たらーっ(汗)


人間は愚かだけれど、同じ誤りを繰り返してしまうけれど、でも何かを歴史から学べるはず。
そして、少しでもよりよい未来を切り開けるはず。
こういう映画を見て「怖かったね。かわいそうだったね」といって、おもむろにお昼ご飯を食べつづける(ホテルルワンダでホアキン・フェニックスがそんなこといってましたね)んじゃなくて、何かを学ばなくては、そして語り合い、伝えなくてはと思います。


この作品を見たとき、2006年という時期に、イギリスで、このような非弾圧者からの視点で作品が作られたということに深く感銘を受けました。
条約締結後の運動にかかわるものたちの間の話し合いも、実に細かく描写されていますので、知識のないものにも問題の深さが理解できます。

英雄ではない、そのへんにいるような若者たちの生き様を描ききり、あえて娯楽性や観客へのサービスを切り捨てても真実に迫りたい、という監督の真摯な思いが伝わってくる傑作だと思います。
見てスカッとしたり、楽しくなったりはしない映画ですが、これから社会をになう若者にこそ見て欲しい歴史の一部です。


・・・・ううう・・あせあせ(飛び散る汗)
やっぱり、やっぱりjesterではうまく書けなかったけれど、資本主義に名を借りた帝国主義の暴力がまかり通る現代だからこそ、きな臭いものを敏感に感じ取り、警告することが大切なのではないのかしら。

映画のレビューで「差別」とか「社会問題」などに言及すると、小さいことをヒステリックに騒ぎ立てるおばさん、と嫌われてしまうのかな、と思いますけれど・・・・・・

たとえばこの映画の舞台を、現在の日本に置き換え、どこかの国に侵略されて弾圧されて、それに立ち向かった若者たちの話、と考えてみることができれば、それをただ「こわいね」で終わらせることはないと思うのです。



イギリスは旅行するには美しい国です。
でもその美しさを作り上げた財力は過去のどこから来たのか。

アメリカの現在の豊かさはどこから来ているのか。
その陰で苦しんでいる人々はいないのか。

そして私たちが住む日本の豊かさはどこから来ているのか。

テロはなぜ起こるのか。
暴力の連鎖を止めるレバレッジポイント(小さい力でも物事を動かせるてこの作用点のようなポイント)はどこなのか。


時々はこういう映画を見て、しばらく立ち止まって、ない頭を振り絞って考えてみなくちゃ、そして周りの人と語り合いたいな、と思うjesterでございます。あせあせ(飛び散る汗)

posted by jester at 11:38| Comment(16) | TrackBack(5) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月03日

「黙秘」 Dolores Claibore 母と子の絆

スティーブン・キングが好きだけれど、ホラーは映画化されても怖すぎでなかなかみられません・・・・
と、下の『1408』の記事で書きました。
でも、ホラーじゃないキング原作の映画は好きなんです。
一番好きなのはなんといっても
ショーシャンクの空に

でございます。

皆様ご存知の名作で、ティム・ロビンスとモーガン・フリーマンの静かだけれど力強い演技は、いつ見ても『元気』をくれるんです♪
人生、あきらめちゃいかん。どん底からでも出来ることからこつこつといかなくちゃ、なんて思わせてくれます。


さて、次は、というと

黙秘


です!

原作は『Dolores Claibore (ドロレス・クレイボーン)』と言う題です。
(この邦題「黙秘」にはすごく違和感を感じてしまうのですが・・・なにがどうして「黙秘」なのさ!)


アメリカのメイン州にある小さな島で、ひたすら働き続ける母、ドロレスと、今は離れてしまった一人娘、セリーナ。

都会で華々しくジャーナリストとして働くセリーナの元にある日届けられたファックスには、故郷で母が殺人を犯した、という記事が。
それも長年勤めた雇い主の未亡人ヴェラを殺した、というのだ。

急いでフェリーに乗り、ふるさとの島に帰るセリーヌ。
警察で母と面会したセリーヌの前には、相変わらず誰彼なく口汚くののしるマイペースな母、ドロレスが。

とりあえず釈放された母と一緒に、実家に戻るセリーヌに、20年前の日蝕の日に起こった、もうひとつの殺人事件の記憶がよみがえってくる・・・・


とても良く出来たミステリー作品ですが、「ショーシャンク」と違って、かなり怖いシーンもあります。
でも、ここで語られているのは、母の娘への心なんですよ〜

とにかくキャシー・ベイツがいい!!

