2010年03月07日

のだめカンタービレ

『のだめカンタービレ』の漫画をいち早く発見し、愛読し、友人たちに布教したのは自分だと、すこしばかり自負しているjesterなのです。

のだめカンタービレ(23)
のだめカンタービレ(23) (KC KISS)
テレビドラマ版になると聞いた時、あの世界をどうやって実写にするんだ??と思いましたが、なかなかテンポが良く、結構毎回楽しみに見ておりました。

が、漫画版のほうは、パリに行ってからというもの、ちょっと話がだれてきてる感じで、最近は大分熱が醒めてしまったのでした。

パーカスの真澄ちゃんも出てこないし(爆)



なので映画もあまり見に行く気がなかったのですが、冒頭シーンで千秋がベト7を指揮するウィーンの楽友協会ホールなどで、うちの愚娘が公演をするので、ヨーロッパに出発する前にどうしても見たいと言い張り、ついて行きました。

(娘は学生オケにはいっており、多分明日ごろか(爆)ウィーン公演です。演目はミルヒーが湖のそばにたたずんでいる時に第4楽章がかかっていた、マーラーの5番など。)


しかし玉木宏くん、ずいぶん頬がこけて、体が悪いのではないかと思ってしまった。
きっとスケジュールが忙しすぎるのね?

もともと表情のヴァリエーションが少ない俳優さんなのに、顔つきが少々貧相になったような・・・・

指揮の振りはテレビの頃より少し上手くなっていた気がしましたが・・・


すんごく小心者のjesterは、こういうコメディを撮影しているとき、周りで見ている現地の人とか出演している俳優に「日本の文化って・・・」と思われないかと、ちょっと目をそらしたくなりました。(殴

それでなくても、海外に住んでいて、「日本のイメージってなんか誤解されてるなあ〜」と感じたことが多かったので。

いや、誤解というよりは、理解されてないって方が近いかも。


元首相が作ろうとしていた「国立アニメ美術館」も嫌でした。
アニメが外貨を稼ぐ重要な『産業』だってことは判っているのですが・・・・・


成人向けの「女性をレイプして妊娠させたり中絶させるという性暴力の日本製ゲームソフト」に、海外からの批判があったのも記憶に新しいですが、ああいうもので日本の悪いイメージが定着してしまうのは辛いです。

ああ〜〜 話が全くそれてしまいました。

閑話休題。



映画を見たのが1ヶ月以上まえだったので、印象も薄れているのですが、上野樹里ちゃんは、相変わらず可愛かったです。

(と、とってつけたように誉める。)

あと、マルレオケのどうしようもないヘタクソな演奏に笑えました。
プロのオケであれはないでしょう。

しかし隣の席の娘は、「わがことのようで笑えん」と泣いていましたが。(爆)


映画館はよくお客が入ってました。
『のだめカンタービレ』でにわかにクラシックに興味を持つ人が増え、そのこと自体はクラシック愛好者にとっても演奏者にとってもいいことなのかも、と思います。
(けれど、反面、こういうことで起こった熱はすぐに醒めそうな気もしますが。)

民主党になって、歌舞伎やクラシックなどの文化への援助金が減らされることになりそうだと、市川団十郎だとか小澤征爾さんなんかが政府に陳情に行ってましたが、本当にこういう文化を支えるのには、普通の人々がこれらの文化を楽しむことが必要ですもんね。

posted by jester at 22:17| Comment(2) | TrackBack(0) | な行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月04日

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 PERCY JACKSON & THE OLYMPIANS: THE LIGHTNING THIEF

ローガン・ラーマン君は良かったんですけどねえ・・・・・・・・・


 
以上で終わります・・・・パンチパンチパンチ(殴!!!


ショーン・豆氏以外にも、ユマ・サーマン(綺麗だった)とかピアーズ・ブロスナンとか、7年前には主役をやっていたような俳優さんをそろえて、お金をかけて作っているのだけれど。


ストーリーが、ロールプレイングゲームのようで、アイテムをそろえて○○を救い出し、○○を盗んで○○に返す・・・・

それだけなんですね。
何も心に響いてこないの。

この子らはこの後どうなるのだろう?
ずっとキャンプで戦争の準備をするのだろうか?


画面は良くできてましたけど、「アバター後」じゃ、あのぐらいじゃビックリしませんわ。


大体、「ゼウスよ、あんたも全能の神なら、自分がなくしたものは自分で捜せや〜
それで『出てこなかったら戦争だ!』って、あんたはどこぞの大国の大統領か、北の国の王子様ですか?」
と最初に言ってやりたかったです。はい。


これ、原作は読んでいませんが、もしかして原作のほうが面白いのかも、という気がしました。

ローガン・ラーマン君は良かったんですけどねえ・・・・・・・・・


というわけで、☆☆− と、jesterは飛行機の中でほかにチョイスがなかったら暇つぶしに見るぐらいの映画だなと感じました。

posted by jester at 08:06| Comment(10) | TrackBack(1) | は行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月18日

インビクタス/負けざる者たち INVICTUS

I am the master of my fate.

I am the captain of my soul.

 

ネルソン・マンデラさんをモーガン・フリーマンがやって、監督がクリント・イーストウッドで、助演にラグビーのキャプテン役でマット・デイモン・・・・・

と、こう聞いただけで、大体どんな映画かわかります。(きっぱり)

そして、その通りの映画でした。(きっぱり)

それでも感動しました。(きっぱり)

作り手の伝えたいことがはっきりしていて、それが見る人にストレートに伝わるように作られ、ズ〜ンとくる、意図が成功している映画でした。


以前、『マンデラの名もなき看守』で24のデニス・ヘイスバードがマンデラをやったとき、
「デニスも良かったけど、モーガン・フリーマンを出せ!」
とわめきましたが、まさにそのとおりになったわけで、ま、ちょっと背が高めだけど、やっぱりマンデラを演じさせるならモーガン・フリーマンだな〜 と思ってみておりました。


I am the master of my fate
I am the captain of my soul

というのは、William Ernest Henley の詩ですが、マンデラさんは27年間の刑務所暮らしで、この詩によって、勇気付けられ、頑張ってきたのだそうです。(全文を一番下に引用しておきますね)