フライド・グリーン・トマトかの名作、「フライド・グリーン・トマト」でも絶対的な存在感で素晴らしい演技を見せていた彼女ですけれど、ここでも素晴らしいです。

ちょっと太目の中年女性の可愛らしさと哀れを演じさせたら、彼女ほどうまい女優さんはいないのでは、と思われるほどです。

しょっぱな、殺人事件の現場から映画は始まります

瀟洒な館のドアからゆっくりとカメラが入ると、階段の上から悲鳴。
「やめて!ドロレス!!やめて〜〜」

落ちてくるネグリジェ姿の老女。
頭を打って瀕死の彼女に、なおさら重いのし棒をもって殴りかかろうとするドロレス。
その殴ろうとする顔の怖いこと、怖いこと、夢に出てきそうです
まさに鬼婆
(彼女、「ミザリー」でオスカーを取ってますが、本当にうまいです。)

ところが取調べではドロレスは一貫して「私は殺人などしていない」の一点張り。

そんなドロレスをしつこく追及する刑事は、クリストファー・プラマー
長い今までの刑事としての業績のなかで、1点だけの黒星、20年前の殺人事件の犯人はドロレスだ!と今でも信じている。

20年前、皆既日食の日、ドロレスの夫、ジョーが死んだ。
結局ドロレスは有罪にならなかったが、その事件をいまだに根に持っているのだ。

見る者はこの二つの事件の謎に巻き込まれていくうちに、鬼婆に見えていたドロレスの本質が少しずつ見えてくる・・・・


未亡人ヴェラを演じるのはジュディ・パーフィット。
このヴィラがまたいいんですね〜
ただの口うるさいお金持ちの奥様のように見えて、夫の暴力で落ち込んでいるドロレスをみると
「そこ、ドアを閉めて。いらっしゃい。毎日どこかで夫は死んでいるわ。悲しいけれどこの世は男の世界。事故は悲しい女の親友なのよ
なんてすましていうのです。

この、ドロレスとヴィラの友情っていうのもいいんですよ。
ののしりあい、見た目は仲が悪く見えるけれど、実は支えあって生きている女たちなんですね〜


というわけで、キング原作ということでホラーを期待してみるとがっかりしてしまうかもしれませんが、この映画では、ミステリーの筋に絡めて、母の子への愛情と女同士の友情が静かに語られ、島という閉鎖的空間に閉じ込められた母が、なんとか娘を外の世界に脱出させようとした、必死の戦いが浮き彫りになります。

このレビューを書く前に再見しましたが、皆既日食のオレンジがかった光の中の映像もまるで悪夢の中のような画像で素晴らしくて、何度見ても古びることのない、味わい深い作品だと思います。

1995年の作品です。
posted by jester at 09:54| Comment(4) | TrackBack(3) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月16日

ママの遺したラブソング A love song for Bobby Long

1001532_01.jpgスカーレット・ヨハンソンが木の幹に腰掛けて、一心不乱にヘミングウエィの本を読んでいる・・・

こんなチラシ写真に負けて、見に行きました。
5月1日映画の日の朝一に見たのですが、短館系にしては全然混んでませんでした。
(そんな昔に見た映画のレビューを今頃〜〜)あせあせ(飛び散る汗)

腐った活字中毒者であるjesterは、お風呂で何も読むものがないと、とりあえずシャンプーの説明書きを繰り返して読んじゃうぐらいであります。(爆)
二宮金次郎みたいに歩きながらでも本が読みたい!パンチ

だもんで、映画を見てても、人が本を読む、本を手にとる、本屋に入る、図書館に入る、なんていうシーンに反応してしまうのでした。
(「善き人のためのソナタ」なんて反応しまくり!)


実は以前、トレーラーを見たとき、トラボルタのアップを見て、彼が元英米文学の大学教授・・・・?
という心の深いところから湧き上がるキャスティングへの不安(爆)に襲われたのですが、その予想は裏切られず・・・・(汗)


トラボルタ、歌は上手だったけど、どう見ても文学の教授には見えない〜〜!! という活字中毒者の雄たけびが 気にかかる方は、どうぞ以下はスルーしてくださいまし。



ぴかぴか(新しい)スカーレット・ヨハンソンは、学校のお勉強が大嫌いで、高校を中退しちゃった少女、というのにぴったり。
しかし何回かある男性と口喧嘩するシーンでは、暴力振るわれちゃわないか、心配になります。(余計なお世話だけど・・・)

タンクトップが良く似合います。
スタイルいいし、ぽってりキスマークだし、こういう雰囲気がお好きな方にはたまらないかも。
(jesterは何も感じませんが・・・・)パンチ

お母さんの遺品の何冊かの本を渡され、最初冷たく「古本屋に売るわ」といっていたのに、帰ろうとした駅のベンチでふと読み始め、時を忘れてそれに読みふけるシーンが良かったな。

手にしているのは
Carson McCullersの「The Heart Is a Lonely Hunter」(「心は孤独な狩人」)というのもなんかつぼでした。
(この本、jester大好きなんです。監督もこんな雰囲気の映画にしたかったのかも。)

それで、それを読んだので、お母さんが残した家(なぜかトラボルタとその弟子が住み着いている)に戻るのでした。
・・・この男二人の住む家がめちゃくちゃ汚くて、ああ〜きっとパーシーがお掃除してラストでは綺麗になる、っていうパターンだろうな〜 と先が読める。(爆)パンチ


ぴかぴか(新しい)トラボルタ演じるボビーは、この映画の主人公だと思うんです。
邦題ではパーシーが主人公みたいだけど、「A love song for Bobby Long」ですもんね。

「ないとふぃヴァ・ないとふぃヴぁああ」るんるんなんていまさら歌いたくはなりませんけれど、太って白髪になってはおりますが、つやつやなキューピー顔といい、トラボルタ健在を感じさせます。

でもね〜、繰り返していいますけど「どう見ても英米文学の教授」に見えない〜〜!たらーっ(汗)

台詞には文学からの引用をたくさん使ってますけどね、彼から活字中毒者独特のにおいがぜ〜〜んぜんしてこないんです。しくしくしく・・・

10代の少女を追い出そうとするセクハラ発言とか、レストランでしつこくウエートレスに絡んだり、タバコ&酒びたりのごろごろした生活・・・
どちらかというと、元マフィアのジジイ・・・(爆)

しかも、本を読んでいるシーンはほとんどない上に、朝から酒びたりで、川原でギターを爪弾きながら歌を歌ったり、チェスをしたり・・・


優雅ね〜 
生活費はどうしているのかしら?
貯蓄をしっかりしていたの?

と思うと、実はローソンの車を勝手に売っちゃったりしてるわけです。
大学教授にしては歌は上手でしたけどね! 
もっと歌は聴きたかったな。


468865.jpgぴかぴか(新しい)そんなトラボルタの助手で、トラボルタ主人公の小説を書こうとしているローソンを演じるのは、ガブリエル・マクトさん。

トラボルタの脂ぎった顔のあとに映ると、画面に爽やかな風が〜〜
でも、健全すぎて小説を書こうとしている青年に見えない。
トラボルタよりましとはいえ、やっぱり「活字中毒者の匂い」がしてこないんですよね。たらーっ(汗)



それでまあ、映画は予想通り、パーシーはお勉強を始め、おうちはどんどん綺麗に彼女に掃除されて、皆癒されていく・・・という展開なんだけど。


しかしあそこまで荒んでた男の心があれだけで、癒されるのか?

しかもそうとう周りを傷つけ続けてきたらしいのに、あんなに簡単に自分だけ救われちゃっていいのかな・・・
と思える「アメリカ映画らしい安易なラスト」がちょっと残念でした。
あそこまでの展開はまあ(キャスティングに物言いありだけど)よかったのになあ〜

ハートウォーミング、というのが宣伝の売りらしいけど、あのラストで簡単に心温まるかなあ・・・・あせあせ(飛び散る汗)

見終わったあと重くなるが嫌だ〜とか言ってるくせに、安直にハートウォーミングされると、素直に心温まれない天邪鬼なjesterでした。



ニューオリンズの風景は田舎っぽくて綺麗だったけど、主要出演者が全員、タバコをぶかぶか吸っていたので、禁煙の映画館で見たのに、気分は煙〜〜くなったjesterであります。猫


posted by jester at 09:31| Comment(2) | TrackBack(0) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月17日

マッチポイント(ネタばれは反転文字です)

??002.jpg
試写会で「マッチポイント」を見てきました黒ハート

(発表されているあらすじ以上のネタばれは下のほうに反転文字にしてあります〜)

霞ヶ関のイイノホールは満員の盛況でした。

まだ公開前なので、簡単にあらすじなど。

あらすじ;「アイルランド人のクリスは、英国の上流階級に憧れる野心家。高級テニス・クラブのコーチになり、金持ちの息子・トムと親しくなる。ある日トムに誘われてオペラに行くと、トムの妹・クロエに気に入られる。やがて交際が始まり、クリスはクロエの父親の会社の社員になり二人は結婚、クリスの人生は前途洋々に見えた。しかしクリスはトムの恋人・ノラとも浮気を続けていた。ノラを愛しているが、クロエが与えてくれるリッチな生活も手放せない。自分の人生を完璧にするため、クリスは殺人を思いつく…。」(こちらよりコピーしてきました)

ウッディ・アレンの36作目。初めて舞台をロンドンに移して、「罪と罰」か「太陽がいっぱい」か、というサスペンスです。


ロンドンの上流階級が過ごすおしゃれなスポットがたくさん出てくるし、高級マンションや別荘で過ごす週末には、主人公と一緒に感動したりできます。

古い録音のオペラも雰囲気にぴったり。

ウッディ・アレンっぽいこだわりは薄まっている感じがしましたが、それでも彼らしさはちりばめられてます。

特に中盤から、え〜〜、やばいでしょう、これは〜!
どきどきどき・・・ と最後まで固唾を呑む展開でした。


もちろんjesterは、最近騒いでる、ジョナサン・リス・マイヤーズが出てるというので出かけたのですけれど、Mi;3のときの爽やかエージェントと違って、ジョナサンは野望いっぱいの自己中・男の役柄で、ぴったりです。(爆)