これをモーガン・フリーマンが、あの声で、あの口調で、ゆっくりと朗読するのですから、それだけでもう心にしみてきちゃうのですわ。


ストーリーは実話ベースで、95年のワールドカップでのお話なんですが、『スポ根物』ではありません。

テーマは 赦しと始まり とでもいえるかな。

つまりはマンデラさんの生き方に感動しちゃうのですね。
すごい人だなあ・・・・

自分の主張が通って選挙に勝ったとき、今まで圧制に苦しみ、差別と戦ってきた人たちに、

「今までの恨みをあげつらって仕返ししても、なにも始まらない。今は被差別者も差別者もない。国民として心を合わせて、新しい自分たちの国を作っていこう」
と説いていくシーンにはいろいろ考えさせられました。

(日本にはこういう政治家はいないのか??? 国会中継をみていると憂鬱になりまする・・・・)

マンデラさんの日常のエピソードや、それに感動して変わっていく人間関係なども盛り込まれて、あれがリアルだとすれば、まことにマンデラさんは尊敬に値する人物です。


というわけで、マンデラさんに敬意を表して ☆☆☆☆− です。


映画の後半はほとんどラグビーの試合で、満員のスタンド、プレイしている選手、喜んでるマンデラさんや国民たちが映るだけなんですが、そこまでで感情移入しているので、試合の経過には気合が入ってしまいます。


スポーツをツールとして人の心をまとめるというのは、マンデラさんだけじゃなくて、ヒットラーなど歴史の中で為政者たちがやってきたこと。

国対国の試合になれば、愛国心が涌き、いがみ合っていた人たちも心を一つにし、和解することができる。

それは確かなんだけど、その時の高揚感はひと時の事。
その後にどう舵取りするのかが、政治家としての手腕なんじゃないか。


コミュニケーションが薄くなっている現代で、サポーターといわれる人たちがチームの勝敗で盛り上がれるのも確かに楽しいだろうし、集団への帰属意識が味わえて、幸せになるかもしれない。

けれど、自分は苦しいトレーニングを経るわけでもなく、比較的簡単にハッピーになれる分、現実逃避の部分もあって、その帰属意識は冷静になって現実を見つめれば、結構もろいものかもしれない。

フーリガンまで行かないにしても、熱烈なサポーターの言動を見ていると、jesterは少々懐疑的なスタンスなんでございます。

まあ、マンデラさんだってそんなことは充分承知で、それでも、あの歴史的選挙の後の分裂した国をまとめるのに、一つの手がかりとしてスポーツを使い、それに成功したということなのでしょう。


その後の南アフリカを見ていると、まだまだ問題は山積しているようですが、非力なわたくしは、なんとかあの国の人たちが問題を乗り越えて、幸せになってくれるように祈るのみです。


(あと、個人的にはNZのハカが好きなので、試合前のハカのシーンで喜んでました。)




OUT of the night that covers me,
Black as the Pit from pole to pole,
I thank whatever gods may be
For my unconquerable soul.

In the fell clutch of circumstance
I have not winced nor cried aloud.
Under the bludgeonings of chance
My head is bloody, but unbowed.

Beyond this place of wrath and tears
Looms but the Horror of the shade,
And yet the menace of the years
Finds, and shall find, me unafraid.

It matters not how strait the gate,
How charged with punishments the scroll,
I am the master of my fate:
I am the captain of my soul.

(Invictus by William Ernest Henley)




posted by jester at 11:26| Comment(14) | TrackBack(6) | あ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月15日

ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女(MAN SOM HATAR KVINNOR/THE GIRL WITH THE DRAGON TATTOO/MILLENNIUM: PART 1 - MEN WHO HATE WOMEN)

jesterは活字中毒なんで、たいてい原作→映画という順序で鑑賞することが多いのですが、これはになりました。

内容的には、前回酷評した「ラブリー・ボーン」と重なる部分が多いのですが、それなのに、か、だからこそ、か、コチラは ☆☆☆☆− ぐらいあげてもいいと思いました。

映画館の帰りに、原作の3部作を買い込み、ぐおおおおお〜〜と読んでいる最中です。

でもこれ、原作を読んでから映画をみていたら、きっと星が一個ぐらい減っていたと思います。

原作のほうが面白いもん!(殴

読んでから見たら、きっと
「映画だけみた方は、わかったのでしょうか?」
なんてさかしげにコメントしていたかも。

(今までにも原作→映画の順に鑑賞したものは、こういうコメントが多かったな〜と反省しておりまする。)

でも映画だけみたら面白かったので、やっぱり今のところ、 ☆☆☆☆−あげてもいいかな。

原作と比較しない、というスタンスで。

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上『このミス』なんかで入賞し、ミステリー好きからは高く評価されていた原作ですが、原題、MAN SOM HATAR KVINNOR = MEN WHO HATE WOMEN = 女たちを憎む男たち から感じるイメージが悪く、ぱらぱらと書店で見て、なんとなく食指が動かず、読まないでいた本でした。

英語訳で読もうかと思っていたので、英語の本をパラパラしたのですが、しょっぱなからスウェーデン経済&ジャーナリズムの難しい話しと、なれないスウェーデンの名前やらコングロマリットやら会社名やら地名がいっぱい出てくるなあ〜 どうやって読むのかわからなくて、音に出来ないから、おぼえられなくてわからなくなりそうだな〜 しかもなんか込み入った話らしいなあ〜 描写が細かい分テンポが遅そうだし、長いし疲れそうだな〜 という感じで、英語力の乏しさゆえに、書棚に戻してしまったのでした。

しかし、この原作は、ミステリーとしては上出来です。
テーマは好きな部類ではないけれど、著者の確かな知性も感じられます。

ま、原作については読書ブログのゆきてかえりしひびのほうでまたゆっくり語るとして、ここでは映画について。
(本の感想は こちらにあります)

20091005007fl00007viewrsz150x.jpgこの映画でまず惹かれるのは、ノオミ・ラパス演じる天才ハッカーの主人公、リスベットの魅力です。

ニューヒーロー(ヒロインだけど)の登場といっていいでしょう。
そのぐらいかっこいい。

しかも例えば、アンジェリーナ・ジュリーが演じるアクションヒロインのカッコよさと違うの。

子供のころからあらゆる痛みと戦い、本意でなくとも鍛え抜かれてしまった鎧と武器で、残酷な現実を生きていく女性・・・・

ニコリともせず、男性に媚びるところは全くなく、人を頼ることもなく、高い知性と洞察力と才能で、自分に出来ることを淡々としていくカッコよさ。

孤独を怖れず、自分だけを信じて、殻に閉じこもっているけれど、その奥に秘められた真実探求への強い気持ちは、正しいものへの愛にあふれている。

社会的には異端とされ、差別されながら、とりまくブタ野郎(失礼しました)をがしがしやっつけるバネのようなしなやかなフィジカルな強さもしびれます!