やっぱりいい人より悪い人のほうがあうぜ!! ジョナサン!パンチ(殴パンチ(殴パンチ(殴


セクシーかもしれないけどヒステリックなノラ(スカーレット・ヨハンソン)にはむかついて、自己中でスケベでわがままな男だけど、ジョナサン演じるクリスを思わず応援してしまいました。

このクリス、逆玉には乗るけれど、なんともいろいろ隙がありすぎなんですよね〜〜
だから一緒にはらはら!!
泣き顔や焦りまくる顔が可愛い♪(変態)

ジョナサン、心配していたほどテニスもへたくそには見えなかったし(爆)

インタビューなどで話題になっていたラブシーンはそれほど色っぽくはありませんでした・・・・
所詮男性の作ったラブシーンだわ〜と思ってしまった。



野球最初のモノローグで「ネットに当たったボールが自分のコートに落ちるか、相手のコートに落ちるかで、勝敗が決まる・・・・」
という台詞があったあと、ラストである人の指輪が橋の欄干にぶつかるんですが、それがどっちに落ちるのか・・・・・
そしてどっちに落ちたら、どっちが勝つのか・・・・

この辺がさすがウッディ・アレン、最後までひきつけてくれて、上手です♪


「Dear フランキー」のエミリー・モーティマーが妻、クロエを演じてますが、「赤ちゃんが欲しい欲しい」とわめく、あまり賢くない大金持ちのおじょうさん役。
声はかすれてるし、自信なさげだし、なんとなく「お金持ちのお嬢さん」というイメージじゃないかなと思っていましたが、わがままっぽい、いうことを聞かないと何かしでかそうな感じは良く出ていました。

その父にはブライアン・コックスが渋い声でいい味出してます。
こんなお父さんは理想的ですね〜



********以下、ネタばれなので反転文字にしてます。ネタばれしちゃうと絶対面白さが減ってしまう映画なので、映画をご覧になった方だけどうぞ〜〜 *****



とにかく、『しつこくいわれるので殺しちゃえ』という短絡的な計画性もない犯行で、逃げるときには人にぶつかるし、タクシーの中ではしくしく泣くし、盗んだものを入れたバックはダイニングの横に置いたまま寝るし、まったくもって隙だらけのクリス。

思わず「だめじゃん!そんな凶器つかったら!すぐばれちゃうよ〜」「しかも警察に自分から『別荘に猟銃がある』とかいっちゃうし〜」とかしかりつけたくなっちゃいます。

この辺、わざとこういう風にしてはらはらさせてるんでしょうね〜

ウッディ・アレン、やっぱりうまいかもです!
posted by jester at 09:19| Comment(23) | TrackBack(6) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月13日

M:i:3(ミッション・インポッシブル・3) その1

前〜から言ってますが、トムクルみたいなペコちゃん顔はjesterのアンテナに引っかからないので、トムクル目当てじゃなくて、ジョナサン・リス・マイヤーズが見たくて行ったのです。

なので、心の奥底にそういう腐った目を隠してる(爆)わけですし、映画自体にはあんまり期待はしてなかったのですが・・・・

クール!!

面白かった〜〜!と映画館を出てきました。黒ハート

だからって後に残るものがあるとかいうのじゃないですけど、「退屈しないで過ごせる」。
これだけでもすごいことですよ。ほんとにもう。
Popcorn flick(ポップコーン食べながら気楽に見る映画)の真骨頂であります。


実は〜 J.J.エイブラムスの「エイリアス」(TVのスパイアクションドラマです)が好きだったりするのであります。
1から全部DVDにとってあるも〜〜ん♪
(ロストも見てますだ)

で、同じ監督だから展開とか似てるし、すごく楽しかった。
まあ誰が黒幕かはかなりはじめのほうでばればれでしたけど・・・


よく考えると、1作目も2作目も映画館で見てました。
スパイ物って好きなのかも、自分。
ああ、『インファナル・アフェアーズ』も好きだったし。(あれ、スパイ物か??)