猫行け行け! リスベット! ぶっ飛ばせ!!!

と応援したくなるのでございます。


335133view005.jpgそして、その相手がなんとあなた、ミカエル・ニュクヴィストさんですもの。

「歓びを歌に載せて」で役柄に惚れちゃったのですが、なにせあの作品でしか彼を見てなかったもんで、他の作品でも好きかしら?と不安でしたが、やっぱり良かったです!

この人、アップになるとお肌がとってもきちゃないんですが、顔だちはいいんですよね。

リスビットがつくったファイルの中に、この方の若い頃の写真が挟まっているのですが、一瞬見えたそれが 「ガエル・ガルシア・ベルナルに似てる!!!」 のでした。

・・・つまり、ガエルも年取って、シワが増えて、太ると、こうなると。
(いやそれはわかりませんが)

優しそうで、暖かそうで、正義感にあふれ、不器用なほど真面目なかんじの役柄にピッタリでした。


内容についてはミステリーなので触れないほうがいいと思いますが、かなりバイオレンスな描写は満載で、そういうのが苦手なjesterはつらかったです。
(この辺が☆☆☆☆に−をつけた理由です)

それでも尚、見終わった後、「この映画はおもしろかった〜」
といえる映画でございました。


またもやスウェーデン映画のjester的評価がぐぐっとあがった本作です!

ちなみに映画だけご覧になった方は、原作をお読みになることをお勧め致します。

映画ではしょられていて、疑問に思ったことがかなり解決致します。



・・・しかし、ラストのリスベットのカッコ。
あれって男性観客へのサービスのつもりかしら?

最初のパンクなカッコのままのリスベットでバイクをすっ飛ばしていてほしかったなあ〜
posted by jester at 11:25| Comment(6) | TrackBack(1) | ま行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月01日

ラブリーボーン (THE LOVELY BONES)

この映画をこれから絶対ご覧になると心に決めてる方は、以下をスルーしてくださいませ。


jesterはこの映画、だめでした。

『14歳で殺されてしまった少女が、残された家族や友人たちが立ち直っていく姿を天国から見守り続けるファンタジックな感動ドラマ。全世界30か国以上で1,000万部以上を売り上げた原作を、スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮、『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソンが監督という豪華布陣で映像化。』(yahoo映画より)

と売り込み文句もキラビやかなんですけどね〜

『ファンタジックな感動ドラマ』って、違うじゃん・・・・・


以下、酷評しています(汗)


『つぐない』のシアーシャ・ローナンが少し成長して、『赤毛のアン』のミーガン・フォローズを思わすような外観になってました。
(ヒロスエにもちょっと似てるかも)
こういう少し陰のあるような役どころが上手いです。

そのお父さんがマーク・ウオールバーグ、お母さんがレイチェル・ワイズ、と豪華な脇役陣。

スーザン・サランドンがおばあちゃんで、まるで「奥様は魔女」のおばあちゃんみたいなお化粧といでたちで登場しますが、出てくるだけ。 使い方、下手すぎじゃないですか・・・・

スタンリー・トゥッチにいたっては・・・・素晴らしい演技だったのですが・・・・だからこそ気持ち悪くてかわいそうでした・・・・・
(結構好きなのに・・・・)


PJ(ピーター・ジャクソン監督)はjesterにとって『気分は家族』みたいなもんです(爆)。

ダイエットして痩せたねといっては喜び、「AVATAR」みたら「きっとPJは口惜しかっただろうね」と(勝手に)同情し・・・・

そのぐらいLOTR(映画、指輪物語3部作)にはいろいろお世話になりました。
その頃できたお友達とはいまだに仲良くしてもらっていて、つい先日も会っておしゃべりし、
「ラブリーボーンはどうなんだろうねえ〜」
なんていっていたので、早速見てきたのですが。

結論から申しますと、最後まで見るのが苦痛でした。


彼がブレイク以前に作った「乙女の祈り」に通じるような残酷なシーンとファンタジーが入り混じる内容で、すごくPJ臭いものだったけれど、結局何が言いたかったのかよくわからず。

これからはPJブランドというだけでは見ないぞ〜〜と思いました。

(PJ、ファン一人減ったかもよ。)

なので星はなし。(きっぱり)


****以下、ネタバレありで、映画の内容には触れてます。未見の方、ご注意ください!****




ネタバレが嫌いなので、見る前に人のレビューは読まない主義です。
なので予告編などで見たぐらいの知識で本編を見たのですが、これって「少女を中心とした女性連続殺人鬼とその被害者」の話なんですね。

(ああ、そうわかっていたら見なかったかもしれないのに。)

なんか『死んでしまった少女が、残された家族か誰かを救おうと、霊感の強い人とかを使ったり、必死で伝えようとして、事件を解決に導く』みたいなストーリーなのかな〜 と漠然と思っていたのですが、全然違いました。

明るくて、カメラで写真をとりまくったり、とっさの機転で弟を助けたり、片思いの彼を見つめたり、目をきらきらさせてる少女の姿を生き生き撮れば撮るほど、殺人鬼のダークさが目立つというもの。
その辺は、上手いといえば言えるかも。

罠として作った地下室も、あんな見渡しのいい場所に?とは思うけれど、子どもを誘い込むには絶好の罠です。

しかし、あんなに賢そうで敏感な少女が犯人についていくだろうか?
jesterもほんとに小さかった頃、ああいうのの一歩手前だったのではないかという経験がありますが、なんとなく嫌な予感がして逃げました。
どんなに巧妙に羊の皮をかぶっていても、狼の匂いは隠せないものです。
子どもは子どもなりに、そんな匂いを嗅ぎ付けるもの。