映画館を出てからは、交差点でふと電柱に隠れたり、人の足元をじっと見て「この泥のついた靴・・・雨の後、沼地を歩いたな。怪しい・・・」と推理したり、携帯を持ちながら全速力で走ったり・・・

・・・すっかりスパイ気分のjester・・・(迷惑だからやめれ!パンチ


リゾートトムクルが好きかどうかはおいといて、頑張ってました。

思わず帰りに「Dianetics」なんて本を買ってしまった・・・・(爆)
この本、トムが入ってる宗教の「サイエントロジー」の聖書みたいな本なんですよ。

あの、トムについて知りたかった、とか言うのではありません。
ジョナサンが「トムは危ないシーンでも落ち着いて演技してた。あれは宗教のせいかな」なんてコメントしてたので、そっちつながりです。

いや、古本屋さんで100円で売ってたんですけどね・・・・(殴パンチ


リゾートフィリップ・シーモア・ホフマンさんは、演技は怖かったけど、悪役としての背景が説明ないし、いまいちその冷酷さが伝わってこない。
「運ぶの重そう〜〜 ジョナサン、腰痛めないで〜」なんて思ってました。
(結局なんでもジョナサンなわけね)



リゾートで、お目当てのジョナサンはねえ・・・・

メジャーな映画に出てくれてウレピイ!

けど、ジョナサンの持ち味が発揮されてたかといえば、それはなしです。
あれなら別の人がやってもできるわな〜 しくしく。

ジョナサンの魅力は、ふと気を抜いたときにする色っぽい目つきとか、ダークサイドに落ちたときの凍りつきそうな視線とか、欲望にぎらぎらしてるお顔なんかに顕著にあらわれるので、ただヘリコプターを操縦してるだけじゃだめよ・・・

裏の裏の黒幕はジョナサンだった・・・っていうのがいいけど、あの映画じゃ年齢的に無理だわさ。

まあジョナサンのお話は長くなりそうなので、そもなれ初めなどは(爆)またあとで書くとして、映画について。



*******以下ネタばれあります*****

リゾート↓の「サハラ」で「こういう映画の突っ込みどころをいうのは野暮」ってことを人にいわれるって書いたのですが、この映画も突っ込みどころはそれなりにあります。

「なんで訓練されたスパイが悪者の前で実名で呼び合って、しかもその名前で結婚して届けるんだよ〜!妻を誘拐して仕返ししてもいいよ、といってるみたいだろうが!! 」とか。

「バイオハザードマークがついてたけど、結局ラビットフットってなによ。それに盗み出すのに侵入した後、盗んでるところはカットで、仲間が車で待っているところに走って出てくるって、手抜きじゃないの?」とか。

「48時間、と時間を切られて、これから緊迫するのか?と期待したら、次の場面ではもうあと2時間だし、その次は5分だし。」とか。

「ミッション・インポッシブルといえば『君もしくはメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで』なはずなのに、部下を救出? しかも本部は丸出しに出てくるし〜 上役もでてくるし〜 秘密組織のはずが橋の上でも上海でもバチカンでも派手にやりすぎ〜」とか。


 でも、さすがはJ.J.エイブラムス、とってもテンポが良くて緊張感があるので、そういう疑問がわきあがってきて頭を占領する前に、話がどんどん進んでくれるのでした。


最後、ここまで話を広げて、どうやってまとめるんだろう、と不安になってきたら、一般人が黒幕を射撃・・・・大体、電気ショックで頭の中の爆弾壊せるのかよ〜とか、そんなに電流を通して、その後いくら看護婦さんが蘇生術やっても、生き返るのか?とか、ラストの落ちには笑えましたが、細部にお金をかけてるせいでその辺の荒さもさほど気にもならず、でした。



というわけで、長くなりそうなので、ジョナサンに関しては続く、であります。←またそれかい!!
posted by jester at 09:05| Comment(6) | TrackBack(2) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月15日

モンテ・クリスト-巌窟王-

ジム・カヴィーゼル祭りの6作目は「巌窟王」こと「モンテ・クリスト」の登場であります。

モンテ・クリスト-巌窟王-
モンテ・クリスト-巌窟王-
しかしこのDVDジャケット、ジムが悪い人で、ガイがいい人みたいな写真ですね・・・・あせあせ(飛び散る汗)

ちなみにアマゾンで「モンテ・クリスト伯」で検索すると、テレビシリーズのDVDしかヒットしません。
映画は微妙に題が違うんですね。BSでは「モンテ・クリスト伯」だったけど。

それに、マーケットプレイスのユーズドしかでてこないの。
もうこの映画のほうのDVD、廃盤なんですね・・・・たらーっ(汗)
(この映画、すっごく面白いのに、残念です。)
(でもテレビ版のほうも、評判いいみたいですね)

jesterが借りたTUTAYAでも、ジムが出る映画のはヴィデオしかありませんでした。

だから、こないだのBSの放送はかなり貴重だったかも、です。ハートたち(複数ハート)


子供の頃、集英社の少年少女文学全集で「巌窟王」を夢中で読みましたが、これは子供向けの短くされたリライトでしたから、フランスの文豪アレクサンドル・デュマの原作は読んでいません。

しかももうほとんど忘れてる・・・・猫

だから「こんな話だったっけね〜」と思いながら見ました。

本名、エドモン・ダンテス。マルセイユの前途有望な船乗りだった彼は、知人たちの陰謀から無実の罪で捕えられ、14年間の牢獄生活を送る。脱獄を果たし、莫大な財宝を手に入れたダンテスは、モンテ・クリスト伯と名乗ってパリの社交界に登場し、壮大な復讐劇を開始する…。
(アマゾンの本の解説より引用しました)


宝探しあり、豪華なパーティあり、復讐あり、恋愛ありの、波乱万丈&豪華絢爛歴史アクション・アドベンチャーなんですよ!

長い原作に対して、短い時間にまとめてあるのでかなりはしょってはあるでしょうけれど、「こんな単純で胸どきどきの物が見たかったんだ〜〜」と喜んじゃいました。

しかも復讐といっても陰湿にならず、敵の子供でもいい人間にはそれなりに思いやりをもって接するなど、後味がいいし黒ハート



ぴかぴか(新しい)とってもいい人なのに、無実の罪に落とされるエドモン役、ジムにぴったりです!
なぜ?? と見開く無垢な瞳。
閉じ込められ、縛られ鞭打たれて、絶望にひしがれて汚れていくのがほんとに似合う役者なんですよね〜

そして、脱出のあとの、ちょっと陰がある、何を考えているかよく分からない男って、彼がやるとまたうまいんですよ♪

「パッション」のキリスト役は「I am David」があったかららしいですが、牢獄でヒゲぼうぼうのやせこけた姿は、キリストぴったり。

まあこの映画ではその姿で「神なんかいないんだ!!」って絶望してますけど・・・・


しかもまた、敵フェルナン・モンデーゴ役のガイ・ピアーズが憎らしいったら・・・
あのjesterが苦手な口元まで、嫌な男にぴったりなんですだ〜〜(殴パンチ


それと、リチャード・ハリス! 
ファリア司祭の役、とっても楽しそうにこなしていて、彼の演じた役の中では一番好きかもでした。
あの年で、長く幽閉されてもなお明るく前向きに生きているのがとっても素敵。

どうもダンブルドア校長のイメージが強いので、声を聞いているとダンブルドアがしゃべってるような気になってしまいますが、ハリポタのときより表情が豊かだとおもいました。(動きもあるしね)
この映画もハリポタの2番目のと同じ年、死の直前に撮られたものなのに、全然それを感じさせないし。
(ハリポタを撮った後、がくんと来たらしいですけど・・・・残念です)


牢獄に閉じ込められて、2人で脱出用のトンネルを掘りながら、ファリア司祭にいろいろ学んでいくシーンが楽しかったです。

読み書き、経済学、科学、哲学、数学といった知識、剣術などで体を鍛える・・・・ 
そうやって過ごせば幽閉の日々だって有意義にすごせるんですよね♪

なんか「ショーシャンクの空に」とか「上海の長い夜」(これは鄭 念さんが書いた本ですが、好きなの)を髣髴とさせ、閉じ込められてもなお、希望を持って(いや復讐の念ですが)生きていく姿に、人間の可能性なんてものを感じたりして。

こういうのを見ると単純なjesterは、うさぎ跳びとかペン習字に励んだりしてしまいます。(爆)(もうちょっとましなものに励みなさいね・・・)あせあせ(飛び散る汗)



モンテ・クリスト伯〈1〉
原作のほうは文庫本7冊と長いですが、これもすごく面白そう。

書評を読んでも、「ノンストップで楽しめる」「無人島に1冊持っていくならこれ」などと絶賛されてますね。

こんどは少年少女文学全集じゃなくて、ちゃんと原作で読んでみようと思ってます。
posted by jester at 22:33| Comment(2) | TrackBack(0) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月09日

ミュンヘン その3(ネタばれありです)

しかし・・・
エリック・バナ兄貴にはやられたなあ・・・・
munich.jpg

トロイでもそうだったけど、彼の持つ独特の「いい人フェロモン」がど〜〜〜と出てて、それがアヴナーの苦悩する姿にぴったり。
『タフに頑張って任務をこなそうとしながら、生真面目にその任務の意義を考えてしまって自分を追い詰めそうなタイプ』がなんて似合う俳優さんなんでしょう!