その上、殺人鬼が、狙いをつけて、計画して、準備して・・・・の辺の作り方が、めちゃくちゃ丁寧に描かれていて、盛り上げ方が『PJ臭い』んだけど、くどくて辟易。

『キングコング』の島の人たちの描写もそうだったし、『LOTR』のときのオークとかウルクハイとかジャガイモ君、沼地の描写もそうでした。
わたくし、この辺の『恐怖に関するPJのこだわり』が苦手みたいです。
それがこの映画ではかなり強調されている気がしました。

最後のほうの水中や沼地に沈む少女の死体とか土に埋められた女性の死体とかがたくさん連続してうつるシーンでも、ため息。
「PJ、君もこういうのが好きだよね〜」といいながら目を閉じていました。
悪趣味です。

残酷な殺人シーンやらレイプシーンがないとしても、血だらけの浴室とかナイフとかでもう充分痛いのです。
jesterにとって、女性にとって、女の子の親にとって、これほど見たくないものも他にないほど。

その痛みはたとえ映画だとしても決して味わいたくないけど、そうとは知らずに見始めてしまったので、せめて結末に救いがあるのならいいのですけれど・・・・(汗)


同じような連続殺人鬼もので、犯人も捕まらず、救いのないというと、映画『ゾディアック』を思い出しますが、あれのほうが犯人を追い詰めていく記者の真摯な気持ちに、伝わってくるものがあったのです。


ファンタジーな天国シーンは乙女チックで甘くて綺麗なんだけど、それがスローモーションで繰り返されると、飽きてくるし、テンポが悪すぎて、いらいら。
それでもそれがなにか意味があるのかというと、そうでもないしね。
「あなたの死生観はわかったから、だからなんなの?」と聞きたくなるが、この辺もあいまいなまま。

どんなに惨く汚い死に方をしても、死んだ少女たちは天国では幸せに暮らしている、とでもいいたかったのかしら。
それもちと違和感があります。


父親(マーク・ウオールバーグ)は「娘を愛してる!!!」という割りに、苦悩の表現がガラス瓶を割ったり、表面的な演技ばかりで、実際に娘を奪われた親の胸の痛みとして伝わってこなかったです。
(そんなものは伝わりたくないですが)

証拠もなく暴走するところでは、はらはらというよりも、だめでしょうそれじゃ親として、とたしなめたくなる。
あの髪型は似合わないし。

母親(レイチェル・ワイズ)にいたっては、苦しくなったらさっさと残った幼い子どもや家族をすてて、自分探し(?)に林檎もぎにいっちゃう。
そんな人がいるかどうかは別として、それで立ち直るなんて、共感できません。

サランドンばあちゃんは登場からして意味ありげなのに、家事音痴で、酒飲みで、その他はなんだかよくわからない厚化粧の人って感じでおわったし。

妹は家族の中では健闘していたけど、最初姉なのかと思ってました。だって年上に見えたよ?

霊感少女は最初のモノローグからして、もっと重要な役なのかと思ったけど、あれ? それだけ?って肩透かし。

初恋の人も、眺めてるだけだったのが、突然ロッカーの陰でキス?
はしょりすぎではないかしら。
だってこれが少女の未練として残るわけなんだから。


とにかくどの人物も半端な描きかたで、物足りない。
思わせぶりな伏線ははりまくって、全部はずして、物語の展開が最後まで読めないのはいいとして、ラストになっても終わってもPJの意図が読めなかったです・・・・・・


しかも最後のあれはなんなの??

ツララがキラリ、のシーンで、まさか「天罰でツララが刺さって死にました」かと焦ったら、まあそれよりはひねってあったけど、それにしてもほぼ同じでは・・・・・(汗)


というわけで、強烈に途中で席を蹴って立ちたくなりつつ、我慢に我慢を重ねて最後まで見て、やっと終わって喜んでいたら、エンドクレジットが長すぎで、気味の悪いボーカルだの、やたら甘い音楽がでれでれとかかり、トイレに行きたいという個人的事情もあいまって、
「すこしはAVATARのすっきりしたエンドクレジットを見習え!」とわめきたくなりました・・・・・


お母さんが最初はカミュなんかをベッドで読んでいたのに、だんだんに育児書とか料理本がベッドサイドに詰まれるようになるところとか、途中のPJがカメオ出演して(DEPのシーンで、カメラを抱えてものすごく目立ってました)るのを探して喜んだり、凝ったドールハウスなどの小物やら、死後の世界の描写で好きだなと思うシーンもあったけど、詳しく思い出せば思い出すほどに、突っ込みどころ満載過ぎて、腹が立つので、この辺で本日は強制終了いたします。

映画でも、その他のなんでも、「いいところ・美しいところ・共感できるところを探そう」という主義のjesterなのだけれど、これはほとんどだめでしたわ・・・・・

なのに書いたのは、ひとえにPJへの愛ゆえでございます。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございます&ごめんなさいね。

あなたが今日、楽しく過ごされることを祈ってます。(殴


posted by jester at 16:26| Comment(19) | TrackBack(10) | ら行、わ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月25日

ジュリー&ジュリア(JULIE & JULIA)

こないだのゴールデン・グローブ賞で、メリル・ストリープが、この映画で最優秀主演女優賞(ミュージカル・コメディー部門)に選ばれてましたね〜

さて、jesterはこの映画が今年の映画始めでした。

1960年ごろに発売された、ジュリア・チャイルドの伝説的(?)なフランス料理の本のメニューを、その50年後の現代でジュリーというある女性が作って、それをブログに書いたところ、それが話題になって、本になり、さらに映画にまでなってしまった・・・・

という、実話ベースの映画です。

このジュリア・チャイルドという人、アメリカではすごい有名人で、アメリカの友人に聞くと誰でも知っているし、コメディアンは物まねのネタにしてるぐらいです。(映画の中でもでてきました)

20年ぐらい前にシカゴに転勤で暮らしていた日本人の友達も、
「ああ、あの太っていて、エプロンの脇に布巾を挟んでいるオバサンね〜〜。よくテレビで料理番組やっていて、見たわ〜」
といってましたので、日本で言うと、小林カツ代さんとか、もっと古いと江上トミさんとか、そういう感じの人なのですね。

といってもjesterは全く知りませんでした。


なので・・・猫

メリルはすんごいそっくりに演じてるんでしょうけど、本物を知らないjesterにとっては、メリルがやたらに語尾を引きずるアクセントが強い英語でしゃべってるのが聞きづらくて、だんだん苦痛に・・・・パンチ(殴

あの演技で、ゴールデングローブ賞を取ったのですから、きっと素晴らしい演技なんでしょうけれどねえ・・・・あせあせ(飛び散る汗)

そういえば『アヴィエイター』という映画でケイト・ブランシェットがキャサリン・ヘップバーンだっけな、の役をして絶賛された時にも、キャサリン・ヘップバーンの話しかたをよく知らないわたくしにとっては、
「なんかケイト、鼻が詰まったような変な話し方をしているなあ・・・」
ぐらいにしか感じられなかった(殴)という、ネコ小判ブタ真珠猫状態に、今回もまた陥ってしまいました。

(キャサリン・ヘップバーンよりもっとジュリア・チャイルドを知らないので、より深く陥りました。)


ストーリー自体は、時代を超えて二人の自己実現していく女性が描かれ、ほのぼのなんですが、これといってメリハリもなく、実話ベースのため、ラストにも不満が残る感じ。

なのでjesterのお気に入り度は ☆☆☆ ぐらいでした。



****以下、ネタバレないですけど、映画の内容には触れてます。未見の方、ご注意ください!****


ジュリア(メリル・ストリープ)は1949年に、夫の転勤でパリにやって来て、転勤族の妻ですからワーキングビザがない(=働けない)し、子どももいないので時間が余るのでしょう、帽子作りだの、いろいろ習い事を始めます。

コントラクト・ブリッジを習ってるシーンもあって笑えました。jesterも同じような感じでブリッジが大好きになりましたが、ジュリアはブリッジはだめ。
もともと得意だったお料理にのめりこんでいきます。

そしてプロの通うル・コルドン・ブルー料理学校に無理やりという感じで入り、せせらわらいやいじめにも耐えて、ついには本を書くまでになるのです。


一方、ジュリー(エイミー・アダムス)は現代の女性。

大学時代の夢やぶれ、今は会社の苦情受付係。
何事も続ける根気がないと自己嫌悪なところにjesterは共感しました。パンチ(殴

彼女は料理が大好きなので、それを今流行のブログにでもアップしてみようかと、題材をジュリアの本の料理にして、それを毎日作ってアップしようと決心します。


さて、このジュリーとジュリア、二組の夫婦の様子が時代を超えて交互に出てくるのですが、この夫婦たち、とっても仲がいいのです

ひらめき 仲良きことは美しき哉。

はいはい。
でもずっとマイダーリン・よき理解者・愛してるよ・べたべた・ちゅっちゅ・ばたん(?)というのを見ていると、jesterの現在の心境ではつらくなるというか、

この世の中に、あんな仲いい夫婦(つか、理解のある夫)ってそういるのか?? あ??

ブルー・フォントサイズ4ぐらいで叫びたくなってくるのでした。

(フォント6でもいいけど、6だとこのブログじゃあ綺麗に反映されないので4で。)

ごめんなさい、仲良い夫婦はこの世にいるのでしょう。

友だちにも
「あんな仲いい夫婦ってほんとにいる?! あんな夫って現実にいるの???」って聞いたら

霧霧霧「・・・・いるよ。確かにいる。・・・私今まで生きてきて、2組知ってる・・・」霧霧霧

といわれましたし。

・・・・・・・・・・あせあせ(飛び散る汗)
・・・・・・・・・・あせあせ(飛び散る汗)

ええとね、実在の人物をベースにしてるから、あまり夫婦間のどろどろしたものは映画には出せないというか、この映画はそういうのがテーマじゃないし、そういうリアルなのは観客は飽き飽きしてるのだからとか、まあいろいろな事情があるのだと思いますし。

(ぜいぜい・・・・ああ、この話題はもうこの辺でやめにしますだ)



閑話休題でございます。

エイミー・アダムスも「魔法にかけられて」の頃と比べて大分体格がしっかりしてきたというか、あれも役作りなんでしょうか。

メリルはまあもともと体格がいいですけど、これはフランス料理はダイエットには向いてないということの証明かも、なんて思ってしまいました。


ラストで世代の違う二人が出会い、肩を抱きあい、になるのかとおもっていたら、予想外の苦い展開。

実話ベースだから、めでたしめでたしにはならないのでしょうね。


でも単純なjesterのことですから、この映画を見て数日は真珠の首飾りをしてました。猫




posted by jester at 11:21| Comment(4) | TrackBack(0) | さ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月22日

Merlin(邦題「魔術師マーリン」)シーズン1が終わった・・・

月曜8時のBS2chの海外ドラマ枠は秀作が多いのですが、年末に終わってしまったMerlin(邦題「魔術師マーリン」)は特に、かなり楽しみに毎回みてました。

ファンタジー好きなわたくしのことですので、魔法やドラゴンがいっぱい出てくる予告をみてわくわく。

見始めた当初はかなり子供向けかな〜と思いつつも、しっかりはまりました。

出だしの映像からもうツボです。
お城とか、医者のGaiusの部屋とか、古文書の図書室(?)なんかもうっとり見ちゃうほど素敵です。


ディズニーのアニメの『魔法の剣』や、数年前の映画「King Arthur 」などなど、アーサー王関連の映画やドラマは多いですが、日本では原作「アーサー王と円卓の騎士」の本は、題名は知っていても読んだことがないって言う人が多いかもしれません。
原作といっても、元はヨーロッパにいろいろあった『騎士伝説』を集めたものだそうですが。

jesterは小さい頃、このシドニー・ラニアさんの本で読んだ覚えがあります。
その後、サトクリフさんの版でも読みました。

今回のドラマは、マーリンの修行時代、って言う感じで新鮮です。
設定も少しずつ違いますが、ランスロットもでてくるし、ニムエとかモルガーナなども出て参ります。




125756900307516309622_merlin02.jpgマーリンを演じているのは新人のColin Morgan君。
痩せていて耳が大きくて、ちょっとヨーダっぽい宇宙人風の風貌が、若き偉大なる魔法使いにピッタリかも。

自分の力を次第に自覚しながら、魔法を使うことが死に値するほどの罪である王国で、王子に仕える青年。

普段弱々しいのが、こっそり魔法を使うとすんばらしく強い
しかも普段はお調子者で、アーサー王子を手玉にとっておちょくったりして、とても明るいのです。

この辺が、イギリスでも驚異的な視聴率をたたき出したという人気の秘密かな?