電話で自分の生まれたばかりの娘の声を聞き、声を殺して泣きながら
「これが父さんの声だよ・・・・憶えておいて・・・・」 
というシーンでは思わずもらい泣きしました。たらーっ(汗)
死を覚悟して、娘に別れを告げているのですね。
それにお料理上手。思わず「食べてみたい・・・・」と思いました・・・


また情報屋ルイの一味の「パパ」という存在も不気味でした。
大家族と一緒に田舎に暮らし、家族を愛する様子を見せつつも、何を考えているかわからない。
「自分たちはどの国家にも組しない」と言い切りながら、その実、金のためなら裏切りだって厭わない刹那的な人間たち。
邪悪な便利屋であり、武器商人でもあるグループ。
人間の存在の罪深さを感じます。


アヴナーたちはお互いに「これは戦争なんだ。単なる人殺しじゃない。俺たちは戦争を戦っている兵士なんだ」 といいあって鼓舞しあいますが、
実は 戦争は人殺しなんですよね・・・・。


jesterはしばらく海外で暮らしていたので、国がない人の気持ちが少し分かるような気がします。

よその国に住んでいると、たとえその国で発行されたIDカードを持っていても、どんなにその国のために尽くしても、やっぱりよそ者、なんです。
母国語が通じる、同じ民族の人ばかりの暮らしは、やっぱり楽だし、安全で安心。
日本には不満もあるけれど、住んでみるとやっぱり私のHomeなんだな、って感じます。
だから祖国再建の思いの切実さもちょっと判る気がします。
何とかパレスチナ人もイスラエル人も、積もり積もった長年の恨みを捨てて、譲り合って共存できないでしょうか・・・・ ひとりひとり顔を合わせれば、何の恨みもない人同士なのに・・・・。



さて、画像は地味ですが、暗い色調が美しく秀逸。
前半に入るモノクロのニュース映像とぴったり合って、リアルさを増しています。
俳優さんたちも、バナ兄さんを先頭につわものばかり。
安心してみていられます。黒ハート


ところでこの写真の、右はエリック・バナですけど、左、だれだかわかりますか?
もじゃもじゃヒゲで、バナさんの横にいるとやけに小柄に見えるので、
「どっかで見たけど、だれだっけ??」と思ってましたが、「アメリ」で恋人役だった、マチュー・カソヴィッツでした。
パンフを見たら、この人、監督をして作品を撮ったりしてるんですね。
とってもいい味を出してました。

ジェフリー・ラッシュにはいつも驚かされますが、今回もびっくり。
すごい役者だなあ。黒ハート
バルボッサ船長にも驚いたけど、今回、これが「シャイン」でピアノを弾いてた人とは思えない・・・・

それと、情報屋ルイの役をしたマチュー・アマルリックも存在感があったな〜
鋭い目つきと繊細な演技。注目です! 揺れるハート



スピルバーグは「ターミナル」とか「宇宙戦争」でお金を稼いで映画会社を納得させておいて、こういう映画で本音を吐いている・・・のかな、なんて思ったりしました。

こういう映画ばかり撮っていたら、大衆はスピルバーグ・ブランドを敬遠するようになっちゃうかもしれないですよね。
スピルバーグが意図しているのは、「無関心な大衆」に少しでも考えて欲しい、ということなのかしら。
だからこそ、だれでも楽しめるような娯楽大作でヒットを飛ばして、人気を得ては、メッセージ性の強いものを小出しに撮って、たくさんの人にメッセージを伝えたいと思っているのかもしれません。
(甘い感傷かもしれませんが・・・・でも、たとえ甘い感傷であったとしても、何も感じないよりましかな、なんて思うのです。)


パレスチナ、アラブの問題は、日本人には『対岸の火』であって、関心がある人は少ないでしょうし、この映画を見ても「全然わからなかった」という感想も時々あるみたいですけれど、グローバルな目で世界を見たら、他の部分がひどく病んでしまったら、日本だけが無事で平和なまま存続できるはずがないです。
『他人事』だと思って他の国の悲劇を見逃していたら、必ず近い将来痛いしっぺ返しが来ると思います。
わたしたち、地球上に住むものは、生命共同体だと思うのです。
傍観者から、問題の解決に手を貸せるものへ、「万里の道も一歩から」の気持ちでjesterも何かしたいな、なんて思いました。
 


この映画を見た7日のNHKの「プロフェッショナル」という番組で、『人間は報酬としてお金で評価されることだけでなく、「他の人から頼りにされている」という事実を、脳が評価・報酬として受け止める』、といってました。

世界中の人が、『お金』を報酬として喜ぶだけでなく、『信頼の心』を尊んでくれるといいな、なんておもいました。
そんな世界が来るのを祈ります。

もうちょっと書きたいのですが、昨日「ホテル・ルワンダ」を見たので、それについても忘れないうちに書かなくちゃ、というわけで、最後急ぎましたが、とりあえず「ミュンヘン」についてはこれでおしまいデス。

読んでくださった方、おつきあい、ありがとうございました〜猫
posted by jester at 18:10| Comment(13) | TrackBack(3) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月08日

ミュンヘン その2(ネタばれを含みます)

「未知との遭遇」「E.T.」「シンドラーのリスト」は好きな映画ですし、初期のスピルバーグはいいと思っていたのですが、最近の「ターミナル」とか「宇宙戦争」は、
ギャラの高い俳優を使い、金をかければいい映画ができると思ったら大間違い
のいい例だったとjesterは思ってます・・・パンチ