そして人気のもう一つの原因はこちら。

アーサーを演じるBradley James君。

最初は、チンピラ集団の空威張りリーダーお兄ちゃん風で、甘やかされて育ったバカ王子なのかと思って(殴)みておりましたが、バカ王子は、それ以上にお馬鹿な上に頑固で融通が利かない王様ウーサーの息子としていろいろ悩み、次第に人間的に成長するのであります。

なにしろウーサー王は、魔法大嫌い。
融通が利かない上に、気に入らないと「死刑だ!!」と、簡単に人の首をはねてしまう、不思議な国のトランプの女王みたいな王様なんです。

その息子としては、次期王のプレッシャーもあいまって、いろいろ悩みも多いわけでして。


そんな二人が出会い、お互いの個性の違いを上手く生かして成長していくストーリーなんですね。


しかしシーズン1のラストは「え??」って感じであっさり終わってしまいました。

もちろん次のシーズンに続く、っていう予感を漂わせ・・・というか、あれで終わったら怒るだろう、という感じです。

早く続きがみたいです。

まあ、月曜8時枠では続いてHustle(邦題:「華麗なるペテン師たち」って、このセンス、どうにかしてくれ)のシーズン3が始まり、これも好きなシリーズなんで嬉しかったのですが。

BBCのMerlinのHPも楽しいです♪
こちらです。
でもトレイラーなんかは見られません。
Not available in your area なんていわれちゃうの。
見たい方はYou tubeでMerlinで検索かけるといろいろ見られます。

本屋にいったらマーリンシリーズの文庫本が出ておりました。

魔術師マーリン II 勇気ある者 (角川文庫)

3巻まで出てました。
これは2巻の表紙です。

ドラマの続きを待つ間に、思い出しつつちょこっと読むのにいい感じです。


といっていたらなんとすばやく、もうDVDまで発売なんですね。



魔術師マーリンDVD-BOX I

地下鉄の中にも宣伝が。
Merlinの写真がたくさん貼ってありました。
こないだ放映が終わったばかりで、すごいなあ。

やっぱり日本でも人気があったのだろうか?

しかし見のがした方はゲットをお勧めします。
かなり楽しめます♪

posted by jester at 10:04| Comment(8) | TrackBack(0) | TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月13日

アバター Avatar

パンチパンチパンチ 去年はいろいろあってすっかりブログの更新をさぼってしまいましたが、映画はみてましたの。

怠けていたjesterにも関わらず、時々覗いてくださっていた方々、御心配や催促のメールを下さった方々、本当に申し訳ありません。
アクセスカウンターを見て、冷や汗と反省のjesterでございます。あせあせ(飛び散る汗)


映画の感想はいったん書き出すとあれもこれも書きたくなって、あっという間に時間が経ってしまうので、書きたいな〜とおもいつつも、なかなかパソコンの前に座るチャンスを逸しておりました。

いざパソコンの前に座ると猫はじゃまするし。
(猫のせいにしておこう)

(しかし今も猫にパソコン画面の前に座り込まれ、ぷよぷよのハラの横から画面を見つつ打っております猫)


でも、今年はぽちぽち更新していこうかなと思っております。
もちろんjesterのことですから、あてにはなりません・・・。
以前よりペースが遅くなると思いますが(あれ以上??)、どうぞ宜しくお付き合いください。

(コメントのお返事が遅くなったりするかもしれませんが、大歓迎です。皆様のコメントで「ああ読んでくれてる人がいるんだ・・・」と、自転車操業を続けられるわたくしでございます。)
(あ、あいかわらず、コメントなきTBへの自動的なお義理のTBのお返しはしないかもしれません。ごめんなさい。)


でもって、今年の第一弾はいまさらと思われるかもしれませんが、Avatar(邦題:アバター)でございます。

とにかくCGとパフォーマンス・キャプチャー(ゴラムのころはモーション・キャプチャーといっていたような覚えが・・・)の素晴らしさには、ちょっとのことじゃ驚かなくなっているjesterも「おおおお〜〜」と声がでました。

それをこれまた最新の3D技術で見せてくれるのだから、300円高の料金やら3D眼鏡の重さやら、見終わった後に鼻の付け根に残る眼鏡のあと(これは鼻が低いjesterならではの悲しみ)にも耐えて鑑賞する価値があるというものです。

字幕が浮いて見えて、その奥に奥行きのある画面があるのが新鮮で不思議。
そしていろいろ画面から飛び出してきます。
かなりリアルです。
虫が飛んでたり、火の粉が飛んでくると、思わずよけてましたもん。

(そうそう3Dでご覧になる場合、大画面の劇場で、いつもより前よりの席でご覧になるのがお勧めです。
3Dって目の端に画面の端っこが見えると、突然立体的じゃなくなっちゃうんですね。いろんなスクリーンで見てみて、例えば六本木ヒルズのTOHOシネマズのスクリーン1なんかの、定位置(Hの真ん中辺)でみると、首などは楽なんですが、立体視という点では迫力に欠けると思いました。)

(それから全く役に立たない情報ですが、目と目の間、鼻の前の辺に水筒などを置くと、突然3Dじゃなくなって、画面が2重に見えるのが面白くて何回かやってみたりして遊んでました)


イメージ、画像の作り方、そしてストーリーの展開など、「アラビアのロレンス」+「Dance with Wolves」+ジブリのアニメいろいろという感じで、いろんな映画を思い起こさせるシーンがありましたが、jesterとしてはよくまとめてあると思いました。