で、今回もあまり期待してなかったのです。
トレーラーを見た時点でも、「なんか良さそう。でも最近のスピルバーグはね・・・ターミナルもトレーラーは良かったし・・・」と割り引いていました。

しかし結論からいうと、「ミュンヘン」はいい映画でした。

いい映画、というのは見る人それぞれに感じることではありますが、しかし作られること自体に意味のある映画というのも含むかな、と思います。

この映画は、真実を多くの人に伝えて「考えるヒント」にする、という観点で見ると、とても意義のある映画だと思うのです。

その上、スピルバーグですから、スリルとサスペンスを盛り込んであり、娯楽としてみても見る人を飽きさせないし。

そして、いろんな視点から映画が作られていることに、スピルバーグの賢さというか、したたかな計算を感じました。

イスラエル側からだけでなく、パレスチナ側の言い分も映画の中で語らせているのです。

ミュンヘン事件を強く憎みながらも、この作戦で暗殺されるパレスチナ人もまたかけがえのない人間である、という事実をしつこいほど繰り返して画像にします。



********以下、ネタばれあります********



たとえば、最初に殺されるアラブ人は、アラビアンナイトをイタリア語に翻訳し、街角で朗読会をしています。
帰りがけにマーケットに立ち寄り買い物するときも、イタリア人と和やかに談笑し、インテリジェンスを感じさせる人間です。

2番目の爆弾で吹き飛ばされるアラブ人は、妻と小さな娘と暮らし、パレスチナ問題の根深さをインタビュアーに感情的に語る妻を、まあまあ、となだめる穏やかな夫です。

主人公アヴナーは3番目のアラブ人と、その暗殺直前にベランダで会話を交わします。
初めて会った人にもユーモアたっぷりに会話し、思いやりを見せる標的に、爆弾のスイッチを入れる合図をためらいます。

そしてアテネでは、偶然同じ部屋に泊まってしまったパレスチナ系のテロリストの若者と、話し合います。
パレスチナ人が祖国再建を願う心は、ユダヤ人のそれとなんら変わりありません。
反論をしながらも、相手の意見に共感するアヴナー。

しかし次の日、その時の標的のそばにいたその若者を殺すことに。
見詰め合う二人。前の夜には熱く語り合ったのに、一瞬にして「祖先からの恨み」で敵同士になり、冷たい弾をその体に撃ち込んで命を奪うのです。

そういう過程を経て、アヴナーたちは変わっていきます。

一人目に成功したときはカフェで乾杯してお祝いしていたのに、だんだんに
「こんなことをして何の意味がある? 殺しても報復があり、殺した人間の後任はもっと過激なやつだったりする。 これは解決になっていないのではないか」と疑いだす。

さらに「自分たちが殺しているアラブ人たちは、本当にミュンヘン事件の首謀者なのか。何も証拠がない。もし責任があるとしても、暗殺でなく逮捕させるべきなのではないか」とも考え始めます。

「俺たちは高潔な民族のはずだ。その魂を忘れるなんて・・・」

しかしそう考えつつも、仲間を殺され、個人的な憎しみもまた抑えがたいほど強くなり、殺し、殺されの負のスパイラルに巻き込まれていきます。


報復は答えにならない。憎しみは何も生まない。

「目には目を、歯には歯を」は根本的な問題の解決にならず、憎しみをより過激にしていくだけだと主人公は悟りますが、また、惨殺されたミュンヘンでの同胞の姿がフラッシュバックし、憎悪の泥沼にとらわれて身動きが出来ず、ついに精神を病んでいきます。

ミュンヘン事件で罪もないのに殺された、オリンピック選手たちの最後の姿が、まぶたの裏からどうしても消し去れないのです。


ラストシーン、立ち尽くすアヴナーの後ろ、はるか遠くに、ツインタワーが。
いまだに同じ、報復の負の連鎖を繰り返している、おろかな人間への警告ですね・・・・・。


続きます・・・・・・たらーっ(汗)




posted by jester at 11:52| Comment(26) | TrackBack(16) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月07日

ミュンヘン、見てきました。

とにかく重い映画です。
出てくる人がみんな不幸。
でもこれが現実なんですよね・・・・・。

映画としては秀逸で、見る価値が大いにあると思うのですが、たとえばその後宴会があるときなんかに見たら酒がまずくなる人がいるかも。

パレスチナ問題がどういうことなのか、教科書ぐらいの知識がないと分かりにくいでしょう。
全然わからないという方は、本なり、サイトなりですこし知っていたほうが映画が理解できます。

エリック・バナはトロイのときからいいな〜と思っていましたが、主人公の苦悩と民族全体の憎しみを上手に表現してました。

ネタばれありの感想は、もうちょっと自分の中で整理してから書きたいと思います。
posted by jester at 22:29| Comment(2) | TrackBack(1) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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