眼鏡ジム・ワーシントンはターミネイター4についで、またハリウッドの大作で見事決めた!という感じです。

アメリカの監督(というか、アメリカ人がなのかなあ)は彼のようなジャガイモっぽい感じの男優さんが好きですよね。

jesterも嫌いじゃないです。

今回も、頭は双子の兄ほど良くないけど、元気のいい元海兵隊ってピッタリでした。(あくまで誉めてます)
これからあまりちやほやされずに、地道に俳優道を歩み続け、もうちょっと人間的な陰りなんかが表情に出てくると、期待できる俳優さんだと思います。


クリスマスシガニー・ウィバーの起用はどうなんでしょう。

上手いし、はまり役ではあるけれど、やはり彼女は『エイリアン』や『愛は霧の彼方に』のイメージが強くて、こういう役柄には新鮮味がない感じです。

おいしい役なのに、どうも堅くて共感できず、終わった後「あれを他の女優ががやったらどうなのさ」などなどといろいろ頭内で変換してみましたが、jester的にはケイト・ブランシェットなんかにやらせたら、かなり泣けたかも。



でも充分ビックリさせてもらえたし、何回見ても発見があって面白くて、jester的には

☆☆☆☆☆でございました。


****以下、ひどいネタバレないですけど、映画の内容には触れてます。未見の方、ご注意ください!****



自然と調和して生きる原始的な民族(生物?)に、最新兵器で侵略をする欲深で自己中心的な人間という構図は、歴史的に繰り返されてきたことで、そのほとんどが現実では侵略者の勝利に終わるんですよね。

なので、ある程度史実に基づいて作られた「アラビアのロレンス」やら「Dance with Wolves」なんかは、ヒーローは活躍するけれど、最後は悲しい終わり方です。
見てスカッとするというより、しんみりする感じ。

その辺がこの物語は娯楽大作で御伽噺ですから、安心してみていられるわけで、それを可と見るか不可と見るかは、個人的な好みだと思われますが、jesterはファンタジーとしてはいいのではないかと思います。


しかし例えばスター・ウォーズなんかでも思った、「最新鋭の兵器、弱すぎ!!」な感じとか、「なぜそこで空気マスクをつけてあげるのだ??」なんていう疑問は少々浮かんでまいります。

例えばすごい磁気の嵐があるのだったら、それで最新鋭の機器が狂うとかをもっと前面に出すとか、なんかもうちょっと工夫があったら、もっと良かったかも、なんて思ったりもします。

ネイティリとジェイクの人間版が出会うシーン
(Beaty and The Beastの「It is you!!」を思い起こさせるシーンでした)でも、ネイティリが人間はマスクをしなくてはいけないのだという知識を持っているのが前半で出て来ると、あそこでしらけない。
(グレースの最後なんかで気がついていたのか、それとも知識として知っていたのか、その辺があいまいだった感じ)


しかし、海の中にいる生物を思わせるような植物とか、発光する植物、そのほかいろいろ、リチャード・テイラーやWETA、そして他のSFXの会社スタッフが力を合わせた画像の美しさにはやられました。

いったい、いくらお金がかかったんだろう・・・・

いやしかし、お金だけじゃあの画像は作れない。
映画作りへの愛とこだわりが感じられました。

ピーター・ジャクソンはこれ見て悔しかっただろうなあ・・・



などなど、書きたいことはつきませんが、パソコン画面の前に座って邪魔していた猫が、これじゃだめだと悟り、今は肩によじ登って、尻とシッポでjesterの目隠しするという高等手段にでたので、今日はこの辺で終わりにしておきまする。(お、重い・・・)


というわけで、今年もよろしくお願いいたします黒ハート

posted by jester at 18:56| Comment(25) | TrackBack(4) | あ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月20日

ベンジャミン・バトン  THE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON

最近のブラビはあまり得意じゃありませんが、話の内容に惹かれて見に行ってきました。

(あ、ご無沙汰してしまって申し訳ありません〜〜〜(汗)
映画は見ていたのですが、春の気まぐれで・・・・(殴))

生まれた時に老人でだんだんに若返る人生・・・・
愛し合っているものとすれ違う時間。
それってどうなんだろうと興味がありました。

167分と長い映画でしたが、全く飽きずに最後まで見る事ができました。
後味がほろ苦く、甘く溶けて、極上の大人のファンタジーといえましょう。

jesterのお好み度は ☆☆☆☆ でございました。


生まれて年をとり老いて死んでいく、というほとんどすべての人間に避けられないコース。
それを逆の視点で見ることで、大切なものってなんだろうって考えるひと時をくれる映画。

映画を見たあと、ちょっと一人でお茶でも飲んで、いろいろ思いを馳せたくなる、そんなストーリーでした。


とにかくケイト・ブランシェットが綺麗で!!

CGを使いまくってしわとか隠しているとしても、若いときのぴかぴかさも、年とってからの落ち着いた輝きも、老年の優雅さも、ため息が出るほど。
バレエシーンの回転なんかはワイヤーで吊ってやっているのかなと思いましたが、それにしても体が柔らかい・・・


ブラビも良かったです。
年とった外観に少年の心、という難しいシーンでもしっかり目つきで演技してました。

特に最大に若返った時のういういしさは『リバー・ランズ・スルーイット』の頃を思い出させてくれました。あの頃は結構好きだったのよね。
CGってすごい!


エリザベス役のティルダ・スゥイントンも良かった。
最初美しく見えないのにだんだんに凄みが増してきて、艶っぽくなってきて、魅了されました。


しかし・・・年をとるって残酷なことですね。

でもそんな時の流れを泳ぎ、思い出を抱いて一緒に年老いて行ける人がいるっていうことは幸せなことなんですね。(しみじみ)


****以下、ネタバレないですけど、映画の内容には触れてます。未見の方、ご注意ください!****


本当のお父さんが好きだったという、湖畔のバルコニーでみる夜明けが美しかった・・・

ああいう風景に弱いんです。
あそこのシーンを見るだけで価値があった気がします。

それから、老人ホームの女性にピアノを習うシーン、エリザベスが泳ぐシーン、雷に打たれた男の話なんかも気に入りました。


でもあのボタン工場の経営は誰がやっていたのでしょう?
ベンジャミンが父の後をついでやっていたようには見えませんでしたが。



他にもいろいろ書きたいんですけど、今回はリハビリ中なので(爆)この辺で。


jesterの心、ここにあらぬ間に、ご訪問くださったかたに感謝致します。
その上、コメントまで下さった方にも大感謝!
これからゆっくりお返事つけさせていただきまする。
posted by jester at 11:55| Comment(11) | TrackBack(4) | は行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月09日

ラースと、その彼女 LARS AND THE REAL GIRL

遅ればせながら明けましておめでとうございます♪ 

今年もぽちぽちと本音で書いていきますので、お付き合いのほど、よろしくお願いします・・・あせあせ(飛び散る汗)

さて、本来なら去年の最後のレビューを飾るはずだった「LARS AND THE REAL GIRL (ラースと、その彼女)」なんですけど、ずれ込んで今頃書いておりまする。

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『インターネットで注文した等身大のリアルドールとの恋愛関係に没頭する青年と、彼を取り巻く町の人々の人間模様が展開する』っていう新しい発想の映画です。

リアルドールというのは、昔の言葉ではダッ○ワイフ。(オランダの奥様方、ごめんなさい。パンチ

予告編でみた時は一瞬オタク系の男性の話なのかと思いました。
「舞妓HAAAAAN!」みたいな・・・
jesterにはちと理解不能の男性心理をお笑いで包んだという感じのコメディなのかなと・・・・あせあせ(飛び散る汗)

でも予想に反して、不思議な味わいの余韻がある、ハートウオーミングなストーリーでした。

アメリカの片田舎の話ですけれど、ヨーロッパ映画みたいな繊細さがあった気がします。

精神的に病んだ人(=普通とは違う、異分子)を周囲がどう受け止め、どう接していくのかが、とても人間的に暖かく描かれて、見終わったあとほのぼの。

ほのぼの好きjesterのお好み度は ☆☆☆☆☆- でございました♪


『君に読む物語』の頃よりは少しお太りになったライアン・ゴズリングが、繊細で優しく内気な青年役にピッタリ。
テディベアに心臓マッサージするシーンなんか、ほんとに可愛らしくて。
この役、少しでも不潔さや危険さを感じさせちゃだめだと思うのですが、彼は本当にいい意味で人畜無害な感じで、攻撃性を感じさせず、傷つきやすそうで、母性本能をくすぐるものがありました。


猫そして最初の登場シーンでは、いつもの声と演技で「おせっかいなしつこい女性」に見えたエミリー・モーティマーですが(殴)、これはもうけ役でしたね〜
破顔の笑いが魅力的。

しかし彼女はいつも「同じ人間が演じてる」ように見えちゃうのが玉に瑕じゃないかとおもうのですが。
今回も、「Dear フランキー」のお母さんが再婚したのね、って思っちゃいました。
まあ、モーガン・フリーマンもそうだし(爆)安心してみてられたからいいですけれど。


ぴかぴか(新しい)あと、落ち着いた女医さん役のパトリシア・クラークソンが良かった!
孤独な影がありつつ、無表情な顔の下に隠れた人間への信頼感があふれている感じで、こんなホームドクターがほしいです。ハイ。

そのほか、ラースのお兄さん(どっちかというと、ライアンより若く見えたけど)のガス役のポール・シュナイダーなど、脇役も演技達者な俳優さんがそろっております。

優しい旋律の音楽も癒されましたるんるん


****以下、映画の内容には触れてます。未見の方、ご注意ください!****


ただ受け入れ、つきあい、見守り、自分で答を見つけるまでそばにいてあげる。

それって子育てに通じるものがあります。

あの街の人は、ラースの親でもないのに、少年時代で発達段階を踏み外してしまったラースの心を、辛抱強く育ててあげたんですよね。
なんというご近所の底力黒ハート

周囲がこうすれば、ちょっと変わり者の子どもだって、自分の道を見つけてちゃんと歩けるようになるのに、というお手本だったような気もしてしまった。

おかしいものをおかしいと指摘する勇気より、おかしいものでもそのまま受け入れて自由にしてあげるほうがずっと大きな勇気が必要で大人な事なんですよね。


雪 星5つにマイナスをつけた要因は、
「優しくていい人ばっかり住んでる、こんな街に住みたいな」と思った後に、
「・・・でもあるはずないよね、こんなところ・・・」とひねくれもの猫に思わせてしまうこと。

よほど精神的にも時間的にも経済的にも余裕のある人たちが住んでいるところじゃないと、こんな風には出来ないでしょう。

(そう思う自分がある意味悲しいが、楽天的では人後に落ちない自分ですらそう思ってしまうのだから、いわんやネガティブ思考の人をや、でございます。)

それが監督の
「こんな街があったらいい」
という願いを反映させているならいるで、少しは人間のダークな部分も描いてくださらないと、メッセージは伝わるんだけど、結局はリアリティのないただの夢話に終わってしまいます。

ラースの癒しの過程が丁寧に描かれてリアルなだけに、周囲の描き方の浅さが気になったと申しましょうか。

大人の男のごっこ遊びに周りが付き合うにしても、あまりに全員が真剣にやりすぎている部分があって、
「ビアンカにはビアンカの人生があるのよ!」
と車で夜ビアンカを連れ出す年輩の女性の行動などは、ちょっと大げさすぎてうなずけない部分も。


リゾート前編を通じて嫌な思いを感じずに見られたのがとても嬉しかったのでした。

ボーリング場なんかのシーンで、いぢわるされるんじゃないかとどきどきしたけど、それもなくて。

職場でも病院でもERでも、みんなそれはそれは物分りが宜しく、優しくて。

ま、天邪鬼jesterにはその辺が、嬉しいんだけど少しだけ物足りなかったといえばいえるかもしれません。
(うらやましかったともいえる!)


でも年をくくるのにふさわしい暖かい映画でした・・・


(だから、もう年明けたってば!!!パンチ パンチ パンチ


posted by jester at 12:16| Comment(9) | TrackBack(4) | ら行、わ行の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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